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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



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2009.03.07
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 アニメ専門局発のキャラクターが、地上波放送局でも放映されるコマーシャルに登場する。このキャラクターは1999年に、アニマックスのテレビ番組『みんなあつまれ!アニメっこ』のオリジナルキャラクターとして生まれた「レモンマン」である。
 2009年3月3日から、レモンマンが登場するポッカコーポレーションの「ポッカはちみつレモン」シリーズの新しいコマーシャルが、地上波放送局を含めた広いチャンネルで放映される。アニメ専門局発の新たなキャラクター展開となっている。

 レモンマンが「ポッカはちみつレモン」のコマーシャルのキャラクターとなったのは、2001年11月にポッカのインフォマーシャルのキャラクターとして起用されたのがきっかけである。このコマーシャルの中では、レモンマンとその家族が、ポッカレモンを使った料理を紹介している。
 放送はアニマックスで行なわれ、親子に向けた食育メッセージを伝えるものとして親しまれてきた。3月3日からの新コマーシャルは、シリーズ第25弾にあたる。そして、この第25弾はアニマックスの放送だけでなく、地上波放送局でも放映されることになった。

 今回の放送開始にあわせてアニマックスは、自社のウェブサイトでレモンマンを紹介する「レモンマンアイランド」もスタートした。
 レモンマンアイランドでは、レモンマンの世界に出てくるキャラクターの紹介や過去のレモンマンのCM動画が視聴出来る。オリジナル・ゲームなどを展開するなど、レモンマンの認知度アップを目指す。近年は、放送局のキャラクタービジネスが活発化しているが、キャラクターの中心でもあるアニメ専門局発のキャラクター展開だけに、今後の動きも注目される。

アニマックス http://animax.co.jp
レモンマンアイランド http://www.animax.co.jp/lemonman/

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2009.02.25
キャラクター ]
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 2月24日の日本経済新聞は、国内玩具大手のタカラトミーが米国のコミックス出版大手のマーベル・エンタテインメントと提携すると報じている。日経新聞によればタカラトミーは、子会社タカラトミーアーツを通じて、ライセンス契約を結ぶ。スパイダーマンやアイアンマンなどのキャラクター玩具や衣料品を販売する。
 現在、タカラトミーは、海外からディズニーキャラクターやトランスフォーマーなど有力キャラクターブランドのライセンスを獲得し商品展開を行なっている。これにマーベルのキャラクターが加われば、同社のキャラクターブランドのラインナップはさらに強化される。

 また報道によれば、タカラトミーはこれに加えて、同社傘下のアニメ製作会社竜の子プロダクションを通じて、竜の子プロダクションが権利を保有する作品のキャラクターとマーベル・コミックスに登場するキャラクターの双方が登場する新作アニメを製作するとしている。
 この新作アニメには3年後の完成を目指し、『科学忍者隊ガッチャマン』や『ヤッターマン』などを利用する。国内外での展開を計画するという。海外でも人気の高いタツノコキャラクターとマーベルの誇るスーパーヒーローの競演という夢の作品が実現することになりそうだ。

 もともとマーベルは、『スパイダーマン』や『アイアンマン』、『X-メン』など、スーパーヒーローのコミックスで知られる出版社であった。現在も、出版ビジネスは同社の主要ビジネスのひとつだが、事業規模ではライセンス事業が出版部門の倍以上の大きさになっている。
 また、2008年から収益化し始めた映画事業も主力ビジネスである。近年は、特に世界的にライセンス供与に力を入れており、今回のタカラトミーとのライセンス契約もそうした一環となる。

 マーベルにとって、映像事業も重点分野である。映像事業は、映像作品そのもの収益が期待で期待出来るだけでなく、映画館、テレビ放映での露出拡大は、関連商品の拡大、ライセンス事業収益の増加に結びつくからである。
 実際に、同社のキャラクターの映像化は、自社製作の映画、テレビアニメーションだけでなく、ライセンス供与による映像化も数が多い。

 テレビアニメーションに関しても、自社製作では2009年第3四半期からカートゥーンネットワーク向けた『Super Hero Squad』、2011年第3四半期には『The Avengers: Earth’s Mightiest Heroes』が計画に挙がっている。
 さらにライセンス作品では、米国内で『Spectacular Spider-Man』、『Black Panther』、フランスで『Fantastic Four: World’s Greatest Heroes』と『Iron Man: Armored Adventures』、インドで『Wolverine and the X-Men』が製作中、もしくは企画中である。日本でもマッドハウスが、『アイアンマン』を始めとした日本アニメ版のマーベルキャラクター映像作品を4本製作するとしている。

 タツノコキャラクターとマーベルのキャラクターが競演するアニメ作品も、こうした一連のテレビアニメーション映像化の流れの中にあると考えられる。
 しかし、自社キャラクターを作品のなかに取り込むのは、他の作品にない特長である。様々な作品のキャラクターがジョイントすることが多い、アメリカのコミックス文化を背景にしたマーベルらしい判断であろう。
 マーベルのキャラクターを利用することで、竜の子プロダクションは、これまでとは違う層に自社のキャラクターをアピールすることが出来る。竜の子プロダクションもマーベル同様、キャラクターライセンス事業に力を入れている。キャラクターの認知度の向上は、アニメ以外のビジネスに結びつくことになる。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/
タカラトミーアーツ http://www.takaratomy-arts.co.jp/
竜の子プロダクション http://www.tatsunoko.co.jp/

マーベル・エンタテインメント http://www.marvel.com/

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2009.02.11
キャラクター ]
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 セガトイズとサンリオが共同開発を行なうキャラクター「ジュエルペット」がアニメ化され、2008年春よりテレビ大阪・テレビ東京系で放映される。
 現在は『おねがいマイメロディきららっ☆』が放映をされている日曜日9時半からとなり、4月5日にスタートする。また、番組のプロデュースは『おねがいマイメロディきららっ☆』に引き続き、ウィーヴが行なう。

 「ジュエルペット」は、セガトイズがキャラクター事業のサンリオと共同で開発した新しい女児向けキャラクターである。昨年1月に発表され、昨夏からは商品展開を行っている。女児向けキャラクターとしては珍しいインターネット連動型の商品展開や、海外市場も視野に入れた開発を行なっている。
 テレビアニメでは、魔法の世界ジュエルランドに住むウサギのジュエルペットのルビーが、人間界に散らばってしまった宝石のかたちをしたジュエルペットの仲間を探し出す。ルビーは主人公の女の子 紅玉りんこと出会い、様々な事件を巻き起こす。小学生と中学生の女の子をターゲットに、キュートなラブコメディーアニメとなる。

 アニメの制作は『おねがいマイメロディ』シリーズのスタジオコメットが行い、監督に佐々木 奈々子さん、シリーズ構成に前川淳さん、キャラクターデザインは宮川知子さんが担当する。キャラクターデザインも前作の『おねがいマイメロディ』シリーズと同じである。
 『おながいマイメロディ』シリーズは、2005年からその後の2006年の『くるくるシャッフル!』、2007年『すっきり♪』、2008年『 きららっ★』と4年間にわたり放映されている。今回は、その後を引き継ぐシリーズだけに、関係各社の意気込みの大きさが感じられる。

ジュエルペット公式サイト http://www.jewelpet.jp/

セガトイズ http://www.segatoys.co.jp/
サンリオ http://www.sanrio.co.jp/

当サイトの関連記事
セガトイズとサンリオが新キャラクター「ジュエルペット」を共同開発
セガサミーとの提携第一弾「ジュエルペット」 サンリオが商品発売

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2009.01.20
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 ゲーム会社大手のセガと大手出版社小学館、この2社がタッグを組んで、女児向けのキャラクターを共同開発した。このキャラクターは「リルぷりっ」、アイドルに憧れる小学生の女の子3 人組として誕生した。
 「リルぷりっ」の名前は、リトルプリンセスに由来している。主人公たちりんご、レイラ、名月の3人が、魔法を使う謎のウサギと一緒に様々な体験を通して成長していくという物語となっている。陣名まいさんがキャラクターデザインし、マンガも執筆する。

 セガと小学館によればキャラクターのメインターゲットは、小学生の女児だ。そうした世代の女の子の好きな歌やダンス、おしゃれ、魔法、アイドルといった要素から構成される。
 ビジネスにあたっては両社がそれぞれ得意な分野で、キャラクター展開を行う。小学館はこの1月から女児向けのマンガ月刊誌「ぷちぐみ」でマンガ連載を開始する。さらに3月からは「小学一年生」でも、マンガ連載をスタートする。
 
 一方セガは、業務用ゲーム機での展開を予定している、セガは「甲虫王者ムシキング」や「古代王者 恐竜キング」など学童向けの業務用ゲームを得意としている。また女児向けでも「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」といった大ヒット作品の実績がある。
 しかし、現在同社は女児向けの業務用ゲームはディズニーキャラクターを利用した「マジカルダンス オン ドリームステージ」のみの展開となっている。より収益のあがるビジネスを目指すには、オリジナルキャラクターのゲームを展開し、周辺ビジネスも広げたいところだろう。
 「リルぷりっ」は、そうしたセガの期待を背負った大型キャラクターとも言えそうだ。業務用ゲーム機での展開時期は未定としているが、今後の動きは目が離せないだろう。

「リルぷりっ」 公式サイト http://lilpri.com/

セガ http://sega.jp/
小学館学年誌 http://www.netkun.com/

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2009.01.08
キャラクター ]
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 キャラクター開発のサンエックスの人気キャラクター『まめゴマ』がアニメ化され、『クプ~!!まめゴマ!』となって1月10日よりtvkほかにて放映開始する。
 放映はトムス・エンタテインメントが、U局でネットワークを組む番組「ちびアニ劇場」の新番組として紹介される。「ちびアニ劇場」はキッズ&ファミリー向けの良質のアニメを届けることを目指して、2007年10月からスタートしている。これまでに『まめうしくん』や話題作『全力ウサギ』といった作品が放映されている。

