日本アカデミー賞概要 ヒストリー 映画神像について 歴代受賞者・受賞作品 授賞式の放送

最優秀作品賞
午後の遺言状
(C)(株)近代映画協会作品



最優秀作品賞
午後の遺言状
A LAST NOTE

  舞台女優、別荘の管理人、専業主婦と立場は違うが、同じように人生の黄昏を迎えた三人の女性を主人公に、“老い”を見つめた問題作。長年、夫婦として、同志として映画人生を歩んできた新藤兼人、故・乙羽信子両氏の最後の共同作となったが、本作品にこめられた二人の情熱が三女優の熱演とともに感動をよぶ。
(近代映画協会)

きけ、わだつみの声
LAST FRIENDS

KURA
写楽
SHARAKU
Love Letter
Love Letter




最優秀監督賞
新藤 兼人
KANETO SHINDO
午後の遺言状

 愛妻そして同志である、乙羽信子氏との別れの時を目前にしながらの映画作りに挑んだ「午後の遺言状」で、第1回以来の監督賞受賞を果たした。自ら手掛けたシナリオで、老いをいかに生きるかという人間にとって普遍的なテーマを真摯に見つめつつ、撮影当時82歳という年齢を感じさせない軽快で洒脱なタッチの人間讃歌に仕上げた会心作である。衰えることのない創作意欲に、次回作が期待される。
(1912年 広島県)

熊井 啓
KEI KUMAI / 深い河
篠田 正浩
MASAHIRO SHINODA / 写 楽
出目 昌伸
MASANOBU DEME / きけ、わだつみの声
降旗 康男
YASUO FURUHATA / 藏




最優秀脚本賞
新藤 兼人
KANETO SHINDO
午後の遺言状

  シナリオライターとしてもキャリアを誇る新藤氏だが、「午後の遺言状」のテーマ“老人の生きがい”については「老人にならないと書けない。年齢に合ったものが作れて嬉しい」と振り返る。これまでに手掛けたシナリオは250本以上。そのうち100本がオリジナルだが「シナリオライターは、オリジナルのいい脚本を書くことが念願。今回の受賞はその意味でも嬉しいです」と語る。
(1912年 広島県)

奥寺 佐渡子
SATOKO OKUDERA / 学校の怪談
高田 宏治
KOJI TAKADA / 藏
早坂 暁
AKIRA HAYASAKA / きけ、わだつみの声
皆川 博子・堺 正俊・片倉 美登・篠田 正浩
HIROKO MINAGAWA MASATOSHI SAKAI MITO KATAKURA MASAHIRO SHINODA / 写 楽




最優秀主演男優賞
三國連太郎
(C)日本アカデミー賞協会



最優秀主演男優賞
三國 連太郎
RENTARO MIKUNI
三たびの海峡

 すでに主演・助演あわせて数度の受賞を果たしている大ベテラン。今回は、第二次世界大戦から現代までの時代を背景に、日本と韓国の間で揺れ動いた男の生涯を描いた話題作「三たびの海峡」での受賞となった。日本人女性を愛しながらも、日本という国を憎む主人公…この男の胸に去来する複雑な心情を、ベテランならではの卓越した演技で見事に表現してみせた。
(群馬県出身)

中井 貴一
KIICHI NAKAI / マークスの山
中村 吉右衛門
KICHIEMON NAKAMURA / 鬼平犯科帳
松方 弘樹
HIROKI MATSUKATA / 藏
渡部 篤郎
ATSURO WATABE / 静かな生活




最優秀主演女優賞
浅野ゆう子
(C)日本アカデミー賞協会



最優秀主演女優賞
浅野 ゆう子
YUKO ASANO

 数々のテレビドラマに出演し、“トレンディードラマ”の中心的女優として活躍している注目の女優。「藏」では、テレビとはガラリと違った演技を見せ、今回が嬉しい初受賞となった。亡き姉の夫を影ながら慕い、支える女性・佐穂。彼女の耐える恋を、しっとりした魅力で演じている。大人の女を演じることのできる女優として、今後の活躍が明待される。
(兵庫県出身)

秋吉 久美子
KUMIKO AKIYOSHI / 深い河
沢口 靖子
YASUKO SAWAGUCHI / ひめゆりの塔
十朱 幸代
YUKIYO TOAKE / 日本一短い「母」への手紙
羽田 美智子
MICHIKO HADA / 人でなしの恋




