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2006.2.9(木)更新
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(7)
祝・「ミス・ピーチ」DVD化&新作がゆうばり映画祭へ!
吉行由実監督インタビュー
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祝・「ミス・ピーチ」DVD化&新作がゆうばり映画祭へ!
吉行由実監督インタビュー
DVD「ミス・ピーチ」 2006年2月24日(金)発売
発売:フルメディア/バイオタイド 販売:アップリンク
多くの人に愛された女優・林由美香、最後の主演作品にしてミスフルーツコンテストを巡る狂騒的なセクシー・ラブ・コメディ。サンドラ・ブロック顔負けのキュートなコメディエンヌぶりに注目! DVDにはメイキング他、林由美香主演の短編「発情女刑事」なども収録(原題:ミスピーチ 巨乳は桃の甘み)
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吉行由実監督インタビュー
巨乳な姉妹〜谷間に吸い付け〜(魔女になるための3つのルール) 写真提供:オフィス吉行 2006/オーピー映画
監督:吉行由実 脚本:吉行由実 本田唯一 出演:薫桜子 風間今日子 里見瑤子 千葉尚之 ますだいっこう 岡田智宏 ほか
「人間の男の子にプロポーズをさせる」という魔女大学の卒業試験のため人間界にやってきた見習い魔女姉妹(巨乳)が織りなすラブコメディの快作

2/10(金)〜上野オークラ他全国成人映画館にてロードショー公開
2/25(土)ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2006にて上映
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吉行由実監督インタビュー
【吉行由実(よしゆき・ゆみ)プロフィール】
1965年生まれ。独協大学経済学部在学中より映画づくりに親しむ。93年女優としてピンク映画デビュー。「D坂の殺人事件」(98)では第20回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞するほか、100本以上の作品に出演する。96年に「まん性発情不倫妻」で初監督を果たし、第9回ピンク大賞新人監督賞も受賞する。常に、恋愛をテーマとした“女性にやさしいピンク映画”をつくり続けている。奇しくも親友であった女優・林由美香の最後の主演作となってしまった「ミス・ピーチ 巨乳は桃の甘み」(05)は多くの人々の印象に残る遺作として大きな話題となった。
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>> @blog SPOTTED PRODUCTIONS
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林由美香の急逝と映画の完成から半年、
「ミス・ピーチ」を振り返る。


 2005年、R18作品をめぐる最大の衝撃は、カンヌ映画祭からAVまで縦横無尽に駆け抜けた希代の女優・林由美香の急逝であった。2/24にDVD発売される「ミス・ピーチ(原題:ミスピーチ 巨乳は桃の甘み)」は、その死の直前に完成していた最後の主演作品にして、ハリウッド調のライトコメディ。言うなればピンク版「デンジャラス・ビューティー」な1作であり、彼女の魅力の1つでもあった抜群のコメディエンヌぶりが弾け、親友でもあった監督・吉行由実の手により、等身大の魅力が引き出されている。本作は6月上旬に撮影され、同月末に急逝。追悼上映「由美香Oh My Love」でもメインで上映され、思わぬ注目を浴びるようになった。
 製作当時、「たまもの」に続く主演作ということ、そして親友であったことから“素”の林由美香を知る吉行監督は全く逆の林由美香を描こうと思ったという。つまり、良く喋り、アクションの多い役柄である。「サンドラ・ブロック(「デンジャラス・ビューティー」)を日本で出来るのは彼女だけ」と、コメディエンヌとしての才能、動いてこそ光るのが林由美香だと確信する。これは憧れの対象や、聖なる処女、永遠の少女性などに賭ける男性監督陣とはまた違う観点で興味深い。そして何より、林由美香像には「全く逆」ないしありとあらゆる姿があり得る——この点がもっとも彼女のすごいところだったように思う。
 あれから半年が過ぎた。あまりにつらい雰囲気だった試写(関係者のほとんどは初号試写の前夜か当日に知らされた)以降、しばらくの間はこの作品を観る度に嘆き、そして葛藤したという吉行監督は現在の心境を語ってくれた。

