昨年アキバ系の人気を独占した「ガンパレード・マーチ」、この「ガンパレ」を見事コミカライズしたさなづら先生のこのインタビュー、原作とコミックの関係、人気作のコミカライズについてなど、様々な舞台裏が見える興味深いハナシが満載ですので、ぜひチェックしてみてください!(インタビュー日:平成13年12月2日)

   
 
ガンパレード・マーチ
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アキバ系話題独占!「ガンパレード・マーチ」(月刊コミック電撃大王/メディアワークス/毎月21日発売)に関する最新情報は掲載誌ならびに公式Webサイトにて
月刊コミック電撃大王
http://www.mediaworks.co.jp/special/daioh/
さなづらひろゆき情報ページ「Web★づら」
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/4460/

『とらだよ。』vol.11対象ページ
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 第73回:水城せとな先生

 第72回:カトウハルアキ先生

 第71回:中田ゆみ先生

 第70回:柴田ヨクサル先生

 第69回:梅澤淳 氏

 第68回:はっとりみつる先生

 第67回:蒼樹うめ先生

 第66回:むんこ先生

 第65回:清水栄一先生×下口智裕先生

 第64回:塩崎雄二先生

 第63回:「コミックビーム Fellows!」編集 大場渉氏

 第62回:大石まさる先生

 第61回:ヒロユキ先生

 第60回:きづきあきら先生・サトウナンキ先生

 第59回:ISUTOSHI先生

 第58回:重野なおき先生

 第57回:紺條夏生先生

 第56回:志村貴子先生

 第55回:森永みるく先生

 第54回:神宮司訓之氏

 第53回:私屋カヲル先生

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 第49回:「コミックハイ!」編集長 野中郷壱氏

 第48回:えりちん先生

 第47回:倉科遼先生

 第46回:よしながふみ先生

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 第44回:石田敦子先生

 第43回:藤代健先生

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 第12回:文月晃先生

 第11回:Dr.モロー先生

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 第9回:山口貴由先生

 第8回:塩崎雄二先生

 第7回:倉上淳士先生

 第6回:榎本俊二先生

 第5回:氷川へきる先生

 第4回:山浦章先生

 第3回:さなづらひろゆき先生

 第2回:村枝賢一先生

 第1回:はっとりみつる先生

  • 編集部:はじめにこの「ガンパレード・マーチ」(以下、ガンパレ)を描くきっかけを教えてください。

    さなづら:はじめ電撃大王に持ち込みの原稿を見ていただいて、それからちょこちょこと読み切りをいくつか描かせていただいた後、「やってみない?」と話をいただいたのがきっかけです。

  • 持ち込みは何年前から?

    専門学校を卒業してからすぐに出版社には見ていただいていたんですけど、・・・1誌つぶれ、2誌つぶれ、3誌つぶれ(笑)、路頭に迷い、でぇ〜・・・ようやく大王さんに拾っていただいたんですよね。
    でも持っていった時には友達から「あ〜、これで大王もつぶれるね」(笑)なんて言われちゃって。

  • 企画が持ち上がったのはどのぐらい前だったのですか?

    去年の今頃でしたね。

    (編集長さん)以前に別の版権モノをやってもらったんだけど、割といい感じだったんで、じゃあもう一回版権モノをやってもらおうと思ったんですよね。
    ちょうどその時「ガンパレ」をやろうということは編集部の中では決まっていて、誰に描いてもらおうかというときに白羽の矢を立てたんですよ。

  • その頃はガンパレを知っていたんですか?

    知らなかったです。タイトルは聞いたことがあったんですけど、SLGが好きな友人が「面白いんだよ」って言っていたのを聞いていて、「ふ〜ん」って思っていた程度で、一応タイトルぐらいは知っていたんですが、あまり雑誌なんかでも見かけませんでしたし、CMも見たことがなかったんで、「どんなゲームなんだろう」って思いつつも、アイデア的には面白そうなんで、まぁ面白そうなタイトルをやらせてもらえるなら、「これは結構いいかもなぁ」って思って。

  • 連載2〜3ヶ月前にはまだ知らなかったということですが、最初にやったのはプレイすることでしたか?

    ハイ、編集の方にゲームを送っていただいて。で、やってみたらすごく面白かったんで、「コレはよかった」っていうのが正直な感想でしたね。
    色々とアイデアというか、「こういう漫画を描きたいな」っていうのを自分なりに考えていたんですけど、そういう自分で考えていたアイデアが随所に入っていて、やりたいことがうまくミックスされていたんで「完成型がもうここにあった!」っていう、ホントにそういう感じで、これはやらせてもらえたら自分がやりたかったことがやれるんで、チャレンジしがいがあるかなって。

  • 具体的にやりたかった事とはなんですか?