 『まめゴマ』は、既にほのぼの系癒しキャラとして多くのファンに親しまれている。特にニンテンドーDS用ゲームソフト「まめゴマ」シリーズは累計23万本超のヒットとなった。書籍も好調で、雑誌「ね~ね~」(主婦と生活社・刊)に連載するマンガ「ワタシとまめゴマ日記」と絵本シリーズは単行本4巻で累計30万部を出版している。
 サンエックスは2005年5月より自社所品のほか、約50社とライセンス契約を結んで幅広い商品が展開されている。今回はこうした人気の高い『まめゴマ』を取り上げる。

 作品の監督は『忍たま乱太郎』、『とっとこハム太郎』などのキッズ番組の演出で定評のある岡英和さん、劇場版『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』の作画監督関根昌之さんがキャラクターデザインを担当する。制作はトムス・エンタテインメントが行う。
 同社以外にサンエックス、コロムビアミュージックエンタテインメント、クリエイティヴ・コア、主婦と生活社、テレビ神奈川、創通などが製作委員会に参加する。トムス・エンタテインメントは、制作のほか国内での動画配信サービスの提供や国内外のライセンス窓口として商品化や番組販売等も行なう。


当サイトの関連記事
トムス・エンタテインメント U局ネットでファミリー向けアニメ番組枠開始
「全力ウサギ」トムスが独立U局ネットで1月から放映開始

『クプ~!!まめゴマ!』 公式サイト http://www.mamegoma-anime.jp/
サンエックス http://www.san-x.co.jp/

goma-mame.jpg■放送情報 (予定)
テレビ神奈川
1月10日(土)より毎週土曜朝 8時半~
千葉テレビ
1月16日(金)より毎週金曜朝 8時~
テレビ埼玉
1月16日(金)より毎週金曜朝 7時~
サンテレビ
1月16日(金)より毎週金曜朝 7時~
※ 「ちびアニ劇場」(UHF放送局)内にて放送

■メイン・スタッフ
 原作: ヨネムラマユミ (「まめゴマ」 サンエックス株式会社)
 監督: 岡英和
 シリーズ構成: 小野田博之
 キャラクターデザイン: 関根昌之
 美術監督: 森尾麻紀
 色彩設計: 伊藤純子
 撮影監督: 斎藤秋男
 編集: 坂本久美子
 音楽: 大橋恵
 音響監督 藤田亜紀子
 アニメーション制作 : トムス・エンタテインメント

■メイン・キャスト
 まめ太: 佐藤なる美
 豆川あかね: 藤村 歩
 豆川ゆい: 水沢史絵
 ソーダくん: 伊東みやこ
 チェリーちゃん: 斎藤桃子
 レモンちゃん: 春井柚佳
                      (c)SAN-X/クプ~!!まめゴマ!製作委員会

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2009.01.07
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KITY35.jpg サンリオは同社の人気キャラクター ハローキティが誕生してから今年で35年を迎えることから、2009年を「ハローキティ誕生35周年」として記念イベントや商品で盛り上げて行く方針である。
 ハローキティはサンリオが1974年にデザイン開発したキャラクター、これまで時代に合わせたデザインのリニューアルはされているが、口のない白い猫の姿は誕生当時そのままである。世界3大キャラクターのひとつ、世界で最も有名な猫とも言われている。

 こうした高い人気を背景に現在のキャラクター展開は世界約70カ国、そして年間に約5万種類の商品が販売されている。35周年記念を機会に、幼児から大人まで世界中で幅広いファンを持つハローキティをさらにアピールする。
 サンリオが35周年を記念したイベント開催や記念商品を販売するだけでなく、キャラクターライセンス契約先の各企業からも記念商品が発売される予定だという。キティにとっては一際賑やかな一年になる。

 また、35周年記念に合わせたシンボルデザインも発表されている。「人々の心と心を結ぶ」という意味を込めたハローキティのトレードマークでもあるリボンを5色で表現する。そして、「ハローキティ カラーズ(HELLO KITTY COLORS)」をテーマとする。
 レッドには「なかよく(friendship)」、ピンクは「かわいい(cute)」、イエローは「おもいやり(heartful)」、グリーンは「きぼう(wish)」、ラベンダーは「やさしい(sweet)」と、それぞれのカラーが様々なメッセージを表す。サンリオは、この各色に込めたハローキティのメッセージを、色の力を借りることで世界中に届けたいとしている。

 キャラクタービジネスの世界でキャラクターの周年記念は、重要なプロモーション手法とされている。周年事業を核に、人気キャラクターの強化、リバイバル、長寿化が目指される。
 そのため毎年、様々なキャラクターの周年事業が行なわれるが、世界的な大ブランドであるハローキティは格別な存在だ。今年のキャラクタービジネスの中核を占める存在になるに違いない。 
                            (c)1976, 2009 SANRIO CO.,LTD.

サンリオ http://www.sanrio.co.jp/

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2008.12.30
キャラクター ]
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 Webアニメやキャラクター企画のファンワークスは、ハドソンと伴に20代から30代の女性をメインターゲットにした新しいキャラクタープロジェクト「デコデコタウン」を開始する。
 プロジェクトは12月25日にスタートしており、今後はWebアニメやブログ、Webマンガ、着うた、ゲーム配信などの様々なメディアを通じたキャラクタービジネスを展開する。既に「デコデコタウン」公式ポータルサイトもオープンしている。

 「デコデコタウン」のコンテンツの中心は、Webアニメとなる。謎の生物が生活する不思議な島「デコリョ
ー島」と、女の子が憧れるオシャレな町「デコデコタウン」という2つを舞台とする。この場所で個性的で可愛いキャラクターを登場させる。共通の世界観の中で、様々なキャラクターがそれぞれの魅力をアピールする。
 キャラクターデザインや世界観設定は、小学館『ちゃお』で連載中「フコウモリ」などで女性向けの人気キャラクターに定評があるJINCOが制作する。

 現在公開されているWebアニメのデコリョーシカ第1話「ユメリョーシカ」では、デコデコタウンに憧れる女の子キャラクター「デコリョーシカ」が主人公。デコリョーシカはOLに人気の高いロシアの民芸品マトリョーシカがモチーフになっている。
 まるでマトリョーシカのように毎回違うデコリョーシカのストーリーが楽しめる。一度聴いたら忘れられない主題歌「デコリョーシカ」は、ハドソンが運営する「着信★うた♪」で、着うたとして配信をしている。

 ファンワークスは、この公式サイト、ブログの制作と運営をするほか、YouTube上の「ネットアニメチャンネル」や、ニコニコ動画「FANWORKS DOUGA!」との連携を行なう。さらにウェブビジネスなどのマルチメディア展開をサポートする。
 ファンワークスと言えば『やわらか戦車』で見られたようなウェブアニメ配信や、そこから展開する様々なプロモーションを得意とする。今回も映像・アニメ単体ではなく、そこから派生する大きなキャラクタービジネスとして「デコデコタウン」を進めることになりそうだ。

「デコデコタウン」公式ポータルサイト http://deco-town.jp/

ファンワークス http://www.fanworks.co.jp/
ハドソン http://www.hudson.co.jp/index.html

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2008.12.01
キャラクター ]
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 米国の男の子たちに大人気のアニメーション番組『ベン10』が、12月から日本でも本格的に展開を開始する。
 番組はこれまでもカートゥーン ネットワークで放映しているが、12月14日から新たにBS11デジタルでも放映開始する。放映時間は毎週日曜日19時から19時半、週末のゴールデンアワーと最も注目の高い時間帯である。全国どこでも無料で視聴可能なBS11で放送を行うことで、番組の視聴機会がさらに拡大する。
 また、今回のBS11での放映開始に合わせて玩具会社バンダイは、この12月から『ベン10』の国内での玩具、カプセル玩具などの商品展開を開始する。

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          TM & © Cartoon Network. (s08)

 『ベン10』は米国で、2006年1月に放送を開始したアニメーション番組だ。主人公で10歳の少年ベンが、10種類のエイリアン・ヒーローに変身して様々な敵と戦う。
 米国では2008年4月に、アニメーション専門チャンネル カートゥーン ネットワークで、6歳から11歳で同局の史上最高視聴者数と視聴率を記録した。6歳から11歳は、同局のコアターゲットだ。こうした人気を受けて、番組は現在、ヨーロッパやアジアなど全世界160カ国で放送されている。

 バンダイは12月中旬からカプセル玩具のフィギュアコレクションの発売を行う。そして2009年2月下旬にはアパレル商品、3月中旬には番組中に登場する変身アイテム「オムニトリックス」を投入する。
 バンダイナムコグループは、既に『ベン10』の玩具を海外でも広範囲に展開している。2008年度の世界売上高は、およそ130億円に達する見込みである。2007年度の70億円から急伸しており、人気は依然急上昇中である。

 日本での番組の認知度向上には、BS11の放送に以外にも小学館の子供向けホビー誌「てれびくん」での情報連載も始まる。
 また、Yahoo!JAPANでのBS11特集内でも12月1日から2009年1月末まで、第1話の無料配信も行うなど、番組の認知度の向上をサポートする。メディアミックスを積極的に行うことで、海外並のキャラクター認知を目指す構えだ。

 バンダイの海外玩具事業はこれまで、『パワーレンジャー』や『ガンダム』など日本のキャラクターを海外で展開することが多かった。そうした中で『ベン10』は、海外のキャラクターを海外で売り出しヒットさせたことでビジネス的に注目されている。
 今回はその成功を逆に日本に持ち込むことを目指す。国内ではディズニーキャラクター以外の海外アニメーションのキャラクターは、なかなか日本の子供たちに受け入れられないとの意見も少なくない。そうしたなかで『ベン10』の挑戦が試される。