吉行「完成直後は何度見ても悲しくて、せっかく由美香が笑える芝居してるのにって…。 でも最近は作品観るとなんかほっとするの。素の由美香に会ってる気分でね。飲んだくれてるシーンはないけど、それ以外の日常の姿はすべて収められてるかも(笑)。貧乳ネタは怒ってるかな? まあ、笑い取るためにはやむを得ないってことで許して下さい。『たまもの』の後っていうのはちょっとプレッシャーもあったの。彼女があの作品に思い入れした気持ちは私も同じ女優としてよくわかる。でもその後にさらりとコメディをやってのけちゃうからこそ、由美香はかっこいい女優なんだなあ」

 幸い、「ミス・ピーチ」はとてもライトな作品なので、見返しやすい。既にDVD化済みの「たまもの」はもちろん代表作ではあるが、何度も見直すにはいささか悲痛すぎる。今後も過去作品のDVD化が進められる事を祈りつつ、今は、本DVDで何度でも“等身大”の林由美香に出会い直してほしいと願って止まない。そして間もなく、悲劇を乗り越えて製作された新作、「巨乳な姉妹 谷間に吸い付け(魔女になるための3つのルール)」が登場する。
最新作「巨乳な姉妹 谷間に吸い付け(魔女になるための3つのルール)」

 主演は、「ミスピーチ」で林由美香演じるミスピーチのライバル役を好演した薫桜子。内容は、監督曰く、「解りやすくいえば“ウルルン滞在記・魔女版”(笑)」魔女学校の卒業試験で、人間界にやってきたドジッ子魔女が織りなすラブコメディだ。吉行監督にとって、林由美香の死の直後ということもあり、精神的にキツい時期だったので、立ち上げは相当大変だったと思われるが、見事、秀作に仕上がっている。2月末開催の、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にも正式出品されることになった、本作の魅力について語ってもらった。

——当初から薫桜子有りきの企画だったんですよね?

吉行「そう。『ミスピーチ』で好演してくれたので会社がぜひ次は主演でってことで。最初は巨乳三姉妹のお家 騒動みたいなのを考えてたんけど、一緒に脚本書いてる本田(唯一)君が私の映画らしくないんじゃないかって。で、どんなのが私の映画っぽいんだろう?って訊いたら、キラキラしててちょっとせつないかんじだって。確かに「お家騒動」じゃキラキラしずらい(笑)。それで彼が出してくれたアイディアが魔女だったの。なるほど、魔女なら大好きな大林宣彦ワールドに近づけるかも!と一気にイメージが広がったわけ。本田君のおかげです」

——薫桜子さんがとても良かったと思いますが、彼女の魅力についてはどう思われますか?

吉行「やっぱり彼女も『ミスピーチ』に出てもらって、動いている時が面白いのね。そういう部分で由美香に近いと思うの。ただ、ちょっと違うのは『失敗』が似合うっていう(笑)あたふたしてるのがよくって」

——他のキャストもいいですね。今回は少数精鋭といいますか(笑)

吉行「前作はピンク映画としては規模を広げすぎたので、今回は静かに撮影しようかと思ったんだけど、薫さんと風間(今日子)さんの巨乳バトルとか、ビッチキャラ役の里見(瑤子)さんも加わって、現場は結局騒々しい雰囲気だったかな。『ミス・ピーチ』でも好演してくれたますだいっこうさん(魔女の先生役)も美輪明宏をイメージしてたら美川憲一みたいになっちゃったって(笑)。とにかくそれぞれの役者さんの個性がいい意味でぶつかり合ってるかんじ」

 軽やかなタッチのラブコメ「ミスピーチ」を継承しつつ、物語は過去作品に多く見られた、愛する大林ワールドを思わせるセンチメンタルで淋しいラストシーンへと昇華する。ある意味近年の集大成的な内容と言えるのではなかろうか。林由美香の死という悲劇を乗り越えて、産み落とされた新作は2/10〜上野オークラ他全国の成人映画館にてロードショー公開。ゆうばりファンタスティック映画祭では2/25の深夜に上映予定。お見逃し無く!

インタビュー・文:直井卓俊
(SPOTTED PRODUCTIONS)



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