    まず戦争モノを描きたかったんですね。それがまずあって、あとキツイ性格のヒロインが好きなんですけど、やっぱり雑誌の方向性からいって、あんまりキツイ性格のヒロインがゴリゴリ押していくタイプよりは、かわいいヒロインがいて、そのライバル役にキツイ女の子がいるぐらいがちょうどいいと思っていたんですけど、この作品では、もう晴れて天下御免で(笑)、キツイ性格のヒロインが描けるんで、「これはOKだ」って感じでしたね。
    あとは学園モノが昔から好きでしたので、戦争モノをやりながら学園モノもできるというのが嬉しかったですね。
    でも逆を言うと、正直「やられたな」って思いましたけど(笑)。「コレとコレとこのネタはもう出来ない!」って(笑)。

  • 実際に描く段階になって、色々な声が聞こえてきたと思うのですが、最初の印象とどう変わりました?

    まず知り合いのなんかすごいアタマの上がらない方々から、「おまえ、なんて羨ましいんだ!」って(笑)。
    あと誰も知らないようなゲームだと思っていたら、意外にも好きな方がたくさんいて、ソニーさんは本当に好きにやらせてくださるんですけど、読んでくださる方たちの視線は、正直お話をいただいたときには気にならないだろうと思っていたんですが、思ったより反響が大きいというか、ちょっとびっくりしちゃいましたね。

  • 原作モノ、特にガンパレはプレイヤーによってそれぞれのガンパレがあって、ストーリーが変わる作品ですが、それに対してはどうお考えですか?

    とりあえず自分でゲームをやってみた感想として、「非常に隙が多いゲームだな」って思いました。
    実際、制作会社のアルファシステムの方も「わざと隙を作り、その隙をプレイヤーのイマジネーションで補完してもらうことがガンパレの一番のウリな部分」と仰っていたんで、多分それは楽しいと思うんですよね。
    実際、自分の中で作り上げちゃったイメージって、絶対誰も勝てないんで、これはもうヒトが求めているモノを描こうとしても千差万別で、それぞれのヒトのなかにあるガンパレ以上のモノは絶対に描けないと思ったから、「じゃあ、ボクが描きたいガンパレはこういうモノです」という提示をするしかないなって思いました。 そこでまず一番に思ったのが、「じゃあ、なにを描きたいかな」っていうことだったんですが、「ヒロインと主人公が戦争という体験を通じてどう成長していくのか」っていうところがボク的には魅力を感じたので、「じゃあ、そこを何とか描けないかな」って思いましたね。
    でももう一方で、他のところを見たいヒトには、これはもう「ごめんなさい! と言うしかないな」って思いました。

  • 現在いろんな作家さんがガンパレを描いていますけど、それは気になりますか?

    なりますね(笑)。影響は受けるということはないですけど、やっぱり他人様のを見ても、もうどうしようもないし、「ボクはボクの出来ることをやるしかないな」っていうつもりでいるから、「このヒトのこういう描き方に影響を受けた」っていうのはないんですけど、自分よりも戦争描写や心情描写が格段に(!)うまい方が、そういうガンパレの同人を描かれたりすると、「ハァ〜・・・」っていう(笑)、気持ちにはやっぱり正直なりますね。
    あと自分がやりたかったネタを先にやられたりすると、「このネタ、もう使えないのか、もう!?」って思ってみたり、そういった意味では影響を受けてますね。

  • ネタを先にやられますと辛いですね。自分は順番でやっているところ、同人の方がサクって(笑)。

    辛いですね。好きなところ出来ますからね(笑)。
    実際、キャンプ・ネタを一生懸命描いていたら、大王が発売の一週間ぐらい前に買った本で、ボクの好きな作家さんがキャンプを描かれていて、しかもそれがメチャメチャ(!)うまいんですよ。見た瞬間「アアッ!」って(爆)。もう「がぁ〜ん」って感じですよ(笑)。
    でもそう意味での影響は、本当にいい刺激になりますし、「頑張ろう!」って思いますけど。

  • ところで描く際にはなんか環境、例えばBGMとか気をつけていますか?

    特にはないんですが、夏休みの宿題を最後にやる、しかも隣に母親がいないとやらない子供だったんで、どうしても一人でボケッとしていると仕事しないんですよね。
    だからアシスタントを呼ぶとか、自分で周りを固めちゃうことはやりますね。ネームをやらなくちゃいけなくなったら、自分の部屋じゃやらないんで、ファミレスとかでコーヒー飲みながらやっちゃたりとか。
    あとどうしても進みが悪いと、とりあえずアシスタントに来てもらって、出来る仕事を先にやってもらいますね。やっぱり「仕事ないんですか?」って言われるのは非常に心苦しいし、さすがに呼んでおいて、「ごめん、遊んでいて」と言うのは申し訳ないんで、そうならないためにも、「仕事しなくちゃ」ってなりますから、そういう環境から先に作っちゃいますね。
    あと他の音が気になるときや、テンションを上げるときはガンパレのサントラを聴いたりしますね。やっぱりガンパレのCDを聴くと元気も出ますし。

  • ガンパレ以外はどうですか。

    う〜ん・・・(熟考)、「プロジェクトX」のオープニング(笑)とかをずっとかけていますね。オープニングだけをずっとかけて、「俺もやらねば」(笑)って言いながらネームをグリグリっと。

  • ちなみにガンパレの2周目、3周目は誰でプレイしましたか?