BS11デジタル http://www.bs11.jp/
バンダイ http://www.bandai.co.jp/

【放映情報】
BS11デジタル 
  12月14日(日) から 毎週日曜、19時~19時半
Cartoon Network
  毎週土曜、日曜8時半~9時、18時~18時半
  ベン10公式サイト(カートゥーンネットワーク) 
  http://www.cartoon.co.jp/program/ben10/

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2008.09.14
キャラクター ]
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 2007年4月に包括的業務提携を行ったサンリオとセガサミーグループのコラボレーション事業の第一弾のサンリオ オリジナル商品が9月25日にいよいよ姿を見せる。
 これはサンリオとセガトイズが共同開発を行ったキャラクター「ジュエルペット」のサンリオによる商品シリーズである。9月25日に発売となり、サンリオショップやコーナーの店頭に並ぶ。今回登場する商品は、ジュエリーボックス風のプラケースやステーショナリーグッズ、おしゃれのためのアクセサリーなど全37アイテムである。

           sanrio×sega.jpg

 「ジュエルペット」は、魔法使いのペットとして日々魔法の修行に励んでいる宝石の名前と目を持った33種類のペット達という設定のキャラクターである。
 サンリオとセガサミーグループの包括的業務提携を背景に、サンリオとセガトイズがコラボレーション事業として共同開発した。

 キャラクターの数の多さは、種類を広げることで、異なった嗜好を持つ最近の女児に、それぞれの好みでキャラクターを選んで貰うことを考えているためである。「多様化した女児へ向けたマルティプルキャラクター」がコンセプトである。
 両社のコレボレーションは、セガサミーホールディングスがサンリオの大株主になることで実現をした。世界的に人気の高い『ハローキティ』や『おねがいマイメロディ』などキャラクター開発に大きな強みを持つサンリオと、玩具のセガトイズ、アニメのトムスエンタテインメント、ゲームのセガなどエンタテイメント分野で総合力を発揮するセガサミーとの間にどういった連携が組めるのかが注目されている。

 「ジュエルペット」はこれまでにバンダイによるアパレル商品が発売されているほか、来年春までに21のライセンシーが200アイテムを発売する。
 しかし今回は、キャラクター開発のサンリオ自らが商品を発売することで、キャラクターブランドの価値がさらに拡大する。「ジュエルペット」はサンリオとセガトイズの戦略的キャラクターとも言え、サンリオが自ら商品発売に乗り出すことで、今後のさらなる展開が注目される。

サンリオ http://www.sanrio.co.jp/
セガトイズ http://www.segatoys.co.jp/

「ジュエルペット」サンリオオリジナル商品
「ジュエルペット」シリーズ
発売日: 2008年9月25日               
販売ルート: 百貨店のサンリオコーナー、サンリオ直営店等
商品構成: 全37アイテム

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2008.06.25
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 ニューヨーク生まれの少し変わったキャラクター『のちのちペット』が、マルチメディアで日本に進出する。
 7月1日からファーストキッチンで原作者の絵本をプレゼントするキャンペーンが始まる。これに合わせてサイバードの「着キャラ」でも、ケータイ待受の無料ダウンロードも行われる。

 『のちのちペット』は、ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、ウェンディ・アン・ガードナー氏によって生み出された絵本で、「身近なペットたちとの、ふれあいのエッセイ」である。
 これに登場するキャラクターは、「抱きしめたくなるようなかわいさ」と「風変わりさ」を融合させた独特でデザインとなっている。そのユニークさから海外では注目のブランドとなっており、数年前には『Scary Stories』として日本でも商品展開がされた。

           nochinichi.jpg
© 2000-2008 Scary Stories, Inc.
All rights reserved. Licensed by The Sharpe Company / Wowmax Media!

 これが2005年にアニメーション化されカナダでテレビ放送を開始、その後アメリカでも放映されている。 2007年4月からは、日曜夕方5時のNHK教育テレビ『ニャンちゅうワールド放送局』内で、新しいプランド名『のちのちペット』としてアニメのキャタクターとして再デビューとなった。
 このテレビ放映と新しいブランド名を契機として、新たなクロスメディア展開が始まっている。今回のキャンペーンもその一環である。絵本、テレビ放送、携帯サービスなどマルチメディアを通じて、認知度の向上を目指す。2008年下半期からブランド力を強化しながら、様々な商品展開を予定している。

『のちのちペット』公式サイト http://www.naughtynaughtypets.com

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2008.05.13
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 東京大学大学院情報学環は、6月より新たな産学連携プロジェクトとして「キャラビズ研究プロジェクト」を開始する。
 プロジェクトではキャラクターとそのビジネスが成功する理論を研究し、方法論を抜本的に見直し、キャラクターライセンシングビジネスにおけるイノベーションを実現することを最終目標としている。当初は「キャラビズ講座」と「キャラゼミ」という2本立てで研究を進める。

 「キャラビズ講座」では、講義を受けながらビジネスの仕組みについて学ぶ。一方、「キャラゼミ」ではグループワークによりキャラの作成から収益の確保まで「売れるキャラの作り方」を実践的に学習する。
 講義を担当するのは、東京大学側は同大学院情報学環 准教授の七丈直弘氏、同特任講師の吉田正高氏、中村仁氏という有志で集まった3者である。
 産業側は、キャラクター・データバンク社長の陸川和男氏、バンダイ キャラクター研究所所長・相原博之氏、ファンワークス社長の高山晃氏の3名が特任研究員として教壇に立つ。大学との人材交流やオープン講座の開設、新しいコンテンツビジネスの創造などに取り組む。

 このプロジェクトの「キックオフイベント」が2008年5月30日(金)18時30分から東京大学本郷キャンパスで開催される。対象はキャラビズ実務者、コンテンツ産業関連企業に就職を希望する学生、キャラビズを研究対象としたい研究者などである。
 当日は、講師7名が登壇して、プロジェクトの概要説明と、現在企画されているプログラムを紹介する。入場料は無料となっている(下記サイトより事前登録必要。応募者多数の場合には抽選)。また、終了後には懇親会も行われる。

東京大学キャラビズ研究プロジェクト 
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/

キャラビズ研究プロジェクト・キックオフスペシャルレクチャー
<開催概要>
『キャラクターライセンシングビジネスの現状と課題:~キャラビズにイノベーションは起きるか?~』

主催: キャラビズ研究プロジェクト
登壇者: 陸川和男、相原博之、高山晃、七丈直弘、吉田正高、中村仁
日時: 2008年5月30日(金)18:30―20:00
場所: 東京大学本郷キャンパス 工学部2号館9階 92B教室
     (住所:東京都文京区本郷7-3-1)
入場料:無料(ただし、事前登録が必要。応募者多数の場合には抽選)

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2008.05.06
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 世界最大のライセンス・トレードショーである「ライセンシング・インターナショナル(Licensing International Expo)」が、6月10日から12日までニューヨークで開催される。ライセンシング・インターナショナルは、米国を中心に世界各国からライセンスビジネス関係者が集まる。キャラクタービジネスにとっても重要な場である。
 このライセンシング・インターナショナルに出展する企業とその主要なタイトルが出揃っている。日本からもキャラクター関連を中心に複数の企業が出展を行う。また、キャラクタービジネスとつながりの深いアニメ作品の出展も目立っている。

 なかでも注目は、米国のキャラクター業界で存在感を高めるVIZメディア、例年参加を行う東映アニメーション、サンリオといった企業である。VIZメディアの主要タイトルは、『NARUTO』、『BLEACH』、『DEATH NOTE』といった、既に人気の有力作品が並んでいる。さらに女児向けの『きらりんレボリューション』がフューチャーされている。
 女児向けコンテンツの重視は東映アニメーションも同様で、同社の主要タイトルの筆頭には『ふたりはプリキュア』が挙げられている。女児向けコンテンツでは、手塚プロダクションにも『リボンの騎士』があるから、少女向けのキャラクターを売り出したいという日本企業の思いは強いようだ。

 一方、アニメやマンガではなく、オリジナルキャラクターではサンリオが女児向けで力を発揮している。 『ハローキティ』や『マイメロディ』と並んで、少しダークな人気キャラクター『クロミ』が日本と同様にプロモーションされている。
 また、今年初参加となる電通の米国法人電通コミュニケーションズは、『デルトラクエスト』や『出勤! ミニスカポリス』をラインナップに並べる。

 アニメと並んでゲーム関連も、日本の強みがある分野である。ポケモンUSAのほか、任天堂オブアメリカが、『スーパーマリオブラザーズ』、『ドンキーコング』、『ゼルダの伝説』で参加する。
 米国企業の4キッズエンタテイメントも『恐竜キング』、『遊戯王』シリーズを出展するから、ゲーム関連キャラクターは、依然米国で注目の高いビジネスと言えそうだ。

ライセンシング・インターナショナル(Licensing International Expo)
http://www.licensingexpo.com/

ライセンシング・インターナショナル出展の
主な日本アニメ関連企業と主要タイトル

■サンリオ
  ハローキティ/マイメロディ/クロミ/けろけろけろっぴ/チョコキャット
■手塚プロダクション
  鉄腕アトム/ジャングル大帝レオ/リボンの騎士/ブラック・ジャック/火の鳥
■電通コミュニケーションズ
  デルトラクエスト/ 出勤! ミニスカポリス
■東映アニメーション
  ふたりはプリキュア
■ニンテンドウ・オブ・アメリカ
  スーパーマリオブラザーズ/ドンキーコング/ゼルダの伝説
■VIZメディア
  NARUTO/BLUE DORAGON/BLEACH/DEATH NOTE/きらりんレボリューション
■4キッズエンタテイメント
  恐竜キング/遊戯王/遊戯王GX
  *上記、日本関連コンテンツのみ
■ポケモンUSA
  ポケットモンスター

