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大腸菌:欧米10カ国で感染、16人死亡

キュウリを食べて安全性をPRする州農業相=スペイン南部アンダルシア州で2011年5月30日、ロイター
キュウリを食べて安全性をPRする州農業相=スペイン南部アンダルシア州で2011年5月30日、ロイター

 【ブリュッセル斎藤義彦、ベルリン篠田航一】ドイツを発生源に先月から、腸管出血性大腸菌O104の感染が欧州9カ国と米国に広がり、1日までに16人が死亡、1500人以上が感染した。400人は重症という。ドイツは当初、スペイン産キュウリが原因と発表したが、誤りとわかり、野菜の輸入拒否など風評被害にあったスペインが抗議した。発生源が不明なことで不安が広がり、野菜の流通が一部で止まるなど欧州全体で混乱が広がっている。

 欧州連合によると、欧州でO104が発症したのはドイツのほかオーストリア、デンマーク、オランダ、フランス、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス。死者の大半はドイツ国内だが、5月31日にはスウェーデンでも1人が死亡した。8割が大人で、子供が少ないのが特徴だ。

 ドイツのハンブルクなど北部地域が発生源とみられ、感染者の多くはドイツに滞在経験があるか、最近旅行している。ドイツは当初、生で食べたトマト、キュウリ、レタスが原因とみて「スペイン産キュウリ」を一因にあげた。しかし、キュウリに大腸菌はあったが、今回の感染とは別タイプで、31日になって訂正した。

 この影響で、スペインの野菜全体の輸出が鈍り、この1週間で2億ユーロ(約234億円)の損失が出たという。スペインには損害賠償請求訴訟を起こす動きも出ている。ロシアはドイツ、スペインからの野菜輸入を停止、オランダからドイツへのキュウリ輸出も事実上、止まっている。

毎日新聞 2011年6月1日 19時34分(最終更新 6月1日 23時40分)

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