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夏の連ドラ記者座談会(上)

 暑い夏がやって参りました。恒例の連続ドラマ記者座談会、今回は11本のドラマが対象です。


「夏枯れ」視聴率で苦戦

 ——全体的な印象は。

  視聴率は苦しいところが多いようね。「夏枯れ」ってやつかしら。

  若者向けのコメディーや恋愛青春ものが目立つね。

草なぎの演技再認識

 ——そんな中、初回の視聴率で頭一つ抜けたのは「任侠ヘルパー」でした。

  いろんな設定を思い付くもんだと感心した。高齢化社会の問題をこんな形で伝えられるのがテレビなんだね。

  でも、設定にはやっぱり無理があると思うけど。

  これくらいの方が現場の苦労が分かりやすいかも。人間ドラマとしては深い。

  いろいろあったけど、演技派・草なぎ剛を再認識したな。

  何よりヤクザ像がリアルだったね。(なぎ=弓へんに剪)

健気な桜庭ななみ

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NHK「ふたつのスピカ」に主演している桜庭ななみ

 ——視聴率のわりに記者評が高かったのは、宇宙飛行士を養成する学校を描いた「ふたつのスピカ」です。

  桜庭ななみほか若者たちの演技が夏場でも鳥肌が立つほどさわやか。内容も世界天文年の今年にふさわしい。

  夢のある物語。桜庭が健気(けなげ)でたまらない。夢がかなってもかなわなくても彼らは一生の友達になれるだろう。

  デスクが夢を見すぎです。課題をクリアするところはご都合主義に思えたけど。

整合性がない設定

 ——男性陣の心をつかんだ桜庭は「恋して悪魔」にも出演。こちらはジャニーズ期待の若手、中山優馬が主演です。

  現実無視の設定もいいけど、ある程度の整合性は欲しい。主役が子供にしか見えない。夜10時という大人の時間帯だけに、方向性としてどうかな。

  同感。ついていけない。担任が加藤ローサだったら確かに楽しそうだけど。

  桜庭はここでも健気な役。なんか昔の広末涼子みたい。すごい悪女とかだったら意外性があって面白いのに。

相武紗季ハマリ役

 ——「ブザー・ビート」では相武紗季が悪女に挑戦中。

  今まで見た相武で一番いいよ。悪役っておいしい。悪い男、廉(金子ノブアキ)も台本ではすごく魅力的。ドラマでは一番草食系な感じで肩すかしをくらったな。

  これぞ「月9」な恋愛ドラマ。無理やりコメディーにしないこの路線がいいよ。

  主人公の背番号が「8」なのがフジらしい。

パパ役の舘に共感

 ——「ダンディ・ダディ?」はパパ役の舘ひろしに共感する記者が多かったようです。

  年ごろの娘がいる父親は、この手の話に弱い。小早川くんとあかりちゃんは仲良くして、あまり父親に心配をかけないでほしい。

  この前のフジ「白い春」に続き、また泣きそう。

敬語遣いに違和感

 ——瀬戸朝香が橋田寿賀子ドラマに挑戦した「となりの芝生」は。

  瀬戸と大倉孝二の夫婦がリアルな雰囲気で良かった。でも、姑(しゅうとめ)がいないところで、あそこまで丁寧な敬語を使うかな? 違和感ありすぎ。

  そこが橋田の品なんじゃないの。姑役の泉ピン子と長男の嫁役の横山めぐみの心にもないお世辞だけのやり取りとか圧巻だったわ。

大泉のKYつらい

 ——「院内学級」を取り上げた「赤鼻のセンセイ」は。

  赤鼻くらいで近ごろの中学生を笑わすなんて無理。ただ、院内学級を舞台にしたことは評価したい。当たり前の生活をできることがいかに幸せなのか考えさせられた。

  郷土のヒーロー大泉洋のKYぶりを見続けるのは、かなりつらい。生徒たちが赤鼻センセイに心を開いていく兆しが初回から見えたが、ちょっと安易な気も。

  自閉症児を取り上げた日テレ「光とともに…」に続き、小林聡美の先生役は地に足が着いていて、ドラマが締まるね。

座談会出席者
 (片)46歳♂地図オタクの道産子デスク
 (井)40歳♂夏はホークスとビール
 (辻)36歳♂みそを愛する名古屋人
 (笹)35歳♂巨人ならおまかせ
 (小)31歳♂終点までの寝過ごし多し
 (藍)30歳♀元チアリーダーのママ記者

2009年7月22日  読売新聞)
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