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2008.04.30
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 米国のLicense! Global magazine(ライセンスマガジン)が発表する米国ライセンス企業のグローバルトップ100に、日系企業の中からサンリオが第8位、ポケモンUSAが26位、VIZメディアが72位にランキングされた。
 ライセンスマガジンは、ライセンスビジネスを展開する米国企業の世界市場でのライセンス商品小売売上高を集計するものである。グローバルトップ100としているが、米国企業だけが対象となっている。日本のキャラクター企業など海外企業は入らない。サンリオ、ポケモンUSAも日本の本社が扱う商品の売上は含まれない。
 また、全てのライセン商品を対象とするため、キャラクター商品だけでなく、スポーツブランドのMLBやNFL、企業ブランドのフェラーリ、コカコーラなども含まれている。日本ではキャラクター関連以外でバイクのKAWASAKI(78位)や日産(83位)などもランキングに含まれている。

 8位につけたサンリオは2007年の小売売上高が、250億ドル(約5200億円)であった。昨年の52億ドルより減少しているが、MLB(7位)やNFL(9位)と並ぶ、巨大ブランドの会社である。
 サンリオの人気キャラクターでは、ハローキティが世界的に有名だ。しかし、ライセンマガジンは、その他の有力キャラクターとして「けろけろけろっぴ」、「クロミ」、「バッドばつ丸」の3つを挙げている。
 
 逆に26位につけたポケモンUSAは、その名前の通りキャラクターブランドはポケットモンスターのみである。同社の関連商品小売売上高は14億ドル(約1450億円)、昨年の13億ドルから微増となった。
 この売上高は、スヌーピーで御馴染みのピーナッツの12億円を上回る。ポケモンは最早、米国でも定番ブランドのひとつと言えるだろう。
 VIZメディアの小売段階の売上高は、2億1400万ドル(約220億円)。VIZは小学館・集英社系の米国企業で、本来はマンガ出版社である。近年、キャラクターライセンス事業やアニメ事業を強化している。有力ブランドは、『NARUTO』、『BLEACH』、『BLUE DORAGON』となっている。

 こうした数字からは、日本のキャラクタービジネスの好調さが感じられる。しかし、ランキング1位のディズニーコンシュマーの売上高は桁違いである。その金額は260億ドル(2兆7000億円)、これは2位のファッションブランド・フィリップ・ヴァン・ハンセン、3位のワーナーブラザースのおよそ4倍となる。ディズニーだけで、日本のキャラクター市場を遥かに上回る規模である。
 主力ブランドはディズニーキャラクターのほか、『ナルニア国物語』などの映画、『ハイスクール ミュージカル』のようなテレビ番組も含まれている。

 このほか、アメリカンコミックスのマーベルが5位、ニコロデオン・バイアコムが6位となっている。また、今回、カートゥ-ンネットワークが33位に初めて登場している。同社のヒット作『ベン10』などに加えて、『爆丸』が主要ブランドに含まれているのが注目である。
 『遊戯王』など日本のアニメを得意とする4キッズエンタテインメントは、今回はランキングに入らなかった。

License! Global magazine http://www.licensemag.com/

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2008.04.17
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 トムス・エンタテインメントは、テレビ神奈川をキー局にU局独自ネットで放映するファミリー・キッズ向けのアニメ『ちびアニ劇場』の番組『まめうしくん』のインターネット配信を4月18日に本格始動する。
 配信は既に、3月27日からトムス自身が運営する東京ムービーONLINE、4月1日からはgooアニメ動画で行っている。4月18日からは新たPC向けの動画配信サイトBIGLOBE アニメ&コミック、DMM.com アニメ、OCN アニメ☆特撮、ShowTime、テレビ向け動画配信サービスGyaOネクスト、と順次配信を拡大していく。

 『ちびアニ劇場』は、トムス・エンタテインメントが、昨年10月から行っている試みである。30分間の番組のなかでキャラクターを生かしたアニメを放映する。『まめうしくん』のほかに、『全力ウサギ』などの作品がある。
 『まめうしくん』は各エピソード15分に、絵本作家あきやまただしの原作世界を忠実再現する。監督は『おでんくん』のキャラクター・デザインと総作画監督の のなかかずみさん、このほか脚本に『それいけ!アンパンマン』シリーズなどの菅良幸さん、『ぜんまいざむらい』のやすみ哲夫さんらがスタッフとして参加している。

 近年、マニア向けのアニメ作品をU局で放映し、放映地域以外をインターネットやモバイルの配信、テレビ向けの動画配信でサポートする動きが増えている。一方で、ファミリー・キッズ向けの作品は、地上波ゴールデンタイム、週末の朝に放映することがまだまだ多い。
 これはキャラクターの認知度を高めるにはより多くの視聴者が必要とされていることや、子供はあまりインターネットを利用しないとみられることに理由があるだろう。

 こうしたなかで今回のトムスの展開は、ファミリー・キッズ向け作品の配信に力を入れる新たな試みとなっている。これは作品を子供たちだけでなく、それよりも高い年齢の人たちにも観て貰い、作品のキャラクターの認知度を高めキャラクタービジネスにつなげる狙いがあると思われる。
 インターネットでプロモーションするアニメのキャラクター展開では、ファンワークスの『やわらか戦車』の例がよく知られている。しかし、アニメ製作のジェンコが『キャラウッド』でインターネットを活用するように、こうしたビジネスは既存のアニメ企業に広がりつつある。

 今回は、アニメ製作・制作大手トムスの挑戦だけに、こうした潮流をさらに印象づける。
 トムスは子供向けのキャラクター展開と連動する作品では、これまで『それいけ!アンパン』や『名探偵コナン』、『とっとこハム太郎』といった多くの成功作品を生み出している。インターネットで展開するキャラクタービジネスでも注目の存在になりそうだ。

『まめうしくん』 http://www.tms-e.com/tv_movie/mameushikun/index.html
トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/
東京ムービーONLINE  http://www.tms-e.com/online/

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2008.04.12
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 ソニーマーケティングのIPテレビサービス「branco」内のチャンネル「プチティービー」で、「CMサイト」にある人気FLASHアニメ『エコタンク』の配信が開始された。
 『エコタンク』はピンキーとパープルの2人がシュールなコントを披露するFLASHアニメだ。2005年11月から「CMサイト」で配信がスタートし、全22話で、約350万回視聴されている人気作品である。

 「CMサイト」は、CMを制作しネット上で配信するサービスである。FLASHアニメやFLASHゲーム、音楽ビデオなどのコンテンツを持ち、ユーザー登録のデータによって最適なCM配信をはかるビジネスモデルである。
 視聴者はCMを見るたびにポイントが貯まり、各種景品に交換することができる。これがモチベーションとなりより多くの広告効果を示す仕組みとなっている。

 また、『エコタンク』が配信される「branco」は2008年3月31日からサービスを開始した映像配信サービスで、PC上で視聴するものである。対応OSはWindows XP / Vistaで、フレッツ光回線と専用ソフトをインストールすれば無料で試聴することができる。
 現在多くある映像配信サービスと違うところは、テレビ放送のように時間とともに流れていくところである。会員登録の際に視聴者の年代、性別、趣味やライフスタイルを入力することで、訴求力のあるCMを配信する仕組みである。

 「branco」番組は、映画や音楽、ドキュメンタリーに加え、アニメやエンタメといったジャンルが分けられ、さらにその中でチャンネルが存在する。
 アニメにはバンダイチャンネルが番組を提供し、『新機動戦記ガンダムW』や『カウボーイビバップ』などの人気アニメがラインナップされている。
 今回の『エコタンク』が配信されるのは、エンタメジャンルの「プチティービー」で、「アニメジャンル」にあるものとは文脈の違う作品が並んでいるのが特徴的だ。ネットアニメの代表的な作品『やわらか戦車』やMTVなどで放送されたポップなコメディアニメ、『The World of GOLDEN EGGS』などが配信されている。

 今回配信される『エコタンク』もそういった流れで支持される作品だろう。FLASHなどの技術を使いごく少数で制作したスタイル、アイディアやネタで視聴者を魅了する。これらは従来のアニメファンとは違った層に支持されている。
 『やわらか戦車』のキャラクター展開によるヒット、『The World of GOLDEN EGGS』のDVD-BOXが2シーズンで45万セットを売り上げる大ヒットを見せた。

 FLASHアニメというと、従来のアニメファンの価値観とは相容れない表現方法も多いかもしれない。しかし一方で蛙男商会の『秘密結社 鷹の爪』のように、アイディアを洗練させてNY国際インディペンデント映画祭で最優秀賞を受賞した作品もある。
 今回の『エコタンク』のような作品が、CM視聴を引っ張る動画サイトでライセンス供与されるということは、こういった表現方法がより多くの人々に訴求力を持っていることの現れであると考えられる。

ウェブコント「エコタンク」サンプル動画
http://www.cmsite.co.jp/?anime/webcont/1/
http://www.cmsite.co.jp/?anime/webcont/3/

CMサイト  http://www.cmsite.co.jp/

branco http://www.branco.tv/

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2008.04.04
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 東映アニメーションは、3月26日から30日まで東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェア2008で、新しいオリジナルキャラクター「nintea」(ニンティー)を発表した。
 「nintea」は、東映アニメーションとグラフィックデザインのPansonWorksが共同開発をする。忍者をモデルにしたキャラクターで、青い眼をし、何よりも”お茶する”ことが大好きという個性が与えられている。

 東映アニメが開発に携わるが、キャラクターはテレビ発でなくキャラクターのみの独自の展開を目指している。アニメ製作・制作の大手である東映アニメが、キャラクタービジネスに本格進出することでも注目される。
 東映アニメでは、今後、若い女性をターゲットに「nintea」の商品化を進めて行き、定番キャラクターに育てたいとしている。

