インタビュー: 「ショコラ という物語がどのような人たちによって創られたのか」に迫ります。


窪之内 英策<漫画家>
1966年、高知県生まれ。

'86年に「OKAPPIKI EIJI」(週刊少年サンデー連載)でデビュー。以後、「ツルモク独身寮」「ワタナベ」を発表し売れっ子漫画家に。このドラマの原作「ショコラ」(1〜5集)も好評発売中!
5月26日(月)ドラマと同時スタート!
小学館「ビッグコミックスピリッツ」で「ショコラ」連載再開!


原作者・窪之内 英策「ショコラ」を語る…
『みんながどうやって絆を作っていくか、がテーマ。』
 「最初『ショコラ』のドラマ化のお話を聞いた時は実感がなかったんですが、スタジオでセットを見させてもらって、すごい感激しています。
 僕は、ドラマとマンガは全く別物だと思っているので、ドラマはドラマの面白さを優先させて作ってもらえたらと思いますね。人物のキャラクターと世界観さえ押さえてもらえれば、あとは自由にいじっていただいて構いません。
 世界観というのは、つまり、登場人物はみんなどこか傷を負った人たちなんですね。社会不適応者というか。状況は違えど結局、みんな愛情に飢えている。そんな人たちが一つ屋根の下に集まって、血はつながってないんだけど、家族になれる。言うなれば、みんながどうやって心のスキ間を埋めて絆を作っていくのか、そこがこのマンガで一番大事なテーマなんです。人と人とのつながりで、人は生きてるんだってことを言いたいので。
 元やくざがケーキ屋をする、というアイデアはいろいろ迷いました。パン屋にしようかとも思いましたが、ケーキ屋の方がビジュアル的に可愛らしいし、ケーキとやくざというギャップが大きい方が面白いから。僕はケーキって滅多に食べないんですけどね(笑)
 キャスティングは、みなさん、ぴったりの方ばかりでうれしいです。千夜子は眼に魅力のある女の子ならいいな、と願ってましたが、大塚ちひろさんはすごく眼に力があって、すごく良かった。市吾役の高橋和也さんも、眼で物が言える人で、とてもピュアな感じ。松吉役の夏八木勲さんは、過去に傷を持っている匂いを出せる方ですし。一視聴者として、ドラマの放映がめちゃめちゃ楽しみです」

「ショコラ」ドラマ化にあたって 脚本 横田理恵さん、篠崎絵里子さん

Q.原作を読んでの感想は?

横:「最初に一読したときはすごく面白い設定だなって感じましたね。でもすぐに、これをドラマ化するためにはどこの部分を膨らましてどこの部分を削っていくのかっていうのが、すごく考えなければいけないところだなと思いました。あと、その直前にもヤクザが出てくるドラマをやっていたので「またこういうヤクザがらみのドラマなのか…(笑)」ってちょっとためらいがありましたね。でもほんと漫画の原作の設定がすごく面白かったので、今後どういう風にドラマを作っていこうかというのはとても考えました。
篠:「コミックがとても面白かったんですけど、これをホームドラマにするにはどうしたらいいかっていうのがまず頭に浮かびました。いろんな人物が登場してホームドラマっぽくなったと思うんですけど、これを主婦の方々がどの程度受け入れてくれるのかなっていうのが課題ですよね。主婦の方にどういう印象を持っていただけるかは楽しみです。」

Q.最初の企画の段階で、監督からのリクエストはありましたか?

横:「まずは君枝さんの役ですよね。君枝さんの役は原作にはないのでそこを膨らますこと。それと原作のちょっとシリアスなアクションシーンなんかは使わずに女性の役をふくらませましょうというのもありました。それでくるみさんの役も最初から投入しましょうということになりましたね。」
篠:「一番強く言われたのは、登場人物が元ヤクザということだったんで、そういうヤクザの人たちの魅力をだしてくださいということです。ヤクザの人たちの美学、たとえば一言言えばすむところをあえて言わずにつっぱって一人で動いていく…、みたいなところありますよね。そういう部分を出して、それによって視聴者の方の共感を得られるように努めました。」

Q.主役のオーディションのときからお二人は立ち会っているということですが、そのときの様子はどうでしたか?

横:「オーディションはすごく楽しかったですよ。主役の方だけじゃなくって、他の役についてもオーディションには立ち会ったんですけど、大塚ちひろちゃんに関しては動画でガラスの仮面を見ているみたいな感じで面白かったです。満場一致で決まりましたよね。」
篠:「大塚さんは宮崎駿監督のアニメの主人公のイメージですよね。なんか「正しい少女」っていう感じで、すごく透明感があって  ほんと好感が持てました。満場一致でしたよね。」
横:「オーディションはもう一回してみたいくらい面白かったです(笑)。」

Q.そのオーディションで一番印象に残ったことは?

横:「やっぱり主役の千夜子役のオーディションが一番印象に残りました。ドラマの肝は千夜子ですものね。」
篠:「栗男役のオーディションのときに、石井揮之さんが栗男の格好をしてあらわれたんですね。『なるほど、見た目からしてまさに栗男だ!さすがだ!』って思いましたね(笑)。」

Q.台本を書いていて個人的に面白かった部分は?

横:「千夜子の部分はもちろんですけど、それ以外では市吾と奈々の話はなんていうか自分が面白がって書いていましたね。  面白がってっていうとちょっと語弊がありますけど(笑)。」
篠:「元ヤクザの店員である市吾と松吉であったり、栗男と修造だったり、そういう男同士のぶつかり合いを書くのがとても楽しかったですね。普段自分が使わないような言葉を使ってガンガンやりあうシーンを書くのは快感でした(笑)。」

Q.では最後に視聴者の方へメッセージを

横:「帯びの昼ドラマは毎日見てもらえるというのがすごく好きなところです。自分も視聴者として毎日ドラマが見れるのが楽しみだったりするので、視聴者の方が次回の話を毎日楽しみにして待っていてくださればとてもうれしいなと思います。」
篠:「自分の街に本当にケーキハウスがあって、そこでみんなが生きているような感覚を視聴者の方にもっていただければ…、  それくらいこのドラマを楽しんで、愛していただけるとうれしいですね。」
横:「『ショコラ』ぜひ楽しみにしておいてください。」


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