    いや正直言って2周目、3周目プレイをやるヒマがなかったんですよ。逆に1周目プレイを3回、4回やりました。
    やっぱりSランク・エンディングは見ておかないといけないなって思っていたんですけど、なかなか見れなかったんで、それで何回か回数を重ねてしまいましたね。
    時間がホントなかったんですよ、2週間ぐらいしか。しかもガンパレって時間がかかるじゃないですか、一つのプレイに。だから掘り下げている余裕がなかったですし、それにクリアしてキャラクターをぱっと見た時に、「こいつらの話は掘り下げている余裕はない」っていうのがわかったんで、それだったら、ちゃんとSランク・エンディングを見ておかないとダメだと思って。4回目でようやくS取れて、「あぁ、最終的にはこういう話なんだ」ってようやくわかりましたね。
    いまでもビデオを録りながらプレイをして、たとえば今月は整備班の話しという時は、とりあえず整備班が出てくるあたりをず〜とやって、それを「あぁ、ここはこんなだったけ」ってビデオを録っておいて、ちょっとネームとかで息詰まったときや、セリフとかどういうしゃべり方していたかなって時に確認しますね。

  • 設定資料とか脚本は持っているんですか?

    実は脚本はいただけなかったんですよ、膨大な量になるんで。でもセリフは欲しいですよね、単行本は完全に「づら」バージョンですから(笑)。かなりウソですね。
    だから漫画の9割は僕なんですけど、なかに1割ぐらい本編のセリフが入っているんで、そういった意味では本編で使っていたセリフは味付けというか、トッピングとして使っていますけど、基本はさなづら味にしかなりようがない感じですね。

  • 大変ですよね。

    そうですね。実際、今月はネームに詰まっちゃったんで、「こういうセリフ、誰か言っていたよなぁ」って思って探したんですけど。10時間分(笑)のテープを巻き戻したり、早送りしたり、「どこだ、どこだ?」って。かれこれ2時間ぐらいやっても結局見つからなくって。
    あとセリフについては以前にちょっと息詰まって、「この資料がないんで、よかったら返事ください」ってアルファさんにメールを打ったら、スタッフの方から「ちょっと量が多すぎるんで、聞いていただけたらお答えしますから」と返事が来たんです。
    それで「森さんの方言って、どこ弁ですか?」ていうのを聞いたら、「あれは森語です」(笑)って返ってきて・・・。「森語!?」(爆笑)って感じだったんですが、そこに「よろしければ文章送ってくださったら、変換します」(笑)ってあったんで、「わかりました」って、送って変換していただいたモノが雑誌に載っているんですよ。

  • 気にいっているキャラを教えてくれますか。

    やっぱりヒロインと主人公、速水と舞ですね。その辺はうまい具合に掘り下げられればなって。
    他には映は描いていて楽しいし、ラクですね。あとは森さんと滝川は比較的に描いていて楽しいですね。
    特に滝川はバカ丸出しなんで、本当にラクですね、いてくれると。とりあえず滝川がいるとなんとなく話しが転がっていくっていうのはありますね。
    それと好きでも展開的になかなか出せないキャラで岩田がいるんですけど、好きなキャラですし、どうにか絡めたいんですけど、展開的にページ的に余裕がないんで・・・。岩田はなんとかしたいんですけどねぇ。

  • 最後にガンパレをやっている方はこの漫画を見ていると思うんで、やっていない方にメッセージをお願いしたいんですが。

    ゲームをやってくださいですよね。
    さっきもお話ししたとおり、隙が多いところを補完した方が絶対に出来がいいんで。ボクの漫画を読むよりはゲームをやったほうが確実に面白いんですよ、ガンパレというタイトルは。だからガンパレを楽しみたいんだったら、本当にゲームをやったほうが100倍は面白い、と正直に思いますね。
    楽しんで欲しいですよね、僕の漫画をきっかけに知ってくださったんなら、そっちをぜひともやって欲しいです。
    やっぱり、ガンパレ宣伝部っていう感じの立場にいる気がするんで、知ってくださったんならぜひともやってください、やってくださったんならきっと面白いハズです、と言いたいです。

[取材日:平成13年12月2日(協力:コミック電撃大王編集部)]


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