現在位置は
です

本文です

意見1件もなし…蓮田市名の「しんにゅう」問題

 埼玉県蓮田市議会は1日、市名に使われている漢字について、しんにゅうの点が2つある旧字体から、ホームページなどですでに多用している“1点しんにゅう”の「蓮」に字体を変更する条例案を、本会議で可決した。

 同条例は、整備中の総合電算システムの稼働開始に合わせて、来年1月4日から施行される。

 同市名の正式な漢字である“2点しんにゅう”の旧字体は、1972年10月の市制施行以前から使われ、現在も、戸籍謄本や住民票、納税通知書などの公文書のほか、封筒、道路標識などで使われている。

 しかし、パソコンや携帯電話では一般的に旧字体を表示できず、旧字体が使われたメールなどの文書が正常に表示されないなどの支障が出ていた。同市はすでに、ホームページや広報誌では“1点しんにゅう”を使用。職員の名刺では字体が混在しているのが現状だ。

 白岡町との合併協議で2008年9月、新市の名称「白岡蓮田市」に“1点しんにゅう”の字体が使われることが決定。それをきっかけに、同市は市名の字体変更を検討していた。市民にも意見を募集したが、1件も寄せられなかったといい、市幹部は「旧字体が正式と知らない市民も少なくないのでは」と苦笑する。

 同市は、字体変更に伴い、電算の戸籍システム改修に430万円、公印更新に8万円かかるとしているが、「封筒や名刺などは在庫を使い切り、標識などは更新の時期が来たら順次変更する」と経費節減に努める。

 一方、東北自動車道のサービスエリアでは“1点しんにゅう”が、JRの駅名では旧字体が使われているが、JRは「多大な経費がかかる」として駅名の漢字を変更しない方針という。

2010年9月2日17時49分  読売新聞)
現在位置は
です