のらりくらり家族


空手部 O先輩の超人伝説

 岡山大学空手道部のOB会員の中で、「最強」と崇められているO先輩。学生でありながら、社会人をさしおいて、岡山県空手道選手権2連覇達成。国体強化選手にも選ばれた実力の持ち主。私より5年先輩で、私が入部した時は卒業されていました。道場の壁に飾ってあったO先輩の写真(以下)と先輩方の話から、O先輩の超人伝説は広まって行き、後輩達からは、「あこがれ」というより「神様」みたいな存在でした。

岡山県空手道選手権、中段蹴りで優勝を決めた瞬間
(右側がO先輩)


超人伝説その1
 空手が治療薬
 とにかく、あらゆる病気を空手で治した。
 夜になると、蚊が非常に多かった道場で、なんと寝袋に包まって寝泊りするほど。山にも1ヶ月ほど籠もって、修行されていたそうです。「空手バカ一代」のマンガそのもの。

 ※先輩ご自身のホームページで、山に籠った時の写真をアップされています。
http://www.okunochiryou.com/staff/seisyunn-karate.html


超人伝説その2
 和道会道場にて

 岡大の道場で練習を終えた我々は、その後、強化練習ということで、私を含め同期3人と1年先輩1人の計4人で、岡山市東山付近にある「和道会」の道場へ行ったことがありました。我々は、練習量では決して負けていないはず。強化練習といっても、内心、「岡大空手部の実力を思い知らせてやるぞ!」という意気込みがありました。

 ところが、思い知らされたのは我々の方でした。とにかく若さで、突く、蹴る、の我々に対して、バケモノか?と思えるような和道会の達人たちの一瞬のツカミ技、足払いにより、こかされること数回。空手家にとって、こかされることは死を意味するといっても過言ではありません。
和道会の達人いわく、「君らの先輩O君は昔、夜遅く、よくこの道場に来とったよ。」
ナヌッ!O先輩は岡大での練習の後、さらにここの道場にも来られて、こんなバケモノ達人相手に修行していたのか・・・?!


超人伝説その3
 恐怖の前蹴り

人物関係
 超人O先輩 ・・・ 当時5年生。
    S先輩 ・・・ 当時1年生でありながら、極真空手初段(当時、岡山県にはわずか3人)
    H先輩 ・・・ 同じく1年生。元三本松高校(香川県)の番長。
    Kさん  ・・・ 岡大空手部員ではないが、少林寺流空手「錬心館」初段。

 日曜日、岡大道場での出来事です。S先輩、H先輩、Kさんの3人は、誰も来るはずのない(練習休み)道場で、練習していました。練習といっても、試合向けの練習でなく、ケンカの練習です。S先輩とKさんは自分の黒帯を着け、H先輩は白帯でしたが、幹部室にあったOBのM先輩の黒帯を拝借して、練習していました。

 すると、誰も来るはずのない道場のドアが「バタッ」と開きました。そこには、な、な、なんとO先輩の姿が・・・。とたんに、S先輩とH先輩は、気を付け姿勢になり、「チワッ!」と大声で挨拶し、あわてて、白帯に着け換えます。何も知らないKさんは、「なんだこの人は?!」状態。

      O先輩  「なんだお前ら。練習したいんか?わしが教えたる。」 
 S先輩、H先輩  (ゲゲッ!)

かくして、組手が始まりました。H先輩は手玉にとられ、S先輩も極真式ローキックを出しますが、O先輩には通用しません。
      O先輩  「ローキックか?ローキックはのお〜、これでええんじゃ!」
と前足を一歩前に出します。(O先輩にとっては、それだけで、受けになってしまうのです。)

続いてKさん(錬心館関西本部京阪地区指導員)との組手。Kさんといえば、スーパーの駐車場でケンカの仲裁に入り、反対に巻き込まれたことがありました。その時、相手の出足を足で止めたものの、相手が肘を伸ばしたまま地面に倒れた為に、腕の骨が折れ、折れた骨が腕の皮を突き破って骨が見えたほどの重症を負わせた強者です。(Kさんはその時、警察のお世話になりましたが、後で店員の証言で事故と認められました。)

Kさんの少林寺流空手「錬心館」は、当時は剣道で使用するような防具を着け(現在は空手用に開発された防具を用いている)、蹴りが主体の組手、という実戦流派、いわば全くの他流でした。

 勝つのは、錬心館関西本部京阪地区指導員か?それとも、岡大空手部最強の男か?

