【 あ 】
アイソクロナス転送(Isochronous Transfer)
一定周期で転送する優先度の高い転送方式。
音声データなどに使用され、リアルタイム性を保証する。USBやIEEE1394の転送モードの1つ。
アイソシンクロナス動作(Isosynchronous Operation)
アシンクロナス(調歩同期)フォーマットの送信データを同期MODEMで混成モード制御すること。
調歩同期でクロック・レートを×1とした場合など、基本処理を変更せずに動作速度を高めることができる。
アカウント(Account)
ネットワーク・プロバイダのサーバに接続(ログイン)する権利で、一般的にはユーザIDを指す(PPPアカウント)。
メール・サーバを利用するときのユーザIDをメール・アカウントと言うこともあり、
電子メールでは、メール・アドレスの"@"の前の部分に割り当てることが一般的。
アクセス・ポイント(Access Point)
パソコン通信サービスで、ユーザが電話をかける拠点。
ノード局とも言う。
アクセス・ポイントとホスト・コンピュータは専用回線で接続されており、
ホストから離れているユーザでも電話料金の負担増にならない。
アシンクロナス転送(Asynchronous Transfer)
定期的には転送せず、すべてのアイソクロナス転送が終了してから、
数バイトのヘッダとデータを転送し、受信側がアクノリッジを返す方式。
IEEE1394の転送モードの1つ。
アップリンク(Up-Link)
衛星通信のような双方向同時通信を行う場合、双方の通話周波数が同じだと混信するため、
必ず送信と受信の周波数を別々に設定し、衛星を介して双方向通信を行う。
この場合、地上局から衛星に送る通話路をアップリンクと呼び、
衛星から地上局に送る通話路をダウンリンクと呼ぶ。
<反意語>
ダウンリンク
アドレス・フィールド(Address Field)
フレームの先頭フラグなどの次のフィールドで、端末の識別に使用する。
アプリケーション層(Application Layer)
→
OSI 参照。
アマチュア無線(Amateur Radio/Ham)
営利目的でなく、個人的趣味や技術研究で使う無線で、開局するには「アマチュア無線技士」の国家資格が必要。
無線局の免許とコール・サインを取得して、アマチュア・バンドの無線機を使用する。
【 い 】
イーサネット(Ethernet)
Intel、DEC、Xeroxの共同開発によるLAN(IEEE802.3)。
1本の回線に複数の装置を接続し、個々が通信制御を行う方式。
"Ethernet"はXerox社の登録商標。
位相変調(Phase Modulation)
アナログ信号でビット・データを伝送する変調方法の1つ。
キャリア(搬送波)の位相を変化させ、異なる位相に"0","1"をそれぞれ割り当てる。
一芯コネクタ(One-Piece Optical Connector)
光伝送リンクで、単方向通信ができるように1本の光ファイバを組み込んだコネクタ。
一次群インタフェース(Primary Rate Interface)
PBXの設置やテレビ会議用などの高速チャネルを必要とする、大口顧客向けのインタフェース。
23本のBチャネル(64kbps)と1本のDチャネル(16kbps)を束ねたインタフェースで、
同期フレーム・ビットを1ビット付加して、計1.544Mbpsの転送レートとする。
NTTではこの一次群の商用サービスとして、INSネット1500を運用している。
<類語>
基本インタフェース
移動体衛星通信(Mobile Satellite Communication)
一般の移動体通信と異なり、中継器として通信衛星を使用。
地上波を使った移動体通信では、多数の基地局を設置して移動体の追跡が必要だが、
衛星の場合は1本のトラポンで広大なエリアをカバーでき、
移動体の追跡も不要。インマルサットという船舶対象のサービスに始まり、自動車対象に発展した。
移動体通信(Mobile Communication)
移動する端末との通信。自動車・新幹線などの車両や携帯電話などが対象。
インターネット(Internet)
パソコン通信、商用、学術関連の3種のネットワーク群を相互接続した世界最大のグローバル・ネットワーク。
インターネット・プロバイダ(Internet Provider)
→
NSP(Network Service Provider)参照。
インタネットワーク(Inter-network)
一般にネットワーク同士を接続することをいう。
米国で大学や研究機関のネットワーク同士を接続したものを最初に「インタネットワーク」と称したため、
狭義には学術機関のネットワークの相互接続を指す。
企業などでのLANの普及により、遠隔地のLAN同士の接続が新たなインタネットワークの形態となった。
インタラプト転送(Interrupt Transfer)
割り込みを使って、一定周期で少量データを転送する方式。
キーボード入力データや装置のステータスのやりとりに使用され、
伝送遅延時間が保証される。USBの転送モードの1つ。
イントラネット(Intranet)
Webを中心とした企業内の情報ネットワーク。
【 え 】
エコー・キャンセラ(Echo Canceller)
電話回線の2線−4線変換部で発生するエコーを予測し、受信信号から予測したエコー成分を除去して、
相手の送信信号だけを取り出す機能。
9600bps以上のモデムでは、エコー・キャンセラで送信チャネルと受信チャネルの分離を行う。
【 お 】
応用層(Application Layer)
→
OSI 参照。
【 か 】
回線交換(Circuit Switching)
NTTが行っているサービスで、通常のアナログ電話網が代表的。
電話網は電話をかけることで、加入者の電話から加入電話局を介して、
中継交換機で相手電話の加入電話局との間に通信経路を設定し、
受話器を置くまでこの通話経路を切り離さない。
回線交換呼制御手順(Circuit-switched Call Control Procedure)
ISDNのレイヤ3プロトコルで、Dチャネル上の各種メッセージをやりとりし、
発着ユーザ間の通信パスの設定、維持、解放を行う手順。
カスケード接続(Cascade Connection/Cascading)
複数チャネルを持った回路の出力を次段の同種回路に入力し、ネズミ算式にチャネル数を増やす多段の縦続接続。
仮想端末(Virtual Terminal:VT)
ホスト・システムに直結している端末と同様のサービスを、
ネットワーク上の遠隔地端末(ホスト・システム介在もあり)に行うシステム。
加入者回路(Subscriber Line Interface Circuit)
電話システムを交換機(局用交換機、PBXなど)側から支えているもの。
電話機に対し、呼出音の送出や電話機の状態検出など様々な機能を持っている。
<関連語>
BORSCHT
【 き 】
キーイン・トーン(Key-in Tone)
キー入力の操作に対応して、ビープ音を発生させること。
ビープ音は、ダイアラ専用ICに内蔵する発振器で対応する場合と、
制御用マイコンに内蔵された発振器で対応する場合がある。
<関連語>
ビープ・トーン
ギガビット・イーサネット(Giga-bit Ethernet)
1Gbpsに対応するイーサネットで、
ATMでしか実現できないとされてい帯域幅をプラグ&プレイで実現する(1000BASE)。
基本インタフェース(Basic Rate Interface)
既存の一般家庭で使われている電話(アナログ回線)と同じ線路を利用して、
64kbpsのBチャネルを2本と16kbpsのDチャネルを1本持った(2B+D)デジタル通信を可能とするインタフェース。
国内では、NTTが「INSネット64」という名称で商用サービスしている。
キャプテン・システム(Captain System)
文字図形情報ネットワーク。
電話回線で結ばれた情報センターから、
欲しい文字や図形の情報をテレビ画面に映し出す双方向コミュニケーション・システム。
海外では、北米方式(NAPLPS)と欧州方式(LEPT)があり、国際的な総称はビデオテックス。
<類語>
ビデオテックス
【 く 】
クライアント(Client)
ネットワークに接続して、サービスを利用する側(依頼者)のコンピュータ。
<反意語>
サーバ
クライアント/サーバ型LAN(Client/Server Type LAN)
LANの構築をサーバで行い、これにクライアントのパソコンを接続する形態のLAN。
<関連語>
ピア・ツー・ピア型LAN
クライアント/サーバ・モデル(Client/Server Model)
インターネットなど、おもなネットワークで使用されている分散処理型ネットワークの形態。
サーバを中心に、複数のクライアントが接続されるスター型トポロジとなる。
クライアントは、サーバの機能を利用し、サービスを受ける側のコンピュータで、エンド・ユーザが操作するパソコンなど。
サーバは、情報を集中管理して、他にサービスを提供するコンピュータ。
クライアントがサーバにサービスの処理を要求し、サーバがその応答としてクライアントに処理結果を返す通信プロトコルによって、ひとつの処理が行われる。
クロストーク(Cross Talk)
隣接する伝送路間の干渉。
配線間の容量的・誘導的な結合(リアクタンス)などによって生じる。
【 け 】
ゲートウエイ(Gate-way)
LANとLANを接続する装置。
【 こ 】
コネクション型(Connection Oriented:CO)
通信のためのネゴシエーションをして、接続を確立・監視・保持するプロトコル。
コネクションレス型(Connectionless:CL)
送信先アドレスを指定して、接続の確立をせずに送信するプロトコル。
通信経路はダイナミックに最適経路を確保する。
<関連語>
イーサネット
コントロール転送(Control Transfer)
ホストとターゲットの間で、コントロール・エンド・ポイントを使って行う制御用の転送方式。
デバイスの初期化や制御情報のやりとりに使用。USBの転送モードの1つ。
【 さ 】
サーバ(Server)
ネットワーク上のサービスを提供するコンピュータ(提供者)。
<反意語>
クライアント
【 し 】
時分割多重方式(Time Division Multiplex:TDM)
時間を分割して、1本の伝送路を複数の端末に順次割り当てる方式。
市民バンド/市民無線(Citizen's Band)
→
CB無線 参照。
ジャム信号(Jam Signal)
妨害信号。
周波数分割多重(Frequency Division Multiplex:FDM)
周波数帯をを分割して、1本の伝送路を複数の端末に割り当てる方式。
高速データを低速の狭帯域データに変換して、周波数軸上で並列伝送する。
周波数ホッピング(Frequency Hopping)
単位時間あたりの使用周波数を変化させ、実質的に広い周波数に分散させる方式。
Bluetoothで利用。
シリーズAコネクタ(Series "A" Connectors)
USBのアップストリーム側のコネクタ。
シリーズBコネクタ(Series "B" Connectors)
USBのダウンストリーム側のコネクタの1種。
シリーズ・ミニBコネクタ(Series "mini-B" Connectors)
USBのダウンストリーム側のコネクタの1種。
【 す 】
ステートレス型 (Stateless)
LANのサーバで状態保持をせず、クライアントに責任を負わせるシステム構成。
<関連語>
NFS、
TCP/IP
ストリーム(Stream)
プロセス間、ドライバ間の全二重の仮想通信路で、モジュール間の階層化を容易にする。
スピーチ(Speech)
通話時の電話回線に、直流電流で重畳されて伝送された音声信号を処理する機能。
スピーチ回線は「2線−4線変換機能」と「防側音機能」の2つで構成されている。
2線−4線変換とは、自分の声をマイク(送話器)から電話回線に送出し、
電話回線上で自分の声と混合した信号から相手の声だけを取り出して、レシーバ(受話器)
に出力する作用(下図)。
2線とは電話回線のことで、4線とはマイク(送話器)の2本の線とレシーバ(受話器)の2本の計4本の線のこと。
受話器(ハンド・セット)で自分の声が戻って聞こえることを側音(サイド・トーン)と呼び、
その抑圧(防側音:サイド・トーン・マスキング)は、2線−4線変換で可能。
スプール(Simultaneous Peripheral Operation On-Line:SPOOL)
プリンタ出力やメール受信などで、データを直接送らず、一時的に別の場所に貯めて、あとでまとめて伝送すること。
その貯めておく領域(キュー)を指すこともある。
スペクトラム(スペクトル)拡散方式(Spread Spectrum)
伝送データを幅のある周波数帯に分散し、ノイズやジャムを抑える通信方式。
