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本紙の号外

 平成19年度、県が進める「食と農」の推進で、有限会社シュシュ(長崎県大村市)に、補助金交付が決定していたにも関わらず、突然、JA五島へ変更、交付された。シュシュ山口社長に対して、諫早湾干拓農地入植に関する協力依頼が、谷川建設グループ「TGF」からと、県農業開発公社事務局長東洋一からあったが、それを断ったしっぺ返しから、補助金交付が断ち切られた。これに深く関与したのが、渡辺敏則農林部長(現・県教育長)と濱本農政課長(現・農林部長)であった。それにしても、諫早湾干拓農地の不正入植問題に絡んで、「食と農」の補助金が不正にJA五島に交付されていたとは、当時、知る由がなかった。まさしく、金子原二郎知事の「天の声」で一瞬にして補助金交付先が、変更された。なお、本紙の号外は約3000部を県庁内及び出先機関と、長崎市役所に配布した。


県幹部2名が、百条委で証人喚問
金子知事の卑劣極まりない「天の声」、黙って聞いた県幹部喚問された、渡辺教育長と濱本農林部長
 


県幹部(県・教育長と農水部長)二人の証人喚問が行われた、長崎県議会「百条委員会」。まさしく、前代未聞の事態である=長崎県庁

当時の渡辺農林部長と濱本農政課長とは、県を代表する幹部職員である。1年以上にわたり担当者と行政内部、そして、外部選考委員6名で審査され決定した「シュシュ」に対する補助金が、一瞬にして金子知事の一声で不許可になったことに、なぜ、異議を挟まなかったのだろうか。県民の事務を司る長崎県幹部職員としては、あるまじき行為で、この事は「公務員倫理規定」に違反する。

 百条委員会での質問に対して、渡辺教育長(当時、農林部長)は、「許可を与える最終権限者は、私です」と答えている。ではなぜ、金子知事の一声で許可案件が意図も簡単に変更されたのか。この事は、金子知事が自分の欲望で介入してきた県政12年の特徴の一つである。 

諫早湾干拓農地問題への報復

まさか、県幹部職員2名が関与した補助金不正便宜供与が、谷川・金子の諫早湾干拓農地の不正入植問題の重要ポイントに位置づけられるとは、当初、誰も予想しなかった。ひるまない3連立会派の議員たちの努力が真相解明に徐々に繋がり、補助金不正便宜供与の是非が、以後の委員会審査を左右する大問題に発展する。

平成15年度から始まった「食と農」を推進する事業が、平成21年度までの7年間にわたり続けられ、その間、優秀な企画に対しては補助金が交付された。この補助金交付に関しては気微震審査があり、県職員は優に及ばず外部の学識経験者6名による選考委員会が開かれ、6名の評点が大きく交付金の行方を左右した。19年12月17日、この選考委員会が出した結論は、あらゆる角度から「食と農」の事業推進計画を検討し、「シュシュ」に選考委員全員が合格点を与えた。一方、JA五島農協から提出されていた計画は、6人中2名の評点しかなく不採択となった。ところが、翌年2月21日に、「シュシュ」は突如、不採用決定に変更された。

この間2ヶ月間に、農林部主導で補助金はJA五島にとの工作がなされ、翌年2月21日に渡辺農林部長と濱本農政課長(ともに当時の役職)とが金子知事に呼ばれ、シュシュの不採用とJA五島に補助金交付が言明された。この事を世に言う「天の声」と呼ぶ。

この不認可に至った経緯をシュシュ山口社長は、百条委が開かれる以前に高比良元委員長と小林議員に対して証言を行っている。山口社長は、県農業振興公社東洋一事務局長が来て、「TGFの諫早湾干拓地農地への入植問題で困っているので助けてくれないか」との相談を受けましたが、自分は農業経営の経験がなく農産物の販売だけですからと断った」と証言している。以後の証言で、『補助金の突然の不採用は、谷川建設グループ「TGF」の入植支援を断った』ための金子知事からの報復ではないかと、高比良元委員長と小林県議とは語っている。それにしても、親族企業「TGF」への協力要請を断ったことでの報復行為で、一度決定した補助金を不採用とした金子知事は、最低の人物で、政治家にあるまじき人間であり、独裁者として長崎県を食い物にしている。

