「東日本大震災に想う」― 学生へのメッセージ ―

オピニオン一覧

憲法裁判の比較法的研究

植野 妙実子/中央大学理工学部教授
専門分野 公法学

植野 妙実子2011年3月11日のマグニチュード9.0という国内観測史上、最大のエネルギーの地震により、未曾有の津波にもみまわれ、多くの人命が失われ、行方不明者も多く出ている。私の母の実家も気仙沼で、親族の者たちは間一髪で助かったが、家は跡形もなく押し流されてしまったという。犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々にすみやかに救援がなされることを願っている。 【 全文を読む 】

(4月4日)

研究一覧

教養講座

刑事施設における官民協働

只木 誠/中央大学法学部・法科大学院教授
専門分野 刑事法

只木 誠おおよそ「7万5千人×400円=3千万円」。これは、現在、日本において1日に費やされるといわれている刑事施設収容者(受刑者。未決拘禁者を含む)のための副食費の総額である。単純に計算しても、月でいえば9億円、年間では100億円を上回る数字となる。もちろんのことながら、これは刑事施設を運営するのに必要な諸費用の一部分であり、そのほか、施設の建設費、維持管理・修理費、光熱費、これを大きくしのいでさらに職員の人件費等、多くの費目に相応の金額が計上される。 【 全文を読む 】

(4月7日)

教養講座

日本の満蒙開拓政策とロシア人

伊賀上 菜穂/中央大学総合政策学部准教授
専門分野 文化人類学(民族学)、ロシア史

伊賀上 菜穂わたしはロシア、特にシベリア(極東地域も含む)を対象に文化人類学(民族学)や歴史学の研究をおこなっています。特に注目しているのは農村に住む「ロシア人(ロシア民族)」です。ソ連時代は外国人が農村を訪問することは困難でしたが、今では現地に滞在して聞き取り調査等を実施することも可能となりました。それでも外国人による農村現地調査は、まだ珍しい部類に入ります。 【 全文を読む 】

(3月24日)

教育一覧

自分で考える「切っ掛け」が学士力を育む

久保田 彰/中央大学理工学部 助教
専門分野 信号・画像情報処理

久保田 彰大学を修了した学士の人は、専攻した分野の新しい問題に対して「習っていないので、分かりません。」と解答することは許されないと思う。問題を理解し、条件を吟味し、4年間で学習した基礎知識を駆使して、自分なりの最良の解答を出さなければならない。それができない人は、マニュアルがないと何もできない人と同じであり、社会で十分に活躍できないだろう。多くの学生は、高校までは、受験勉強に傾倒せざるを得ない状況であったため、解ける問題を正しく解くという模範解答の訓練が中心であったと思う。 【 全文を読む 】

(3月22日)

人―かお一覧

自由でカゲキな新十一歳

志茂田 景樹さん/作家

志茂田 景樹志茂田さんが絵本の読み聞かせをしていると、子どもたちから、質問が飛ぶ。「どうして、髪の毛をいろんな色に染めているの?」志茂田さんは、嬉しくてたまらない。大人が同じ質問をする時、往々にして表情に浮かぶ非難や軽蔑の色が、子どもたちにはない。本当に不思議だから、「どうして?」と聞いてくる子どもたちに、志茂田さんは答える。「頭が色とりどりだと心も色とりどりになって楽しいんだよ」【 全文を読む 】

(3月31日)

だれもやっていないスポーツを探したら、クリケットとめぐりあった

松村 謙一郎さん/NPO法人日本クリケット協会顧問

松村 謙一郎 ポジティブで、かつ天邪鬼の人――。日本クリケット協会顧問の松村謙一郎さんの印象である。この松村さん、「大学ではとてつもなくおもしろいことをしたい」と願いつつ入学した。「そのころは、テニス、スキーなどを楽しむオールラウンドサークルが花盛りでした」キャンパスライフを謳歌しようとの心根はそんな学生と同じだったが、手段がちがっていた。だれもやっていないスポーツをしたかったのだ。同様の「志」を抱いた仲間が9人。じゃあ何をするのか、となった。【 全文を読む 】

(3月3日)

ニュース一覧

イベント一覧