『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』のオープニングムービーを制作するにあたり、「セルアニメに限りなく近付けて欲しい」というクライアントの強い要望がありました。そこで、「だったらセルでやればいいじゃない。」と言われるものを作ろうと、あえて3Dで挑戦し、3Dの表現の幅を広げることができればという意気込みで、このプロジェクトに取り組みました。
一般的な方法で作られた3Dのシーンを、ただ単にトゥーンシェーダーでレンダリングしただけでは、どうしても違和感が出てしまいます。弊社では以前からこの問題に取り組み、様々な手法を生み出してきましたが、今作品ではもう一歩踏み込んだ、実験的な工夫を取り入れる方向で進めていくことに決定しました。
まずは違和感の原因の洗い出しから。いくつかあがったものをまとめると、「3D特有のヌルヌルした動き」「正確すぎるパース」「無機質な絵」の3点に絞られ、これら違和感の原因を減らすために、今作品で初めて試みた手法を中心に、メイキングをご紹介いたします。
(水野)
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