「時のらせん」インサイドストーリー

廃墟のドミナリア

translated by Yoshiya Shindo


→ 時の荒廃

 マジックの歴史の中での数千年の時間が、ドミナリアの舞台の上で演じられてきました。邪神カローナの登場する前、ヨーグモスとウェザーライト号の面々の争いの前、テリシアの氷河期やウルザとミシュラの兄弟戦争の前、あるいは古代スランが精巧なアーティファクトを生み出す前、ドミナリアは多元宇宙の中心として栄えていたのです。

 しかし、ドミナリアは数千年にわたる相次ぐ大変動にさらされ、その被害が傷跡のように残されていきました。

 ドミナリアに生きることは必死に争うことです。弱者や病人達は、はるか以前に死んでいってしまいました。この次元に残された人々は、決意を秘めた生き残り達だけなのです。

 地は廃墟に埋もれました。植物は数を減らし、マナは今や贅沢品です。塩を含んだ風がベナリアの死体を撫でていきます。ラノワールの不毛の地の埃の上には苔がしがみついています。酸性雨の嵐がファイレクシアの残骸の装甲を削り落としています。

 プレインズウォーカー達もこの地に注目しています。フェイズ・アウトしていたザルファーの地から帰ったテフェリーは、次元が相次いだ大災害の結果粉々になりそうなことを感じていました。調べれば調べるほど、ドミナリアだけでなく、多元宇宙全体が危機に陥っていることが確信されていくのです。

 なぜなら、大災害が傷跡を残していったのは、この地ばかりではなかったからです。それは時間それ自身をも粉々にしていったのです。

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