高視聴率ドラマ「JIN-仁-」に賞賛の嵐
出演=大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、武田鉄矢、麻生祐未、小日向文世、内野聖陽ほか
幕末にタイムスリップした脳外科医・仁(大沢)が、江戸に生きる人々の命を懸命に救っていく姿を描いた。丁寧に作り上げられた世界観と、役者陣の迫真の演技で高い支持を集めた。
出演=大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、武田鉄矢、麻生祐未、小日向文世、内野聖陽ほか
幕末にタイムスリップした脳外科医・仁(大沢)が、江戸に生きる人々の命を懸命に救っていく姿を描いた。丁寧に作り上げられた世界観と、役者陣の迫真の演技で高い支持を集めた。
実直で腕は確かだが迷うことも多く、時に涙も見せた仁を魅力的に演じた大沢が、2位以下とは倍以上の得票数で1位に。最近は映画への出演が多いが、大沢の好演がドラマを盛り上げた一因。今後もドラマ出演を期待したい。
1~3位が100票差の中で争った接戦を制したのは、「女王の教室(新人賞)」「正義の味方(主演女優賞)」以来、3度目の受賞となる志田。独特なセリフ回しや世界観に違和感なくハマり、イジメに耐える姿にも成長が感じられた。
歴史上の人気ある人物でかつて何人もの役者が挑んできた龍馬を、抜群の存在感と完璧な土佐弁で、田舎くさく武骨に演じ切り、「本物の龍馬はこういう人だったのかもと思った」と審査員も感服。2位とは3倍以上の差をつけた。
かわいさが際立った咲役の綾瀬と、凛とした姿が印象的だった野風役の中谷のデッドヒートの末、読者票で差を付けた綾瀬に軍配。彼女らが演じた女性キャラの“けなげさ”と“りりしさ”が「JIN-仁-」の高い評価にもつながった。
TV記者、審査員ともにダントツの1位。主人公が江戸時代にタイムスリップするという演出が難しいストーリーだったが、登場人物の心情を丁寧に描き、毎回盛り上がりどころを作り、視聴者を引き付けた。2位は光と影の見せ方や繊細な絵作りが高評価を得た「天地人」。3位は臨場感あふれるスリリングな演出で新たな刑事ドラマを作った「外事警察」。
原作の世界観を損なわず、毎週の見せ場を作り、さらに次週が気になる展開で最終回まで飽きさせなかった「JIN -仁-」が、次点に5倍以上の差をつけてトップに。医療、幕末、恋愛などさまざまな角度から楽しめたことも評価が高かった。2位は公安を舞台にした意欲作「外事警察」、3位には登場人物のキャラが際立った「ギネ・産婦人科の女たち」が入った。
読者票で猛追した嵐を抑えてMISIAが受賞。「ラブバラードがいいだろうと思ったときに浮かんだのがMISIAさん。劇中で描かれる登場人物の“届かない思い”をテーマに曲をお願いしたんですけど、作品にすごく重なりましたね」(石丸彰彦プロデューサー)。
愛を掲げた武将・直江兼続(妻夫木聡)の幼少期・与六役。わずか5歳で主に仕え、寂しさを乗り越えて忠誠心を身に付けていくけなげな演技が涙を誘った。本作で大ブレークし、兼続の息子・竹松として再登場したほか、ドラマやCMに引っ張りだこの人気者に。'09年末の紅白歌合戦では“こども紅白歌合戦”司会の大役も果たした。
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