清水薫

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MAJOR > MAJORの登場人物 > 清水薫

茂野(旧姓:清水) 薫(しげの(きゅうせい:しみず) かおる)は、満田拓也の漫画作品『MAJOR』及びそれを原作とするアニメ『メジャー』に登場する架空の人物である。

アニメでの声優は笹本優子が担当。

プロフィール[編集]

  • ポジション
  • 投打:右投右打
  • 背番号:9(三船リトル)
  • 生年月日:1987年[1]12月10日生まれ。
  • 血液型: O型
  • 身長/体重164cm、49kg

人物[編集]

本作のヒロイン。勝気な性格で男の子言葉を使うことが多いが、一途でとても純情。小学生時代はおてんばで、リトルの頃から、吾郎に心を寄せていた。その後、吾郎が黙って福岡に転校したことに激怒し、それ以来野球を憎んでいたが、吾郎が戻ってきた後には和解し、以降ずっと吾郎を見守っている。

吾郎が落ち込んだ時には彼女ならではの助言をしている。また正義感が強く、小学生の時には、沢村からいじめられていた小森を庇って吾郎のチームに誘ったり、W杯時には、寿也の妹の美穂にアドバイスしたりと頼りになる女性。

吾郎の改姓後も恋人同士になった後も、一貫して吾郎のことは「本田」と呼んでいたが、結婚後は「吾郎」に変わっている。そして、いずみを出産した後は「おとさん」と呼ぶようになる。

来歴[編集]

リトルリーグ編
小学4年の時、同級生となった吾郎の野球への熱意に心を打たれ、三船リトルで野球を始める。縄跳び120回、二重跳び18回の記録を持ちながら、野球に関しては全くの素人であった。最初はキャッチボールも出来なかったが、吾郎の協力もあり上達していく。このことがきっかけで吾郎のことを意識し始める。小森の負傷後、代わりの捕手を志願し、吾郎の球を1週間で捕れるようになった努力者。
三船東中学校編
三船東中学ではソフトボール部の主将を務める。吾郎が一言も告げず福岡に転校したことで傷ついていたが、結局は吾郎を許し、野球部の一日マネージャーも務めるなど野球部を応援する。高校受験で吾郎と一緒の海堂高校進学を目指し、偏差値の高い普通科に猛勉強の末に合格するが、ソフトボール部がないことを後で知り、吾郎の勧めもあって聖秀高校に進学した。
聖秀学院高校編
ソフトボール部のエースを務める。2年の時に「打倒・海堂」を胸に聖秀に編入してきた吾郎と再会し、ソフトボール一筋と思いつつ、抑えきれない恋心に戸惑う。野球部新設を目指した吾郎が部員集めのために組んだ練習試合では捕手を務めて吾郎の剛球を受け、横浜リトル・シニアでレギュラーだった弟・大河を入部させるなど、陰日なたに協力。吾郎の苦闘を最後まで見つめ続ける。高校卒業後は杏和女子学院大学に進学。
W杯編
大学でもソフトボールを続けている。帰国した吾郎に初デートで告白され、吾郎を見守り続けて10年という年月を経て恋愛関係となった。その後、大学の春休みを利用してW杯日本代表に選ばれた吾郎を応援しにアメリカに行く。そこで佐藤寿也の生き別れの妹・美穂と出会い、佐藤兄妹の橋渡し役も務める。
メジャーリーグ編
メジャーで活躍する吾郎に再び会いに行くためソフトボール部をズル休みしてまで渡米費用を稼いでいたが、先輩部員に「ソフトに集中する覚悟が出来るまで練習に来るな」と咎められた上に練習試合に遅刻してしまう。アルバイトも中途半端になって解雇されてしまい、家族にも叱咤されたことから一時は退部を考えたが、沢村や小森ら周囲の人々の思いを知り再びソフトボールに打ち込むようになる。吾郎が渡米2年目でメジャーに昇格し、所属するインディアナ・ホーネッツの地区優勝決定戦をテレビを通じて日本から応援している。
吾郎がメジャー2年目を終え帰国した際にはソフィアとの関係を誤解、また「野球選手の妻になること」という重大な決断を迫られ躊躇するが、吾郎の温かなプロポーズを受け、数年後に結婚する。ワールドシリーズ・ホーネッツ対レイダース戦時点で第一子を妊娠、臨月を迎えていたが、テレビで吾郎が頭部に打球を受け気絶する光景を目の当たりにし、翌朝陣痛に見舞われ病院に担ぎ込まれる。ホーネッツがワールドシリーズ優勝を決めた直後に長女・いずみを出産し母親になる。
日本プロ野球編
長男・大吾を出産し二児の母親となったが、吾郎の故障によるメジャー引退により一家で日本に帰国する。吾郎が野手として現役を続けるにあたって、子供達に時期が来るまで教えないよう頼まれ誰よりも理解を示す一方、「父親の本当の姿を知らない子供たちの気持ちを考えて欲しい」と吾郎を叱ることもあった。
MAJOR 2nd
台湾に渡っている吾郎の頼みで、三船リトルに送迎用のマイクロバスを寄贈してやるなどしている。一方で一年足らずで野球を辞めて以来、自堕落な日々を送る長男・大吾の現状を憂いているが、当初は気持ち等を聞き出す事等のメンタルケアを全く行わず、練習試合にも大吾の意見を無視して強引に参加させるなど、母親らしからぬ荒療治的な方法で改善させようとしていた。結果、大吾の野球に対する周囲に対しての劣等感をより根深いものにしてしまっている。
佐藤光の言葉に発奮し、その光を見返してやりたい一心で再び野球に向き合う決心をした大吾の姿を見てからは考えを改め、「父親である吾郎は吾郎、大吾は大吾だから」と漸くメンタルケアを行いノックの練習や自身の四十肩によりバッティングセンターでの捕球練習をして来いと幾分は母親として大吾と向き合うようになった。

脚注[編集]

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  1. ^ 寿也の妹・美穂の生年が1990年であることより。(コミックス59巻)