発せられた金子知事の「天の声」

2月21日にシュシュへの交付金が却下されると同時に、金子知事の「天の声」で、同日、JA五島への補助金が決定した。同、21日に20人の関係部局職員たちが関係書類に印鑑が押されている。この印鑑が押されたことに不自然でならない。持ち回りで印鑑を押す事はあったとしても、同日に20人の職員が一斉に印鑑を押すことは絶対に不可能で、何らかの理由で休んでいた職員、また、近辺出出張に出ていたやも知れず、先ずは、20人の印鑑が揃うことは絶対に不可能である。
後日の追認の印鑑は違法で、その職員が揃ってから印鑑を押すのが至極当然の決済である。なぜ、金子知事が21日の決済にこだわったのかが今ひとつ理解できない。

3月26日に開かれた第14回百条委員会で、特にこの事が厳しく3連立会は議員たちから追求された。二人の県幹部に対して、『君たちは県民の期待に応えるために日夜仕事に励んでいるのではないのか、部下たちが一生懸命プランを練りシュシュに決定した案件が、知事の一声で変更されJA五島に決定したことは、悔しくないのか。知事がそれほどまでに怖かったのか。なぜ、この案件が選考委員会の答申を踏まえてシュシュに決定するのが当然のことですと言えなかったのか』と厳しく指摘した。

ウソつく二人の県幹部

一方、百条委の委員の質問に対して、既に証人喚問されている濱本農林部長と渡辺教育長とは、「ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う」と質問の本題をはぐらかせ言葉巧みに逃げ出すことに終始した。同日の委員会の最後に、自民党長崎県連政務調査会長瀬川光之(西海市選挙区)が、例のご如か細い声で、「証人・参考人はこの委員会に来て戴いているのですから優しい言葉で質問しましょう」と真相隠しに手を貸す有様である。

質問する議員は、詭弁を労して逃げ惑い、また、知らないを連発し、証言を翻す発言に終始する証人たちに対して、 「瀬川議員が言う寛大に」の発言は、疑惑隠し以外の何物でもなく、真に県民目線に立っていない哀れな議員としか言いようがない。ウソを突き通す証人たちは、百条委に証人として呼ばれ、「ウソ・偽りはもうしません」と宣誓したことを踏まえて地方自治法に基づいて告発するのみである。その事を踏まえて、4月6日に再度濱本農水部長が証人喚問され、渡辺教育長も参考人よりも厳しい証人喚問となった。それにしても、二人の県幹部の証人喚問は、長崎県政界始まって依頼の出来事で、この事に対して県民の関心を提起する必要が今マスコミに求められている。

 私は、昨年7月から開かれている百条委員会を、本年3月26日の第14回委員会まですべて傍聴しているが、ここに呼ばれた証人・参考人の中には、前言を取り消したり、ひっくり返したり、自らが関与しているのに平然として、ウソをつく者たちがいる。これらの証人同様に、委員会に呼ばれた県幹部2名もまた、「知らないと詭弁」を労する有様で、全てに於いて事態に対する深刻さに対する認識が欠如している。金子県政12年間は一体何だったのであろうか。

 「他人の成功を妬み、己の成功は自慢する。部下の成功は自分のもの、自分の成功は自分のもの」。度のきつい眼鏡の奥で細い目をした男が、毎度・毎度県庁舎内部で12年間にわたり繰り返してきた光景である。また、「自分にこびを売るものは出世し、自分に反発する者は地方に飛ばされる」。この事も、毎年4月の人事異動で繰り広げられていた光景である。

