しなの鉄道が新たに経営する区間 |
しなの鉄道(上田市)は17日、上田市で開いた臨時株主総会で、2014年度末の北陸新幹線金沢延伸に伴いJR東日本から経営分離される信越線長野以北のうち、長野―妙高高原(新潟県)間の経営を引き受けることを決議した。しなの鉄道は18日、浅海猛社長が本部長を務める「長野以北開業推進本部」と具体的な事務を行う「長野以北開業準備室」を社内に設置し、準備を進める。
浅海社長は席上、引き受けの理由を「国からの財政支援により経営が成り立つ見通しが付いたため」と説明。県などでつくる長野以北並行在来線対策協議会が定めた経営基本計画に同社の意見が最大限反映されたとした。
同社長は決議後、同協議会長の阿部守一知事に代わり出席した和田恭良副知事に、経営引き受けの承諾書を手渡した。副知事は「安全、安心な運行ができるよう準備を進めてほしい」と述べた。
総会では、長野市副市長就任を機に同社非常勤取締役を退いた黒田和彦・前県企画部長の後任に、原山隆一・県企画部長を充てることも決めた。