最優秀助演男優賞
竹中直人
(C)日本アカデミー賞協会



竹中 直人
NAOTO TAKENAKA
EAST MEETS WEST

 俳優として、また監督として、数々の作品を成功させてきた、今最も波に乗っている人物の一人。岡本喜八監督の奇想天外なウェスタン「EAST MEETS WEST」で、大西部に現れた忍者という現実離れした役回りながら、持ち前のパワフルさと個性で、観客の心をガッチリとつかんでみせた。日本の映画界を代表する役者として、今後の活躍が一層期待される。
(神奈川県出身)

今井 雅之
MASAYUKI IMAI / 静かな生活
豊川 悦司
ETSUSHI TOYOKAWA / Love Letter
萩原 聖人
MASATO HAGIWARA / マークスの山
フランキー 堺
FRANKY SAKAI / 写 楽




最優秀助演女優賞
乙羽信子
(C)日本アカデミー賞協会



最優秀助演女優賞
乙羽 信子
NOBUKO OTOWA
午後の遺言状

 「午後の遺言状」で第1回以来2度目の、そして最後の受賞となった。末期のガンに侵されながら撮影に参加、作品を見事に完成させてゼロ号試写を鑑賞した後、1994年12月22日に逝去された。“老い”をどう生きるかをテーマにした本作で、別荘の管理人としてひっそりと余生を送りながらも、胸の中に熱いものを持ち続ける女を演じた。その豊かな表現力が深い感動を与える。
(大阪府出身)

一色 紗英
SAE ISSHIKI / 藏
鶴田 真由
MAYU TSURUTA / きけ、わだつみの声
中山 忍
SHINOBU NAKAYAMA / ガメラ 大怪獣空中決戦
名取 裕子
YUKO NATORI / マークスの山




最優秀音楽賞
武満 徹
TORU TAKEMITSU
写 楽

 現代音楽の作曲家として海外にも広くその名を知られ、数々の作品を世に送りだした氏は、先ごろ65歳の生涯を閉じられた。映画音楽においても、過去に日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞3回、優秀賞受賞2回という輝かしい足跡を残され、その栄誉は長く称えられるものである。今回の受賞作「写楽」では、歌舞伎、大道芸といった江戸文化を彩るゴージャスな音楽が印象に残る。
(1930年 東京都)

大江 光
HIKARI OE / 静かな生活
さだ まさし・服部 隆之
MASASHI SADA TAKAYUKI HATTORI / 藏
佐藤 勝
MASARU SATO / ひめゆりの塔
REMEDIOS
REMEDIOS / Love Letter




最優秀撮影賞
鈴木 達夫
TATSUO SUZUKI
写 楽

 受賞は4度目というベテラン。「少年時代」でも名コンビぶりを見せた篠田監督の「写楽」に参加。次々と新しい文化を生み出していった江戸の芸術家たちをエネルギッシュに描いた本作で、その若い息吹を見事にフィルムに焼き付けた腕が光る。また、今回はコンピューターによるデジタル合成技術の採用など随所に新しい映像作りへのチャレンジもみせている。
(1935年 静岡県)

飯村 雅彦
MASAHIKO IIMURA / ひめゆりの塔
栃沢 正夫
MASAO TOCHIZAWA / 深い河
原 一民
KAZUTAMI HARA / きけ、わだつみの声
森田 富士郎
FUJIO MORITA / 藏




最優秀照明賞
水野 研一
KENICHI MIZUNO
写 楽

 爛熟の江戸文化をスクリーンに再現した意欲作「写楽」で3度目の受賞を果たした。今回の作品は広島・みろくの里に組まれた広大なオープンセットでの2ヶ月に渡る撮影が大きな話題を呼んだが、そのオープンセットの最影には少なからず苦労したと振り返る。だがベテラン・カメラマン、鈴木達夫氏との仕事は楽しく、よい刺激を受けたと語った。
(1951年 東京都)

大澤 暉男
TERUO OSAWA / ひめゆりの塔
島田 忠昭
TADAAKI SHIMADA / 深い河
篠崎 豊治
TOYOHARU SHINOZAKI / きけ、わだつみの声
増田 悦章
YOSHIAKI MASUDA / 藏