IEEE802.11b,Bluetooth,CDMAで利用。
【 せ 】
セッション層(Session Layer)
→
OSI 参照。
セットトップ・ボックス(Set-top Box:STB)
家庭用テレビに接続して追加機能を提供する送受信端末装置。
ケーブル・テレビのコントロール・ボックスや、通信カラオケの端末機器など、
通常はテレビの上に置くため、このように呼ばれる。
セルラ(Cellular)
自動車電話や携帯電話を指す。
コードレス電話と違う点は、移動しながら通話できること。
1つの基地局がカバーする通話可能エリアをセルと呼び、自動車電話や携帯電話では、
基地局のカバー範囲をセル(細胞)状になるよう配置して、
連続したサービス・エリアを構成している移動にともなってセルを切り換えることをハンド・オーバと呼ぶ。
セル・リレー(Cell Relay)
セル(小さな固定長データ)を使って、データの交換(スイッチ)を行う方式。
<関連語>
ATM
セントロニクス・インタフェース(Centronics Interface)
米国Centronics Data Computer社が開発した、コンピュータとプリンタの8ビット・パラレル・インタフェースで、
3本の制御線でハンドシェークを行う。
明確な規定はない。
全二重通信方式(Full Duplex Transmission)
各通信装置内部に送信回路と受信回路を独立に持ち、個別の伝送路で同時に通信する方式。
半二重通信より大量のデータを効率良く伝送できる。
代表的な応用例は電話の音声通信。
<関連語>
半二重通信方式、
単方向通信方式
【 た 】
ダイアラ(Dialer)
ダイアル信号を送出する回路。ダイアル信号は、電話番号や交換機のサービスの種類などを選択する。
ダイアル信号には、ダイアル・パルス(DP: Dial Pulse)と多周波符号(DTMF)の2種類がある。
DP方式は世界各国で規格が少しずつ異なるが、DTMF方式は世界共通規格として標準化されている。
<関連語>
DTMF、
ダイアル・パルス
ダイヤルアップ・ネットワーク(Dial-up Networking)
公衆電話回線などを利用して、遠隔地からLANに接続する形態のネットワーク。
ダイアル・パルス(Dial Pulse)
“DP”と略される。ダイアル信号の1つで、交換機から供給される直流電源をON/OFFし、
電流パルスで選択信号を伝達する。
パルスの送出には10pps(パルス/秒)と20ppsの2種類がある。
符号化は、数字の1〜9が1〜9パルスに、0は10パルスに対応する。
各パルスの列間隔(ポーズ)は、ミニマム・ポーズとして10pps時600ms,20pps時450ms以上と規定されている。
<関連語>
ダイアラ、
メーク率
ダイバシティ受信(Diversity Reception)
電波の受信変動を改善する方法。
移動体受信では、建物の陰で受信電波が弱くなったり、建物の反射波によるマルチパス受信を生じる。
そこで複数箇所にアンテナを設置し、受信状態のよいアンテナを選択して受信する。
<関連語>
IMT-2000、
W-CDMA、
FOMA、
cdmaOne
タイム・スロット(Time Slot)
PCM(パルス符号変調)において、1回のサンプリング(8kHz)で作られる1つのPCMワード(8ビット)が占める時間領域。
μ則時は24タイム・スロット(下図)。
<関連語>
PCM、
フレーム
ダウンリンク(Down-Link)
→
アップリンク(Up-Link)参照。
多元接続(Multiple Access)
→
マルチプル・アクセス 参照。
単方向通信方式(Mono-directional Communication)
送信専用装置と受信専用装置で通信を行う一方向の通信方式。
<関連語>
半二重通信方式、
全二重通信方式
【 ち 】
調歩同期(Asynchronous Communication)
パソコンと通信機器間などに使用される一般的な通信プロトコル。
スタート・ビット(0)とストップ・ビット(1)でフレームを認識し、
送信側と受信側の間で送受信クロックのやり取りが不要。
回線速度(ボー・レート)が比較的遅く、信頼性をあまり問わない装置に用いられる。
<関連語>
プロトコル、
ボー
<反意語>
同期通信
<類語>
非同期通信
直交波周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)
TDMA、FDMA、CDMAなどのディジタル多重変調方式の一つ。
FDM(周波数分割多重)に対して、さらに直交性を利用し、周波数軸上でのオーバラップを許容する。
直交変調(Orthogonal Modulation)
位相変調の一種で、主にディジタル信号によって位相変調をかける手法。
変調信号データから同相、直交(90°位相)の2つの多値信号を作り、
異なる位相で各々を変調して加え合わせる。
<類語>
位相変調
【 て 】
デイジ・チェーン(Daisy Chain)
回路の出力を次段の同種回路に入力する直列接続。
データ通信(Data Transfer)
データ伝送とも呼び、電気的な手段で情報を伝達する1つの形式。
従来の電信や電話、TV、ファクシミリと異なる点は、人間相互間の伝送ではなく、
機械(データ処理装置)と機械、または適当な入出力装置を介して人間と機械の間で伝送されること。
データ・リンク層(Data Link Layer)
→
OSI 参照。
デーモン(Daemon)
UNIX環境の裏側で、処理/管理をする常駐プログラム。
テレサービス(Teleservice)
発信−着信端末間で通信を実現するためのサービス。
たとえばファックスでは、データの符号化や印刷時のドット・ピッチ合わせで、
これが合致しなければ通信できない。
<関連語>
ベアラ・サービス
【 と 】
同期通信(Synchronous Communication)
大型コンピュータ間通信など、回線速度が速く高信頼性の用途に用いられるプロトコル。
送信側と受信側の間で送受信クロックのやり取りか、
装置内部でデータに同期した送受信クロックの生成が必要で、コスト高となる。
<関連語>
プロトコル、
COP
<反意語>
調歩同期、
非同期通信
トークン(Token)
ネットワークにデータを送信する権利を表現する特殊データで、
これを所有するノードだけがネットワークへの送信権を持つ。
ネットワーク上に1つだけ存在し、順次各ノード間で手渡される。
トークン・パッシング(Talken Passing)
端末同士をバス状に接続し、送信データの衝突を防ぐためにトークンという特殊パターンを流して、
それを獲得した端末だけを送信可能とする通信プロトコル。
<関連語>
LAN、
CSMA/CD、
トークン・リング
トークン・リング(Talken Ring)
端末同士をリング状に接続し、送信データの衝突を防ぐためにトークンという特殊パターンを流して、
それを獲得した端末だけを送信可能とする通信プロトコル。
<関連語>
LAN、
トークン・パッシング
トポロジ(Topology)
ネットワークの物理的なシステム形態で、次のものがある。
ポイント・ツー・ポイント(1対1) | 専用線型で、相手が固定または常時接続 |
ポイント・ツー・マルチポイント(1対多) | 分岐型で、マルチドロップとマルチリービング(デイジ・チェーン)がある |
マルチポイント・ツー・マルチポイント(多対多) | LAN/WANの形態で、スター型、バス型、リング型などがある |
ドメイン(Domain)
サーバを中心としたネットワークを構成する管理単位。
メール・アドレスの "@"のあとの部分がドメイン名。
トランザクション(Transaction)
処理プログラムなどの処理単位。
フレームでは、一組の制御パケットとデータ・パケット。
トランシーバ(Transceiver)
TransmitterとReceiverの合成語。
伝送路で送信部(Transmitter)と受信部(Receiver)を切り替えて、半二重通信を行う回路。
<関連語>
半二重通信方式
トランスペアレント・モード(Transparent Mode)
透過モード。
データだけでなく制御キャラクタも含めて、すべての2進情報をそのまま転送するモード。
トランスポート層(Transport Layer)
→
OSI 参照。
トンネリング(Tunneling)
マルチキャストのパケットをIPパケットでカプセル化してルーティングすること。
【 な 】
ナローバンド(Narrow-band)
INSネット64、INSネット1500をブロードバンドのISDNと区別するための呼称。
【 に 】
二芯コネクタ(Two-Piece Optical Connector)
一般的には2本の信号線の接続器(コネクタ)。
光伝送リンクで、双方向通信ができるように2本の光ファイバを組み込んだコネクタ。
【 ね 】
ネゴシエーション(Negotiation)
折衝。
コネクション型の通信で、接続に必要なパラメータの確認をしたり、通信エラー制御や回復処理、
エラー通知などを行うこと。
<関連語>
コネクション型
ネットワーク(Network)
複数の相手同士で相互に通信をする網の通信形態。
ネットワーク層(Network Layer)
→
OSI 参照。
【 の 】
ノード(Node)
ネットワークに接続されている端末やHUBなどのネットワーク機器。
【 は 】
ハイアラーキ(Hierarchy)
トラフィックに応じて、伝送路を束ねたり分離する多重化構想。
パケット(Packet)
通信データをある一定の長さのフレームに分割したもの。
パケット交換(Packet Switching)
NTTが行っているサービスの1つで、パケットごとに番号を付与して送出する。
発信端末と着信端末間の通信経路は常に一定ではなく、網内の状態で変化する。
バースト転送(Burst Transfer)
1回のアドレス指定で複数データをまとめて連続転送するモード。
転送ごとにアドレスを指定するサイクルがないので、データ転送速度が高い。
パーソナル無線(Personal Radio)
中継局を介さない単信方式無線通信システム。
操作資格は不要で、郵政省の技術適合証明を受けている無線機を購入、
付属ROMと開局申請書を電波振興会に提出して、
コール・サインを書き込んで返送されるROMを無線機に装着すれば、誰でも使用できる。
周波数は900MHz帯で、利用地域が限定されず、開局時以外はコストがほとんどかからない。
→
CB無線 参照。
バーチャルLAN(Virtual LAN)
スイッチングHUBで論理的、ダイナミックに構成を変えられる仮想LAN。
スイッチングには、セグメント型(LAN単位)、ポート型(システム単位)、
サブネット型(サブネット単位)がある。
波長多重方式(Wavelength Division Multiplexing)
1本の光ファイバで複数の信号を同時に伝送する通信方式で、
マイクロ波通信における周波数分割多重方式に対応する。
異なる波長の光に異なる信号を乗せ、きわめて多くの情報を送れる。
バックボーン(Backbone)
ネットワークで、システムの中核をなす基幹回線のこと。LANでも、主要な幹線部分を指す。
ハブ(Hub)
マルチポート・トランシーバのように複数のLAN端末を接続する装置。
リピータ・ハブ(10BASE-Tなどの一般のハブ)、インテリジェント・ハブ(ネットワーク機能内蔵)、
スイッチング・ハブ(バーチャルLANを構成)がある。
ハム(Ham)
→
アマチュア無線 参照。
パリティ(Parity)
調歩同期でフレーム・データの誤り有無のチェックに使用される。
データ中の“1”の数が奇数または偶数になるように加える余分のビット(冗長ビット)。
“1”の数が奇数なら奇数パリティ、偶数なら偶数パリティ。
バルク転送(Bulk Transfer)
別々のデータを一括転送する方式。
ディジタル・カメラ、MO、CD-ROM、プリンタ、スキャナなどの大量データ転送に使用され、
転送速度は保証されない。USBの転送モードの1つ。
ハンドシェーク(Handshake)
複数の装置が互いに状態を確認しながら歩調を合わせて処理を行うこと。
パソコン通信ではフロー制御もこれにあたる。
半二重通信方式(Half Duplex Transmission)
1組の送受信回路を持った装置間で、1つの伝送路を切り換える通信方式。
代表的な応用例はインタホンや無線トランシーバ。
<関連語>
全二重通信方式,
単方向通信方式
【 ひ 】
ピア・ツー・ピア型LAN(Peer-to-Peer LAN)
LANに接続したパソコンが対等で、LANの構築にサーバを必要としない形態のLAN。
<関連語>
クライアント/サーバ型LAN
光送信モジュール(Optical Transmitter Module)
光ファイバ通信に使用するE/O(電気→光)変換機能を有するモジュール。