 共同開発を行うPansonWorksは、グラフィックデザインを中心に幅広いデザイン活動を展開する。企業やブランドのキャラクターの開発も手がける人気デザイナーである。
 東映アニメーションとはこれまでにも、『キン肉マン』や『ゲゲゲの鬼太郎』などのキャラクターでもコラボレーションをしている。人気キャラクターを2頭身に単純化し、10代から20代や女性などに人気を博している。

 こうした根強い人気を誇るキャラクターを新たなコラボレーションで蘇らせる方法は、現在、注目を浴びつつある。手塚プロダクションがラレコとコラボレーションする『やわらかアトム』や、同じく東京国際アニメフェアで発表されたリリー・フランキーによる「アトムくん」などもある。
 オリジナルキャラクターの開発と伴に、従来のキャラクターを活かしたこちらの試みも、今後さらに期待が出来そうだ。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/

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2008.02.16
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 フィギュアモデル制作で人気の高い壽屋(コトブキヤ)は、アメリカのコミックス出版大手マーベルと、同社のキャラクターフィギュアの世界展開で合意した。
 今回の合意でコトブキヤは、ハイエンド分野のキャラクターフィギュアでマーベルが展開するキャラクターを複数年にわたって利用出来る。また、その商品を世界中で展開出来るという広範囲のライセンス獲得する

 マーベルは『スパイダーマン』や『超人ハルク』、『X‐メン』といったコミックスを出版しているが、コトブキヤは、コミックスのキャラクターだけでなく、それを原作とした劇場映画のキャラクターもフィギュアに出来る。今回の合意は、コトブキヤにとってかなり魅力のある内容である。
 同社は、2月17日から20日まで、ニューヨークで開催されるトイ・フェアの自社のショウケースでさらに詳しい内容を発表する

 世界の玩具会社は、その規模からマテル、ハスブロの米国2社とバンダイ、タカラトミーの日本の2社を合わせた4強が他社を引き離した規模を持っている。しかし、日米両国とも自国のキャラクター商品には強いが、他国のキャラクターライセンスは強くない。
 しかし、こうしたなかでバンダイがカートゥーンネットワークの『BEN10』のライセンスを獲得して、欧米で大きな利益をあげている。またタカラトミーも『機関車トーマス』の海外ライセンスを獲得し、海外市場で大きな利益をあげた。
 日本の企業が日本国外のキャラクターライセンスを獲得し、海外で販売し利益をあげるのは新しいトレンドとなっている。

 コトブキヤは事業規模からみれば、バンダイ、タカラトミーに及ばない。しかし、同社の商品は既に海外でも販売されており、その名前もハイエンドのファンの間では知られている。今回のマーベルとの契約は、これまでの事業の延長にあると同時に、コトブキヤの海外ビジネスを飛躍的に拡大させる可能性も持っている。
 一方で、マーベルが今回コトブキヤと契約を結んだのは、海外でも知られた同社の造形技術のクオリティーが理由にあるとみられる。しかし、同時に映画やライセンス商品の展開でメジャースタジオや従来の玩具メーカー離れを強めるマーベルにコトブキヤは、既存ビジネスを超えて、かつ自社製品を重視して制作する点で理想的なパートナーに映ったともいえる。

 コトブキヤによる最初の商品は、今年夏、マーベルが劇場公開する『超人ハルク』と『アイアンマン』になる見込みである。
 それ以後も、世界各地の玩具店やコレクターショップ、コミックス専門店にコトブキヤのフィギュアが並ぶことになりそうだ。

壽屋(コトブキヤ) http://www.kotobukiya.co.jp/
マーベル http://www.marvel.com/

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2007.12.05
キャラクター ][ ファイナンス ][ 米国 ]
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 米国のキャラクターライセンス企業の4キッズエンタテインメントは、2008年12月末までに発行済株式の約7.6%にあたる100万株の自社株を株式市場と相対売買で買い戻すと発表した。現在の株価は10ドルから12ドルで、現在の株価水準で計算すると12、3億円規模になる。
 4キッズの経営陣によれば、今回の自社株買いは同社の現在の株価が過少評価されており、株の買戻しは投資として期待出来るためであるとしている。また、低迷する同社の株価のてこ入れも目的にあると見られる。
 
 4キッズエンタテインメントは『遊戯王』や『忍者タートルズ』、最近では『恐竜キング』などアニメーション作品のキャラクターライセンスを扱う米国の有力企業である。同社は90年代末から2000年代初頭に『ポケットモンスター』と『遊戯王』のキャラクターライセンスビジネスで急成長した。現在は米国のナスダック市場に上場している。
 しかし、近年は従来のキャラクターに代わる大型キャラクターが登場しないことから業績が低迷している。株価は、この秋から本格的に市場投入した『Chaotic』や5大ネットワークのひとつThe CW TVネットワークの大型アニメーション放送枠買取りの成果に対する期待もあり、今年8月から9月にかけて1株15ドル前後から20ドル前後へ上昇していた。
 しかし、2007年第3四半期で業績が赤字転落になったことが発表されたのをきっかけに下落に転じた。ここ一週間では2001年以来、7年ぶりの10ドル台と歴史的な低株価となった。同社の株価の過去の最高は、ポケモンブームが頂点に達した1999年の93.25ドルである。

 第3四半期に赤字に転落したものの、同社は依然豊富な金融資産を保有している。今回の株式買戻しは、そうした余裕資金で自社株を買い戻し、低迷する株価のてこ入れを図る目的があるだろう。
 また4キッズの経営陣が述べるように、純投資の目的も含まれるとみられる。また2007年に積極的な投資を行っていることもあり、同社経営陣が将来の自社業績の拡大に自信を持っていることを示している。そうした経営陣の自信を示すことが、さらに投資家に安心感を与えると考えられる。

4キッズエンタテインメント(4Kids Entertainment)
http://www.4kidsentertainmentinc.com/

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2007.12.02
キャラクター ]
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 NHKマスコットとして誕生した「どーもくん」が北米を中心に海外市場でブームの様相を見せている。新しい日本からのキャラクターとして、流行に敏感な人達の間で人気を呼んでいるからである。
 必ずしも誰もが知っているキャラクターというわけではないが、少し洒落たキャラクターショップやコミックス専門店では必須アイテムとなり、その認知度は急拡大中である。
 こうした人気は既にニューヨークタイムズ誌などにも取り上げられているほどで、今年10月17日に発売されたニューズウィークの特集「世界が尊敬する日本人」の1人(?)としても選ばれている。一部では第2の「ハローキティ」になるかとすら言われている。

 「どーもくん」は、もともとNHK-BSのマスコットとして1998年に初登場した。登場と同時に国内で人気を呼び、様々なキャラクターグッズが生まれた。
 そうした人気を背景に、現在でも息の長い支持を受けている。また「どーもくん」を主人公にしたストップモーション・アニメーションが数多く制作されている。しかし、海外での人気が高まってきたのここ数年である。

 NHKグル-プや番組制作のティー・ワイ・オーなどが参加するどーも製作委員会は、TVシリーズ「どーもくん」を2007年放送番組として製作した。
 番組が製作に入る前の2006年に、アメリカの大手放送局のニコロデオンが早くもTVシリーズ「どーもくん」を自社系列で放送する決定をした。これはニコロデオン系列で、日本アニメが放映される初のケースでもある。

 これが国外での人気の分岐点となっている。ニコロデオンは、ディズニーチャンネルやカートゥーンネットワークと並ぶ人気子供チャンネルで、全世界に放映網を持っている。
 こうしたメディアでの露出を期待して、「どーもくん」の海外でのキャラクタービジネス展開が始まったからだ。「どーもくん」の海外展開は、テレビ放映のほか、キャラクター商品からデジタルメディアやモバイルにも及ぶ。

 既にキャラクター人気が固まりつつある「どーもくん」だが、この冬からはいよいよニコロデオン系列のニックトゥーンで放送が始まる。
 キャラクタービジネスの予測不可能性を体現するような「どーもくん」の本当の成果が、これから問われることになりそうだ。

どーももーど(どーもくん公式サイト) http://domomode.com/
どーもくん公式サイト(アメリカ) http://www.domonation.com/

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2007.09.19
インターネット ][ キャラクター ]
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 アサツーDK(ADK)は9月17日に日本経済新聞で報道された、セカンドライフ内でのアニメビジネス進出を正式発表した。
 ADKは本年11月1日に、セカンドライフ内に独自のスペースを確保して「ADKアニメワールド」をオープンする。
 「ADKアニメワールド」では、セカンドライフ内では初となる本格的なコンテンツビジネスを展開する。まず、ADKの保有するアニメ作品のなかから『妖怪人間ベム』のキャラクターライセンス使用許諾を行う。

 「ADKアニメワールド」は、今回のビジネスを取り扱う「ビジネスセンター」と「妖怪少年ベムの館」、「イベントスクウエア」の3ゾーンから構成される。
 「イベントスクウエア」では様々なイベントを行うほか、「ADKアニメ&キャラクター・フェスタ(仮称)」を開催する。これはセカンドライフ内でのコンテンツビジネスの普及と活性化を目的とする予定である。
 またADKによれば、アニメ&キャラクター・フェスタでは、個人も巻き込んだ新たなキャラクターの発掘・育成を行うとしている。
 「妖怪人間ベムの館」は、「ベム資料館」と「ホラーハウス」で構成される。ベムのキャラクターとの記念撮影やオリジナルアイテムのプレゼントなどが行われる。

 「ADKアニメワールド」の事業の中核となるのはビジネス分野である。今回ADKは、セカンドライフ内でのアニメコンテンツのライセンス許諾事業のためにセカンドライフ専用のデジタル証紙を開発した。同社は独自のデジタル・ライセンス許諾・管理システム「DLMS」を利用し、違法な複製や転売を防ぐ。
 こうしたビジネスは『妖怪少年ベム』で試されるだけでなく、国内の他のアニメ権利保有者がセカンドライフ内で行うライセンス許諾業務を行う際の受託もする。

