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谷川弥一の不正

 第一に谷川弥一の犯罪を裏付ける証言が、谷川事務所関係者から寄せられていた。証言者は、「諫干に入植して(平成20年4月1日に作付け開始)最初に作付けしたのがカボチャでしたが、出来てみるとジャガ芋のようなもので商品にはならず、これに激怒した谷川は、『わしはもう百姓を止めた。500万円を使ったのに、後は谷川建設でやれ』と、喜一に押しつけたのです。喜一はああ見えてもさすがに社長で数字には厳しく、儲からないものには手を出しません。諫干農地の問題で以後、親子のトラブルが絶えませんでした。入植に至る経緯は、全て谷川自身が行いました」。この証言をもとにすると、平成20年6月に、カボチャを4000坪作付けしているが、全て失敗している。ここまでは、谷川自身が農業生産法人「TGF」設立と、諫干入植に至る書類の虚偽記載を谷川建設経理主任永田久弥に命じて行わせている。

 「百条委員会」での長男喜一の偽証、現・「TGF」代表取締役小栁倹一の偽証は、全て谷川弥一に偽証を強要された結果であろう。部下や子供に責任を転嫁し、未だ反省のない谷川と金子である。同時に、谷川は、マスコミの取材で次のように答えている。「当初は、農地の貸し付けに申し込みが少ないと聞いていた。諫干干拓農地は失敗させられないと思い、無理をして申し込んだ」などと報じられているが、この事は真っ赤なウソ。事前の営農希望者は、3~4倍近くの申し込みがあり、農水省と長崎県とは一貫しての農地の貸し付けには心配ないとしてきた。17~18年にかけて、諫干農地入植が準備段階に入り、この事務作業を谷川建設経理係長永田久弥に命じ、行わせている。

 19年になるや、農業生産法人「TGF」を設立し、以後、大村市草場にブルーベリーとオリーブの作付けをするために休耕田を借り受け、認定農業者の認定や生産法人の認定で、県及び市に手心を加えることを要請したのではないかとの疑いがある。そして、この作業の行政側実務担当責任者が、元・県農林部次長で、現・県農業振興公社事務局長東 一洋である。谷川弥一は、誰から「諫干干拓農地への申し込みが少ない」と聞いたのかを公表し、明確に責任と進退を明らかにする必要がある。谷川弥一は、とにかく金儲けに目のない悪である。

金子原二郎の不正

 第二に、金子原二郎、前・長崎県知事の犯罪を裏付ける証拠は、金子から県農林部次長を退職後、県農業振興公社に天下りした、東 一洋事務局長との関係である。在職時代から金子知事の命令を受け農林行政を取り仕切り、同時に、各種審議会の会長・事務局長として辣腕を振るい、谷川・金子の意に沿った諸政策を遂行した。農林部次長を退職後、金子知事から諫干干拓農地の地主である県農業振興公社事務局長として送り込まれた。金子知事の命を受けた東事務局長は、彼の才覚を買われての起用であった。

 その第一歩が、谷川が経営する認定農業法人「TGF」の諫干農地の入植にあたり、平山 豊担当者へ入植できるよう指示を飛ばしたと言われている。この入植審査の過程が実におもしろい。2人1組になり営農希望者を審査する過程で、入植条件のボーダーラインを15点に定め、それぞれの班が審査にあたった。その審査で、40年間の農業問題実務担当経験がある島田担当(県を定年退職後、嘱託として勤務)が、TGFの入植審査に11点をつけ落第点を与えた。これに驚いた東と平山とが謀議をこらし、以後の審査で17点を与え、最終的にはボーダーラインの15点に落ち着かせ入植にこぎ着のけている。
 小江干拓地、100ヘクタールのうち3分の2の、32ヘクタールの入植を果たしたTGFが、当初は11点しかなく、その後の審査で17点に上がり、やがて15点のボーダーラインを確保し、入植にこぎ着けていること自体不自然である。ここに、金子・谷川の「あ、うん」の圧力が見える。

 入植審査過程で、TGFの現状を憂慮した東は、金子人事で県農業振興公社事務局長に天下りしたとはいえ、金子・谷川の傀儡である余り、行政マンとしての本分を逸脱する行為があり、百条委員会で数々のウソの証言を繰り返す平山 豊担当とともに、委員会で偽証罪が問われることは、現下の状況では避けられない。まさしく「イヌ」同然である。

 百条委員会に弁護士の同席をほのめかしていた東と平山であったが、これを聞いた傍聴人から、「県職員が、百条委員会に証人喚問され弁護士を同席させるのか。百条委員会をなんと理解し、また、弁護士費用は誰が負担するのか、前代未聞」と激しい批判が巻き起こった。4月23日に開かれた第17回百条委に証人喚問された東事務局長は、3月31日付けで、県農業振興公社事務局長を退職したと告げた。これ以上、金子・谷川の犠牲になることは「ゴメン被りたい」と。同時に、金子は当時マスコミの諫干入植に対してインタビューに次のように答えている。「娘から話を聞いて『まずい』と思ったが、言いそびれてしまった」などと答えている。何が、どう、「まずい」と思ったのか。

 金子知事は、入植応募〆切り9月4日に、部下の農林部長から詳細な報告を受け、親族企業・娘の会社(TGF)が入植に応募したことは知っていたはずである。誰に、何を、どう「言いそびれてしまったのか」を明確にする必要がある。とにかく、金子という人物は、「セコいしズルイ」。

 諫干問題に関しては、干拓事業のリース対する県の公金資質は違法であると、平成18年6月5日に住民監査請求が、同年8月23日には住民訴訟が提訴されている。驚くべきことに、住民訴訟が継続している時期の、平成19年1月には、農業法人TGFが谷川弥一の指示で谷川建設経理係長永田久弥によって、虚偽申請書の数々が提出され、同時に財政難の中で長崎県民を震撼させる裏金問題が発覚している時期に、農業法人TGFが数々の公文書虚偽記載で設立された。まさしく、谷川・金子、県農業振興公社東事務局長たちの国民の土地財産を「不正取得」した大事件である。

 「ウソ・偽り」の証言
 
 平成23年7月15日から8月25日まで、「県議会・県政改革特別委員会」が開かれ、参考人の「ウソ・偽り」に対して、真相を求めてより調査権を持つ「百条委員会」の設置が諮られ可決、成立した。

 9月12日に第一回「百条委員会」が開かれ、平成24年4月23日の第17回委員会まで、県政改革特別委員会とともに全てを本紙は傍聴してきた。本紙は、証人喚問された人々が全て偽証している事実を目の当たりに感じ取っている。長崎県農林部関係者、県農業振興公社関係者、県農業会議関係者、認定農業法人「TGF」などが、全て口裏を合わせるが如く「ウソ・偽り」を述べている。証人として呼ばれ委員会の冒頭で「ウソ・偽りを申しません」と宣誓し、尚且つ、「ウソ・偽り」を繰り返す証人の証言に怒りを越え、一種の哀れさを感じた。詭弁・方便を駆使しての言い逃れは余りにも見苦しく、長崎県民の負託を受けた行政マンたちの姿に怒りとともに哀れさを感じた。後ろに控える谷川・金子二人の国会議員の存在を感じる。


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| 谷川・金子の不正::二人の政治家の関与「ウソ・偽り」の証言 | comments (x) | trackback (x) | 2012,12,05, Wednesday|

  

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