阪神大震災(95年)の犠牲者の鎮魂と復興への願いを込めて12月2日に開幕する「神戸ルミナリエ」の試験点灯が29日午後10時から、神戸市中央区の旧外国人居留地と東遊園地であった。約20万個の電飾が次々にともされ、通りかかった市民から歓声が上がった。
16回目となる今年のテーマは「光の心情~輝きの記憶を留(とど)めるために」。旧外国人居留地では高さ約20メートル、幅約21メートルのフロントーネ(玄関装飾)などが一斉に点灯。東遊園地では全長約160メートルのスパッリエーラ(光の壁掛け)がまばゆい光とともに姿を現した。
本番は13日まで。不況などで運営資金不足が深刻化しており、神戸ルミナリエ組織委員会は来場者らに募金を呼びかける。【吉川雄策】
毎日新聞 2010年11月29日 23時05分(最終更新 11月29日 23時09分)