子供(長女・長男)・嫁に責任転嫁、それでも国会議員か

 昨年7月の第1回百条委員会から、本年3月26日の第14回委員会までに14回の委員会が開かれ、回を追う毎に白熱した質問が証人に浴びせられ、いよいよ委員会の佳境、谷川・金子の証人喚問が目前に迫っている。二人の国会議員が同時に、地方議会で証人喚問される前代未聞の事態が、今、長崎県で起きようとしている。同時に、二人の国会議員が証人喚問を拒否すれば、「地方自治法違反第百条」に照らし合わせて、長崎県議会から告発される。いつの世にも親が犯した罪を子供に着せる話しは滅多に聞いたことがない。先君の言い伝えでは、子供を食い殺す「鬼子母神か火あぶりの刑に処せられた石川五右衛門」の話しでは、親が子供を犠牲にして生き延びる語り草を子供心に聞き及んでいた。

 ところが、現代版「鬼子母神と石川五右衛門」の話しが、今、長崎県下で発生した国営諫早湾干拓事業に入植したいがために、谷川と金子とが二人して、農業法人「TGF」の入植における書類審査で勝手に子供たちの名を使った。この事は、「公文書偽造・同行使、農地法違反、強要罪」などを繰り返し犯した大事件で、諫早湾干拓農地不正入植事件が今、長崎県議会の百条委員会で審議されている。

 それにしても、よもや二人の国会議員が子供たちを巻き込んでの不正事件であるとは誰も当初は予想しなかった。県議会においては、この事件の真相解明に努力する高比良元委員長と小林克敏議員とを中心とした3連立会派の議員たちが一丸となって取り組んでいる。委員会では先ずは、証言拒否を繰り返す谷川弥一の長女・田丸加世子、長男の嫁・谷川富貴(金子原二郎の娘)が、証言拒否を繰り返したために地方自治法違反で議会より告発された。同時に、長男喜一も議会から証言拒否で告発されるに至った。いよいよ、谷川・金子の国会議員が証人喚問されることは、現下の状況では必定で、谷川・金子の喚問は世論とマスコミとが否応なく注目するであろう。解散・総選挙が囁かれ出したこの時期の証人喚問は、谷川にとっては重大である。

三人の政治家の犯罪

 私は、今回の事件を報道するにあたり当初から、谷川・金子、そして松本崇・大村市長の犯罪と位置づけ取材してきた。なぜなら、彼ら三人の政治家の関与なくして絶対に、諫早湾干拓農地への入植は果たせなかったからである。谷川弥一の17年~18年頃からの入植計画、金子の18年の県農業会議(入植審査)及び、県農業振興公社(諫早湾干拓地農地の地主)への人事を含めた関与。また、松本崇・大村市長の市農業委員会への関与など(農業生産法人の認定過程)。三人の政治家の関与なくしては、「TGF」の国営諫早湾干拓事業への入植は果たせなかった。

 谷川弥一は、当初はあつかましくも小江干拓地94ヘクタールを全部寄こせと県農業会議に迫っていたが、さすがにこの申し入れに慌てた県諫早湾入植選考委員会は、入植条件に満たないTGFに対して、あれこれと理由付けして認定ラインに到達させ小江干拓地の3分の1、32ヘクタールの入植に落ち着かせた。小江干拓地は、海面から1メートル以上高く造成されており、排水門を閉め切っている状態なら、水害は起こらない。

 5年に一度の入植見直しがあるが、やがて超安値で払い下げを受け、地目変更で宅地化を狙った、広大な農地確保が目的である。三人の政治家の関与が大きな疑惑を生み、やがて事件へと発展した。国民の貴重な財産である国営諫早湾干拓事業の入植は、国民から土地を奪い取る行為が、谷川・金子、そして、松本崇・大村市長の手で行われた。まさしく、三人の政治家犯罪である。


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| 偽証罪と証言拒否::県上層部をまき込む「疑獄事件」。 | comments (x) | trackback (x) | 2012,11,28, Wednesday|

  

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