 今回のADKのセカンドライフ進出は、広告の手段とみられがちなセカンドライフのなかでコンテンツビジネスを立ち上げようと試みていることに特徴がある。現在セカンドライフは、実際どの程度盛り上がっているか判らないと指摘されることも多い。
 しかし、どのようなビジネスを始めるにも、ビジネスのための基盤は必要である。ADKが行うライセンス管理が、今後のどのようなに育って行くのか目が離せない。

当サイトの関連記事
ADK アニメでセカンドライフ進出 妖怪少年ベムなど販売

アサツーDK http://www.adk.jp/

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2007.04.28
キャラクター ][ 企業経営 ]
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 4月27日、セガサミーホールディングスとサンリオは、両社が協力をして広範囲な事業分野での戦略的業務提携を行う内容の包括的業務提携基本契約書を締結した。
 この契約締結により、昨年12月25日に両社間で合意をしていた事業提携が正式に進むことになる。

 セガサミーホールディングスは、昨年9月に市場でサンリオの株式を買い集めサンリオの大株主として浮上していた。さらに昨年10月には株式保有比率を13%まで高め、昨年12月25日にはサンリオとのキャラクター共同開発や商品・サービスの開発、ネットビジネス、商品の調達と物流など含む業務提携を結ぶ合意を取りつけた。
 今回の業務提携基本契約書の締結は、こうした合意を契約のかたちにすることでさらに前進させるものになる。

 契約書の内容は昨年12月の発表に準じたもので、個別の業務提携の細目ではなく今後の方向性といった面が強い。具体的に挙げられたのは、3点である。
 まず、新規開発キャラクターのライセンスビジネス分野、キャラクターを活用した商品・サービスの企画開発、インターネット・モバイル関連ビジネスなどでのキャラクター事業に関するものである。このなかには、セガサミーとサンリオが現在保有するキャラクターも含まれる。
 2点目は、小売店舗や施設の開発・運営、販売などの販売や流通に関わる分野である。さらに、物流と商品・資材の調達分野に言及しており、仕入れについてもなんらかの協業が模索されることになる。
 両社は個別の具体的な案件は、分科会を設置し具体的な検討をしている。また、今回言及した案件以外にも必要があれば事業提携を行なうとしている。

 セガサミーは既にグループ会社のなかにアニメ製作会社のトムス・エンタテインメントを持つことから、『アンパンマン』や『ルパン3世』、『名探偵コナン』などのキャラクター資産を抱えている。また、セガを通じた『ムシキング』や『ラブ&ベリー』などゲーム分野でも有力キャラクターを持つ。
 今回さらに、「ハローキティ」などのサンリオの持つ世界有数のキャラクターブランドを利用出来る機会を得たことは、同社の今後のキャラクタービジネス拡大にとって大きな意味があるだろう。 

当サイトの関連記事
セガサミーとサンリオ業務提携発表
セガサミー サンリオ株の大量取得発表
セガサミー サンリオ株さらに買増し13%超

セガサミー http://www.segasammy.co.jp/
サンリオ http://www.sanrio.co.jp/

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2006.12.07
キャラクター ][ ファイナンス ]
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 コンテンツに特化した信託業務を行うジャパンデジタルコンテンツ信託(JDC信託)は、キャラクターの著作権を信託とするファンドを設立する。
 これはJDC信託が12月7日にユニークな学習教育で知られる株式会社ロボット科学教育(Crefus)との合意に基づくものである。JDC信託は、Crefusの展開する学習塾のイメージロボットキャラクター「Filio(フィリオ)」に関する著作権を信託財産とするファンドを設定する

 JDC信託によれば、キャラクターはアニメやマンガ、映画、絵本などから派生することが多く、キャラクター自体の著作権を対象とするファンドは今回が初めてだとしている。今後JDC信託は、Filioが本やアニメ、玩具などの2次的事業展開が出来るように、資金調達などで支援を行っていく。
 また、JDC信託は今回の信託著作権の管理や2次利用展開をすすめることで、キャラクター著作権の管理・運用ノウハウを蓄積して、知財関連の信託業務の拡大を目指すとしている。

 今回の発表ではキャラクター著作権の信託化は発表されているが、ファンドの規模や募集方法、募集時期、出資者や出資者の募集対象などの詳細は発表されていない。
 これら詳細は、今後両社によって検討されると考えられる。

 Crefusは子供や幼児を対象に科学実験に特化した学習教育を展開している。全国に79校を展開しており、そのイメージキャラクターであるFilioは子供たちの認知度の高いキャラクターと言えるだろう。
 今後の2次展開が映像や書籍、キャラクター商品などどの分野に特化していくかは、現時点ではわからない。しかし、今後のポイントはこうした知名度をどうやって子供たちの人気につなげて行くかにかかっているだろう。

ジャパンデジタルコンテンツ信託 
株式会社ロボット科学教育(Crefus)

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2006.10.13
キャラクター ][ 企業経営 ]
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 玩具企画会社のウィズが、食玩・カプセル玩具のクワガタ、そしてソフトビニール玩具のフジトーイの2社と相次いで業務・資本提携に関する基本合意を行った。
 両社ともそれぞれの市場を代表する大手企業で、これらの業務提携によってウィズはキャラクターフィギア事業を大きく拡大することが出来る。

 フジトーイは昭和45年に設立された玩具企業の老舗で、ソフトビニール玩具生産の国内市場占有率は60%程度である。また、年間5~6千万個の食玩商品を生産している。平成18年4月期の売上高は33億円だった。
 また、クワガタはTVアニメのキャラクターを中心にカプセル玩具と食玩を生産し、国内市場占有率はおよそ40%である。こちらも市場で日本を代表するメーカーである。クワガタの平成17年7月期の売上高はおよそ83億円である。

 ウィズは11月30日に両社と業務・資本提携契約を結び、それぞれの会社の発行済株式の18%を取得する。
 同社は今回の業務・資本提携で、自社が保有しないソフトビニール玩具とカプセル玩具・食玩の分野で、自社のコンテンツと連動したキャラクターマーチャンダイジングの展開が可能となる。

 ウィズはもともと玩具の企画事業を中心に据えていたが、「たまごっち」や「プリキュアコミューン」などの大ヒット作を次々に生み出し急成長を遂げている。2000年代に入りアニメ番組の企画に乗り出すことで、事業の領域をキャラクタービジネスに拡大している。
 今年に入ってウィズは、アニメの企画・制作の葦プロダクションとデジタルコンテンツのepicsの過半数の株式を取得し、グループ会社としている。また、昨年9月に設立したクレマリーミルクは、ペット事業とアパレル事業を新規事業としている。
 ウィズは玩具企画会社から、アニメやデジタルコンテンツを含めた総合的なキャラクター事業会社に変わりつつある。

 今回のクワガタとフジトーイとの間で結んだ基本合意で、ウィズのビジネスは、アニメ製作によるキャラクターの創出と育成、デジタルコンテンツの展開、玩具・フィギアでのキャラクター展開と総合的なキャラクター事業がさらに強化された体制となった。
 
ウィズ 

クワガタ 
フジトーイ 

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2006.06.08
キャラクター ][ 中国 ][ 著作権 ]
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 デイリースポーツ・オンラインによると、人気アニメの『テニスの王子様』が今年の夏から上海、北京など中国の15都市でテレビ放映が開始されるのに合わせて、同作品のライセンス業務が中国で開始される。
 『テニスの王子様』のテレビ放映権が許可をされ、中国の大手メディアグループ上海文広新聞伝媒集団(上海メディアグループ)でテレビ放映展開されることは既に知られている。しかし、上海メディアグループは放映権に加えて、『テニスの王子様』の製作会社である日本アドシステムから中国でのキャラクターライセンスも獲得したようだ。

 よく知られるように、中国では自国のアニメ産業の保護・育成の目的のため日本を含む海外からのアニメーション作品の放映許可を厳しく制限している。このため近年は、あらたにテレビ放映許可がおりる作品は少ない。日本アニメに限れば、許可される作品は年数本という状態である。

 『テニスの王子様』は、中国では漫画単行本が正式発売され、高い人気を呼んでいる。さらに、テレビアニメについても海賊版DVDを通じて馴染み深い作品である。中国でも指折りの人気日本アニメ作品と言ってよいであろう。
 それでもこの夏から始まるテレビ放映は、公の場でアニメ作品が放映される点で大きな意義がある。海外のアニメ作品の放映が制限されることは、一旦テレビ放映がされると、その規制自体が放映許可された作品に非常に大きな優位性を与える。
 つまり、正式な放映許可は、作品の認知度でほかの日本アニメ作品と較べて極めて有利になる。日本であればこうした知名度は、キャラクター商品を初めとするライセンスビジネスの展開に生かされる。問題は、海賊商品が多いとされる中国でこのビジネスがうまく回るかである。

 今回、キャラクターライセンスを得た上海メディアグループは上海最大のメディア複合企業として知られる。このため、ライセンス管理にも大きな力を発揮する可能性は高い。
 今回の『テニス王子様』のテレビ放映とキャラクターライセンス展開は、キャラクタービジネスが中国で本格的に普及出来るさきがけになる可能性も持っている。

デイリースポーツ・オンライン  「テニスの王子様」中国で放映

テニスの王子様公式サイト  

日本アドシステム 
上海文広新聞伝媒集団(上海メディアグループ)

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2006.03.26
キャラクター ][ 映画 ]
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 ハローキティなどの人気キャラクターで知られるサンリオは、24日の東京国際アニメフェアで2007年の冬を目指した劇場映画の製作を発表した。制作されるのは同社の人気キャラクターのシナモロールを主人公にした『シナモロールのおるすばん』と同社社長の辻信太郎氏の絵本を原作にした『ねずみの物語』である。

