漫画史上(?)もっとも気弱なピッチャー・三橋くんを中心に個性豊かなチームメイトの描写でこれまでのアフタヌーン読者はもちろん、女性にも話題の野球漫画「おおきく振りかぶって」。今回はその作者である ひぐちアサ先生にインタビューしてきました。台風が吹き荒れる天候の中、「おお振り」制作過程の裏話はもちろん、連載当時衝撃を与えた「ヤサシイワタシ」までをフィーチャーしたこのインタビュー、ぜひ読んでみてください!

   
 

© ひぐちアサ/講談社

<「アフタヌーン」公式サイト>
http://www.afternoon.co.jp/

『とらだよ。』vol.46対象ページ
PDFファイル(1238KB)
 第73回:水城せとな先生

 第72回:カトウハルアキ先生

 第71回:中田ゆみ先生

 第70回:柴田ヨクサル先生

 第69回:梅澤淳 氏

 第68回:はっとりみつる先生

 第67回:蒼樹うめ先生

 第66回:むんこ先生

 第65回:清水栄一先生×下口智裕先生

 第64回:塩崎雄二先生

 第63回:「コミックビーム Fellows!」編集 大場渉氏

 第62回:大石まさる先生

 第61回:ヒロユキ先生

 第60回:きづきあきら先生・サトウナンキ先生

 第59回:ISUTOSHI先生

 第58回:重野なおき先生

 第57回:紺條夏生先生

 第56回:志村貴子先生

 第55回:森永みるく先生

 第54回:神宮司訓之氏

 第53回:私屋カヲル先生

 第52回:久世番子先生

 第51回:大島永遠先生

 第50回:おがきちか先生

 第49回:「コミックハイ!」編集長 野中郷壱氏

 第48回:えりちん先生

 第47回:倉科遼先生

 第46回:よしながふみ先生

 第45回:菊池直恵先生

 第44回:石田敦子先生

 第43回:藤代健先生

 第42回:林家志弦先生

 第41回:山名沢湖先生

 第40回:ひぐちアサ先生

 第39回:鈴木次郎先生

 第38回:竹本泉先生

 第37回:深巳琳子先生

 第36回:影崎由那先生

 第35回:宮野ともちか先生

 第34回:甲斐谷忍先生

 第33回:芳崎せいむ先生

 第32回:阿部川キネコ先生

 第31回:田丸浩史先生

 第30回:二ノ宮知子先生

 第29回:大井昌和先生

 第28回:広江礼威先生

 第27回:曽田正人先生

 第26回:日本橋ヨヲコ先生

 第25回:羽海野チカ先生

 第24回:石田敦子先生

 第23回:柳沼行先生

 第22回:大島永遠先生

 第21回:吉崎観音先生

 第20回:小野寺浩二先生

 第19回:ぢたま某先生

 第18回:森薫先生

 第17回:木尾士目先生

 第16回:堂高しげる先生

 第15回:犬威赤彦先生

 第14回:八神健先生

 第13回:志村貴子先生

 第12回:文月晃先生

 第11回:Dr.モロー先生

 第10回:梁慶一・尹仁完先生

 第9回:山口貴由先生

 第8回:塩崎雄二先生

 第7回:倉上淳士先生

 第6回:榎本俊二先生

 第5回:氷川へきる先生

 第4回:山浦章先生

 第3回:さなづらひろゆき先生

 第2回:村枝賢一先生

 第1回:はっとりみつる先生

  • 編集:まずこの「おおきく振りかぶって」(以下、「おお振り」)を描くことに なったきっかけを教えてください。

