高山祭
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高山祭(たかやままつり)は、岐阜県高山市で毎年開催される、4月14~15日の日枝神社例祭「春の山王祭」[1]と、10月9~10日の櫻山八幡宮例祭「秋の八幡祭」の総称である[2]。
京都市の祇園祭、埼玉県秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭の1つに数えられる。また、京都市の祇園祭、滋賀県長浜市の長浜曳山祭と並んで日本三大山車祭とされる。
1960年6月9日に「高山祭屋台」が重要有形民俗文化財に、1979年2月3日に「高山祭の屋台行事」が重要無形民俗文化財に指定された。同じ行事に関連して、国の重要有形民俗文化財・重要無形民俗文化財の両方の指定対象となっているものは日本全国で5例件のみで、その内の1例である。
目次
屋台[編集]
「山車」のことを、高山など中部地方の一部では「屋台」と呼ぶ。
祭の屋台は、各町内の屋台蔵に保管されている。高山市内を歩くと、いたるところで正面に大きな扉のついた白壁の土蔵のような建物を見かける。祭以外の時は、この屋台蔵で大切に保管される。祭の際は屋台蔵から引き出され、神社前などに引き揃えられる。なお装飾が施された貴重な文化財であるため、雨天及び降雨が予想される場合には引き揃えは行われず各屋台蔵で待機となる。
秋の八幡祭の屋台は交代で屋台会館に移され、祭の期間以外は一般客に公開されている。この屋台会館は、櫻山八幡神社の境内にある。
高山祭屋台は「動く陽明門」とも呼ばれ国の重要有形民俗文化財である。
春の山王祭[編集]
神楽台[編集]
古くから山王祭の神楽、獅子舞を主管していた屋台。構造は、屋根無し、太鼓昇降、四輪外御所車。文化2年、荷車形から現在の四輪形の屋台になり、その後嘉永7年、明治26年、昭和50年、平成7年に修理が行われている。
三番叟[編集]
神楽台に続き巡行する屋台。創建当時は「恩雀(おんじゃく)」と呼ばれていた。構造は非常に質素であり、屋根有り、恩雀が1対、宝玉付き。中央には欄干があり、波模様が素木で彫刻されている。
麒麟台[編集]
創建年は不詳。天明4年(1784年)の火災で一度焼け、文化3年(1806年)に再建。再建当時は「鉄輪(かんなわ)」の名で知られていた。その後「よしの静(よしのしずか)」に改名し、さらにその後「麒麟台」になる。豪華な外見で、台名の示す通り、屋根飾りとして一対の麒麟を乗せ、中段、上段の木鼻にも麒麟の彫刻がある。下段の彫刻は、谷口与鹿作「唐子群遊彫刻」。屋台彫刻中の逸品である。
石橋台[編集]
読みは「しゃっきょうたい」。現在の屋台は慶応元年(1865年)に完成したものである。美女のからくりが付いていて、石橋台の知名度が高い理由である。中段には鳳凰、獅子、龍の彫刻がある。
五台山[編集]
鳳凰台[編集]
恵比須台[編集]
龍神台[編集]
からくりあり。
崑崗台[編集]
琴高台[編集]
大国台[編集]
青龍台[編集]
秋の八幡祭[編集]
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神楽台[編集]
上記の「春の山王祭・神楽台」を参照。
布袋台[編集]
からくりあり。
金鳳台[編集]
大八台[編集]
鳩峯車[編集]
神馬台[編集]
仙人台[編集]
行神台[編集]
宝珠台[編集]
豊明台[編集]
鳳凰台[編集]
その他の屋台[編集]
飛騨総社及び東山白山神社にも各1台の屋台がある。
- 飛騨総社 神楽台(神田町2丁目)
- 東山白山神社 神楽台(鉄砲町)
両神社の祭とも屋台は出るが、高山祭には含まれない。
題材にした作品[編集]
脚注[編集]
- ^ 「年中行事事典」p455 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
- ^ 高山市観光課「高山祭|高山市観光情報」
外部リンク[編集]
- 櫻山八幡宮(公式サイト)
- 高山祭屋台 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 高山祭の屋台行事 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
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