簡単なものはLEDだけのものがあり、複雑なものではLEDレーザ駆動ICを内蔵したものや、
温度補償にモニタ用のPD(フォト・ダイオード)を内蔵したものもある。
光通信(Optical Communication)
伝送信号として光を用いる通信方法。
空間に光線を発射する方法と、光通信ケーブルを使用する方法があり、電気ノイズや磁気ノイズに影響されない。
光伝送リンク(Fiber Optic Link)
光伝送モジュール(発光素子)と光受信モジュール(受光素子)、
媒体としてプラスチック光ファイバを組み合わせた通信用光結合素子。
石英ファイバと半導体レーザを組み合わせた大容量長距離通信用光モジュールと比較すると、
距離は50m以下、伝送容量は10Mbps程度の中容量近距離通信用。
| プラスチック光伝送リンク | 石英光伝送リンク(ネオリンク) |
伝送容量 | 〜10Mbps | 10Mbps〜 |
伝送距離 | 〜50m | 1km〜 |
使用素子 | LED+フォトICなど | 半導体レーザ+APDなど |
光ファイバ(Optical Fiber)
光通信で光信号を伝える媒体で、中心部のコアとそれを取り囲むクラッドから成る。
主な材質は石英ガラスで、髪の毛程度の太さの繊維にしたもの。
軽量で曲げやすい、電磁誘導の影響を受けない、安価、低損失、広帯域など優れた特徴を持つ。
石英ガラスの他には、多成分ガラス・ファイバやプラスチック・ファイバがある。
ビタビ・デコーダ(Viterbi Decoder)
TCMで変調された信号を復調するデコーダ。
現時点の信号状態だけでなく、過去の状態を記憶してデコードするため、耐ノイズ性が向上する。
ビデオテックス(Videotex)
日本でキャプテン・システムと呼ばれる情報提供システムの国際的な名称。
<類語>
キャプテン・システム
非同期通信(Asynchronous Communication)
通信機器間で同期をとらず、ボー・レートとフレーム・パターンの統一でキャラクタを抽出する通信プロトコル。
調歩同期が一般的。
<関連語>
プロトコル、
ボー
<反意語>
同期通信
<類語>
調歩同期
ビープ・トーン(Beep Tone)
「ビープ音」(“ブー”、“ピー”、“ピィッ”など)の総称。
電話ではキー入力操作単位で、操作完了の確認に発生させる。
当社では“キーイン・トーン”と呼ぶ。
<類語>
キーイン・トーン
【 ふ 】
ファイアウォール(FireWall)
ネットワーク外からの不正アクセスに対して防御するセキュリティ・システム。
ファイバ・ツー・ザ・ホーム(Fiber to The Home:FTTH)
一般家庭まで光ファイバを敷設して、
ISDNやCATVなども含めた各種の通信サービスを提供するための加入者網の光通信化構想。
基本的なシステム構成は、電話局の先にリモート・ターミナルを設置し、
そこから家庭に光ファイバを引き込む。
ファイル転送(File Transfer)
LANを介して端末間でファイルを転送するサービス。
ファースト・イーサネット(Fast Ethernet)
10BASEを基に、100Mbpsに高速化したイーサネット(100BASE)。
フィジカル層(Physical Layer)
→
OSI 参照。
輻輳(Congestion)
ネットワークのトラフィックが高くなり、伝送データがなくなったり速度が異常に遅くなる現象。
パケットなどの着信確認を行なって、届いていなければ再送処理をするため、
ネットワークがビジィで確認パケットの返信が遅くなると、誤って再送パケットを送って、
さらにネットワークのトラフィックが高くなってしまう。
これによって、確認パケットや再送パケット、制御パケットなどがネットワークを占有してしまい、
有効な通信がほとんどできなくなる。
物理層(Physical Layer)
→
OSI 参照。
ブラウザ(Browser)
サービス内容をディスプレイに表示するソフトウエア。
プラグ&プレイ(Plug & Play)
ユーザが特に設定やインストールをすることなく、接続するだけで使用できるインタフェース。
ブリッジ(Bridge)
ネットワークパケットをデータ・リンク層で中継する装置。
ネットワークのトラフィックを軽減、異種ネットワーク間の中継、リピータ段数の延長などに使用。
プレゼンテーション層(Presentation Layer)
→
OSI 参照。
フレッツ・ISDN(FLET'S・ISDN)
NTTが提供する最大64kbps(ISDN 1B)の定額制インターネット接続サービス。
ISPへの接続のために専用のダイヤルアップ番号が割り当てられ、いつでも接続可能となる。
常時接続サービスのようだが、実質は時間帯の制限がないテレホーダイ。
プロバイダへのサービス料金が別途発生し、またプロバイダに常時接続が保証されるわけではない。
フレーム(Frame)
プロトコルに従って、伝送データを一定長に分割し、
フラグやアドレスなどの制御コードを付加したビット列フィールド。
<関連語>
プロトコル
フレーム・リレー(Frame Relay)
高速パケット交換サービス。従来のパケット交換技術をベースとするが、
パケット交換のようにデータごとのエラー訂正はしない。
従来のパケット交換は48kbps以下、通常は4800bps程度だが、
フレーム・リレーでは数十Mbpsの高速データ伝送が可能。
プロキシ・サーバ(Proxy Server)
インターネットとの接続窓口となり、企業セキュリティの確保のために設置するサーバ。
ブロードキャスト(Broadcast)
システム内の全ノードに同一情報を送信すること。
プロトコル(Protocol)
情報構造(フォーマット)と手順(プロシージャ)で構成される通信規約。
フォーマットはブロックやフレームというデータの単位フィールドで、
プロシージャには折衝(ネゴシエーション)、送受信、エラー・チェック/訂正、終結などがある。
ブロードバンドISDN(Broad-band ISDN)
広帯域ISDN。通称「ブロードバンド」。
ATMをベースに155Mbpsに対応するトークン・パッシング・バス高速ネットワーク(IEEE802.4)。
ブロードバンドISDNは音声、画像、データなどのあらゆるアプリケーションに対応でき、特に動画通信が可能。
【 へ 】
ベアラ・サービス(Bearer Service)
ISDNの網内で通信プロトコルのレイア1〜3をサポートしたサービス。
たとえばファックスでは、データの符号化や端末間の印刷時のドット・ピッチ合わせなど以外、
網の交換機能に関わるサービス。
<関連語>
テレサービス
ペイロード(Payload)
ATMの物理層にマッピングされる伝送フレーム情報フィールド。
ページャ・システム(Pager System)
発信者が加入者番号を電話機で発信すると、
電話機→無線呼出局→ページャ(端末)へと単方向通信でつながり、
音と光の点滅、ディスプレイ表示などで合図を送るシステム。
<関連語>ポケット・ベル
ベースバンド(Baseband)
直流のデータ信号をそのまま伝送路に送出して伝送する変調方式。
FM、NRZ、NRZI、マンチェスタ方式がある。
【 ほ 】
ボー(Baud)
1秒間に伝送できる符号単位の変調速度。ビット単位の伝送では、ビット・レートと一致。
<類語>
bps
ポータル・サイト(Portal Site)
インターネット・ブラウザの起動時に最初にアクセスするウエブ・ページで、「入り口、玄関」の意味。
ホット・プラグ(Hot Plug)
活線挿抜。電源を投入したまま、抜き差し可能なインタフェース。
<関連語>
IEEE1394、
USB
ホップ・カウント(Hop Count)
TCP/IPで相手ネットワークまでの距離のこと。ルータ(ゲートウエイ)の数のことを指す。
ホーム・ページ(Home Page)
本来は、Webブラウザの起動時に表示するWebページ。
一般には、Webサービスの各コンテンツであるWebページすべてを指す。
ポーリング(Polling)
データ伝送において中央制御局が、
データ伝送路上に接続されている装置の状態を順次確認する「御用きき」により、
転送データの有無を判断する方法。
【 ま 】
マルチキャスト(Multicast)
システム内で選択した複数ノードに同一情報を送信すること。
マルチプル・アクセス(Multiple Access)
多元接続。同時に多数の通信路を設定する/できること。
その方式として、CDMA、TDMA、FDMAなどがある。
<関連語>
CDMA、
FDMA、
TDMA
マルチモード・ファイバ(Multi-Mode Fiber)
複数の光信号を1本で伝送する光ファイバ。
ステップ・インデックス型とグレーデッド・インデックス型があるが、
いずれもシングルモード・ファイバよりコア径が大きい。
したがって発光素子からの光を入射しやすく、光ファイバの接続も容易。
しかし光ファイバの導波モードが複数存在し、コア中を同時に伝搬するので、
モード分散を生じて伝送帯域はやや狭くなる。
<関連語>
モード分散
マンチェスタ(Manchester)
ビット・セルの前半がデータ・ビットの状態と同じで、中心で反転させるデータ変調方式。
<関連語>
ベースバンド、
NRZ、
NRZI
【 む 】
無線航法(Wireless Navigation System)
送信局からの電波と基準波の位相差から、自分の位置を測定する運行システム。
ロランC、デッカ、オメガ等のが有名。
無線LAN(Wireless LAN)
配線を無線に置き換えたLANシステム(IEEE802.11)。
オフィスの情報化に伴う、OA機器の機能的な配置やレイアウト変更に対する自由度が高い。
屋外5.7GHz、屋内5.2GHzと5.3GHz(UNII帯)の北米限定サービス(IEEE802.11a)、
2.4GHz(ISM帯)サービス(IEEE802.11b)がある。
【 め 】
メーク率(Make Rate)
ダイアル・パルス方式のパルス信号で、電流が流れている状態をメーク(Make)、
流れていない状態をブレーク(Break)と呼び、その比のこと。
<関連語>
ダイアラ、
ダイアル・パルス
【 も 】
モデム(MODEM)
Modulator Demodulatorの略。通常はデータ伝送用変復調装置を指す。
一般的には2進のディジタル・データ信号を周波数変換し、アナログ回路に送出する変調装置と、
元のディジタル信号に戻す復調装置で構成される。
モード分散(Mode Dispersion)
光信号がファイバを伝搬中になまってしまう現象。
伝送帯域を制限する要因の一つで、マルチモード・ファイバに生じる。
入射端に入った矩形光パルスは、光ファイバ中を各種のモードに分かれて伝搬し、
高次モードほど遅れて伝搬する結果、出射端での光パルス波形がなまる。
【 ゆ 】
ユニキャスト(Unicast)
1対1で、他のノードに情報を送信すること。
ユビキタス・コンピューティング(Uubiquitous Computing)
生活圏の随所にコンピュータを存在させ、コンピュータ同士が自律的に連携して「いつでも、どこでも」
という発想で、生活をバックアップする情報環境。
コンピュータの存在は意識させず、必要に応じてネットワークに蓄積した個人情報などを参照する。
1989年にXerox社のパロアルト研究所が提唱した概念だが、携帯電話などの情報端末の小型化や、
インターネットなどの通信技術の発展に伴って、再び注目されている。
【 り 】
リピータ(Repeater)
LANの回線上の減衰信号を増幅、整形する装置。
【 る 】
ルータ(Router)
ネットワーク層でネットワークを相互接続する装置。
ルーティング制御(経路の選択)には、スタティック・ルーティング(ルーティング情報をあらかじめ設定)
とダイナミック・ルーティング(ルーティング情報を交換して最適化)がある。
ループバック機能(Loopback Function)
データが伝送路上でノイズ等の影響によって化けていないかどうかを確認するために、
受信側から送信側へ送り返すこと(折り返しテスト)。
【 れ 】
レイヤ(Layer)
通信を行うために必要な機能を階層化したもの。
OSI基本参照モデルでは通信機能をレイヤ1からレイヤ7までの7つの階層で分類している。
<関連語>
OSI
レート・アダプタ(Rate Adaptor)
伝送速度の遅い端末のデータをISDNのBチャネルに乗せるために、相手端末との同期、速度整合を行う装置(LSI)。
【 ろ 】
ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network)
→
LAN参照。
【 A 】
AAL(ATM Adaptation Layer)
パケットを48バイトの整数倍にしたり分割したりするレイヤで、上位レイヤに次の4種類のサービスを提供。
クラスA | 固定速度サービス(AAL1) |
