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Cover Interview 栗山千明

歌を通して、素の私も知ってもらえたらいいなと。それで応援してもらえたら、もっと嬉しいですね

 圧倒的なプロポーションと、人形のように均整のとれた顔立ち。その透明度の高さからは、どこか無機質な印象さえ受ける。そんなイメージを一瞬にして覆す、それが栗山千明という人だ。お茶目なポーズで笑いを誘いながらも、平然と撮影をこなしていく。大胆で天真爛漫な少女のようだ。
 そんな栗山千明待望の2ndアルバム“CIRCUS Deluxe Edition”が1月11日にリリースされた。鮮烈の1stアルバムから約1年。早くも話題を呼んでいる。
「最初のCIRCUS を発売したのは昨年の3月で、東北大震災の直後でした。初めてのアルバムでしたし、みなさんに聞いてほしい気持ちはありましたけど、それどころではない時で。今回、改めて発売させてもらえたことはとても嬉しいですね」
 Deluxe Edition は、1 stアルバム“CIRCUS”に2曲を追加収録。曲順やジェケットの写真も一新した。
「CIRCUS のテーマは、栗山千明というサーカス団が色んな出し物をするイメージなんです。だから、ビジュアルでは綱渡りもしてれば、ピエロや猛獣使いにもなっていたり。曲のプロデュースも10組のアーティストの方々に携わっていただいて1曲1曲全然色が違うので、私自身も楽しんで歌っていますし、聞いてくださる方も、そのバリエーションを楽しんでもらえると思います」
 新しく加わった2曲は、“おいしい季節”“決定的三分間”に続いて、椎名林檎がプロデュースを担当した。「“月夜の肖像”は、主演をやらせていただいたドラマ『秘密諜報員エリカ』の主題歌だったんですけど、女性の強さと母性が、エリカの心情とすごく近くて、さすが林檎さんだなと。歌詞の中の、『あなたを護りたい』というところもそうですけど、母性と芯のある強い女性像が同時に表現されていて、カッコいい曲になっています」
 一方、“青春の瞬き”では、苦手というバラードにも挑戦している。
「バラードは、『大好きだ』とか『愛してる』とか、そういうのが照れくさくて歌えないんです。でも、“青春の瞬き”は、誰もが共感できる時間軸の流れがあって、聞く人が、それぞれのストーリーを感じられるような歌詞なんです。見た瞬間、感動しました」 林檎調のロックバラードは、栗山千明の心にしっくりハマった。しかし、思い入れが強かった分、レコーディングでは苦労することも。 「歌詞がステキだから、どうしても感情を入れて歌いたくなるんですけど、林檎さんに、『もっとロボットみたいな感覚で、無表情に歌ってほしい』と言われて。抽象的だからこそ、色んな人の心に届くことってあるんですよね。ところどころ声を加工して、機械っぽくしているのも、そういう意図があるんだと思います」
 歌詞の意味を一つずつ理解し、丁寧に歌い上げているからこそ、栗山千明の歌声は心の奥にすっと入り込んでくるのかもしれない。そんな彼女にとって、音楽は、幼い頃から身近にあったものでもある。
「それこそ、まだ小さくて記憶もない頃から、踊っていたらしいんですよ。音楽がかかっていると、ご飯を食べるところでも立ち上がって(笑)。今も、ファッション誌の撮影は、音楽ガンガンのことが多いですし、お風呂でも、車の中でも聞いてますし、テレビを付けなくても音楽はかけていますね」
 5歳からモデルとして、15歳からは女優としても活躍し続けてきた彼女にとって、音楽活動は、これまでの総まとめのように感じるともいう。
「ジャケ写や、ミュージックビデオは、モデルやお芝居のフィールドとも繋がっていると思うんです。だから、自分がやってみたいことも膨らみやすいというか。正直、歌は売れたいというよりも長く続けられたらいいなと。こんなこと言うと怒られちゃうかもしれないけど、やめろと言われても歌はやりたいんです(笑)。
栗山千明のイメージって、やっぱりお芝居の、キリッ、ピッみたいな感じが強いと思うんですよ。私自身、カッコイイ女性には憧れてるから嬉しいんですけど、そろそろ、歌を通して素の私も知ってもらえたらいいなと。それで応援してもらえたら、もっと嬉しいですね」
 2012年、歌手というフィールドで、思いっきり羽をのばした、新しい栗山千明を見られる機会が増えそうだ。そんな転機とも言える時期を迎えている彼女に今年の抱負を訊いてみると
「ライブをやってみたいですね。高円寺とか下北とかにある小さなライブハウスで。大きいところは、お客さんが入らなかったらイヤじゃないですか。小さなライブハウスでちょっと溢れちゃうぐらいの方が気分いい(笑)。それに、ぎゅうぎゅうな中でワーッて盛り上がってくれた方が、私もそういう場所が好きなので。そういうことも含めて、音楽をもっともっとやりたいなと。あとは、最近趣味を怠っているので。あ、ゲームとアニメとマンガですけど(笑)。今年は、趣味と仕事を両立できるようになりたいです」

Profile
1984年10月10日生まれ。1999年映画「死国」で女優業を本格始動。多数の映画、ドラマ、舞台、CM等に出演。2010年2月シングル「流星のナミダ」でシンガーとしてデビュー。その後も続々と新曲をリリース。エッジの効いたロックサウンドで新境地を切り拓き続けている

Special『CIRCUS Deluxe Edition』
アルバム『CIRCUS Deluxe Edition』
2011年3月に発売されたアルバム「CIRCUS」に、『秘密諜報員エリカ』主題歌「月夜の肖像」とバラード曲「青春の瞬き」、共に椎名林檎プロデュースの楽曲を追加収録。ジャケットも一新してリリース


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