    ひぐち先生:「おお振り」は、高校生の頃から自分の中にあった物語で、 いつか必ず描きたいとは思っていたんですが、ステキな野球マンガを たくさん読んできた弊害で(笑)、自分が野球マンガを描くなんて恐れ 多い、という思いもあったんですね。 でも、「おお振り」前の連載「ヤサシイワタシ」を、本当に好き放題描か せてもらって、終わったら、自分の中に、出すべきものがなーんにもなく なりまして。いや、「おお振り」はあるんですけど、あれはまだネタもキャ ラも練りこまなくちゃならないし、野球に関しても、もっともっと勉強して から…なんて思いつつ半年くらい過ぎまして、あいかわらず新たな物 語は生まれてこないもんですから、こりゃもう、「おお振り」を描くしかな いな、と(笑)。 で、決めたらもう、野球の勉強と取材で、あっという間にまた半年経ちま した(笑)。かなり夢中になってましたよ。 で、腕試し的に、読みきりネタを作って担当さんにもっていって、直し直 しでそれが掲載されるまでにまた半年、その読みきりはあまり反応はよ くなかったんですが、もう野球ものしかないと思い切っていますので、友 達にも彼氏にも、もうだめなんじゃないの?と言われながら、「いやいや まだまだ」とネームを作り続けてました。だってこれしか描くものないで すからね(笑)。担当さんは、「もう野球ものはやめ」って、言いたいんだ けど、描き手がこれだけ描きたいって言ってるものをやめろとはいえな いよって言って、毎回見てくれましたね。

  • その間で、お話しなども変わっていったんですか?

    「おお振り」は、高校生のときに作った時点では、今はライバル高にいる、 秋丸というのが主人公で、タイトルも「ちょっといいかな」というのを考え てたんですよ。このタイトルからもわかるように、かなり控えめなお話し でした(笑)。これでは商業誌には載らないだろうということで、百枝が 生まれて志賀先生が生まれて、16人いた同学年を10人に絞って、まあ イロイロと自分なりにカスタマイズしたものを(笑)担当さんに見てもら って、さらにそれから二人でああでもないこうでもないって、散々練り直 して、やっと連載にOKをもらうわけなんですが、考えてみたら、三橋た ちは始めからいたし、彼らの高校野球を描くという大枠は変わってない んですね。読み切りから連載スタートまで、結局一年かかりました。 でも、この、野球を描くぞと思ってから連載までの計2年間の自由時間 で、取材と称して追っかけまわしてる母校野球部に大分深く入り込め たし(笑)、野球の勉強もかなり出来ましたから、今考えると、かなりうま いこといったカンジですよね。

  • 他のスポーツよりも、やっぱり野球が一番ですか?

    スポーツはなんでも好きですよ。中高とソフトボールをやってましたが、 学生でなくなってからは、スポーツクラブなんかに一人でポンと行って できるテニスをやってます。体を動かすって、それだけで楽しいことです からね。でも、私は「ドカベン」の洗礼を受けてしまっているんで(笑)やは り野球になってしまうんですよね。これは、日本語と英語と、どっちでうま くしゃべれるか、というのと同じで、野球で語る方法を幼少時に身に着け てしまっているので(笑)、私は野球なんだと思います。 でも実際描いてみると、好きなものを人に見せるのって、なかなか勇気 がいるんですよ。 男の人同士でフェチの話をしても、本当に好きなものは避けて、わざと、 当たり障りのない一般的な嗜好をあげて、お茶を濁したりするじゃない ですか。本当に好きでないんなら否定されても全然痛くないですけど、 本当に好きなものを言って、変態扱いされたりすると、もう逃げ場がない わけですよ(笑)。 うちの担当さんは野球を憎んでいる人だったんで(笑)、当初はかなりへ こまされましたが、おかげで大分耐性が着きましたよ(笑)。 で、野球と並んで、三橋に関しても、始めはかなり脇キャラだったのを、 担当さんに言われて主役に据えたという過程がありまして。大事すぎて、 人目にさらすのが怖かったんですね。だけども、描いてみたら、否定され る危険を差し引いても、好きなものを前面に押し出して描く楽しさには かえられないですね。そんな単純なことが、「おお振り」ではじめてわかり ました。

  • じゃあこの間の「とらだよ。」の志村貴子先生の「おお振り」推薦イラスト は嬉しかったですか?