クラスB | 可変速度サービス(AAL2) |
クラスC | コネクション型(AAL3,4)、シグナリング(AAL5) |
クラスD | コネクションレス型(AAL3,4,5) |
ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)
適応差分パルス符号変調。
音声データの圧縮方式の1つ(ビット・レート:20K〜32Kbps)で、
サンプリングごとに量子化幅Dを適応的に変化させ、さらに2〜4ビットのデータへ符号化する。
たとえば4ビットADPCMの場合、下図のように上位1ビットが極性(増減)を示し、
下位3ビットで基本となる量子化幅Dの倍率を決定する。
したがって一度に変化する量は、Dの種類×8(3ビット分)通り選べることになる。
特長
・音声波形への追従性が良い。
・構成は簡単だが音質が良い。
・音声データの作成が容易。
ただしデバイス・メーカ間での互換性はない。
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)
xDSLの1つで、米ベルコア研究所が開発した高速データ通信方式。
加入者電話回線(Subscriber Line)を利用して、数Mbps〜十数Mbpsの伝送をする。
伝送速度は非対称(Asymmetric)で、電話局から利用者への下り方向では最大約12Mbps、
利用者から電話局への上り方向では最大約2Mbps。4〜5kmまでのサービスを想定。
<類語>
xDSL、
HDSL、
RADSL、
SDSL、
VDSL
AMI符号(Alternate Mark Inversion Code)
ISDNで採用される伝送路上のデータの符号化方法で、中間レベルをデータ“1”とする。
端末が全く送信していない状態では、この中間レベルの状態である。
データ“0”には+Vと−Vの2つの状態があり、データ“0”が連続するとこの2つの状態が交互に発生する。
したがって、この変化点を随時監視すれば、正確な同期クロックが生成できる。
AMPS(Advanced Mobile Phone Service)
米国のアナログ方式の自動車・携帯電話システム。
<関連語>
TACS
ANSI(American National Standards Institute)
米国規格協会。
API
ネットワーク上で提供するインタフェースで、2つの意味を持つ。
(1) システム上でアプリケーション開発の環境を提供(Application Programming Interface)
(2) システム上で実行するアプリケーションの利用環境を提供(Application Program Interface)
ASK(Amplitude Shift Keying)
振幅偏移変調。モデムの変調方式の1つで、キャリア(搬送波)の振幅変位により情報伝送する。
<関連語>
FSK、
PSK、
QAM
ATA (AT Attachment)
ANSI(米国規格協会)によるIDEの正式規格。IDEより伝送速度を向上させ、リムーバブル・メディアなどもサポート。
ATM(Asynchronous Transfer Mode)
非同期転送モード。データや音声など比較的伝送容量の少ない通信と、
映像のように大容量を必要とする通信を統合ネットワークの中で処理するために考え出された交換方式。
データを48バイトごとに分割し、それぞれにヘッダを付けて53バイトのセルで送る効率の良い伝送をする(セル・リレー)。
ATM25LAN
ATM ForumがIBM社の25.6Mbps LAN案を標準化したもの。
安価で早く広めるため、既存技術を採用した。
【 B 】
Bチャネル(B-channel)
ISDN電話では音声信号、G4FAXではテキスト・データ、TV電話では画像データを送受信するために、
ユーザが使用可能な64Kbpsの通信チャネル。
Bとは英文名のイニシャルではなく,意味を持たせているのではない。
<類語>
Dチャネル、
Hチャネル
B-ISDN(Broad band-ISDN)
→
ブロードバンドISDN(Broad-band ISDN)参照。
<反意語>
N-ISDN(Narrow-band ISDN)
Bluetooth
ISM(2.4GHz)帯で約10mの近距離を伝送する、周波数ホッピング型スペクトラム拡散方式のネットワーク。
1台のマスタに最大7台のスレーブを接続。
モバイル機器への搭載を意識し、小型化、ロウ・パワー化、低コスト化が可能。
また伝送距離は約100mまで拡張可能。
BOP(Bit Oriented Protocol)
同期通信の一方式で、イメージ・データ等の“0”、“1”データをやり取りする場合に適している。
BORSCHT
「ボルシュト」と読む。加入者回路は電話機に対して、
呼び出し音の送出や状態検出など様々な機能をもっている。
この加入者回路の機能には次の7つがあり、これらの頭文字の組み合わせがBORSCHT。
B (Battery feed) | 加入者線給電制御 |
O (Overvoltage protection) | 過電圧保護 |
R (Ringing) | 呼出信号の送出 |
S (Supervision) | 加入者線状態監視 |
C (Codec) | 符号器・復号器 |
H (Hybrid) | 2線−4線変換 |
T (Testing) | 加入者線の試験 |
bps(Bit Per Second)
データの伝送速度(1秒当たりのビット数)を表す単位。
<類語>
ボー
BPSK(Binary Phase Shift Keying)
二相位相変調。キャリア(搬送波)の位相変位により、情報伝送する変調方式。
たとえば情報ビットのうち“1”に位相変化 “p”、“0”に位相変化“ゼロ”を割り当てて、
搬送波の位相変化で情報を伝送する。
位相変化が大きく急であるため、変調された信号の周波数スペクトラムの広がりは大きい。
<関連語>
PSK、
QPSK
BRG(Baud Rate Generater)
調歩同期通信において、送受信クロックを生成する回路。
BS(Broadcasting Satellite)
放送用の静止衛星。
これを利用した衛星放送を専用のアンテナとチューナで視聴する。
地上波放送と違ってゴーストがなく、水平解像度も少し高い。
国際条約で放送衛星を割り当てられている(日本は8チャンネル)。
<関連語>
CS
【 C 】
Cバンド(C-band)
衛星通信用周波数のうち、4〜8GHz帯のことを指す。
この帯域は大気層と電離層の影響を受けにくく、信号の減衰や雑音が最も少ないので、
古くから衛星通信に広く利用されている。
衛星通信でよく利用される周波数は次のとおり。
Lバンド(1〜2.6GHz) | 携帯電話、第2世代コードレス電話 |
Sバンド(2.6〜4GHz) | 衛星移動体通信、マリン・レーダ |
Cバンド(4〜8GHz) | 衛星放送 |
Xバンド(8〜12GHz) | 政府間通信、軍事用通信 |
Kバンド(12〜40GHz) | 衛星通信、衛星放送 |
CAI(Common Air Interface)
CT-2方式のコードレス・ホン・システムにおいて、
一つの携帯機で異なる事業者すべての基地局との接続が可能な共通無線インタフェース。
<関連語>
CT-2
CB無線(Citizen's Band)
免許が不要な無線通信。
パーソナル無線または市民バンド、市民無線と呼ばれることもある。
グループで決めた5桁の群番号でグループ・メンバと交信したり、
「CQコール」で不特定多数に呼びかけたりできる。
CAN(Control Area Network)
システム内でインテリジェント・デバイス(センサやアクチュエータ等)
をネットワーク化するネットワーク・システム(ISO 11898)。
伝送速度が高く、セキュリティ、信頼性、リアルタイム性に優れる。
自動車産業で生まれ、温度・湿度範囲が広く、干渉、振動、電磁放射に強い。
現在では医療用機器など多業種で利用される。
CCIR(Comite Consultatif International des Radio Communications)
国際無線通信諮問委員会。
CCITT(Comite Consultatif International Telegraphique et Telephonique)
国際電信電話諮問委員会。現在はITU-T。
CDMA(Code Division Multiple Access)
符号分割多元接続。IEEE802.11無線LANの物理層プロトコル。
多数の通信路を確保する手段として、通信情報を拡散符号という暗号状の符号でスペクトル拡散(SS)し、
信号帯域を数百〜数千倍に広げて、それらを端末ごとにずらしながら送受信する方式。
スペクトル拡散して通信するため、妨害に強く劣悪な通信路での使用が可能だが、変復調のための処理が複雑になる。
<同義語>
SSMA(Spread Spectrum Multiple Access)
cdmaOne
IMT-2000方式によるauの第3世代携帯電話サービス。
<関連語>
IMT-2000、
W-CDMA、
FOMA、
ダイバシティ受信
CELP(Code Exited Liner Predictive Coding)
音声符号化方式の一種。
この方式の特徴は、コード・ブックと呼ばれる数種類の波形信号を記憶したメモリを備え、
これを符号化に利用していること。
符号化では、誤差電力が最も小さくなる波形信号をコード・ブックから探索してコード・ブック位置を求め、
これより最適ゲイン、ピッチ周期、ピッチ・ゲインの計算を行う。
なお、コード・ブックには適応コード・ブックと音源コード・ブックの2種類ある。
欠点は演算量が膨大となること。
<関連語>
VSELP、
コーデック
CEPT(Conference Europeenne des Postes et des Telecommunications)
欧州郵便電気通信主官庁会議。
CIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)
「サーク」と読む誤り訂正方式のひとつ。
高いランダム・エラー訂正能力をもつ誤り訂正符号リードソロモンと、
バースト・エラーをインターリーブなランダム・エラーに変換する手段を組み合わせたもの。
CL(Connectionless)
→
コネクションレス型 参照。
CO(Connection Oriented)
→
コネクション型 参照。
CODEC(Coder Decoder)
アナログ信号とディジタル信号の間の変換を行う部分で符号化/複合化することで、「コーデック」と呼ばれる。
COP(Character Oriented Protocol)
同期通信の一方式で、送信側はデータの先頭に16Hまたは32Hを付加して、
受信側にデータの開始を明示する。
データ形式としては,JISコードやASCIIコードを用いる。
キャラクタ・データをやり取りする場合に適している。
CRC(Cyclic Redundancy Check)
HDLCのFCSなど、誤り検出に用いられる方式。
通信局間で、このCRCによって生成されたデータをやりとりすることにより、
通信障害等の際に発生する通信誤りを検出する。
CS(Communications Satellite)
通信用の静止衛星。
CSテレビ放送には、JCSAT3衛星を利用して音楽、映画、スポーツなどの情報をディジタル配信している
「スカイパーフェクTV!」などがある。
CSとBSでは、送信周波数帯とチャンネル割り当て周波数が異なるため、BSチューナでの受信はできない。
<関連語>
BS
CSMA/ACK(Carrier Sence Multiple Access Acknowledge)
「シーエスエムエー・アック」と読む。米国オムニネット社が開発したLAN用プロトコル。
データを送信する前に回線をセンス(監視)して、他に送信している端末が無ければ送信を開始する。
また送信中に他の端末が送信してデータが壊れた場合に、
ACKパケットと呼ばれるパケットを用いてデータの送達を確認する。
CSMA/CA(Carrier Sence Multiple Access/Collision Avoidance)
無線LAN(IEEE802.11)で使用されている通信方式。MAC層で回線上を監視して、
データが衝突しないよう待ち合わせ制御をする。
CSMA/CD(Carrier Sence Multiple Access/Collision Detect)
イーサネットLAN(IEEE802.3)で使用されている通信方式。
回線上のデータの有無にかかわらずデータを送信して回線上を監視し、データの衝突を検出したら再送する。
CSU(Channel Service Unit)
通信サービス・ユニット。
CT-1(Cordless Telephone-1)
