未来予知 フレイバー#3「プレインズウォーカーの道」

 

Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru


 ドミナリアなど多元宇宙の次元を育てることは、まったく無為なことだ。この虚無が限りなく広がりつづけることを「盲目の永遠」などという人もいる。感覚として表すなら、耐えがたいほどの寒さと言えるだろう。音として表すなら、荒れ狂う嵐の音と言えるだろう。しかし、無には何の性質もありはしない。

 そして、これこそが、プレインズウォーカーの力を産み出した虚無というものなのだ。


Art by Kev Walker

 日光ですら貫くことのできない、盲目の永遠という闇。しかし、プレインズウォーカーの灯はその虚無の中で燃え上がる炎であり、不可能を可能にする魔法なのである。灯を生み出し育てることによって伝説級の力を産み出し、それを代償にすることによって伝説級の力を消し去ることができるのだ。

 テフェリー、ジョイラ、ヴェンセールの3人は、次元の裂け目を癒すという任務のための最大の試練、突き詰めて言うならば虚無そのものの恐怖に直面していた。


Art by Kev Walker

 かつてアクローマと融合して《邪神カローナ》になっていたジェスカは、カローナが滅びて以来初めてのドミナリアに帰ってきていた。彼女の導き手であったカーンは、トレイリアの裂け目を封印するために歴史を書き換える途中で、盲目の永遠に飲み込まれ、消滅してしまっていた。誰かが、その代償を払わねばならなかった。

 ジェスカの怒りは超常の炎となって燃え上がった。勇者たちは知らないことだったが、その炎の真の出所は、現在に甦った古の邪悪なる知性、ドミナリア史上最悪最強のプレインズウォーカー、レシュラックであった。ジェスカの精神を乗っ取ったレシュラックは、修復されつつある次元のほころびを断ち切り、ドミナリアを時間の分解に飲み込ませようとする。


Art by Jason Chan

 ドミナリアは奈落の縁で踏みとどまっている。未来は未だ定まらず、プレインズウォーカーたちは自分の道を見定めることになる。1本の道は静寂の暗闇の中、全ての次元が盲目の永遠に融け消えてしまう未来に通じているかもしれない。また別の道は、ドミナリアに活力を取り戻す、全ての次元への損傷を癒すような治癒の大渦に通じているのかもしれない。


Art by Philip Straub

 史上例を見ないさまざまな未来の可能性が、これから先には広がっている。たった1つの灯が、あらゆる状況を一変させてしまう可能性すらあるのだ。

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