    あれは嬉しかったですねえ〜。 なにしろ志村さんは絵が上手くて、服とか髪の毛とか、そりゃあスゴイじ ゃないですか。そんな人が、ですよ、三橋の顔とか何個も描いてくれて、 ひ、「ひぐちさんの描かれるなめらかな体のラインが」、な、な、「なんとも」 「気持ちよい」!……ぶーっっ(ハナヂ)ってカンジですよ!(笑) こちとら絵 に関しては、デビュー以来下手だ下手だといわれ続けているんで、幸い これで天狗になったりはしませんが、かなり嬉しかったですよ。何度も見 てます…。志村さん、ありがとうございました…。

  • やっぱりキャラクターでは三橋くんが一番好きなんですね。

    そうですね。これは引かれるの承知で言ってるんですが、三橋は私のヒ ーローなんですよ(笑)。卑屈で意固地なヒーローですけど、かなりほれ 込んでまして、たとえば原稿のそのページに三橋がいると、筆運びの丁 寧さが違うんですよ。眠くて眠くて、なんでこんなに乗らないんだろうと 思ってたら、そのページに三橋がいないからだったり…三橋を主役にし て本当によかった(笑)。担当さんありがとうございます。

  • 三橋はもとは主役じゃなかったんですよね? 主役に抜擢するに当たって、 キャラクターも変わったんですか?

    三橋は、もとは超然とした感じの、全くセリフがないキャラクターだったん です。今と違って全然泣かない、ただただ投げる、みたいな。 まあ世の中にはデューク東郷のような主役もいますから(笑)、全く話さ ない主人公もやりようによってはありなんですが、私自身が三橋に惚れ すぎてて、外から眺めてる感じだったのを、主役にするにあたって、ぐっ と近くによってみたんです。話し方のたどたどしさは初期設定のままで すが、「中学3年間、マウンドを譲らなかった」というエピソードが生まれて からは、坂を転がり落ちる勢いで、卑屈で意固地で(笑)、だけどすごく 強くて、っていう、今の三橋になっていきました。

  • 他のキャラクターはどうなんですか?

    阿部も田島も結構変わりましたよ。みんなもっと平均的な性格だったよ うな気がします。田島の体が小さいのも連載直前に作った設定ですし、 阿部はだいぶ、尊大になりましたね(笑)。花井はキャプテンではなかっ たし、あ、最近出てきた応援団の浜田あたりが唯一、全然変わってない ですね(笑)。 あと人気のあるのは百枝なんですが、百枝はごく最近でき上がったキャ ラです。始めは監督もステレオタイプな人を考えていたんですが、野球 の本を読み漁ったり、取材をしていくうちに、いい指導者がどうしてもほ しくなって、男性にするか女性にするか、なんてところから考え出して、 かなり試行錯誤を重ねた上で、今の、百枝と志賀の二人三脚にたどり 着きました。 第1話に百枝がオレンジを握りつぶすシーンがありまして、このシーンを 描いた時に、手応えっつうんですかね、なんか、自分が、ひと皮むけたカ ンジがしました。多分百枝が今迄の自分の中にはなかったキャラクター だからだと思います。彼女についてもドラマを用意してあるんですが、野 球部について描くと、毎月ページが埋まってしまうんで、なかなか描く余 地がないんですよね。

  • 名前とかどんな風に決めたんですか?

    下の名前は、何人かは母校の野球部の子のをもらってます。実はいつも、 名前も誕生日も血液型も、あまり興味がないんで(笑)決めないで描い てるんですが、「おお振り」に関しては、けっこう一生懸命考えてキャラク ターのプロフィールを作りました。 苗字については、はるか昔に決めたんで、どうしてその名前になったの かは忘れてしまいました。そういえば、三橋に関しては、「今日から俺は!」 というマンガの主人公が、三橋と書いて「ミツハシ」と読むのにかなりシ ョックを受けまして(笑)、「でも、埼玉にはミハシという地名があるんだ から、三橋は「ミハシ」と読むんだ!」とか…、これは大学生の頃の話です。 まだデビューもしてないのに、ホントに連載するつもりだったんですよ。あ の頃から考えたら、今は夢のようですよ…(笑)。

  • 名前といえば、どうしてこの「おおきく振りかぶって」というタイトルにした んですか?

