越境した木は幹ごと切除、横浜地裁判決を変更/東京高裁

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横浜市鶴見区の住宅街で敷地を越えて伸びた大木の切除をめぐり争われた訴訟で、東京高裁(園尾隆司裁判長)は26日、「環境保護」を理由に、木の幹を切らずに境界線を越えた枝のみの切除を命じた横浜地裁判決を変更し、民法に定められた通り境界線を越える部分は幹も切除するよう言い渡した。

6月の横浜地裁での判決では、落ち葉などによる原告女性の被害を「相当程度の損害が生じている」と認定しながらも、被告男性方から越境して伸びてきているミズキの木の切除については「境界線上の幹で切除すると木が枯れてしまう蓋然(がいぜん)性が高い。樹齢を重ねた樹木は人間の生活環境の重要な構成要素として価値を有するもので、その損害を軽微なものと評価することはできない」として、幹の切除を認めなかった。

控訴審判決は「(境界線を越える木について定めた)民法233条に基づき、特段の事情のない限り理由があるものとして認容すべきだ」とした上で、「原告は樹木が大きく張り出しているのを受忍する前提で土地を購入したわけではない。本件樹木は、樹種や樹齢などからみて特別に保護を要するものとはいえない」などとして、切除を求める原告の請求の正当性を認定。「(木が)立ち枯れる恐れがあるとしても、権利の乱用に当たるものとはいえない」とした。

原告側代理人は「当然の判決」とコメント。被告は「環境に配慮した判決を望んでいたが、残念です。あきらめて木は切るしかない」と話した。

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