 異色空手のKさんは錬心館式水車蹴り(前廻しから後ろ廻しにつなげる連続蹴り)を出しました(こんな技を使う人は我々の流派にはほとんどいません)。O先輩もこのような相手と戦ったことがなかったのでしょう。Kさんは寸止めになれていない為、後ろ廻しを止めきれずにO先輩の右頬を撫でました。それで、O先輩の目つきは変わりました。
 「ツアー!トリャー!」とまたたく間にO先輩の猛ラッシュ。Kさんは、なんとか凌いでいましたが、その内に足払いを掛けられ、尻もちを付かされました。Kさんが踏みつけをかわす為に、後転で逃れて立ち上がる瞬間、すかさずO先輩の前蹴りが、Kさんのアゴめがけて・・
Kさんは、かろうじてアゴの前で腕を十文字にして受けましたが、勢い余って、危うく受けた腕で自分の顔を痛打するところだったそうです。

 私は、その時のことをKさんから直接聞きました。
 Kさん  「正拳突きと前蹴り、足払いの連続攻撃。明らかに倒そうとする息もつかせぬ攻撃だった。俺があんなやられ方されたの初めてだ。あんなとんでもない人が岡大におったとは・・・。」


超人伝説その4
 しっぽを巻いた後輩達

 S先輩、H先輩が岡大キャンパスの自転車置場で、タバコを吸いながら大話しをしていた時のこと。
30mほど離れた学生会館の出口の方にH先輩がなにげなく目をやると、そこにはO先輩の姿が・・・。

 H先輩  「おい、やばい、O先輩じゃ。」 

幸いにも(?)O先輩は2人に気付いていません。

S先輩とH先輩は、タバコを投げ捨て、腰をかがめて、脱兎のごとく一目散に逃げました。普通は先輩に出会ったら、「チワッ!」と大声で挨拶するのですが、後輩が遠くから姿を見ただけで逃げ出してしまうほど、恐れられていようとは・・・。


超人伝説その5
 仮面ライダー

 「仮面ライダー」こと、本郷 猛は、悪の軍団ショッカーに改造人間にされた後、子供と握手して、子供が「痛い、痛い。」と手が青アザになるシーンがありました。自分の力をコントロールできなくなってしまった改造人間というわけです。

 遠征にいった時、肉体改造人間O先輩がご指導に来られました。同期の I 君はO先輩に「腰が高い!」と軽く足を蹴られました。O先輩にしてみれば、全く力を入れてなかったようです。

 次の日、何故か I 君はビッコを引いていました。 I 君は足をさすりながら、
 「今日なんか足が痛いと思うたら、昨日、O先輩にここ蹴られたんじゃ。」
見ると足には青アザが・・・。


超人伝説その6
 栄養源
 O先輩が5年生、I 先輩が2年生の夏合宿での出来事。
練習後、I 先輩はジュースを飲んでいました。

 O先輩  「ちっ、ジュースやこー飲みやがって。ジュースは身体に毒じゃ。お茶を飲め!」

  I 先輩  「オス」 ( I 先輩はジュースを捨てました)

あくる日の練習後、なんとO先輩はジュースをゴクゴクと飲んでおられました。それを見た I 先輩が一言。

  I 先輩  「あっ、O先輩。ジュースは毒じゃなかったんですか?」
  O先輩  「アホ!ジュースも人によっては栄養となり得る!」

神様の言葉はすべて正言となってしまうのです。


私もO先輩の言葉は、今でも使わさせてもらってます。

   子供  「父さん、ビール飲みすぎじゃない?」
    私   「ビールも人によっては栄養となり得る!」



サッカーの神様 「ペレ」のエピソード
ブラジルで、ある強盗が金を持っていそうな高級車を止め、「金を出せ!」と脅しました。
ところが、この高級車に乗っていたのは、神様「ペレ」だったのです。驚いたのは強盗の方。
強盗は、「すいません。」と謝り、何も取らずに逃げたそうです。さすが神様ですね。