<衆院>野党代表質問 甘利氏疑惑で首相任命責任など追及
(毎日新聞) 01月26日 10:35
安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が26日午後、衆院本会議で始まった。民主党の岡田克也代表は、甘利明経済再生担当相と秘書が建設会社から口利きを依頼され、現金を受け取ったとする週刊文春の報道を巡る問題について、甘利氏は内閣の重要閣僚であると指摘し、首相の任命責任を追及した。
また、首相が夏の参院選で、憲法改正発議に必要な3分の2以上の議席を改憲勢力で確保する目標を示したことに対し、「憲法改悪に道を開く」可能性があると強調。自民党が2012年に発表した憲法改正草案に、内閣が緊急事態時に法律と同じ効力を持つ政令を出せるようになることや、限定のない集団的自衛権が盛り込まれているとして、首相の基本的人権や平和主義に対する認識をただす。昨年9月成立の安全保障関連法についても「憲法違反」と批判。同法の廃止法案を今国会に提出する考えを示す。