.eu
.eu | |
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施行 | 2005年 |
TLDの種類 | 国別コードトップレベルドメイン |
現在の状態 | 利用可 |
管理団体 | EURid |
後援組織 | European Commission |
利用地域 | 欧州連合に関連のある団体 |
使用状況 | 欧州連合域内では一般的になりつつある。 |
登録の制限 | 登録者は欧州連合域内に存在しなければならない。 |
階層構造 | 登録名は第2レベル直下に登録される。 |
関連文書 | Commission Regulation (EC) No. 874/2004 |
方針 | UDRPと同じ |
ウェブサイト | EURid |
.euは国別コードトップレベルドメイン (ccTLD) のひとつであり、欧州連合および欧州連合加盟国の組織や市民のためのドメイン名である。2005年12月7日発足。サイバースクワッティング防止のため .info の発足時と同様に最初の段階では商標の所有者が登録し、本格的な運用は2006年4月7日から開始している。
.eu ドメインは EURid によって管理されている。これはベルギー、チェコ、スウェーデンおよびイタリアの各国トップレベルドメイン・レジストリの運用者からなるコンソーシアムである。
設立と初期期間[編集]
.EU トップレベルドメインは ICANN により2005年3月22日に承認され[1]、2005年5月2日にインターネット上の DNSルートゾーンに設定された[2]。欧州連合は国ではないものの(国際行政機関および超国家的機関である)、国家以外の組織にトップレベルドメインが割り当てられた例は前から存在した(.nato など)。
先取権(登録商標、地理的な名前、社名など)をもつレジストラントはサンライズ・ピリオドから登録を開始した。このさいドメインの登録には特定の名前の所有を証明する書類が必要である。この決定は EURid から承認機関として選定されたプライスウォーターハウスクーパース・ベルギーによってなされた。この手続きを経て、ほとんどの企業が自社の登録商標をドメイン名として登録することができている。
企業および商標のための登録は2006年2月7日より始まった。登録開始から最初の15分間で計27,949件の申請が、最初の1時間で71,235件にのぼる登録が行われている。
申し込みの殺到[編集]
2006年4月7日午前11時 (CET)、登録商標を持たないものもドメイン登録が可能となった。希望のドメインの登録を行なう最高の機会であったため、ドメインを要求する多くの人々からの申し込みが殺到し、順番に処理されていった。70万以上のドメインが最初の4時間に登録され、Godaddy や Dotster などに登録を依頼した人は、待ち行列が長く反応が返ってこない状況となった。2006年7月には、200万以上の .eu ドメインの名前が登録された。これはヨーロッパでは .de、.ukに続く第3に大きなドメイン、世界では7番目に大きなドメインとなり、.info に並ぶほどになった。
Godaddy の創設者であり CEO である、ボブ・パーソンは EURid によるランドラッシュ(一般による申し込み)のプロセスを非難した。とくにパーソンは一部の登録者による特定の名前の使用を強く非難した。ブログにおいてパーソンは「これらの会社は本当に実在する名前を登録する代わりに何百もの「幽霊」登録を作り出した」と述べた[3]。 パーソンは400ものサイトを例に出し、すべてがニューヨークの同じ住所で同じ連絡先である LLC により登録されていると述べた。彼の意見では、それらは .eu ドメインのランドラッシュを乗っ取って作られた幽霊登録であった。
これらの「幽霊」登録は、あるドメインに対して本当の実在する登録が1つに対し、数百のドメインの登録の機会の差が実際に存在した。 したがって一部の登録は .eu のランドラッシュのプロセスにおいて混雑を引き起こし、多くの一般的な名称の .eu ドメイン名はこれら「幽霊」登録を行っている会社により所有されている。
EURid の広報担当であるパトリック・リンデン (Patrik Lindén) はパーソンによる非難を否定し、EURid はそれぞれの申請が個々に合法的な主体であるということを検証し、またそれぞれの申込者は我々の示す内容に同意することを署名して、事前に1万ユーロを支払う義務があると述べている[4]。パーソンはそれぞれの登録が個別の法律上の存在であるかを議論していないうえ、そのような存在が些細なものであると示し、以下のように発言している。「リンデンは、EURidの申し込みが登録前に法律上存在しているかの確認を行ってからの登録であると誇りにしているようだ。それが何を意味しているか少し考えてみればよい。$50で「法律上の存在」―LLC―を作ることができ、それだけでよいんだ。それを登録したい場合はどうすればよい?ドメイン名―特にヨーロッパのドメイン名―をエンドユーザーに供給することを許された組織が、本当にドメイン名登録ビジネスをしようと考えないだろうか?」[5]
Eu はポルトガル語で「私(一人称)」を意味するため、ドメインが一般に登録可能になるとポルトガル語利用者による登録が急増すると見られている。ポルトガルの国民はこのドメインに登録できたが、ポルトガル語圏であるブラジルやアフリカの一部では利用が不可能となっている。ルーマニア語でも eu は「私」を意味するため、2007年にルーマニアが欧州連合に加盟したさいには同じことが起こると予想されている。
欧州連合の組織による使用[編集]
セカンドレベル・ドメインである .europa.eu は欧州連合の機関用に予約されており、2006年5月9日のヨーロッパ・デーにほとんどの機関が .eu.int ドメインから .europa.eu ドメインへと移行している。また欧州中央銀行などのほかの機関でも .eu に移行した。
参照[編集]
- ^ “ICANN board approves agreement with EURid”. EURid (2005年3月21日). 2006年6月26日閲覧。
- ^ “Check out our domain name: .eu is now in the internet root”. EURid (2005年5月2日). 2006年6月26日閲覧。
- ^ Parsons, Bob (2006年4月9日). “The .EU landrush fiasco. A bumbling registry allows Europe's very own domain name to be highjacked!”. 2006年6月26日閲覧。
- ^ Keizer, Gregg (2006年4月11日). “New .EU Domain Name System Irks U.S. Firm”. TechWeb Technology News. 2006年6月26日閲覧。
- ^ Parsons, Bob (2006年4月12日). “EURid denies .EU landrush abuse. These guys couldn't spin a top.”. 2006年6月26日閲覧。
外部リンク[編集]
- IANA .eu whois information
- EURid - The European Registry of Internet Domain names
- EURid registration status report, including breakdown of registrations by country
- .eu domains by IP addresses
- PWC Belgium's validation service for Eurid
- EU to launch its own web domain (BBC)
- Eu Won't Believe It: The Great .eu Domain Name Fiasco
- No .eu domain for the Swiss (and Iceland, Liechtenstein and Norway) (The Register)
- ".eu": A New Internet Top Level Domain