最優秀美術賞
浅葉 克己・池谷 仙克
KATSUMI ASABA NORIYOSHI IKEYA
写 楽

 CMや各種広告などで特異な才能を発揮している浅葉氏と、テレビ「ウルトラマン」などの特殊撮影美術等でも知られる池谷氏。このふたりのコンビが、斬新でユニークなセンスを「写楽」で開花させた。江戸文化の一瞬のきらめきを画面に焼き付け、コンピューターを駆使して新しい映画作りにトライしたふたりの感性が光る。
(1940年 神奈川県)(1940年 東京都)

育野 重一
SHIGEKAZU IKUNO / ひめゆりの塔
小川 富美夫
FUMIO OGAWA / 天守物語
中澤 克巳
KATSUMI NAKAZAWA / 学校の怪談
西岡 善信
YOSHINOBU NISHIOKA / 藏




最優秀録音賞
瀬川 徹夫
TETSUO SEGAWA
写 楽

 歌舞伎や大道芸などの華やかな江戸文化を描き出した「写楽」で2度目の受賞。今回の作品は、どのシーンも同時録音で、採った音をドルビーステレオにいかに上手く取り入れるかなど、苦労は多い分、面白い仕事だったと振り返る。デジタルの機器を現場に取り入れ、最先端の技術を導入しての撮影は、ベテランにとっても刺激の多い現場だったそうだ。
(1943年 岩手県)

池田 昇
NOBORU IKEDA / ひめゆりの塔
伊藤 宏一
KOICHI ITO / 藏
柿沼 紀彦
NORIHIKO KAKINUMA / きけ、わだつみの声
宮内 一男
KAZUO MIYAUCHI / ゴジラVSデストロイア




最優秀編集賞
篠田 正浩・阿部 浩英
MASAHIRO SHINODA HIROHIDE ABE
写 楽

 篠田氏と組んで初受賞した阿部氏は「ベテランのスタッフに引っ張ってもらったおかげです。もっと頑張れ、と声をかけられたような、新人賞を頂いたような気持ちです」と喜びを語った。1995年は5作品を手掛け、「才能ある人々と出会えたラッキーな年」と振り返る。篠田氏との出会いは助手時代に関わった「少年時代」から。
(1931年 岐阜県) (1960年 秋田県)

長田 千鶴子
CHIZUKO OSADA / ゴジラVSデストロイア
川島 章正
AKIMASA KAWASHIMA / GONIN
玉木 濬夫
EIFU TAMAKI / 藏
渡辺 行夫
YUKIO WATANABE / 午後の遺言状






最優秀外国作品賞
ショーシャンクの空に
THE SHAWSHANK REDEMPTION

 ホラー小説の帝王スティーブン・キングの、非ホラー小説を映画化。殺人の罪を着せられて刑務所に投獄された青年を中心に、塀の中の男達の逸話と20年以上にわたる男の友情が、ヒューマンなタッチで語られていく。主人公に扮したティム・ロビンスと、物語の語り手となるモーガン・フリーマンの競演も見ごたえたっぷりだ。
(松竹富士)

アポロ13
APOLLO 13
フォレスト・ガンプ 一期一会
Forrest Gump
マディソン郡の橋
THE BRIDGES OF MADISON COUNTY
レオン
LEON




柏原 崇
TAKASHI KASHIWABARA / Love Letter
原田 龍二
RYUJI HARADA / 日本一短い「母」への手紙
渡部 篤郎
ATSURO WATABE / 静かな生活
一色 紗英
SAE ISSHIKI / 藏
江角 マキコ
MAKIKO ESUMI / 幻の光
酒井 美紀
MIKI SAKAI / Love Letter/ひめゆりの塔




作品部門
「君を忘れない」
俳優部門
豊川 悦司
 / Love Letter




萬屋 錦之介
KINNOSUKE YOROZUYA
高峰 秀子
HIDEKO TAKAMINE




神代 辰巳(監督)
TATSUMI KUMASHIRO
高羽 哲夫(撮影)
TETSUO TAKABA




松野 嵩志 (現像・オプチカル)
TAKASHI MATSUNO
森 吉隆 (現像・タイミング)
YOSHITAKA MORI




新藤 兼人
KANETO SHINDO
フランキー 堺
FURANKY SAKAI
松方 弘樹・日下部 五朗
HIROKI MATSUKATA GORO KUSAKABE




樋口真嗣をはじめとする特殊技術スタッフ
ガメラ 大怪獣空中決
佐々木 英世(音響効果)
HIDEYO SASAKI / ゴジラVSデストロイア