 サンリオは1970年代から80年代に、数多くの大作劇場アニメ作品を手がけてきた。そのなかには『ユニコ』や『星のオルフェウス』、辻社長原作の『シリウスの伝説』などが含まれている。
 これらの作品は多くの資金と手間をかけており、現在でも国内外で高く評価されている。しかし、会社は80年代後半のバブル崩壊で大きな痛手を受けて以来、アニメ製作から撤退していた。

 しかし、今回のアニメ製作の再進出は70年代、80年代の大作主義とは異なる流れが見られる。人気キャラクターが多いと言われるサンリオであるが、実際にはハローキティが売上げに占める割合が圧倒的に高い。
 このためキティ以外のキャラクター育成が必要とされている。実際に、同社製作ではないが、既に昨年から同社のキャラクター『マイメロディ』がテレビアニメ化されている。今回のシナモロールの劇場映画化も、映画を通じたキャラクターの人気強化の意図があるだろう。

 また、サンリオは平成16年11月には、三菱商事とそのアニメ制作子会社ディーライツと業務提携を行なっている。こうしたことも、自社キャラクター強化の背景になっていると言える。

サンリオ 

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2005.12.02
キャラクター ][ 中国 ]
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 中国の大手家電メーカーTCLは、米国のディズニー社とディズニーキャラクターを利用した家電機器の開発についての権利を獲得したと発表した。TCLは今回の権利獲得により、ディズニーキャラクターの『ミッキーマウス』、『白雪姫』、『くまのプーさん』などを利用したテレビ、MP3、電話、エアコン、ビデオカメラなどを開発・販売するとしている。
 まず、第1弾として12月に北京、上海、広州、重慶など13都市で、テレビ、DVD、電話、目覚し時計などのキャラクター商品が発売される予定である。
 TCLによれば今回のディズニーキャラクターを利用した事業計画は、中国の消費者の個性化と国際的なキャラクター市場の拡大を念頭に入れたものであるという。また、香港ディズニーランドの人気に見られる中国でのディズニーキャラクター人気の高まりも背景にある。

 TCLは中国有数の家電企業として知られており、フランスのトムソン社の買収などにより世界最大のブラウン管テレビの製造会社でもある。しかし、巨大企業のTCLであるが、競争が激しく家電製品の供給が過剰気味な現在の中国市場で、業績は必ずしも好調とはいえない。
 今回、同社がディズニーキャラクターを利用した様々な家電製品の開発に乗り出すのには、そうした厳しい競争を勝ち抜く切り札として、中国でも人気の高いディズニーキャラクターを利用するといえるだろう。

 しかし、よく知られてように中国市場には海賊商品が多い。高額なキャラクターライセンスに見合うキャラクタービジネス展開には、海賊商品対策が不可欠になるだろう。今後、TCLがこうした海賊商品にどのように対抗していくのか注目である。
 一方で、これまで価格や性能面での商品差別化が中心であった中国市場で、ブランドによる差別化、さらにはキャラクターを利用した製品の差別化が進み始めているとも言えるだろう。
 今回のTCLの決定は、中国のキャラクター市場が変化する兆候であるかもしれない。あるいは、変化する小さなきっかけかもしれない。

TCL 
ウォルトディズニー 

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2005.10.03
キャラクター ]
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 10月3日の日本経済新聞によれば、キャラクタービジネスに関する調査を手掛けているキャラクターデータバンクは10月下旬より日本のアニメキャラクターの市場動向を伝える有料サイト「ChraBiz Japan」を始める。記事によれば、このサイトの運営会社として「キャラビズインターナショナル」が設立される。資本金は1千万円、キャラクターデータバンクが24.5%出資するほか7社が出資する。
 ウェッブサイトの利用料は年間2万5000円になるほか、キャラクターの人気ランキングのアクセスなどの利用料が年間11万円になる。

 キャラクターデータバンクは、主に日本のキャラクタービジネスのマーケティング・リサーチを行うほか、調査結果の出版業務などを手掛けている。また、国内のライセンス企業団体であるLIMA JAPANの運営にも携っている。また、アニメ関連ではコミックとアニメ情報のポータルサイトであるMangaZooと提携関係を結んでいる。
 今回の新ビジネスへの進出は、アニメなどを中心とする日本のキャラクターの強い競争力と海外からの関心をビジネスに生かす試みと言えそうだ。

CharaBiz.com 
MangaZoo

続きを読む "ChraBizが海外向けのキャラクターサイト設立(10/3)" »
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2005.09.02
キャラクター ]
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 玩具大手のバンダイは、自社グループでキャラクターに関する調査研究活動を行なっているバンダイキャラクター研究所からキャラクターの創出・育成に関する部門を9月1日付でキャラ研として独立させると発表した。新会社は、中長期的な視点からキャラクターの創出・育成を強化し、外部ネットワークと構築の強化を通じてロングセラーキャラクターの創出・育成を目指す。

 バンダイ研究所は2005年にキャラクター分野の総合研究所として設立された。これまで、実際のビジネスとは離れた視点でキャラクター関連する研究を行なうほか、「キャラクター研究者育成支援制度」(キャラクター・スカラシップ)を設立し、そうした研究の支援も行なってきた。
 キャラクターの開発にも力を入れており「くまのがっこう」シリーズなどのヒット作を生み出している。また、NHK・BSのキャラクター「ななみちゃん」の開発にも参加している。今回はそうしたキャラクター育成部門を研究部門から切り離し、株式会社として独立させるといえる。 

バンダイ 
バンダイキャラクター研究所 

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2005.08.30
キャラクター ][ ゲーム ][ 米国 ]
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 米国のコミック・アニメの情報サイトICV2が米国のゲーム産業の市場動向を調査した『ゲームリテールガイド9:Retailers Guide to Games #9』を発表している。『ゲームリテールガイド』は、ICV2が四半期ごとにエレクトロニックゲームを除くゲーム分野の販売動向を分析したものある。ICV2は、複数の大手の小売店チェーンとの協力によって情報を集めている。『マンガリテールガイド』や『アニメリテールガイド』と伴に、日本のキャラクター商品の販売動向を知る大きな参考になっている。
 今回のレポートは、2005年初頭から続いた米国ゲーム市場の不調は低い水準ながらもようやっと底を売ったという。また、ゲーム市場の大きな部分はコレクティブルカードゲーム(CCG)が占めており、この分野では長年人気の続く『遊戯王』に変わるヒット商品が現れていないとしている。

 市場が大きいと言われるCCGであるが、その市場は米国内でおよそ1000億円程度とされている。日本でいうトレードディングカードに近いが、米国ではキャラクターを利用したゲーム分野として日本より遥かに人気がある。そして、その上位のかなりを日本のキャラクターが占めていることは日本ではあまり知られていない。
 長年人気があるのは『遊戯王』と米国オリジナルの『マジック・ザ・ギャザリング』だが、近年では『遊戯王』が首位を保ち続けている。このほかの作品でも、今回発刊された9号のランキングでは4位にポケモン、5位に犬夜叉が入るなど日本キャラクターの存在感が大きい。

 こうしたCCGの好調さに対して、キャラクターを管理する企業サイドも積極的に行動をしている。日本以上にこのカードゲームの発売と宣伝に力を入れる会社が多い。
 とりわけ昨年米国市場の不振に悩んだバンダイの米国会社であるバンダイエンタテイメントでは、このトレーディングカード分野に熱心である。それは高価な金型を作って製造するフィギア製品に較べて、カードゲームは原価コストが安く、また、作品の人気に機動的に対応出来るためである。
 実際、フィギアは金型を発注してから番組放映が中止になるなどの期間リスクが高い。生産が印刷中心のトレーディングカードはリスク面でもコスト面でも優れた商品であるといえるだろう。
 バンダイエンタテイメントは、この秋からテレビ放映も始まる『金色のガッシュベル』のトレーディングカードの販売に積極的なプロモーションをかける。9月と10月には米国の大手玩具チェーントイザラス700店でイベントを行う予定である。

ICV2の記事 Game Market Decline Levels Off

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2005.08.20
キャラクター ][ 中国 ][ 企業経営 ]
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 大手アニメ制作会社の東映アニメーションは、中国市場で携帯電話を通じたアニメキャラクターの情報配信を手掛けることになった。東映アニメーションが提供する情報は、当初はアニメキャラクターの待ち受け画面で、現在『銀河鉄道999』や『デジモンアドベンチャー』、『おジャ魔女どれみ』など10作品を予定している。
 今回の提携は中国の大手ポータルサイトのTOMオンラインとのもので、東映アニメは同社を通じて中国最大の携帯電話キャリアチャイナモバイルの利用者向けに情報を提供することになる。同社は、今後の状況を見ながらサービスの拡大を目指す。

 中国市場では、アニメを初めとするキャラクター商品の模倣品・海賊商品が多くビジネスの展開の大きな障害になっているとされている。しかし、携帯電話キャリアを通じて提供されるモバイル情報はコピーがされ難く、携帯電話キャリアを通じた料金の回収システムがあることから、キャラクターを用いたビジネスの中でビジネスリスクが少ないと考えられる。
 中国の携帯電話の普及台数はすでに3億5千万台を超える巨大な市場でもある。とりわけ、携帯電話を通じた情報を利用するのは都市部の消費者や若者が多く、日本アニメのファン層との重なりも大きい。今回の事業をきっかけに携帯電話を利用したビジネスの今後の拡大が期待される。

東映アンメーション 
Tomグループ(英語)
チャイナモバイル(英語) 

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2005.06.08
キャラクター ][ ベンチャー ]
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 6月8日よりセブンイレブンで32ページフルカラーの絵本が無料で配布される。配布されるのは、漫画家の著作権管理会社ノース・スターズ・ピクチャーの企画した『森の戦士ボノロン』である。『北斗の拳』で知られる原哲夫氏が掲載される作品『森の戦士ボノロン』を描き、6月、8月、10月と合わせて100万部以上が配布される予定である。
 近年、広告媒体としての注目度から広告収入を収入源とする無料のフリーマガジンは急増しているが、今回の絵本はほとんど広告を取り扱わない。毎回投資する金額は数千万円にもなるが、ビジネスの収益は無料配布で知名度を上げたのち1年を目処に展開されるキャラクタービジネスにあるようだ。さらに、その先にはテレビアニメ化、劇場アニメ化を念頭においている。既にノース・スターズ・ピクチャーでは、6月2日よりgooのポータルサイトを通じて『ボノロン』のフラッシュアニメの配信を始めている。

