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えのきたけの廃培地を再利用したマッシュルーム栽培
-経営の安定化と産地化を目指す-

長野県・中野市

取組概要

中野市のJA中野市では、えのきたけの廃培地を再利用し、マッシュルームを栽培する技術を開発した。
同市は、えのきたけやぶなしめじなどのきのこ類の栽培が盛んであり、特にえのきたけの生産量は年間4万tを超える日本一の産地である。栽培終了後に排出される廃培地(主にコーンコブ(トウモロコシの芯を粉砕したもの))は、これまでは加工してたい肥として利用してきたが、たい肥の需要量にも限界があり、同JAではさらなる有効利用を模索し、廃培地を利用したマッシュルーム栽培を考案した。
平成17年にえのきたけの廃培地を再調整してマッシュルームの種菌を接種し、培地からマッシュルームの子実体を発生させることに成功した。今回開発された栽培技術では、えのきたけの廃培地を再利用し施設も既存のえのきたけ栽培施設を利用するためコストが低減できると同時に、通常の栽培方法にも劣らない収量が期待できるという。
現在、国内のきのこ生産は、企業の増産などにより販売価格が低迷していることや、夏場の消費減少により施設の利用率が低下している。こうした状況から、国内での生産が少ないマッシュルームを導入することで、経営の安定化と施設利用率の向上が期待される。
同JAでは、「今回開発した技術は現状では試験段階であるが、今後はさらに研究を重ねて実用化し、地域に普及させて産地化を図りたい。また、産地としての取扱品目を増やすことで、より総合的なきのこ産地となることを目指していきたい」としている。

えのきたけの廃培地を再利用したマッシュルーム栽培

連絡先:JA中野市 営農部 きのこ技術課

(電)0269-22-4195

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