欧州のアナログ・コードレス電話システム。
CT-2(Cordless Telephone-2)
英国のディジタル・コードレス電話システムで発信専用。
テレポイントとも呼ばれる。
多重方式はFDMA/TDDを採用。
<関連語>
CAI
CT-3(Cordless Telephone-3)
1990年にエリクソン社がCT-2をベースに開発した発着信できるディジタル・コードレス電話システム。
多重方式はTDMA/TDDを採用。
CTIA(Cellular Telecommunication Industory Association)
米国セルラー電話工業会。
【 D 】
Dチャネル(D-channel)
制御データを送信する16kbpsのチャネル。
電話網において、ダイヤリングや話中音等をシリアル・データで表現したもの。
NTTのINSネット64は、2つのBチャネルと1つのDチャネルを多重化して伝送する(2B+D)。
制御以外にパケット通信にも使用可能。
<関連語>
Bチャネル、
Hチャネル
DCE(Data Circuit Terminating Equipment)
データ回線終端装置。
DDX網(Digital Data Exchange)
NTTがデータ通信専門のサービスとして提供している通信網。
回線交換でデータ通信を行うDDX-C網と、パケットでデータ通信を行うDDX-P網がある。
DECT(Digital European Cordless Telephone)
欧州統一のディジタル・コードレス電話システムで、多重方式はTDMA/TDDを採用。
DFS(Distributed File System)
分散コンピューティング環境での分散ファイル・システム。
DNA(Digital Network Architecture)
DEC社のネットワーク・アーキテクチャ。DECnetは、その商品名。
DNS(Domain Name System)
インターネット(IPネットワーク)上で、ホスト(コンピュータ)にドメイン名を付けて、
IPアドレスに変換するプロトコル。
DPLL(Digital Phase-Locked Loop)
受信データの歪み(回線遅延等によって発生する歪み)に追従した受信クロックを生成する回路。
受信側にPLL機能があれば、送受信のためのクロックを端末間でやり取りすることが不要になる。
DPLLはアナログPLLほどの精度ではないが、ディジタル回路で一様な特性を容易に実現できる。
DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)
複数のxDSL回線を束ね、ルータなどの通信機器と接続して高速で大容量な基幹回線(バックボーン)
への橋渡しをする集線装置。
電話局内に設置。
DSRC(Dedicated Short Range Communication)
狭域通信。800MHz帯の電波を使用した符号分割多元接続方式の携帯無線通信システム。
ITS(Intelligent Transport System)の路車間通信方式として、ETCや駐車場、
ガソリン・スタンドなどの料金徴収システム、
走行支援道路システム(AHS:Advanced Cruise-Assist Highway System)などへ応用されている。
<関連語>
ETC
DSU(Digital Service Unit)
NTTが提供するデータ網(DDX-P、INSネット64等)の終端装置。
端末はこの装置に接続することにより、網を介して相手端末と通信が可能となる。
DTMF(Dual-Tone Multi Frequency)
ダイアル信号の中で、多周波符号方式(トーンダイアラ)に用いられる2つの周波数。
ITU-Tにより国際的に標準化されている。
| 低群周波数 |
697Hz | 770Hz | 852Hz | 941Hz |
高群周波数 |
1209Hz | 1 | 4 | 7 | ・ |
1396Hz | 2 | 5 | 8 | 0 |
1477Hz | 3 | 6 | 9 | # |
実際は低群周波数と高群周波数の中から、1つずつ取り出して合成される。
ダイアル信号としてだけでなく,新幹線の座席予約、留守番電話機の外出先からのコントロールなど、
電話機を使ってコンピュータにアクセスする信号としても利用される。
【 E 】
ECC(Error Checking and Correction)
受信側で、転送途中に発生した誤りがデータ中にあることを検出し、
元の正しいデータに訂正できるように、一定規則に基づいた冗長ビットを含ませた誤り訂正方式。
EHCI(Enhanced Host Controller Interface)
USBをサポートするパソコンのインタフェースの1種(インテルが規定)。
<関連語>
OHCI、
UHCI
EIA(Electronic Industries Association)
米国電子工業会。物理的、電気的インタフェースの標準化機関。
RS(Recommended Standard)として、RS-232C,422,423などを規定している。
EISA(Extended ISA)バス
ISAとの互換性を維持しながら性能と機能を向上させたバス。
アドレス/データ・バスともに32ビットに拡張し、バス・クロックは8.33MHzのままだが、
データ・バス幅の拡張と新たなバス・サイクルの追加で、データ転送速度が向上(33Mバイト/sピーク)。
DMAも32ビット化し、バス・マスタ機能のサポートもISAより大幅に改善。
ETC(Electronic Toll Collection)
自動料金収受システム。
有料道路で停止することなく、車載器と路側無線装置の間でDSRC通信を行って、
通行料金を預貯金口座から自動収受するシステム。
<関連語>
DSRC
ETSI(European Telecommunications Standards Institute)
欧州電気通信標準化機構(民間)。
【 F 】
FCS(Frame Check Sequence)
HDLCフレームの最終フラグの直前の2または4バイトのCRCフィールド。
送信側でデータ・フィールドにある演算を行い、その結果をこのフィールドにセットする。
受信側は受信データに対して同様の演算を行い、その結果とFCSが等しければ、そのフレームを正常に受信したと判断する。
FDDI(Fiber Distributed Data Interface)
WANの一例で、光ファイバを用いて100Mbps以上のデータ通信を可能にするネットワーク。
<関連語>
WAN、
LAN、
MAN、IVDLAN
FDM(Frequency Division Multiplex)
→
周波数分割多重 参照。
FDMA(Frequency Division Multiple Access)
周波数分割多元接続。FDMによる多重通信アクセス。
→
周波数分割多重 参照。
FFT(Fast Fourier Transform)
周波数分析を高速に行うための計算方法。
周波数分析とは、いろいろな周期や強さの正弦波を合成した信号を分析して、元の信号の周期や強さを見つけること。
この計算には乗算を多数含むので、高速化のためDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)が用いられる。
FIFO(First-In First-Out)
「ファイフォ」と読む。
先に格納したデータを先に取り出す複数段のバッファ回路。
エンプティであることやフルであることを明示する信号で、ホストに状態を通知する。
これにより通信回線(シリアル・データ)とは非同期に、
送信バッファには送信すべきパラレル・データをホストが書き込み、
受信バッファからは受信してパラレル変換したデータをホストが読み出すことができる。
FM(Frequency Modulation)
周波数変調。
搬送波の周波数を信号の振幅に応じて変化させる変調方式。
FOMA(Freedom Of Mobile Multimedia Access)
「フォーマ」と読む。
IMT-2000方式によるNTTドコモの第3世代携帯電話サービス。
<関連語>
IMT-2000、
W-CDMA、
cdmaOne、
ダイバシティ受信
FSK(Frequency Shift Keying)
周波数偏移変調。
モデムの変調方式の1つで、キャリア(搬送波)の周波数変位により情報伝送する。
たとえば情報ビットのうち、“1”に周波数f1、“0”に周波数f2を割り当て、その周波数変化により情報を伝送する。
<関連語>
ASK、
PSK、
QAM
FTP(File Transfer Protocol)
リモート・ネットワーク上のシステム間でTCPによるファイル転送を行うプロトコル。
【 G 】
GGP(Gateway to Gateway Protocol)
TCP/IPでIPデータグラムを相手局に届けるための通信経路情報
(ゲートウエイ数とネットワークのアドレス・グループ)を交換するプロトコル。
GPIB(General Purpose Interface Bus)
HP-IBを基にしたパラレル・インタフェース(IEEE488)。
バス制御をする1台のコントローラ(コントロール、リスン、トーク可)、
データ送信(トーク)だけするトーカとデータ受信(リスン)だけするリスナを計14台まで接続。
GPS(Global Positioning System)
米国海軍が使用を始めた衛星からの電波を受信して位置を知る装置。
従来のシステムは、地上の送信基地が発射する電波を受信することによって、自分の位置を知る装置だった。
GPSでは、衛星が発射する電波を受信して、電波の到達時間から自分と衛星との距離を計算し、位置を検出する。
GPSを自動車に搭載して、位置を地図上に表示するナビゲーションに使われて、一般に知られるようになった。
衛星からは軍事用の電波のほか、民間用の電波も発射されている。
民間用の電波を使ったナビゲーションの精度は30m〜100m程度。
しかし戦争勃発などの世界情勢の変化とともに、数百mの誤差を発生させる操作も行われる。
測量用に使う場合の精度は1〜2cm程度。
GSM(Groupe Special de Mobile)
汎欧州自動車電話システム。
ディジタル自動車電話の欧州統一方式で、狭帯域TDMA方式を採用、使用周波数帯は900MHz帯。
<関連語>
TDMA、
ETSI、
PCN
【 H 】
Hシリーズ勧告(H Series Recommendation)
ITU-Tの国際標準のうち、マルチメディア情報通信システムの基本的プロトコル標準(H.120〜H.331)。
H.310 | ATM(AAL1/5)でMPEG2(H.262)画像を送信。 |
H.320 | 既存の狭帯域ISDNでH.261画像を送信。 |
H.323 | TCP/IPプロトコルでH.261/263画像を送信。 |
H.324 | 電話網(V.43)でH.261/263画像を送信。 |
Hチャネル(H-channel)
ユーザが使用可能な通信チャネル。
Bチャネルより高速(H0:384Kbps, H11:1536Kbps)で、画像等の伝送に用いる。
<関連語>
Bチャネル、
Dチャネル
HDLC(High Level Data Link Control)
2つ以上の装置間でデータ伝送を行う場合の、装置間の論理的な結合の確立と、
その解除や転送データの完全性を保証する高水準なデータ・リンク制御手順の1つ。
フラグ・パターンで同期を取り、FCSでフレームの正当性をチェックする。
<類語>
SDLC(Synchronous Data Link Control)
HDSL(High data rate Digital Subscriber Line)
xDSLの1つで、2対以上の回線により、ADSLよりさらに高速なデータ通信をする。
伝送速度は対称で、2カ所の電話局間などでの使用を想定。
<類語>
xDSL、
ADSL、
RADSL、
SDSL、
VDSL
HTTP(HyperText Transfer Protocol)
WWWとして発展したインターネットのアプリケーション・レベルのプロトコル。
分散環境のハイパーメディア情報システムに適し、容易にマルチメディアを実現する。
【 I 】
Iシリーズ勧告(I Series Recommendation)
ITU-Tの国際標準のうち、ISDNに関してまとめた勧告(I.110〜I.751)。
I.430 | ISDN端末とDSU/ディジタルPBX間の物理的特性、電気的特性、論理的特性。 |
I.440,441 | ISDN端末とDSU/ディジタルPBX間のDチャネル転送プロトコル。 |
I.450,451 | 発信端末と着信端末間を接続するための中継網の選択や、通信経路を設定するプロトコル。 |
I.460 | 既存端末をISDNに接続するために、既存端末の通信速度を64kbpsに変換する速度変換とプロトコル変換。 |
