山下リオ:素顔は勝ち気「守られるだけなんて絶対嫌」 ドラマ「彼岸島」ヒロイン役語る

2013年11月07日

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 12代目リハウスガールでNHK連続テレビ小説「あまちゃん」にも出演した女優の山下リオさんが、松本光司さんの人気ホラーマンガをドラマ化した「彼岸島」(TBS、MBSほか)に出演している。山下さんが演じるのはヒロインのユキ役で「今までは女性に囲まれての撮影が多かったので、今回は男性ばかり、アクションとかもあったりして、不安もあったんですが、とにかく撮影に入るのが楽しみで仕方なかったですね」と振り返り、役にかける思いを語った。(毎日新聞デジタル)

 ドラマは、特撮ドラマ「仮面ライダーウィザード」で知られる俳優の白石隼也さんと、4月に公開された映画「HK 変態仮面」に主演した鈴木亮平さんのダブル主演で、「悪の教典」(12年)などで知られる三池崇史監督がドラマ総監修。行方不明になった兄を捜すため、孤島の彼岸島に渡った主人公たちが、島を支配する吸血鬼と死闘を繰り広げる姿を描く物語だ。

 ホラー作品について、抵抗は「大丈夫です。好きというわけではないですけれど、結構昔から、オカルトとかもすごく好きで、疑わずに見られる。血のりとか付けるとテンション上がっちゃう」と、ちゃめっ気たっぷりに明かし、「怖くて寝られなくなることもありました。でも見ちゃう。怖いもの見たさとか、怖がる自分が楽しい」と笑った。

 演じたユキは「女の子らしくて、弓道をやっている芯の通った子。演技では、基本的に逃げることが多かったり、守られる存在だったので、受け身のお芝居を考えていました」といい、「私とは全く似ていないと思います。私は守られているだけなんて絶対嫌なので、『私が戦う!』ってなっちゃう。今回は、私が守りたくなる女の子を意識しました」と、役作りを語ったが、「監督から特に指示はなかったですが、仕草とかは、いつもとは違いました。具体的に言うのは恥ずかしい!」と笑った。

 難しかったのは「彼氏のケンちゃんと(白石さん演じる主人公の)明との関係。明のことも好きな気持ちがある。彼岸島の閉ざされた中で、3人になったときの距離感は、監督とよく話し合いました」と語った。出演していた人気作「あまちゃん」の影響については「イメージが固まる心配はなかった。でも自分の中では、今まですごくおとなしくて口数少ない役が多かったんで、元気な役はうれしかった」といい、「出演したとき、おばあちゃんはすごく喜んでくれましたね」とうれしそうに振り返った。

 オールロケの撮影では「現場の監督やスタッフは、映像美にすごくこだわりを持っていた。現場でスタッフみんなが意見を言い合って、いろいろ決まるんですよ。現場には熱があった」という。演技については「芝居は自由にやらせていただいた。今回は、演技を作り込むことが全くなくて、現場でのリアルな反応を繊細に感じるように意識しました」と語った。そんな山下さんが思う作品の見どころは「白石さんや鈴木さんの長回しで撮るアクション。臨場感がすごく感じられる。『彼岸島』という閉じ込められた世界だからこそ出てくる本性、キャラクターのぶつかり合いに注目していただければ」と、PRした。ドラマは、TBSは深夜0時58分から、MBSは深夜0時59分から放送。全10回。

 <プロフィル>

 92年10月10日生まれ、徳島県出身。21歳A型のモデルで女優。07年に「三井のリハウス」12代目リハウスガールに選ばれ、CM出演やモデルとして活動。08年の映画「魔法遣いに大切なこと」で初主演を務める。その後は「MW ムウ」(09)、「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(10)などの話題作に出演。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」では、GMT47の宮下アユミ役を務めた。

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