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ベネッセ情報流出 派遣システムエンジニア逮捕
7月17日 14時28分

ベネッセ情報流出 派遣システムエンジニア逮捕
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「ベネッセコーポレーション」の通信教育サービスを利用している顧客の個人情報が大量に流出した問題で、警視庁は、顧客のデータベースの保守管理を担当する外部業者に派遣されていたシステムエンジニアが、営業秘密に当たる個人情報を名簿業者に売り渡す目的で記憶媒体にコピーした疑いが強まったとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、ベネッセコーポレーションの顧客データベースの保守管理を担当する外部業者に派遣されていたシステムエンジニアで、東京・府中市に住む松崎正臣容疑者(39)です。
警視庁の調べによりますと、松崎容疑者は、勤務していたベネッセのグループ会社、「シンフォーム」の東京・多摩市にある事業所で、営業秘密に当たる個人情報を名簿業者に不正に売り渡す目的で記憶媒体にコピーし、流出させたとして不正競争防止法違反の疑いが持たれています。
警視庁は松崎容疑者の自宅と、「シンフォーム」の事業所の中にある松崎容疑者の机などを捜索しました。
警視庁のこれまでの調べで、顧客データベースへのアクセス権限を持っていた松崎容疑者が、専用のIDを使って情報をコピーした痕跡が見つかったほか、松崎容疑者がコピーに使った記憶媒体や自宅のパソコンから見つかった大量の個人情報を、警視庁がデータベースと照合した結果、同じ物だと確認できたということです。
警視庁は大量の顧客情報が流出し名簿業者などに拡散した詳しい経緯の解明を進める方針です。

事件発覚の経緯

「ベネッセコーポレーション」が個人情報が流出した可能性を把握したのは先月下旬でした。
通信教育サービスなどの顧客から「別の会社のダイレクトメールやセールスの電話があった」といった問い合わせが相次ぎました。
調査の結果、「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」など、26の通信教育サービスなどを利用する子どもや保護者の名前や住所、生年月日、それに電話番号などの流出が確認されました。
会社側は今月9日、およそ760万件の個人情報が流出したと発表、流出は最大でおよそ2070万件に上る可能性があることを明らかにしました。
一方、流出した個人情報について、通信教育を手がけるIT会社で、徳島市に本社がある「ジャストシステム」が、流出した情報のうち、およそ230万件分の個人情報の名簿を東京・福生市の名簿業者から購入し、ダイレクトメールを送っていたことが分かりました。
業者の話から名簿は東京の複数の業者の間で転売されたとみられています。
大量の個人情報の流出で、全国の利用者から不安の声が上がったほか、学校の教育にも影響が広がり、ベネッセに業務委託を行い、授業で教材を使用してきた福島県の南会津町と檜枝岐村の中学生合わせて169人分の名前や電話番号などの情報も流出していたことが分かりました。
また、ベネッセは動物園などで親子が参加するイベントを開き、名前や住所などの個人情報を集めていましたが、流出の発覚後、相次いで中止されました。

警視庁被害相談受け捜査を開始

警視庁は「ベネッセコーポレーション」が個人情報の大量流出について記者会見する2日前の今月7日にベネッセから被害の相談を受けて捜査を始めました。
顧客情報のデータベースの保守管理は、ベネッセから委託を受けたグループ会社の「シンフォーム」が、外部の複数の業者に業務を再委託していました。
顧客データベースには、外部の業者の中でも限られた担当者にしかアクセス権限が与えられておらず、警視庁でアクセス記録を調べたところ、1つの外部業者に派遣されていたシステムエンジニアの松崎容疑者のIDを使って、「シンフォーム」の東京・多摩市にある事業所からデータベースにアクセスが行われ個人情報が大量にコピーされた形跡が残っていたことが分かりました。
一方、流出した情報のうち、およそ257万件については、通信教育を手がけるIT会社の「ジャストシステム」が都内の名簿業者から購入し、さらにこの名簿業者も都内の別の名簿業者から購入していたことが明らかになるなど、ベネッセから流出した個人情報が複数の名簿業者を通じて拡散した疑いも出てきました。
このため、警視庁は松崎容疑者や名簿業者などから任意での事情聴取を進めたところ、松崎容疑者が情報を持ち出したことを認めたということです。
警視庁の調べによりますと、松崎容疑者はベネッセ側から貸与されたパソコンを使ってデータベースにアクセスし、個人情報を複数回にわたって記憶媒体にコピーして持ち出したとみられています。
そのうえで、その記憶媒体を自宅のパソコンにつなぎ、さらに別の記憶媒体にコピーするなどして、名簿業者に売り渡していた疑いがあるということです。
松崎容疑者は事情聴取に対し、「名簿は金になると思ってやった。個人情報は1つの名簿業者に数百万円で売った」などと話しているということです。
データベースへのアクセス記録や名簿業者の取り引き記録から、情報の持ち出しや売り渡しは問題発覚直前の先月まで続けられていたということです。
一方、最初に松崎容疑者から購入した名簿業者は、警視庁の事情聴取に対し「不正に取得した名簿ではないと説明を受けたので買った」と話しているということです。
警視庁は、松崎容疑者が当初から情報を売り渡す目的で流出させたとみて詳しいいきさつを調べています。

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