I.461 | I.460をうけ、X.21端末をISDNに接続するのに必要な速度変換則とプロトコル変換。 |
I.462 | I.460をうけ、X.25端末をISDNに接続するのに必要な速度変換則とプロトコル変換。 |
I.463 | I.460をうけ、Vシリーズ端末をISDNに接続するのに必要な速度変換則とプロトコル変換。 |
I2Cバス(I2C Bus)
「アイ・スクェア・シー・バス」と読む。
フィリップス社が開発した装置内シリアル・バス。
バイト転送を自律制御し、シリアル転送の状態を監視する。
IDE(Integrated Drive Electronics)
パソコンと内蔵用ハードディスクを接続する標準規格で、CD-ROMドライブやMOドライブなども接続できる。
1本のケーブルでマスタとスレーブの2台を接続でき、
パソコンのプライマリとセカンダリの2つコネクタと合計4台の装置を接続できる。
現在はIDEを拡張したエンハンストIDEやウルトラATA、ウルトラATA/66が主流。
<関連語>
ATA
IEBus(Inter Eguipment Bus)
装置間の小規模のディジタル・データ伝送システム用のバス。
半二重非同期通信方式で、CSMA/CDによるアクセス制御を行う。
IEEE(Institute of Electrical snd Electronics Engineers)
「アイ・トリプル・イー」と読む。米国電気・電子技術者協会。
通信関連の主な規定は次のとおり。
IEEE802 | LAN/MAN
IEEE802.3 | 1/10/100Mbpsイーサネット |
IEEE802.4 | 1/5/10Mbpsブロードバンド(トークン・パッシング・バス) |
IEEE802.5 | 4/16Mbpsトークン・パッシング・リング |
IEEE802.9 | ISDNと整合性を持つ4/20MbpsマルチメディアLAN、16Mbpsアイソクロナス・イーサネット(IS LAN) |
IEEE802.11 | 無線LAN(802.11a:5.7GHzの北米サービス、802.11b:2.4GHzサービス) |
|
IEEE1394 | コンピュータと周辺装置、民生機器のインタフェース(100/200/400Mbps、ホット・プラグ(作動中の着脱)採用)。周辺装置を最大63台まで接続可能。 |
IEEE1520 | ネットワーク・アプリケーションのプログラミング・インタフェース |
IETF(Internet Engineering Task Force)
インターネット上の新技術を標準化するために設立されたコンソシアム。
ドキュメントRFC(Requests For Comment)を発行している。
IMAP(Internet Message Access Protocol)
「アイマップ」と読む。
インターネット・メールでメールを読み出したり送信したりするためのプロトコルで、RFC1730〜1733で定義。
IMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)
ITU標準の第3世代の移動体通信システム。
「2000」は、周波数帯に2GHz(2000MHz)使用と2000年サービスを開始目標に由来する。
IMT-2000の実現方式としては、
NTTドコモとエリクソン(スウェーデン)などが共同開発した「W-CDMA(日欧方式)」(max.2Mbps)と、
クアルコムが開発した「cdma2000(米国方式)」(max.153kbps/384kbps)、
クアルコムがデータ通信に特化した「HDR」(max.2.4Mbps)が有名。
<関連語>
W-CDMA、
FOMA、
cdmaOne、
ダイバシティ受信
INS(Information Network System)
NTTがサービスするISDNの別名称。
1端末に1本の通信回線で音声(電話)、画像(ファクシミリ)、
データ(コンピュータ)などの全情報を伝送/交換できるようにした通信網。
IP(Internet Protocol)
TCP/IPネットワークのネットワーク層プロトコル。
IPv6(Internet Protocol version 6)
インターネット・ユーザの増加に対応するため、
IPv4の後継として IETFの IPNGワーク・グループが推進しているプロトコル。
IPアドレスの 128ビット化(IPv4は32ビット)、パケット・ヘッダの簡素化、
セキュリティ機能などを盛り込んでいる。
IrDA(Infrared Data Association)
赤外線によるパーソナル・データ通信の仕様をまとめた業界団体。
ISA(Industry Standard Architecture )バス
「アイサ・バス」と読む。IBM PC/AT互換機で一般的な拡張バス。
最高8.3MHzという制約はあるが、複雑な制御が不要でI/O、
メモリ空間が開放されていて、レジスタ制御が容易。
ISDN(Integrated Services Digital Network)
電話、ファックス、データ等の異なるサービスやメディアを統合し、
1つのディジタル網でサービスが受けられる通信網。
IS LAN(Integrated Service LAN)
音声/データやLAN/ISDNのサービスを統合したマルチメディア・フロアLAN。
ISM帯(Industrial Scientific and Medical Frequency Band)
スペクトラム拡散方式の無線LANで使用される2.4GHz帯(2400〜2500MHz)の周波数帯。
電波雑音の多いバンドだが、ほぼ世界共通で米国では無許可で使用可能(日本では10mW以下に規制)。
防犯用無線、電子レンジ、医療メスなど産業科学医療用機器に開放。
ISP(Internet Service Provider)
インターネット・サービス・プロバイダ。
<関連語>
NSP
ITU(International Telecommunication Union)
国際電子通信連合。
ITU-T勧告(ITU-T Recommendation)
ITUの電気通信標準化部門ITU-T(ITU-Telecommunication Standardization Sector:旧CCITT)が定める勧告。
Dシリーズ | 料金(D.000〜D.306) |
Fシリーズ | 網の運用、サービス(F.1〜F.901) |
Gシリーズ | ディジタル伝送網(G.100〜G.981) |
Hシリーズ | 非電話番号系伝送回線(H.120〜H.331) |
Iシリーズ | ISDN(I.110〜I.751) |
Qシリーズ | ディジタル交換、共通線信号(Q.50〜Q.2971) |
Tシリーズ | テレマティーク・サービス(T.0〜T.661) |
Vシリーズ | 電話網でのデータ通信(V.1〜V.80) |
Xシリーズ | データ通信ネットワーク(X.1〜X.903) |
IVDLAN(Integrated Voice & Data Local Area Network)
イーサネットLAN等のネットワークに音声、画像データ等のサービスを行うISDNを相互に接続を可能としたネットワーク。
<関連語>
WAN、
MAN、
LAN
【 J 】
J-TACS(Japan TACS)
米国のAMPS方式を基本としたアナログ方式の自動車・携帯電話システム。
日本ではモトローラ方式とも呼び、関西セルラー電話等が採用した。
<関連語>
AMPS、
TACS
【 L 】
LAN(Local Area Network)
「ラン」と読む。
オフィスやビル等の狭い区域内でパソコン等をケーブルで結び、各端末間でデータのやり取りを行うネットワーク。
<関連語>
WAN、
MAN、
FDDI
LAP-B(Link Access Protocol Balanced)
X.25パケット交換の端末とデータ網の入口にある網終端装置DCE間で、
データ伝送を確実に行うためのプロトコル。
<類語>
LAP-D
LAP-D(Link Access Protocol on the D-channel)
ISDN端末とISDNの入口にある網終端装置DSU間で、データ伝送を確実に行うためのプロトコル。
LAP-Bの場合は端末とDCEの1対1の通信だが、LAP-Dは1対nの複数端末間の通信も行うため、
アドレス部の拡張等を強化。
<類語>
LAP-B
LIN(Local Interconnect Network)
車載のモータ制御バスとして、インテリジェント・センサやアクチュエータへの適用を考慮した最大20kbpsのネットワーク。
UARTをベースとした、マスタ・スレーブのアクセス方式。
物理層のドライバにISO9141のトランシーバを拡張して採用。
【 M 】
MAC(Media Accesss Control)
OSIデータ・リンク層の下部分で、LAN媒体(ケーブルや空間)へのデータ送出を制御。
MAN(Metropolitan Area Network)
「マン」と読む。WANの一種で、IEEE委員会でIEEE802.6として規定された通信プロトコル。
<関連語>
LAN、
FDDI、
WAN、
IVDLAN
MBONE(Multicast Backbone)
「エムボーン」と読む。トンネリングで仮想的にマルチキャストを実現し、
インターネットを放送形態で利用する世界的ネットワーク。
MCA(Micro Channel Architecture)
IBMがATバスの後継に開発したバス・アーキテクチャ。アドレス/データ・バスともに32ビットで、
バス・クロックは10MHz。
アドレス・バスとデータ・バスを同時に使って64ビット・データを1サイクルで転送したり、
バス・クロックの両エッジでデータを転送(40Mbytes/sec〜160Mバイト/sピーク)。
ATバスと互換性がなく、IBMがライセンスを有料にしたため広まらなかった。
MCA(Multi Channel Access)
業務用無線サービスの俗称。
通信網は、加入者の設置する指令局(基地局)と移動局、サービス事業者の設置する制御局から成る。
マルチプル・アクセスと同じ意味に使われる場合もある。
MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)
US-ASCII以外の文字、イメージ、音声、動画などを電子メールで扱うための、RFC1521,1522による規定。
MSK(Minimum Shift Keying)
キャリア(搬送波)の位相の変位により、情報伝送する変調方式の一種。
BPSKでは、情報ビットのうち“1”に位相変化“π”、“0”に位相変化“ゼロ”を割り当てるため、
位相変化が大きく急となる。
MSKは重み付けでこの位相変化を滑らかにしたもので、QPSKよりスペクトルの広がりが少ない。
【 N 】
N-ISDN(Narrow-band ISDN)
従来の64〜128kbps ISDNをブロードバンド(B-ISDN)と対比する場合の名称。
基本インタフェースによって2回線同時に使用でき、電話をかけながらインターネットを利用したりできる。
<関連語>
基本インタフェース
NFS (Network File System)
RPCによってUDPで動作するLAN上のコネクションレス型分散ファイル通信システム。
機種やOSから独立して、リモート・アクセスとローカル・アクセスも同様に行う。
構成はステートレス型。
<関連語>
ステートレス型、
RPC、
UDP
NMT(Nordic Mobile Telephone)
北欧のアナログ方式の自動車・携帯電話システム。
900MHz帯のNMT-900と450MHz帯のNMT-450等のシステムがあり、ノルディック4ヶ国間で使用できる。
NRZ(Non-Return To Zero)
通信回線の信号状態について、正レベルで“1”、負レベルで“0”を表すデータの変調方式。
<関連語>
ベースバンド、
NRZI、
マンチェスタ
NRZI(Non-Return To Zero Inverse)
データが“0”で通信回線状態のレベルを反転させ、“1”で変化させないデータ変調方式。
<関連語>
ベースバンド、
NRZ、
マンチェスタ
NSP(Network Service Provider)
商用インターネット・サービスの提供者。ユーザとの接続形態には、次の3タイプがある。
専用線接続 | 双方のIPルータを専用線でLAN間接続 |
ダイヤルアップIP接続 | 電話やISDNなどの公衆交換網でIP接続 |
UUCP接続 | 公衆交換網でUUCPプロトコルを使用して接続 |
NT1(Network Termination 1)
ISDNの網を終端する装置の総称で、この先が宅内系の装置となる。
<類語>
NT2
NT2(Network Termination 2)
