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2009.05.27
 
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●退社、子育て、新しいチャレンジ
   
安部: そしてフリーになられるわけですが、それは会社の環境が変わったとか、プライベートで変化があったとか。
   
下村: まあ……そうですね、当時妊婦で、子ども育てながら、こんな働き方では続けられないだろう、ということで。育児休暇とか制度はきちんとありましたが、自分の作業スタイル的に。
   
安部: フリー直後には『マリオ&ルイージRPG』がありますね。
スーパーマリオRPG
あの任天堂とスクウェアが手を組んだことで知られるスーパーファミコンのRPG。『マリオ』の世界観を見事に再現しつつ、それでいてメロディアスでリズミカルな楽曲が多く、超プレミア盤にふさわしい内容。再販を願う!
   
下村: タイミングよく、お声をかけていただいて。その後もシリーズで担当させていただいてます。
   
安部: つまり、育児休暇的なものはなかったんですね。
   
下村: ないですね……。15年も雇用保険払ったのに雇用保険貰えなかったですね(笑)。実は産前休暇ゼロ日(笑)。
   
安部: えーっ!
   
下村: あるゲームの曲のデモを出して、病院に行ってそのまま入院しちゃったんです。「デモを出しました」ってメールを出して病院に行ったら「産みます」って話になって。
   
安部: デモのレスポンスなんかは聞けず?
   
下村: はい。病院の中庭から電話して……「デモを今日あげたんですけど、今日から2か月ほど仕事できないので!」「え、産むの!?」「産んできます!」って(笑)
   
安部: すごい(笑)
   
安藤: 「今から出ます!」って、出前じゃないんだから(笑)
   
下村: 「順調にいけば1週間後ぐらいにメールは見れますが仕事はできません!」と。復帰は2か月後ぐらい。
   
安部: 復帰直後はお子さんをだっこしつつ? 作風に影響はなかったですか? だっこして作曲してるから、片手で作ったような曲ばっかりになったとか。下の方の鍵盤使ってないような(笑)。
   
下村: どうでしょう(笑)。変わりないと、大丈夫だと思うんですが(笑)。最近のだっこひもは結構便利で両手が使えるのがありまして、いろいろ工夫して仕事してましたね。お昼寝タイムが仕事タイム。仕事場の後ろで子どもをあやすメリーをならしながら仕事したり。
   
安部: メリー、うるさくて作曲できないでしょう。
   
下村: ヘッドフォンで作業するんで大丈夫です!
   
安部: お子さんが泣いたら気付かないのでは?
   
下村: 子どもが泣いたらピカピカ光るベビーモニターというのがあるんですよ。
   
一同: すげー、そんなのがあるんだ!
   
安部: その後、お子さんを抱えつつ『DANDOH!!』とか『極上生徒会』など、アニメの仕事が始まりますね。
DANDOH!!
オリジナルサウンドトラック

『極上生徒会』と同じく、コナミデジタルエンタテインメント発売のアニメサントラ。アニメサントラを聴いているはずなのに、ゴルフのアニメのはずなのに、まるでそんなRPGが発売されていたかと錯覚するほど。見かけたら入手したいお値頃価格。
   
下村: 『DAN DOH!!』の監督さんとスクウェアでご一緒させていただいた時期がありまして、その流れでコナミさんの制作の方に『極上生徒会』に誘っていただきました。アニメは大変ですね。ちょうど自分もスクウェアを辞めて、いろいろ経験したほうがいいな、と思って参加させていただいたんです。
   
安部: そして『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』。
   
下村: フリーになってスクウェア・エニックスさんと1回目のお仕事ですね。退職しちゃったので、正直、もうお仕事する機会もないのかな……と思っていたんですが、(野村)哲さんから声をかけていただいて。ありがたいですね。
   
安部: 長いシリーズですね。
   
下村: まさに今月も出ます!(『キングダム ハーツ 358/2 Days』、2009年5月30日発売予定)
   

 
●アレンジ、劇伴……広がり続ける下村ワールド
   
安部: そして『マリオ&ルイージRPG2』を経て、興味深いのが『ポップンミュージック13』に「ジャンル:KAKU-G(格ゲー)」として『Majestic Fire』で参加されています。これは『極上生徒会』つながりでの依頼だったんですか?
   
