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ダム事典[用語・解説](ページ:19)

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水の週間・水の日 (みずのしゅうかんみずのひ)
 水資源の有限性、水の貴重さ、水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるため、昭和52年5月31日の閣議了解により「水の日」を設けられました。「水の日」は毎年8月1日とし、この日を初日とする一週間を「水の週間」として、この週間には、ポスターの掲示、講演会の開催等の行事を全国的に実施することになっています。
 中央行事としては、例年東京で、記念式典、展示会、ウォーターフェアー隅田川レガッタなどが行われています。

水の華 (みずのはな)
 淡水域で植物プランクトンの異常増殖によって水の色が変化する現象をさした言葉です。水の色は増殖する植物プランクトンの種類によって異なります。藍藻類によって水面に緑青色の膜ができたり、抹茶をまいたようになるものはアオコと呼ばれます。また、植物性鞭毛虫類によって水面が赤〜褐色になるものは淡水赤潮と呼ばれます。

水の日 (みずのひ)
水の週間・水の日

ミティゲーション (みてぃげーしょん)
 英語で「緩和する」という意味を持つ語(Mitigation)ですが、環境の分野では人為的行為が自然環境に与える影響を緩和する諸々の措置のことを指します。この考え方は、元々1970年代後半にアメリカで環境政策の一つとして導入され、ヨーロッパでも自然を保全するための手法として採り入れられています。

無限軌道 (むげんきどう)
クローラ

目地 (めじ)
 大きなコンクリート構造物に作られる継目。膨張、伸縮、反りなどをある程度自由に起こさせることによって、応力を軽減し、ひび割れの発生をを防ぐ役割を持っています。

目地切り機 (めじきりき)
 コンクリートダム打設の際に、面状に打設されたコンクリート目地を切るための機械。専用のベースマシンに目地切り用のアタッチメントを搭載し、先端部のアタッチメントを振動させながら鉄板を圧入して目地を切ります。振動目地切り機ともいいます。(→知識を深める:建設機械コレクション(4)〜コンクリート打設作業に


苫田ダム




上野ダム


九谷ダム


灰塚ダム


笛吹ダム


面状工法 (めんじょうこうほう)
 コンクリートダムの工法のうち拡張レヤ工法RCD工法は、コンクリート打設の際に打設面に大きな段差が生じないため、面状工法と呼ばれることがあります。(→日本のダム:コンクリートダムの工法

猛禽類 (もうきんるい)
 獲物を捕らえるために、その体を進化させた鳥で、タカとフクロウの仲間に分けられます。いずれも、生態系の頂点に位置する生き物です。狩りをするために、よく見える目と、鋭い爪とくちばし、強くて丈夫な脚を持っています。ダムの建設地周辺にも、イヌワシ、クマタカなどが生息していることがあり、これらについては、貴重猛禽類として継続的な調査の実施、各種の保護対策などが行われます。(→日本のダム:イヌワシ・クマタカ・・・

猛禽類調査 (もうきんるいちょうさ)
 ダムの建設が猛禽類の生息にどのような影響を与えるかを予測するために行う調査で、猛禽類の生態などを調べます。

モータグレーダ (もーたぐれーだ)
 地表を平らに仕上げるための機械。前後の車軸の間にブレード(土工板)を備え、ブレードによって地表面を平滑に切削、敷きならし、成形を行います。道路の構築・維持・補修、広場の整地、除雪などに使用されます。(→知識を深める:建設機械コレクション(5)〜土工作業に

モニタリング調査 (もにたりんぐちょうさ)
 環境監視調査。ダム建設後、ダム建設が水質や自然環境などの環境要素に影響を及ぼしていないかどうか、定期的な調査あるいは自動観測器を用いた調査により監視することです。

森と湖に親しむ旬間 (もりとみずうみにしたしむじゅんかん)
 昭和62年に建設省(現国土交通省)と林野庁の共催でスタートしたもので、毎年7月21日から31日までが「森と湖に親しむ旬間」です。森林やダム湖の持つ意義や重要性について国民の理解を得ることを目的としています。
 この期間中に、中心的な行事として全国行事「全国森と湖に親しむつどい」が開催され、また全国行事の一環として「森と湖のある風景画コンクール」などが実施されるほか、全国各地の200を超えるダムで様々な行事が行われます。
(→知識を深める:早明浦は泣いていた〜平成17年度「森と湖に親しむ旬間」全国行事に参加して〜)(→知識を深める:梅雨の森湖?〜平成18年度「森と湖に親しむ旬間」全国行事(長島ダム)に参加して〜

森と湖のある風景画コンクール (もりとみずうみのあるふうけいがこんくーる)
 「森と湖に親しむ旬間」の行事の一環として毎年実施されている高校生以下を対象とした風景画コンクール。「森とダム」、「森とダム湖」の豊かな水と緑を描いた風景画。主催は、「森と湖に親しむ旬間」全国行事実行委員会。(→知識を深める:平成17年度「森と湖のある風景画コンクール」受賞作品

モルタル (もるたる)
 セメント細骨材とを水で練り混ぜたもの。
 コンクリートダム打設の際には、岩盤上や古いコンクリートの上にモルタルを敷均し、その上に新しいコンクリートを打ち込みます。また、法面保護工においてはモルタルをエアで法面に吹き付けます。