    まず、読みきりのタイトルで担当さんともめまして、「野球するなら」とか(笑)、 次々と没にされまして、日本語がいいという自分のこだわりも捨てて、「ス トライク」とか、「2−3」とかどんどんボツもらって、なんかもう、見せる前 から「だめ」って言われる気がしちゃうくらいダメだしをくらって、結局「基 本のキホン!」になって。 でもこれ、私としては読みきりのみのタイトルというつもりだったんですけ ど、次の連載が決まったときに、もう一度タイトル案を提出したら、「は? タイトルは“基本のキホン”ですよ?」と言われて、ちょっと待ってください よ、と、これはかなり食い下がりましたね。でも、最終的にでき上がった一 話目が、読み切りと続いていなかったので、タイトルは変えていいことに なりまして、ずっと持ってた「ちょっといいかな」というタイトルをまず出して、 ボツで(笑)。三橋の名前を「スナオ」にしようと思っていた時期があった んで、「すなおのまっすぐ」とか、もう、現代詩集を見て、名言集を見て、 ことわざ辞典を見て、一週間くらい狂ったように文字を書いてて、一回シ ョートして(笑)、まっしろな頭にほかっと浮かんできたのが「おおきく振り かぶって」だったんですよ。タイトル決めは、年々苦労度が上がっていき ます…。

  • 連載を始めるにあたって、何か苦労されたことってありますか?

    え、タイトル決め…(笑)。まあ、苦労とは思ってないですけど、野球はず いぶん見ましたよ。毎週4つづつ組んである練習試合を観ることで、テ レビには映らない、いろいろな場面に遭遇しました。例えば、このくらいの フライだと、高校野球のこのくらいのレベルだと突っ込んでもセーフにな るんだなとか、高校野球のファーストって大事だなとか、高校野球ってお 金がかかるんだなあとか、みんな、まだ子供なんだよなあとか。たまに 選手のびっくりするくらいきれいな心を見せてもらって、おおおお! となっ たりしてますよ。ああ、全然苦労じゃないですね(笑)。

  • シガポのトレーニング方法とか独特ですけど、あれはどこで覚えたんで すか

    私は大学で心理学をやってまして、卒論で内観法ってのをやったんで すが、その研修所で、企業とか、スポーツ選手とか、あと実業団とかでメ ンタルトレーニングを行っている先生に会う機会がありまして、取材をお 願いしたんです。そこでトレーニングの方法や、実際の選手たちのエピ ソードを聞かせてもらいまして、参考にさせていただいています。 誰でも、練習通りのプレーができるなら結構勝てるぞ! って考えると思 うんですけど、試合中に緊張しない方法をマンガに描きたくても私は知 らないし、どの本にも雲をつかむような話ししか載っていない、さまざま な野球マンガ作家が、そこに根性を持ってきたり、仲間を持ってきたりし てがんばっているんだと思うんですよ。だけど、根性や友情では、実際 に部活をしている高校生には使いようがないとも思っていたので、ここを どうにかできないかなあ、と常々考えていまして、この取材内容をマンガ に描いていいといわれたのは、かなりありがたかったですよ。

  • そういう理由付けというか説得力って大事ですよね。僕自身、読者の立 場から言うと今の段階で彼らが甲子園に行くのはどうかなって思うんで すけど、実際結末は決めているんですか?

    全然決めてないですね(笑)。次の試合に勝つかどうかすら決めてない です。 試合はしてみないとわからないんですよ(笑)。 連載当初、とりあえず、2巻分のページ数は確約だったんですが、2巻で 終わらせなくちゃならないはずの三星戦ですらけっこうな見切り発車で、 終わってみたらああいう点差でああいう勝敗だったというカンジです(笑)。 試合経過は、その場面にはまるネタをその場その場で組み合わせてい るし、勝っても負けてもドラマはあるんで、私的にはわりとどっちでもいい んですよ(笑)。いい加減に作っているわけではないんですが、先の予定 には、かなり幅のある作り方をしていると思います。とにかく、読んでいる 人がわくわくしてくれるようにと思って描いています。

  • 試合以外の描写で、この間の誕生会とか良かったですね。三橋とみん なが繋がっていくところで、こうやってチームになるんだなって思ったん ですけど、やっぱり子供を見てるみたいな感じなんですか? どうやって 育っていくんだろうって感じで。

    おお、ありがとうございます。あの回は「野球マンガ」にありなのかどうか って、ハラハラしながら描いてたんですよ(笑)。子供を見てるというのは あると思いますね。かなりかわいがっています。

  • 過去の作品に比べて、「おお振り」は動きがありますし、やっぱり描いてい て今迄と違いますか?

