未来予知 フレイバー#1「かすかな希望」

Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru


 ドミナリアの歴史は、時間の裂け目が頂点に達し、歪んだ鏡のようにひび割れつつあった。元プレインズウォーカーのテフェリーと長命な熟練工ジョイラによる、裂け目を封印する戦いは次の段階へと進んでいた。彼らはプレインズウォーカーの灯の持つ強大な力を知ったうえで、障害を回復させて大地とマナとを繋ぎなおすには何人もの尊い犠牲が必要だということを理解していた。


Art by Shishizaru

 しかし、気付くのが遅すぎた。ファイレクシアの恐怖は既に裂け目を通り抜け、もう一つのドミナリアの歴史から溢れ出て、そしてスカイシュラウドの森を蹂躙しようとしていたのだ。テフェリーの呪いを助けざるをえなかったフレイアリーズは、彼女の大地スカイシュラウドを守るべく立ち上がった。彼女の戦いがどうなるかは、彼女が裂け目のエネルギーと相対して打ち勝つことができるか次第である。


Art by Brian Despain

 プレインズウォーカーとその仲間たちが次元の崩壊に立ち向かっている間にも、ドミナリアの一部には既に変化のきざしが現れていた。回復への第一歩である。魔道士たちは、この混乱にただ巻き込まれるのではなく、この混乱を利用する方法を見つけていた。彼らは裂け目を細かく調べ、未来に関する謎を解き明かしはじめていた。


Art by Dan Scott

 しかし、未来というものは不確定である。より大きな時間の欠損が、ドミナリアに襲いかかってきていた。かつてバリンがファイレクシアの軍勢を抹消するために使い、自分をも滅ぼした大魔法がトレイリアに残した爪あとはあまりにも大きく、ドミナリアの歴史そのものを直接操作しなければ障害が癒えることはありえないほどだった。英雄たちは時を越えて過去に行ったことのある唯一のプレインズウォーカー、アーティファクトとして生まれ、それを越えた銀の存在に話を聞く必要があった。彼らがそのプレインズウォーカーに逢えるかどうかは、そのままドミナリアが復活できるかどうか、生存者たちが甦った大地に足場を築くことができるかどうかに繋がってくるのだ。


Art by Richard Wright

 細心さと大胆さの両方がなければ、時が崩壊するのを止めることはできない。かすかな希望は、魔道士たちが時間をその解決策として見出していることだった。時そのものが、裂け目が作り出された戦場で戦うための武器になるのだ。過去の知識は既に持っている。プレインズウォーカーはいくつもの未来の可能性への路を開かなければならない。そうすることによって、多元宇宙に存在する数知れない魔法のなかで最も有効なものを引き出すことができるのだ!


Art by Hideaki Takamura

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