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津々巳あや
(漫画家)
フリー漫画家。少女漫画「花とゆめ」でデビューし、色々あって現在少年漫画を連載中。代表作はファミ通コミッククリア「12C-Twelve Crysis-」、コミックラッシュ「あくまでモテる×××」。
津々巳あやオフィシャルサイト

江野本ぎずも
(編集担当)
ファミ通BOOKSの編集者。『モンスターハンター』プレイ日記 本日も逆鱗日和シリーズなどを担当。プライベートキャラのメイン武器は狩猟笛。麻痺ラブ!




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『モンスターハンター』プレイまんが“モンでき。” TGS行ってきました番外編その1

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今回は特別編といたしまして、東京ゲームショウ2012にプレイアブル出展されたシリーズ最新作『モンスターハンター4』の体験プレイの模様をお届けいたします!

 

この日は朝から肌寒く、天気予報も「長袖が必要」と言っていたのですが、ゲームショウというお祭りで熱に浮かされていた江野本にはちょっとなんのことだかわからずにノースリーブのリゾート風ワンピで出かけてしまい、会場に向かう電車の中でやっと、「なんか、浮いてる?」と気が付きましたデス。

まあそれでも本人的にはストールを巻いてごまかせたつもりで1日過ごしたんだけど、この翌日にカプコンブースに行くと、「昨日はえらく“カワイイ”カッコしてたらしいですねー。聞きましたよー」と笑いまじりに言われ、さらには「あれ? 今日はフツウやん!」と驚かれる始末。

いったい誰がそんなしょーもない噂を広めたんだ!? と怪訝に思っていたのですが、こうして改めて絵になっているものを見ると、それくらいの衝撃を周囲に与えていたってことですね、ナルホドネ……。

来年のゲームショウ、何着ていこうかな…………。

 

て、そんな個人的失敗談は置いておいて、『モンスターハンター4』ですよっ!

江野本は津々巳さんとプレイした以外にも何度か遊ばせていただき、ステージでの発表も見聞きして、そりゃーもういろいろなワクワクやドキドキや大好きやトキメキやアレやコレやカレやソレや、本当に数え切れないほどの思いがあるのですが、ここはシンプルにひとつだけ、操虫棍について語りたいと思います。

 

あ、ちなみに漫画に描かれているケチャワチャ討伐でランスを使用したのは、ランスにも突進からジャンプにつなげられる新モーション“突進ジャンプ”というものが加わっていて、これを試したかったからです。

ランスを使うのはほぼ『MH3(トライ)』ぶりだったので、そもそも突進のやりかたを思い出すところから始まり、狩りそっちのけで突進ジャンプの練習ばかりしていたら同行者を突きとばしまくっちゃったけどね!

その節はご迷惑をおかけしました……ゴメンナサイ。

 

さて、操虫棍です。

週刊ファミ通の誌面で初めてこの武器を見たとき、なんてロマン溢れる武器なんだ、と震えました。

感銘を受けたのはズバリ、“猟虫を操る”という部分。

江野本は正直、都会暮らしの日常生活に侵入してきやがる虫は苦手なほうですが、生き物は昆虫や爬虫類も含めて大好き。

とくに、観賞するだけ、かわいがるだけの愛玩動物よりも、猟犬や鷹狩のように人間が生き物を使役し、共生する関係性が好きで、子どものころは本気で鷹匠になりたいと思っていたほどなのです。

なので、猟虫を操るという武器に溢れ出るロマンを感じたのは至極当然!

それに、虫を腕にまとわせることができる、というのもポイント高いです。

小学生のころに読んだ『ゲド戦記』作中で、腕に小さな竜を巻きつけている人がいたんだけど(手元に本がないのでうろ覚えですが……)、それ以来、「オイラも生き物を腕にまとわせたい!!!」と夢見ていたんですよねー。

まあかの有名な“青き衣”の人のように肩に乗せるのでもなんでもいいんだけど、とにかく子どものころからの夢がまさに叶った、ってことです。

で、実際に猟虫をこの腕にまとわせてみたところ、めーっちゃカッコイイのー!!

ほかの武器とは違って、猟虫は生きていると思うと妙に愛着も沸きます。

「狩りの成功はおまえにかかってる」、「今回も頼んだぜい」って自然と話しかけたくなる感じ。

ところが、これを実際に使ってみると、一筋縄ではいかないじゃじゃ馬(じゃじゃ虫?)であることがわかったのでした。

 

猟虫は、ただ腕にくっついているアクセサリーではなく(当たり前)、モンスターから“強化エキス”を得るためのもの。

強化エキスにはいくつか種類があって、たとえば“移動強化”や“攻撃強化”ができるのです。

どの種類の強化エキスが得られるかは、モンスターのどの部位から採取を行うかで決まるので、ハンターはまず、「攻撃強化をしたいからモンスターの頭に印弾(しるしだま)を当てて猟虫を誘導しよう」などと考え、実行します。

が、まずもって、この印弾なるものをモンスターに当てるのが難しい!