    物語を作らない人は、キャラは描き手の一部分だと思うでしょうが、描き 手にしてみたら、自分以外の人間を観察して描いているといったほうが 感覚的には近いんですよ。で、以前は、まず物語りありきな作り方をして いまして、それでもなかなか「うん」と言わないキャラがいたりして、だけ どなるべく物語に沿わせる方向で動かしていくというカンジだったんで すが、今回は、かなり太い流れが自分の中にあって、そこからはみ出さな い程度なら、好きに動いていいよ、というふうに作っていますよ。どういっ たらさみしい妄想人間みたいじゃなくなりますかね(笑)? いや、マンガ 描きなんて本来そんなもんだからこれでいいのか。はははは。 まあとにかく、勝敗を始めとして、これから彼らがどうなっていくのかは、 私にもわかりません。彼らが甲子園に行けるよう、また、このマンガが打 ち切りを食らわないよう、皆さん、応援お願いします(笑)。

  • なるほど。じゃあ、漫画の描き方自体はどうですか?

    ぺージをたくさん描くようになったので、アシスタントさんに任せる部分が ずいぶん多くなりました。背景はみんな頼んじゃう分、自分は人間を一 生懸命描こうと思っています。 担当さんにはデビュー以来絵に関して信用がないので(笑)、この連載 を始めるにあたっても、「野球してる人間の絵、描けますか?」って言われ て、私も「ダ、ダイジョウ・・・ブだと思います・・・・」みたいなカンジでした からね。一話目の花井の空振りスイングなんて、まだこわごわ描いてま したよ(笑)。

  • 描いている中で気遣っていることってありますか?

    「ひき」というか、読後感には気を遣ってます。 読後感がいいとアンケートがいいんですよ、というのは余計な一言です が(笑)、毎月、読んだ後に、心があったかくなるようなマンガにしたいん ですよ。前の連載では、かなり読者に甘えていまして、今月はここで引く けど来月読めばオチ付いてるから、みたいな作り方をしてしまってたん ですよ。でも、来月も読んでもらえるとは限らないんですよね。おおきな ネタも仕込んでますけど、単行本でなく、アフタヌーンで読んでくれてる 人が、その月の分だけを見ても、「ああよかった」と思って本を閉じられ るようなマンガにしたいなと思って描いてます。 なんつってて、突然ひどいことしたりして。はははは。冗談ですよ、冗談。

  • 「ヤサワタ」を知っている身としては、ドキッとする冗談なんですが。

    それは光栄です(笑)。連載開始直後は、よく、「野球マンガで欝展開は ないですよね?」みたいなメッセージをもらったんですが、今ではもう、「お お振り」のイメージが定着したようで、あまり心配されなくなりましたね。 でも、「ヤサワタ」は「ヤサワタ」で、かなり真剣に描いていたので、アレを 好きだといってくれる人は、味方な気がしてしまいますね(笑)。「ヤサワ タ」は、もう誰も死んでくれるなというメッセージを描くためだけの2冊な ので、「おお振り」から私のマンガを読んでくれた人には特に勧めません が(笑)、アレを出し切らなければ、今の「おお振り」はありえないので、ホ ント、アレを描かせてくれたアフタヌーンには感謝しています。あ、もちろん、 今「おお振り」を描かせてくれてることにも感謝しています!(笑)

  • 最後に読者へのメッセージをお願いします。

    読んでいただいてありがとうございます。 この漫画は、私の、この胸イッパイにつまったキラキラを、どっかに吐き出 させてくれー! ってところからスタートしています。 読んでる人の周りにも、なんかキラキラしたもんが舞うような(笑)ドキド キわくわくするお話しを、力の限り作っていきますので、どうか楽しんでい ただけますように!

[取材日:平成16年10月20日(協力 アフタヌーン編集部)]


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