まもなくバンクーバー冬季五輪が開幕する。女子フィギュアスケートはウィンタースポーツの華。技を彩るコスチュームも華麗な美を競い合っている。スポーツ競技とはいえ、ときにはドキッとさせられるのが“透ける肌色”の生地。着てるの?着てないの?そもそも、この競技ならではの衣装のポイントとは?

フィギュアスケートは「美」を競うスポーツ

 運動能力を競うだけではない。フィギュアスケートはスポーツでありながら「美」を競う種目だ。ジャンプもスピンもスパイラルも、技の型そのものが美しい。音楽に乗って、銀盤を流れるように舞い、指の先にまで表情をつけた演技で観客を魅了する。心を魅了する、いわゆる芸術性が要求されるため、フィギュアスケートは「氷上のバレエ」とも称される。

 2006年トリノ冬季五輪で金メダルを獲得した荒川静香選手の演技にも、世界中の人が魅せられただろう。

2009年8月に行われたアイスショー「Friends on Ice(フレンズ オンアイス)2009」新横浜公演における荒川静香さんの演技「イナバウアー」のシーン (C)T−HONMA

 さて、その動きとともに目を引くのが華麗なコスチュームだ。「きれいな衣装で滑りたくてフィギュアスケートを始める女の子が多い」(日本スケート連盟)といわれるほど、女性にとって大事な衣装、である。では、フィギュアスケートならではの衣装のポイントとはなにか?