操作方法としては、Rボタンを押すと画面にカーソルが出るのでそれをモンスターのターゲット部位に合わせて印弾を撃つだけなんだけど、言うは易しウニはお寿司で、なかなかカーソルを合わせられないんですおおおうおうおう。

そのへんをのんびりお散歩してるザ・人畜無害のアプトノスに当てるってんなら簡単ですよ?

でも、こちらに向かって攻撃してくる大型モンスターに印弾を当てるには、それなりの慣れが必要と思われます。

うまく印弾を当てることができれば、今度は猟虫を放って強化エキスの採取。

猟虫はまっしぐらに印のついている部位に飛んでいってくれ、採取が完了すると虫の体色が変化するので、再び腕に呼び戻してハンター自身を強化します。

印弾を当てる、虫を飛ばす、虫を呼び戻す、と3つのアクションを行うわけだけど、これがまた当然のことながら、モンスターとの攻防の中でちょっとした隙ができてしまうので難儀……。

ただし、これが最大のキモだと思うんだけど、これら操虫アクションはすべて、通常の攻撃と連携させることができるんです。

きちんと使いこなせば、立ち回りの中で虫を操り、自身を強化していける、ってわけ!

ぶっちゃけ江野本は何度か試したけど、頭などの小さな部位には狙いが定まらず、毎回胴体部分から強化エキスを採取して“防御強化”しか効果発動しないダメっぷりだったので、エラそうに語る資格ないんですけどね……。

猟虫を華麗に操る夢、遠し!

 

操虫棍のもうひとつのロマンは、自在にくり出せるジャンプを始めとした棒術のようなアクション

個人的には“虫を操る”に勝るロマンはないと思うのだけど、人によってはこのスタイリッシュな立ち回りにこそ魅力を感じるんじゃないかなーと思います。

ひとつひとつの動きがとにかくカッコよろしくて、前述の操虫アクションと後述する“ジャンプ”を絡めた連携が非常に多彩!

ただ、狩猟笛や大剣、太刀あたりをふだん使っている人からしてみると独特なクセがあって、モンスターのどこに陣取ってどこを攻撃するか、どうコンボをつなげるべきか、ちょっと頭を使う武器、という印象(使い慣れた武器も最初はそうだったんだけどね)。

最大の頭の使いどころは、なんといっても操虫棍の特徴である跳躍です。

ほかの近接武器でも、段差の高いところから飛び降りる際にジャンプ状態となって、滞空中に攻撃ボタンを押すことで“ジャンプ攻撃”ができるのだけど、操虫棍の場合は跳躍をすることによって棒高跳びの要領で自ら空中に飛び出していくことができるんですねえ(ランスの突進ジャンプも同じく自力ジャンプ)。

でね、このジャンプだけなら簡単なんです。

ハンターさんてばじつに運動神経がいいらしく、「よっこらせー」といくらでも跳躍できる。

これがまた爽快で、「あーらよっと!」、「すっとこどっこーい!」、「てぃやんでーい!」と軽々しく宙を飛ぶのが楽しくて仕方がない。

ところが、ここからジャンプ攻撃につなげてモンスターに当てようと思うと、難しいんだよおおおうおうおうおう!!

モンスターのはるか手前でひとりカッコつけて武器を振り回していたり、当たったはいいけど尻尾の先っちょギリギリだったりと、さんざんでした。

このジャンプ攻撃の当たりどころによってはモンスターの上に“乗る”ことができて、振り落とされずに一定の攻撃を与えることでダウンさせられるのですが、江野本は2回(約15分ずつ)操虫棍でプレイして1度も乗れなかったです、ハイ……。

 

 

と、まあ、ここまでの長い文章を簡潔にまとめると、「操虫棍に多大なロマンを感じて鼻息荒くした江野本ぎずもだったが、まるで使いこなせなかった」ということになっちゃうわけですが、「難しそうだな……」と敬遠することなかれ!

津々巳さんも含めて何人かの操虫棍初体験を見させていただいたけど、わりとみんな、ふつうにジャンプ攻撃からモンスターに乗ってたし、操虫アクションも難なくこなしておりました。

最初は誰だって慣れないと思うけど、15分もあれば多少のコツは掴めるようです、大抵の人は!

慣れるまでに時間がかかる江野本のような人だって、きっと1時間もあればスムーズに強化エキスを採取して、1度や2度はモンスターに乗れることでしょう、たぶん!!

 

それに、使いこなせるようになればこんなこともできちゃうのか、と心底感動したのは、カプコンブース『モンスターハンター4』のステージで藤岡要ディレクターが披露した操虫棍の立ち回り。

ジャンプ中に印弾を撃ったり、通常攻撃のコンボの終わり際に猟虫を呼び戻して自分を強化したりと、棒術のようなスタイリッシュな立ち回りの中にジャンプも操虫アクションも自然に織り込まれていたんです。

陳腐な表現だけど、まさに流れるような連携!

これはもう見てもらわないと伝わらないけど、めっちゃくちゃカッコイイ!

操虫棍は間違いなく、センスと熟練度が問われる奥の深い武器だと思う。

『モンスターハンター4』でもやっぱり一途に狩猟笛を使いたい江野本ですが、操虫棍の魅力には抗えないかもしれぬ、とひそかに戦慄しております。

 

 

2012年10月12日 23:32