日航機墜落30年 生存者4人の今 「平凡だけど幸せに暮らす」

2015.08.12


遺族らは11日、御巣鷹の尾根のふもとを流れる神流川で灯籠流しを行った =群馬県上野村【拡大】

 あの時、あなたはどこで何をしていましたか。520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故から12日で30年を迎えた。今年も多くの遺族が慰霊のための登山を行い、悲しみや安全への思いを分かち合う。一方、この日を静かに迎えるのは、機体後方に座り、奇跡的に生存していて救出された女性4人だ。本人や関係者は、それぞれの生活について「幸せに暮らしている」と明かす。

 墜落現場の群馬県上野村では12日早朝から、遺族らが慰霊の登山に出発。墜落時刻の午後6時56分には、追悼施設「慰霊の園」で黙祷を捧げる。

 生存者4人のうち、吉崎博子さん(64)と長女、美紀子さん(38)の2人は12日までの取材に「幸せに暮らしています。(30年の歳月について)特別な思いはありませんね」と穏やかな表情で話した。

 博子さんは事故で夫と長男、次女を亡くした。毎年8月12日は親子一緒に日航機事故に関する報道を見ているという。博子さんは「私はおばあちゃんになった。美紀子も、あの時の私よりも年を取ってしまいました」と笑った。

 ヘリコプターにつり上げられて救出される姿が注目された川上慶子さん(42)は、両親と妹を亡くした。兄、千春さん(44)によると、兄妹で事故のことは話さないが、夫と子供3人の5人家族で子育てに奮闘、充実している様子という。

 日航の客室乗務員だった落合由美さん(56)は仕事を終えて帰省するため墜落機に乗った。関係者によると、現在は夫と長女、次女の4人家族。関係者は「平凡だけど幸せな日々を送っています」と話した。

 運輸省航空事故調査委員会(当時)の報告書によると、生存者4人は衝突時の姿勢、ベルトの締め方が衝撃を和らげる状況になっていたことなどから「奇跡的に生還し得た」としている。

 

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