下村: いや、もう、突然(笑)。ポップンの担当の方に「そういえば『極上』も担当されてるんですよね」といわれたぐらいで。部署が違うので、まったく関係なかったそうです。
   
安部: 伊藤賢治さんもセットで。
   
下村: 細江さんも。懐かしゲームということで。
   
安部: 隠し曲ですね。見事な……下村節ですか。
   
下村: なんか、こういうことが期待されているのか、と。『ライブ・ア・ライブ』でも「ほら、あんな感じの曲で」とリクエストがあって、セルフ・パロディみたいな感じの曲を。
   
安部: 『KNOCK YOU DOWN!』ですね。あれもかっこいい曲です。
   
下村: ありがとうございます。……その後もう一回(セルフ・パロディを)やるとは思いませんでしたね(笑)。
   
安部: 『キングダム ハーツ』もそうですが、下村さんのお仕事は常にパロディ、アレンジが付いてきている気がします。
   
下村: 多いですね。『マリオ(&ルイージ)RPG』などにも原曲のアレンジがあるんですけど……私、自分ではアレンジ得意じゃないほうだと思ってるんですよね(笑)。スクウェア時代、なんで私のところばかりアレンジが多い仕事が来ちゃうんだろうって疑問に思ってました。
   
安部: 得意じゃないんですか! 最近のお仕事では『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアレンジをされていますね。これは、桜井(政博)さんから?
   
下村: そうですね、桜井さんですね。
   
安部: 桜井さんとの交流は?
   
下村: これがもう、サイトロン様々なんですけど、『PRESS START』って、ファミ通のコンサートがありまして、その1回目で、イトケンさんと近藤浩治さんが出演されるからっていうので聴きに行ったんです。帰るときに、出演者の方々がホールの出口のところで皆さんをお見送りすることになって。せっかくなのでご挨拶させていただこうかな、と思ったら、酒井(省吾)さんがいらっしゃって、すごいご無沙汰だったんですが、覚えてて下さってて……。実は酒井さんとの出会いが、サイトロンのゲームミュージックフェスティバルなんです。酒井さんがスマブラをご担当されていて、その流れで、桜井さんをご紹介いただきました。お祭りに参加できて本当にうれしいです。
   
安部: 壮大な『テトリス』が聴けますのでお持ちの方は必聴です(笑)。これからのお仕事だと……『キングダム ハーツ 358/2days』のほかに、『ファイナルファンタジーXIII ヴェルサス』。ほかに、近々リリースになるものはありますか?
   
下村: この記事が掲載されるころ……5月27日に解禁になるんですけど、実は『ポップンミュージック17』にも参加していまして。
   
安部: おおっ。またもや!
   
下村: でも、まだ隠し曲みたいです。ニコニコ動画で有名な「軟鉄兄弟」さんに歌って頂いた歌モノなんですよ。是非プレイして頂きたいです。それから同じ27日に『PIANO COLLECTIONS KINGDOM HEARTS』が出ます。思いを込めたアルバムなので、ぜひ聴いて頂ければうれしいです。
   
 
PIANO COLLECTIONS KINGDOM HEARTS
スクウェア・エニックス公式サイトで募集した『キングダム ハーツ』の人気楽曲を中心に選ばれた12曲が全曲ピアノ・アレンジで収録される。下村氏は「ピアノの人」だったことを改めて気付かせる、大切な1枚。2009年5月27日発売。
drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura-
活動20周年を記念して、2008年3月に発売された下村氏個人のスクウェア作品ベスト・アルバム。捨て曲ナシの名曲の数々がフル・オーケストラで蘇る。ファンなら必携の1枚だ。
   
安部: そういえば昨年、『drammatica』が発売されましたが、これはどういう経緯で立ち上がった企画なんでしょう? 活動20周年?
   
下村: ベスト・アルバム出しませんか、と声をかけて頂いて。驚きました。珍しいじゃないですか、特定のゲームのベストじゃなくて。
   
安部: アーティスト単体のベスト。
   
下村: 年齢バレるからイヤなんだけど、そういえば20周年なんだよね……って話をしたら(笑)、「よし、何が何でも20周年で出そう!」と担当の方が言って下さって。
   
大野: これ、全部オケ?
   
下村: オケです。ドイツで録ってきました。ケルンWDR交響楽団です。贅沢というか、贅沢すぎですよね(笑)。こんな企画に恵まれて本当に嬉しいです。演奏して下さったオケのみなさんはもちろん、エンジニア、製作スタッフのみなさんに本当に感謝しています。
   
安部: レコーディング・スタッフは現地の方ですか?
   