PBXや端末制御装置等、ユーザ構内網の交換や集線などの機能ブロック。
<類語>
NT1
N-TACS(Narrow TACS)
狭帯域TACS。
チャネル間隔を半分に狭帯域化したアナログ方式の自動車・携帯電話システム。
<関連語>
TACS
【 O 】
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)
→
直交波周波数分割多重 参照。
OHCI(Open Host Controller Interface)
USBやIEEE1394をサポートするパソコンのインタフェースの1種。
USBでは「OpenHCD」と表示される。
<関連語>
EHCI、
UHCI
OSF(Open Software Foundation)
オープン・ソフトウエア財団。
HP、IBM、DECなど各社を中心に設立したオープン・システムの製品技術の研究/開発を目的とする非営利団体。
サン・マイクロシステムズ社とAT&T;社の提携に対抗して結成。
OSI(Open System Interconnection)
ISO(国際標準化機構)が通信プロトコルの標準化を目的とした規格。
通信機メーカやコンピュータ・メーカが独自の通信プロトコルを使用していたので、
異機種間の通信が不可能だったため、IBM、DECなどの通信プロトコルの標準化を図り、
機能別に次7つの機能グループを分割定義した(OSI基本参照モデル)。
最上位 ↑ | | | | | | ↓ 最下位 |
レイヤ7 <アプリケーション層(応用層)> | 応用プロセス間で通信するための全サービスを提供 |
レイヤ6 <プレゼンテーション層> | データ構文を共通のプレゼンテーション・イメージ構文に変換 |
レイヤ5 <セッション層> | 優先付けや秩序正しいデータ交換を提供 |
レイヤ4 <トランスポート層> | 順序制御、フロー制御など、透過データの流れを制御 |
レイヤ3 <ネットワーク層> | 透過的で信頼性の高いデータ伝送を行うための制御を提供 |
レイヤ2 <データ・リンク層> | 通信回線の設定、維持、解放などの伝送制御を提供 |
レイヤ1 <フィジカル層(物理層)> | 端末を網に接続する機械的、電気的、機能的な手段を提供 |
対象分野 | レイヤ1〜4:データ転送、レイヤ5〜7:情報処理 |
機能分類 | レイヤ1〜3:伝達機能、 レイヤ4〜7:プロセス間通信 |
【 P 】
PBX(Private Branch Exchange)
企業等の私設通信網の回線交換を行い、外部の公衆網と接続する装置。
PCI(Peripheral Component Interconnect)バス
パソコンの標準的32ビット高速バス。
64ビットCPUのために、64ビット・バスの規定も含む。
バス・クロックは最大33MHzで、転送レートは132Mバイト/s(32ビット・バスのピーク値)。
電源電圧と入出力信号電圧は、5Vと3.3Vを規定し、3.3Vの多用で消電力化に対応。
またバス・インタフェースを1チップASICで実現し、低コスト化にも対応。
PCIバスと他のバスを橋渡しするバス・ブリッジが利用できる(CPU-PCI、ISA/EISA-PCI、PCI-PCI)。
ATMやUSBの外部インタフェースにも採用される。
PCM(Pulse Code Modulation)
電話音声信号をアナログ/ディジタル変換、
ディジタル/アナログ変換する場合のパルス符号変調方式の一種で、A則とμ則がある。
項目 | PCM方式 |
μ則 (μ-law) | A則 (A-law) |
符号器/複合器 近似方式(非線形) | 15折線近似 | 13折線近似 |
PCMフレーム構成 | 24タイムスロット | 32タイムスロット |
PCMデータ・クロック 周波数 | 1.544MHz (8bit×24+1bit)×8kHz | 2.048MHz (8bit×32)×8kHz |
準拠規定 | ATT(Bell)が提案 CCITT標準 | CEPTが提案 CCITT標準 |
主な採用国 | USA, カナダ, 日本, 台湾, 韓国, 香港 等 | ヨーロッパ, 南米 等 |
PCN(Personal Communication Network)
英国が提唱したディジタル携帯電話システム。
半径数百〜数キロ・メートルのマイクロセル、準マイクロ波帯(1.8GHz)を使用し、
双方向通信可能でGSM規格に準拠。
<関連語>
セルラ、
GSM
PCS(Personal Communication System)
北米のマイクロセル・タイプの双方向ディジタル携帯電話システム。
PCNの北米版。
<関連語>
セルラ、
PCN
PDC(Personal Digital Cellular)
800MHz/1.5GHz帯のディジタル携帯電話方式で、アナログに次ぐ第2世代の移動体通信システム。
データ伝送速度は42kbps、変調方式はQPSK、音声符号化はVSELP(11.2kbps)を採用。
<関連語>
QPSK、
VSELP
PHP(Personal Handyphone)
郵政省電気通信技術審議会で標準化を進められた簡易型携帯電話システム。
基本的にはディジタル化したコードレス電話で、
共通化した親機に当たる公衆基地局を事務所内や屋外にも設置し、
同一端末でアンテナを設置してある場所ならどこでも利用可能。
いわばコードレス電話の公衆サービス版。
PHS(Personal Handyphone System)
パーソナル・ハンディーホン・システム。
PHPを利用した移動体通信システム。
PHY(Physical Layer Protocol)
OSI物理層の上部分で、ステーション間の伝送データのコード化/フレーム処理を規定。
PLMN(Public Land Mobile Network)
一般電話回線網等の固定網に対し、陸上移動通信サービスの提供を目的とした、
無線回線を含む移動通信専用ネットワーク。
PMD(Physical Layer Medium Dependent)
物理媒体依存サブレイヤ。
OSI物理層の下部分で、FDDIステーションの媒体要件を規定。
<関連語>
ATM、
UTOPIA
POP(Post Office Protocol)
「ポップ」と読む。
電子メールをスプールしているシステムから、TCP/IPプロトコルでスプール内容を読み出すためのプロトコル。
POS(Point Of Sales)
「ポス」と読む。
流通ネットワーク・システムの1つで、流通データをセンタの大型コンピュータで処理するネットワーク。
POTS(Plain Old Telephone Service)
従来のアナログ電話回線サービス、またはこれらのアナログ通信で利用していた0〜4kHz程度の低い周波数帯域。
PPP(Point to Point Protocol)
公衆回線でIP接続するためのプロトコル。
PSK(Phase Shift Keying)
位相偏移変調。
モデムの変調方式の1つで、キャリア(搬送波)の位相変化によってデータを送る。
主に、位相を4種類に変化させる4相PSKと、8種類に変化させる8相PSKが使われる。
<関連語>
ASK、
FSK、
QAM
PTT(Ministere des Poste et Telecommunicationes et de la Telediffusion)
郵便電気通信省。
日本の総務省郵政事業庁に相当。
特定の国の省庁を示す略語ではなく、フランス、スイスなど欧州で使われる。
【 Q 】
QAM(Quadrature Amplitude Modulation)
直交振幅変調。
モデムの変調方式の1つで、キャリア(搬送波)の位相と振幅の変化によってデータを送る。
主に、位相と振幅を計16種類に変化させる16相QAMが使われる。
<関連語>
ASK、
FSK、
PSK
QPSK(Quatenary Phase Shift Keying)
四相位相変調。
キャリア(搬送波)の位相変化によって、情報伝送する変調方式の一種。
たとえば情報ビットを2ビットずつまとめて“00,01,10,11”のグループ(シンボル)とし、
これらにそれぞれ位相変化を割り当てて、その位相変化で情報伝送する。
<関連語>
PSK、
BPSK
【 R 】
RADSL(Rate Adaptive Asymmetric Digital Subscriber Line)
xDSLの1つで、通信路の状態に応じてデータ伝送速度を動的に変える。
ADSLでは距離やノイズなどの影響で伝送速度が変化するが、これを動的に制御して、常に最高速の伝送をする。
<類語>
xDSL、
ADSL、
HDSL、
SDSL、
VDSL
RAS(Remote Access Service)
Windows NTでのダイヤルアップ・ネットワークの呼称。
<関連語>
ダイヤルアップ・ネットワーク
RCR(Research & Development Center for Radio Systems)
(財)電波システム開発センター。
RFC(Request for Comments)
インターネット標準化のためのドキュメント。
RPC (Remote Procedure Call)
UDPで通信をするための遠隔手続き呼び出し(関数呼び出し)。
フォーマットはXDR。
<関連語>
UDP、
XDR
RPE-LTP(Regular Pulse Excitation with Long Term Prediction)
音声符号化方式の一種。
振幅と位置が異なる複数個の音声信号のパルスを一定間隔で区切り、パルス列(フレーム)をつくる。
これにより、パルス位置の検索とこれに関する情報の伝送が不要となり、それだけパルスを多く伝送できる。
パルスをAPCMで符号化し、これにピッチ予測を加えて音質を向上させた符号化方式。
汎欧州ディジタル携帯電話(GSM、PCN)の音声コーデックに使用。
<関連語>
コーデック
RS-232C
ITU-T(旧CCITT)の勧告に基づき、米国EIAが定めたデータ通信システム用の規格。
直列2進データ伝送に関するデータ端末装置とデータ通信装置の間の接続条件を電気的特性、機械的特性、
機能について規定した国際的な標準規約。他にRS-422,423などの規格がある。
RSSI(Received Signal/Strength Indicator)
受信電界強度。
【 S 】
SAR(Segmentation and Reassembly)
AALでセルを分割/組み立てるサブレーヤ。
SCSI(Small Computer System Interface)
「スカジィ」と読む。
ANSIが規格化した、パソコンとパソコン周辺装置間の8ビット・パラレル・インタフェース。
SDH(Synchronous Digital Hierarchy)
ディジタル伝送路の効率化を図る同期/多重方式のハイアラーキ。
送信側と受信側を分離し、異メーカ装置の対向が可能。
一般に欧州ではSDH、北米ではSONETと呼ばれるため、SONET/SDHと表記する。
SDLC(Synchronous Data Link Control)
2つ以上の装置間でデータ伝送を行う場合の、装置間の論理的な結合の確立と、
その解除や転送データの完全性を保証する高水準なデータ・リンク制御手順の1つ。
IBMが発表したもので、
HDLCのUNC(Unbalanced Operation Normal Response mode Class:不平衡型正規応答モード・クラス)
の基本機能に付加機能を追加したもの。
<類語>
HDLC(High Level Data Link Control)
SDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)
xDSLの1つで、伝送速度を抑えて対称なデータ転送をする。
HDSLと類似だが、加入者宅と電話局間での使用を想定。POTSスプリッタにより、
従来のアナログ電話回線サービス(POTS)も利用できる。
<類語>
xDSL、
ADSL、
HDSL、
RADSL、
VDSL
SERDES(Serialize Deserialize)
「サーデス」と読む。
ATMなどでの「シリアル − パラレル」間の高速データ変換。
クロック・リカバリ機能など、周辺機能も含めて呼ぶこともある。
SLIC(Subscriber Line Interface Circuit)
加入者回路の機能のうち、加入者線給電制御、加入者線状態監視、2線−4線変換機能を持つ LSIのこと。
<関連語>
BORSCHT、
加入者回路
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
電子メールを送信するためのプロトコルで、RFC821などで定義。
SNA(Systems Network Architecture)
SDLCを採用した、IBM社のネットワーク・アーキテクチャ。