打継面モルタル敷均し−こまちダム


打継面モルタル敷均し−つづらダム


打継面モルタル敷均し−灰塚ダム


門形クレーン (もんがたくれーん)
 門形のフレームに、吊り上げ装置を設置したクレーン。定置式と、レール上を走行する自走式とがあります。(→知識を深める:建設機械コレクション(2)〜吊して運ぶ

油圧ショベル (ゆあつしょべる)
 油圧で動くパワーショベル。日本で最初の油圧ショベルは昭和36年に作られ、「ユンボ」という名だったために、今でもユンボと呼ぶ人もいます。

油圧ブレーカ (ゆあつぶれーか)
ブレーカ

有効貯水容量 (ゆうこうちょすいようりょう)
ダム計画上の水位と容量

有スランプコンクリート (ゆうすらんぷこんくりーと)
 RCD工法では超硬練りのコンクリートが使われ、固まる前の柔らかさを示すスランプの値がゼロですが、これに対して、ゼロではないコンクリートをいいます。固まる前に一定の柔らかさを持ったコンクリートで、打設の際にバイブレータで締め固める通常のコンクリートと考えていいようです。

養生 (ようじょう)
 打設したコンクリートが強度などの所定の品質を備えるよう、十分固まるまで、適度な温度と湿度を確保し、外力が加わらないよう保護すること。スプリンクラーで散水したり(散水養生)、池のように水を貯めたり(湛水養生)、シートで覆ったりするなど状況に応じ様々な方法があります。



湛水養生−稗原ダム


シートによる養生(越冬養生)−深城ダム


湛水養生−三河ダム


揚水式発電 (ようすいしきはつでん)
水力発電

揚水発電 (ようすいはつでん)
水力発電

用地補償 (ようちほしょう)
 公共事業を進める上で土地が必要になった場合、土地を買収し、建物や施設があればそれを移転・除却するなどの必要が生じますが、これに伴って土地などの権利者に補償することを用地補償といいます。また、補償のために必要な測量・調査、補償金額の算定、説明と交渉、契約の締結、補償金の支払などの一連の手続きを含めて用地補償ということもあります。
 用地補償は、個人や企業の土地建物などを対象としたものと、公共的施設を対象としたものとに分けることができ、前者は一般補償、後者は公共補償と呼ばれます。

■一般補償
 個人や企業の土地建物などを対象とした用地補償です。土地の補償、借地権の補償、建物の補償、建物移転に伴う経費の補償、立木の補償などがあります。また、特殊なものとして少数残存者補償などもあります。
 一般補償の基準としては、「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱」(昭和37年閣議決定)があり、補償の対象、補償の仕方、額の算定などの基本的な基準が示されています。国、地方自治体などは、公共事業を実施する際には、これによっていることになっています。

■公共補償
 例えばダムを建設するために道路が水没するといったときのように、公共的施設を対象とした補償です。
 公共補償については、「公共用地の取得に伴う公共補償基準要綱」(昭和42年閣議決定)があり、基本的な基準が示されています。一般補償との大きな違いとしては、一般補償が財産的な価値を補償するという考え方を基本としているのに対して、公共補償については、対象が公共的な施設であるために、その機能が失われると利用者に支障を生じさせることになるので、機能の維持ができるようなレベルの補償を行うという考えを取り入れている点です。例えば、ダム建設の際に水没する道路に替わってつけ替え道路が建設されるのは、財産価値の補償ではなく、道路機能の維持の観点からの公共補償です。

■大規模ダムの用地補償
 大規模ダムの場合、権利者が多数に及ぶこと、広い地域が水没すること、地域社会自体が失われることが多いことなどから、通常の公共事業の用地補償の進め方とは異なって、いわば集団交渉方式ともいうべき方式で行われることが一般的です。
 ダムの建設計画が知られるようになると、建設予定地の住民、土地所有者などが「○○ダム対策協議会」といったような住民団体を組織することが多く、ダム建設主体とこの団体との間で、計画などの話し合いが行われることがよく見られます。用地補償も、この枠組みの中で、ダム建設主体が団体との間で説明・交渉、調査、測量などを行い、最終的には、「補償基準」と呼ばれる文書がまとめられ、内容が合意されれば調印が行われます。これを補償基準の妥結と呼ぶことがあります。補償基準の内容は、土地の区分とそれに応じた単価、建物の補償金の計算方法など、どのような補償が行われるかについての具体的な基準です。補償基準の調印後に、ダム建設主体と各権利者との間で個別具体の補償交渉が行われ、契約、補償金の支払いなどが行われることになります。
 また、生活再建措置が広範に実施されること、しばしば集団移転地の造成が行われることなども大規模ダムの特徴的な点です。

横継目 (よこつぎめ)
打継目

余水吐 (よすいばき)
 洪水吐と同義で使われることもあるようですが、特に発電用施設については、施設の停止時や使用水量以上の流入時に取水を河川に戻すための施設をこう呼びます。

予備放流 (よびほうりゅう)
 洪水が予想される場合に、制限水位又は常時満水位に水位を保持していた場合でも、必要な洪水調節容量を確保するために貯留水を事前に放流し、一時的に一定の水位(これを予備放流水位といいます)まで下げることをいいます。予備放流により確保することができる容量を予備放流容量といいます。

予備放流水位 (よびほうりゅうすいい)
予備放流

予備放流容量 (よびほうりゅうようりょう)
予備放流

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