 企業広告を収入源としたフリーマガジンのビジネスは日本のみならず、米国や韓国、ヨーロッパといった国々で既に根づいている。しかし、広告収入をあてにしないフリーマガジンビジネスというのはかなり新しい発想である。キャラクタービジネスは、認知度こそが最も重要である。だから、お金をかけでも無料でメディアを配り認知度をあげるという方法は面白い。どのくらいの効果があがるのか今後の成果が興味深い。

 ノース・スターズ・ピクチャーズは、人気漫画家原哲夫氏や北条司氏、次原隆二氏の著作権管理を行う会社として知られている。新ビジネスの開発に熱心で、ファンド組成によるアニメ作品の制作で『北斗の拳』の劇場アニメ化を行うほか、子供向け絵本の制作やオンラインコンテンツの発信なども手掛ける。今回の企画はこのなかの絵本事業の一環で、第2弾として北条司氏や次原隆二氏プロデュースの絵本も計画している。

ノース・スターズ・ピクチャーズ 

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2005.02.25
キャラクター ][ テレビ ]
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 2月25日、テレビ東京は同局で放映中の人気アニメ『NARUTO』の本格的な世界展開の方針を発表した。作品は、本年9月から米国の大手ケーブルチャンネル・カートゥーンネットワークのプライムタイムで放映される予定になっている。この放映をきっかけに、米国市場でビデオゲームやおもちゃも大規模に展開する予定である。
 米国では前評判の高い『NARUTO』へのライセンスの引き合いが相次いだが、カートゥーンネットワークを放映媒体に選んだ。その理由は、幅広い視聴者をターゲットに出来ること、プライムタイムでの放映、作品への理解度であるとしている。
 また、ヨーロッパでも作品展開を進めており、英国とイタリアではテレビ放映が決定している。現在、国別に複数社とライセンス契約を決めており、最終的な詰め作業に入っている。これらの契約により、欧州全域がカバーされることになる。アジアでは、既に台湾、香港など8カ国で放映され、商品化展開も順調であるという。

 TV東京によれば『NARUTO』は、各国のファン、メディア、ビジネスにおいて前評判が高い。このためTV東京は、同局で放映され海外で大きな成功を収めた『ポケットモンスター』や『遊戯王』並みの展開が可能だとしている。そして、『ポケモン』、『遊戯王』中心の世界のアニメの状況を見極めてきた結果、現在が『NARUTO』展開の絶好のタイミングだという。

 米国では大手といわれる放送局の多くがワーナーやディズニーといった番組制作会社のグループ会社である。例えば、今回の『NARUTO』を放映するカートゥーンネットワークはワーナー系列の放送局である。このため放送局は自社系列のアニメ番組放映を優先しがちである。それでも、限られた枠とはいえ放送局が日本アニメ作品を取り上げるには理由があるだろう。
 それは、作品のヒットする確立と商品との複合展開にあると考えられる。計算したわけではないが、日本作品のヒットの確立は無数にある米国アニメーション作品と較べて高いと感じる。それは、日本アニメのほうが優れているわけでなく、作品が、まず日本で放映される仕組みにあるだろう。
 つまり、日本には年間100作品を超える新作アニメがある。その中から数少ないヒット作が生まれて来る。米国は、そのヒット作の中から自国に合った作品を輸入するわけである。ある意味で日本市場が米国市場に対するプレマーケットとなっている。
 勿論、日本の視聴者と米国の視聴者の嗜好の違いは存在する。しかし、これまで日本でのヒット作は高い確率で米国市場でもヒットしてきた。同様に、日本での成績が冴えなかった作品は、米国でも成績が芳しくない傾向がある。
 こうした意味では、大きな前評判が立ち、作品への期待感が高まっている現在が、テレビ東京の言う『NARUTO』展開の絶好のタイミングなのだろう。

テレビ東京 
NARUTO公式サイト 

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2004.10.25
キャラクター ]
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 企業ランキングや資産家ランキングで有名な雑誌フォーブスのオンラインマガジンForbes.com11月1日号が、2003年度の世界で最もお金を稼ぐキャラクターべスト10を発表した。日本のアニメキャラクターから遊戯王が売上高16億ドル(約1700億円)で6位に、ポケモンが8億2500ドル(約890億円)で10位にランクされた。
 この金額は2003年度のおもちゃ及びマーチャンダイジング商品と、ビデオグラム(ビデオ/DVD)、劇場収入、ビデオグラムのレンタル収入を合計したものである。キャラクターの定義は、本や映画、マンガなどから派生したキャラクターで、こうしたバックグラウンドのないGIジョーやバービー、そして、昨年は40億ドルの売上げで3位に入ったハローキティもランキングから除外された。昨年度ランキングに入っていたシンプソンズ、パワーレンジャー、スターウォーズ、モンスターズインクはランク外に消えた。

 こうしてみると思い当たるような、ないような結果である。特にスヌーピーがランクインしていないので、日本人の感覚とずれているかもしれない。バットマン、スターウォーズが入らないでXメンが入るのも同様である。日本のアニメは、遊戯王の意外な健闘ぶりとポケモンの根強い人気がさすがという感じだ。しかし、ランクには出てこないドラゴンボール、セーラームーンといった作品がどのくらい稼いでいるのか気になるところだ。

フォーブスの世界で最もお金を稼ぐキャラクターべスト10 (情報源 Forbes.com)
1.ミッキーマウスとその友人(58億ドル)
2.くまのプーさん(56億ドル)
3.フロド(指輪物語)(29億ドル)
4.ハリーポッター(28億ドル)
5.ネモ(20億ドル)
6.遊戯王(16億ドル)
7.スポンジボブ(15億ドル)
8.スパイダーマン(13億ドル)
9.ウルヴァリン(Xメン)(9億ドル)
10.ピカチュウ(8億2500万ドル)

Forbes.com 
ミッキーマウスとプーさんを扱うデイズニー社 
遊戯王ドットコム 
ポケモン公式サイト 
公式サイト キティクラブ 

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2004.09.07
キャラクター ][ 企業経営 ][ M&A ]
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 9月1日、大手商社の伊藤忠商事と仮面ライダーなどの人気作品で知られる石森グループ(株式会社石森章太郎プロ、株式会社石森プロ)は、共同で故・石ノ森章太郎氏の作品の活性化を目的とした株式会社石森エンタテインメントの設立すると発表した。
 
 出資比率は石森側が株式会社石森章太郎プロと株式会社石森プロを合わせて51%、伊藤忠商事が49%である。主な事業内容は、石ノ森章太郎作品の映像、商品化等の窓口業務だが、コンテンツ製作やプロモーション、マーチャンダイジング、コンテンツ流通の国内外へ展開を視野に入れている。
 石森グループは、新会社に作品許諾提供、企画面での協力を行い、伊藤忠商事は石森作品への製作投資も行う。投資規模は製作投資に5年間で50億円、新会社は5年後に15億円から20億円の売上高を見込んでいる。

 これまで、アニメ・漫画ビジネスは、クリエーターの才能によることが多く、またビジネスの当たりはずれが大きいため音楽ビジネスや映画ビジネス、ゲームビジネスと同様に全く異なる業種からの参入は難しかった。過去にも商社によるアニメには商業的な成功することは珍しく、大手商社によるアニメビジネスへの投資は信頼出来るパートナーの中に出資者として名を連ねるものがほとんどであった。
 現在、大手商社によるアニメビジネスへの投資はそれほど盛んであるとはいえない。唯一、三菱商事のみが子会社のディーライツを通じて本格的にアニメビジネスに参入し『爆転シュート ベイブレード』などで成功をおさめている。
 他の大手商社によるアニメなどのコンテンツビジネスの投資は、制作や版権ビジネスでなく商社の得意とする流通に向けられている。三井物産がCATVの子供チャンネル:キッズステーションの筆頭株主であるのをはじめ、各商社はCATVやモバイルコンテンツの配信、衛星放送に事業を注力して来た。
 
 今回の伊藤忠商事による石森グループとの提携は、過去に数多くのヒットを出して来た石森章太郎の作品を扱うビジネスでリスクが比較的少ない。今後のビジネスの展開は、新たな作品を生み出すことよりも、現在ある資産である作品を活用していくことに向けられて行くはずである。リスクの多いコンテンツの創生でなくブレンドの管理業務、新展開に、伊藤忠商事が得意とするブランド管理能力が発揮されるだろう。また、伊藤忠が持つ国内外のビジネス網も大きな力になるであろう。

《新会社設立と同時に独占許諾される31作品のリスト》
(伊藤忠商事プレスリリースより)
二級天使/佐武と市捕物控/さんだらぼっち/ドンキッコ/くノ一捕物帖/アガルタ
/009ノ1/アンドロイドV/となりのたまげ太くん/未来救助隊アスガード7/リュウの道/原始少年リュウ/番長惑星/ザ・スターボウ/ワイルドキャット/幽霊船/鉄面クロス×鉄面探偵ゲン/ブルーゾーン/グリングラス/GRナンバー5/ジュン/ボンボン/ドッグワールド/ロボット7/さるとびエッちゃん/ミュータント・サブ/いやんポコ/千の目先生/青いけもの/スカルマン/怪傑ハリマオ

伊藤忠商事 http://www.itochu.co.jp/main/index.html
石森プロ公式サイト http://www.ishimoripro.com/toppage.htm
三菱商事のコンテンツ関連会社ディーライツ http://www.d-rights.com/

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