三日月湖
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三日月湖(みかづきこ)とは、蛇行する河川が長期の侵食などの影響により河道を変えた際、旧河道が取り残されて池や湖となったものである。河跡湖(かせきこ)とも呼ばれる。
三日月湖の形成[編集]
氾濫原の中を蛇行する河川は、僅かな地層、地形の変化で幾つものカーブを創り出す。カーブの外側では侵食、内側では堆積が行われるために、カーブは徐々に大きなものとなり、根元の括れが小さくなっていく。やがてカーブ同士が接合して流路が短絡されると川の水は短絡路を流れるようになり、大きくカーブしていた旧河道は流れから取り残される。その結果、新河道と旧河道との間に土砂が堆積して旧河道は河川から切り離されて湖となる。多くの場合、この湖が三日月形となっているため三日月湖と呼ばれる。
また、洪水などによって大規模な侵食が起きて流れが変わったり、河川改修にともなう人工的な流路変更によって同様の地形が作り出されることがある。このような地形が陸地化された場合、地震による液状化現象の原因となることが多く、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)でクローズアップされた。
三日月湖が現存する主な河川[編集]
日本[編集]
- 北海道:石狩川、天塩川、釧路川、標津川、雨竜川
- 東北:雄物川、阿武隈川、最上川、北上川
- 関東:利根川、渡良瀬川、荒川、小貝川
- 中部:阿賀野川、関川、狩野川、栃山川
- 近畿:加古川、猪名川、大日川
- 九州:加勢川、黒川
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