下村: そうですね、収録のエンジニアは向こうで、持って帰って日本でミックスをしました。
   
安部: デジタルで。
   
下村: はい(笑)。そういえば、『Legend of Mana』の歌をスウェーデンに録りに行ったときは、向こうのスタジオがまだデジタル・レコーディングに対応していなくて。アナログのテープを持って行きました。こんな(2インチ)太いテープを2本、持って行きましたよ。
   
安藤: 1本何キロあるかな……5~6キロありますよね。
   
下村: それを、2本持って。飛行機の荷物で預けて、無くしたら怖いから手荷物にしたいということで、スクウェアのエンジニアが持って行ったら、重量オーバーで引っかかって。「仕事で行くんだからどうしても持って行かないといけない! 無くしたら責任もてるのか!」「ダメなものはダメだ、イヤなら降りてくれ」と言われ(笑)。
   
安部: 正論ですね(笑)。
   
下村: 結局、ひとりで持つから重量オーバーなわけなので、私が自分のボストンバッグの中から軽いモノを紙袋に移し替えて、空いたスペースにテープを押し込んで……そうすると重さが分かれたので乗れるということになって。持って行きましたねぇ……。今なんかハードディスク持って行くだけでいいですもんね。
   

 
●下村陽子のこれまでと、これから
   
安部: 今後についてお伺いします。先ほど、「私がゲームの曲を作るならば」というお話があったと思いますが、今後、さらにテーマ……意識してこうしていきたい、ということはございますか?
   
下村: もし、私が作曲を続けていくなら、作曲家人生を終えるまで、ゲームの曲は作っていくと思います。
   
安部: やった! 素晴らしい!
   
下村: まわりの皆さんがどう思っているかはわからないですけど、たぶん、天職だったのかな、と思います。私、飽き性なんですよね。第一回でどういう楽器をやってきたか、というお話をしたと思うんですが、ピアノ以外は……ちょっとやっては辞める。指揮も1年2年やっては辞める……そういう傾向がありまして。両親も(この仕事が)続かないと思っていたみたいなんですよ。イヤなこととか、辞めたいと思ったことは何度もあったんですけど、それでもやっぱり続けてこれたということは、向いてたんだろうな、って。続けていくことがこれまで支えてくれたみなさんに……って、なんかもう気取っちゃってイヤなんですけど!
   
安部: 最後ぐらい気取りましょう(笑)。
   
下村: 恩返しじゃないですけど、私が書いた音楽をよろこんで下さる人がいらっしゃるなら、応えたい。1曲でも多く、みなさんの心に残る曲を書きたい。誰かが楽しみにしてくれている、そんな中で音楽を書けるなんてすごく幸せなことだと思います。幸せと思ううちはしんどくても、やめたいことがあっても、続けていくかな、と思います。おそらく、ゲーム音楽はこれからも一番大切な、基礎の部分になると思います。ただ、とらわれすぎず、他にできることがもしかしたらあるかもしれないので、いろいろ……歌とか……歌モノも好きなので。
   
安部: 作詞も手がけられてますよね。
   
 
下村: 実は今回の『ポップン』は歌モノなんですけど……作詞してるんですよね。しかも本来はロマンチックで雰囲気のある歌詞が好きなんですが……今回は全然違います!
   
安部: 期待!
   
安藤: 歌は歌わないんですか? 仮歌とか。
   
下村: 歌いません! 仮歌も他の人に歌ってもらってます。歌えればいいんですけど、ホントに音痴で周りが止めるので(笑)。「オマエが歌うと仕事が来なくなるぞ」と……。なので、歌いはしません。歌詞を書くのも好きなので、自分で歌えればなぁ、って思うことはよくあります。
   
安部: では、最後に恒例の「GA-COREに望むこと」をお聞きします。
   
安藤: 大野さんに望むことですかね?
   
下村: じゃあ……「同窓会飲み会」をGA-COREさん仕切りで。それをインタビューネタに。たぶんピーッ、ピーッ、ピーッ、ピーって言えないことばっかりになっちゃいますね(笑)。でも、こういうマニアックなのって面白いと思うので、ぜひぜひ、楽しい企画があれば続けていただいて。またご縁があれば呼んでいただければ……。
   
大野: あれ?結局飲みの話で終わり?(笑)。
   
下村: いや、何か一緒にお仕事しましょうよ。無理矢理仕事の話で締めますが(笑)。今日はありがとうございました。
   
一同: またぜひ! ありがとうございました。
   
  2008年4月21日 bar 16SHOTS にて
   
   
  

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★次回は 佐野 電磁さんインタビュー!乞うご期待! 2009.06.03公開です
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