SONET(Synchronous Optical Network)
同期光通信網。
SDHを採用した米国の高速専用線サービス。
STS-1 | 52Mbps |
STS-3 | 156Mbps |
STS-12 | 622Mbps |
STS-24 | 1244Mbps |
STS-48 | 2488Mbps |
(STS:Synchronous Transport Signal)
SSMA(Spread Spectrum Multiple Access)
スペクトラム拡散多元接続。
<同義語>
CDMA(Code Division Multiple Access)
STB(Set-top Box)
→
セットトップ・ボックス 参照。
STM(synchronous transfer mode)
同期転送モード。連続情報の伝送に適する多重伝送方式。
伝送路を一定長のフレームに分割し、各フレームを伝送速度に応じてさらにタイム・スロットに分割する。
たとえば1.5Mbpsの伝送路で情報速度が64kbpsの場合、1フレームを24のタイム・スロットで構成する。
一般に電話やファックスなどのデジタル回線交換に用いられるため、回線型転送モードとも呼ばれる。
<関連語>
ATM
【 T 】
TA(Terminal Adaptor)
ISDNやxDSLのインタフェースを内蔵していない端末(TE2)を網終端装置DSU(NT1)やディジタルPBX(NT2)
に接続するための端末アダプタ装置。
TACS(Total Access Communication System)
英国のアナログ方式の自動車・携帯電話システム。
米国のAMPS方式の変形版。
TC(Transmission Convergence)
伝送コンバージェンス・サブレイヤ。
OSI物理層の上部分で、LAN個別の伝送媒体の特性を吸収する。
<関連語>
ATM、
UTOPIA
TCM(Trellis Coded Modulation)
モデムの変調方式の1つで、送信データに冗長ビットを加えて耐ノイズ性を向上。
キャリア信号の位相と振幅を変化させる点はQAMと同様。
主に32点TCM、64点TCM、128点TCMが使われる。
TCP(Transmission Control Protocol)
IP層の上で信頼性のある伝送をするコネクション型のトランスポート層プロトコル。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
RFCでまとめられたLANのレイヤ3、4のプロトコルの一例で、インターネット標準。
米国の各種ワークステーション等でも採用されている。
TDD(Time Division Duplex)
時分割双方向。
同一の通信路(有線通信は電線、無線通信は特定の電波周波数)を時間ごと
(音声通信の場合は一般に5〜10ms程度)に区切って、送受信を交互に行う通信方式。
ピンポン伝送方式とも言う。
送受信をひとつの通信路で実現できるが、時間の区切り(フレーム)を検出して同期をとる必要がある。
Duplex | 同時に送受信 |
Simplex | 交互に送受信(Press To Talk) |
TDM(Time Division Multiplex)
→
時分割多重方式 参照。
TDMA(Time Division Multiple Access)
時分割多元接続。TDMによる多重通信アクセス。
TDSW(Time Division Switch)
「ティー・ディー・スイッチ」と読む。
ディジタル回線網における時分割タイム・スイッチ。
たとえばPCMのような時分割多重化された回線間で、
個々のタイム・スロット(チャネル)ごとの切り換え接続を行うスイッチ回路網。
<関連語>
PCM、
タイム・スロット
TE1(Terminal Equipment 1)
ISDNインタフェースを内蔵したISDN電話機、G4 FAXなどの端末装置。
TE2(Terminal Equipment 2)
ISDNインタフェースを内蔵しない既存端末。
TIA(Telecommunications Industry Association)
米国電気通信工業会。
TVRO(Television Receiver Only)
米国で運用されているテレビジョン受信オンリー(通信衛星を使ったTV放送)。
DBSとの違いは、放送専用の衛星を使えないこと。
BSの出力はTVROの約5倍(100W)もある。
【 U 】
UDP (User Datagram Protocol)
NFSなどでデータを転送するだけのコネクションレス型プロトコル。
<関連語>
NFS
UHCI(Universal Host Controller Interface)
USBをサポートするパソコンのインタフェースの1種。
<関連語>
EHCI、
OHCI
UNII(Unlicensed National Information Infrastructure)帯
米国で無免許利用が認可されている5GHzの周波数帯。
5.15〜5.25GHz(200mW)、5.25〜5.35GHz(1W)、5.725〜5.825GHz(4W)の3バンド(計300MHz)。
日本では気象レーダなどの帯域と重複し、無免許の特定小電力無線で利用できるのは5.15〜5.25GHz(100MHz)。
空中線電力10mW以下で屋内使用に限定。
URL(Uniform Resource Locator)
HTTPでリソースを示す参照規約URI(Uniform Resource Identifier)で
「名前」URN(Uniform Resource Name)とともに定義される「場所」のこと。
USART(Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)
アシンクロナス(調歩同期)方式とシンクロナス(同期)方式のどちらの通信プロトコルも可能とする通信制御回路。
UARTはアシンクロナス方式だけ。
USB(Universal Serial Bus)
当初はパソコンと周辺機器のマルチメディアを目的としたインタフェースで、パソコン以外の装置にも広まった。
プラグ&プレイで機器を認識するホット・プラグ(作動中の着脱)に対応。周辺装置を最大127台まで接続可能。
ロウ・スピード | 1.5Mbps |
フル・スピード | 12Mbps |
ハイ・スピード | 480Mbps(USB2.0だけ) |
USB-IF(USB Implementers Forum)
USB仕様の標準化委員会。
NEC、Intel、Microsoft、Compaqなどがコア・メンバ。
UTOPIA(Universal Test and Operation PHY Interface for ATM)
「ユートピア」と読む。ATMフォーラムが標準化しているATMレイヤ − 物理レイヤ間のインタフェース。
物理レイヤを伝送コンバージェンス(TC)サブレイヤと物理媒体依存(PMD)サブレイヤに分け、
PMDで個別伝送媒体に対応し、TCで個別の特性を吸収する。
これによりLANの特性差が上位ATMレイヤには見えず、
物理レイヤに接続されるLANがATMレイヤに影響を及ぼさないシームレスな通信が可能。
UUCP(Unix to Unix Copy)
電話回線などのシリアル回線を使用したバッチ・ファイル転送プロトコル。
【 V 】
Vシリーズ勧告(V Series Recommendation)
ITU-Tの国際標準のうち、電話回線を使ったデータ通信についての勧告(V.1〜V.80)。
モデムの変調方式は、すべてVシリーズ勧告。
V.110 | Vシリーズ端末をISDNに接続するのに必要な速度変換則とプロトコル変換。モデム置換に適合し、システム設計が容易。 |
V.120 | Vシリーズ端末をISDNに接続するのに必要な速度変換則とプロトコル変換(統計的多重法)。無手順端末の接続で、伝送高信頼性を得る。 |
VAN(Value-Added Network)
NTTなどの第一種電気通信事業者から一括に通信回線を借り、
コンピュータと接続して付加価値をつけ、利用者に通信サービスを行う業務。
VDSL(Very High Speed Digital Subscriber Line )
xDSLの1つで、接続距離を限定して最大伝送速度を約50Mbpsに高速化する。
大容量回線を1.5km程度までの距離に使用。
<類語>
xDSL、
ADSL、
HDSL、
RADSL、
SDSL
VSAT(Very Small Aperture Terminal)
超小型衛星局。
一般の衛星通信が20m〜40mもの巨大なパラボラアンテナを使用するのに比べ、
VSATでは1.2m〜1.8mの小さなアンテナで衛星通信が可能。
このため運用コストが少なくてすみ、企業内通信や放送局の中継用として普及した。
VSELP(Vector Sum Exited Liner Predictive)
「ブイ・セルプ」と読む。音声符号化方式の一種。音源コードブックの探索にベクトルを導入し、CELP方式の欠点だった膨大な演算量を低減する。モトローラ社がこの方式の特許を所有。日本と米国のディジタル携帯電話機の音声コーデックに採用されている。
<関連語>
CELP、
コーデック
【 W 】
WAN(Wide Area Network)
「ワン」と読む。
LANよりさらに広大なエリア内の端末間のデータ伝送をサポートする通信網。
<関連語>
LAN、
MAN、
FDDI、
IVDLAN
W-CDMA(Wide-band CDMA)
広帯域・符号分割多元接続方式。
スペクトラム拡散方式に直接拡散(Direct Sequence:DS)を採用し、CDMA方式の特長に加え、
電力制御やパス・ダイバシティ受信、干渉除去、誤り制御、音声符号化の信頼性向上を行う。
<関連語>
IMT-2000、
FOMA、
cdmaOne、
ダイバシティ受信
Web
World Wide Web(WWW)の略称。
Webサイト(Website)
Webでサービスを提供するコンピュータや、それを運営する団体。
Webページ
Webブラウザで表示する各コンテンツ。
Webマスタ(Webmaster)
Webサーバの管理者。
WWW(World Wide Web)
世界的な情報網(グローバル・ネットワーク)。
【 X 】
XDR (External Data Representation)
外部データ表現のためのCPUアーキテクチャに依存しないライブラリ・ルーチン。
<関連語>
RPC
xDSL(Digital Subscriber Line)
既存の電話回線を利用した、高速ディジタル・データ通信技術の総称。
<類語>
ADSL、
HDSL、
RADSL、
SDSL、
VDSL
Xシリーズ勧告(X Series Recommendation)
ITU-Tの国際標準のうち、データ通信網に関してまとめた勧告(X.1〜X.903)。
主な勧告は次のとおり。
X.3 | 公衆データ網でのパケット組み立て/分解 |
X.21 | 公衆データ網での同期式のDTE-DCE間インタフェース |
X.25 | 公衆データ網に専用線で接続したパケット・モード端末のDTE-DCE間インタフェース |
X.36 | 公衆データ網に専用線で接続したフレーム・リレー・データ伝送のDTE-DCE間インタフェース |
X.140 | 公衆データ網を介す通信のサービス品質 |
XNS(Xerox Network System)
ゼロックス社の分散ネットワーク・アークテクチャ。
X/Open
UNIX関連仕様の共通化を進める民間団体。
【 数字 】
0挿入/0除去(Zero Insertion and Zero Deletion)
HDLCコントローラが、フラグ(01111110)と通常データを区別するため、
送信データに対して“0”を挿入、受信データに対して“0”を除去する動作。
0挿入では、データ中に5ビットの“1”が連続すると、その次に1ビットの“0”を強制的に挿入する。
0除去ではその逆で、5ビットの“1”が連続し、その次が“0”なら、それを1ビット除去する。
<関連語>
HDLC、
SDLC
10BASE2/5/-T
10はイーサネットがサポートする転送速度の10Mbpsを表し、BASEはデータを変調せずに送るベース・バンド方式を表す。
また、2/5/-Tはそれぞれで使われるケーブルのタイプや最大の距離を表す。
Tはツイストペア、2は最大ケーブル長200m、5は最大ケーブル長500mを表す。
100BASE-T
100Mbpsのイーサネット(Fast Ethernet)。
ケーブルの種類によって、100BASE-TX、100BASE-T4、100BASE-FXの3種類がある。
1000BASE-X
1Gbpsのイーサネット(Giga-bit Ethernet)。
ケーブルの種類によって、1000BASE-LX、1000BASE-SX、1000BASE-CXの3種類がある。