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カレーパンマンの話題の続き。

カレーパンマンと友だちである私は、「アンパンマン」の劇場版映画を、何度か見に行ったことがある。
映画館の切符売り場で、「アンパンマン大人一枚」というのは、かなりの勇気を要する。
館内に入っても、子ども達には配るうちわを私にはくれない。若いお母さん達の不審そうな視線が痛いほど感じられる。
「来るんじゃなかった。隣のポ○ノ映画にでもしとけばよかった」と、後悔の念に駆られる。

でも、ストーリーが進むにつれ、つい手に汗を握ってしまう私である。
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 ここ数日、体調がよくない。
 朝起きたら喉がいがらっぽかったのを、気づかないふりをしていたら数日でツバも飲み込めないほどの痛みになった。しかし、これが夏風邪だとはまだ認めていない。もし風邪であっても、私のここ数日のスケジュールにはいささかの変更も許されないのだ。

 ということで、今日は用があって銀座へ。
 三原橋の交差点、晴海通りを渡ろうとすると、街の喧騒の中で「・・・・くん!」と私の名を呼ぶ声が聞こえた。
 日本広しといえども、私のことを君づけで呼ぶ人間はそう多くない。
 「何者?」と驚いて振り返ると、カレーパンマンであった。

 より正確に言うと、「それいけ!アンパンマン」のカレーパンマン役の声優で、舞台女優としても活躍している柳沢三千代さん。以前、怪我をした脚の治療に、近くの整体院に通っているという。有名スポーツ選手も通っているところだそうで、最近、脚に災いが降りかかっている私としても興味津々、つい立ち話が長くなった。

 彼女とは大学同学部の同学年、私は写真学科で彼女は演劇学科。入学式のその日に「目が合って」知り合って以来、四半世紀以上にわたる友人だ。大阪人同士ということもあり、とても気が合ったし、互いに友人を紹介したりして世界が広がった面もある。

 大学一年の頃は大学にもアパートにも冷房などなく、さりとて金もなく、二人で池袋西武の地下食料品売り場の試食のハシゴで昼飯をすませたこともある。
 私の写真の課題ではしばしばモデルを務めてもらったし、演劇学科の妙な課題(「アニマルエクササイズ」という授業で動物の動きの真似をするので動物園に一緒に行って写真を撮る、とか、「人命に害をおよぼさない程度のいたずらをして顛末をレポートせよ」との課題で、サンシャイン60ビルのエレベーターのボタンを交代で全部押して降りる、とか)につき合わされたりもした。
 ヨネヤマママコさんのパントマイムを観に行こうと誘われて新宿コマ劇場に行ったり(チケットを持った彼女が一時間の大遅刻をしたのだ)、彼女が大学一年の後半から参加した、いまや伝説の劇作家・如月小春さん(故人)が主宰する劇団「NOIZE」を、旗上げから撮らせてもらったり、いろんな体験をさせてもらった。
 当時、彼女を通じて知り合った俳優さんの中には、いまも活躍中で、交流が続いている人もあるし、そこから派生した人間関係から、大竹しのぶさんと役所広司さんの二人芝居で、「六甲おろし」と85年当時の阪神タイガース各選手のコンバットマーチの歌唱指導、応援団の演技指導を私がするという、稀有な体験もした。

 池袋で飲みすぎて酔いつぶれて帰れなくなった彼女を、椎名町の私のアパートで始発電車まで保護したり(でも誓っていうが、何も起こらなかった。当時住んでいた「和風荘」は、池袋駅からも徒歩10数分で、飲んで帰れなくなった人間の溜まり場でもあったのだ。常連の中には日芸の某先生、池袋の某カメラ店主もいた)、やはり池袋で酔いつぶれて、終電に乗り損ねた彼女を買ったばかりの車で丸井前まで迎えに行ったりしたこともあったが、総じてプラスの人間関係を呼び込む、不思議な友人関係であった。
 そうそう、大相撲の水戸泉の大ファンであった彼女の声優仲間(確かコボちゃんの彼女)と一緒に、名古屋場所を見て、一緒に名古屋の街で櫃まぶしを食べに行ったこともあったなあ。

 大学を出て、私が週刊誌のカメラマンとなり、彼女が声楽の先生について声優としての新たなスタートを切ったあとも、その距離感はほとんど変わっていない。「アンパンマン」のテレビアニメが始まるとき、「カレーパンマン」の役に決まったと聞いて、(アンパンマンを知らない世代の私は)何じゃそりゃ、と思いながらも嬉しかったのが、つい昨日のことのようだ。
 いまや、「カレーパンマンと友だち」であることは、小さな子どもたちに尊敬される唯一の拠りどころになっている。
 以来、毎年のようにお芝居を観に行き、テレビのナレーションなどで名前を発見しては、自分も頑張らなきゃ、と刺激を受けている。

 誕生日が7月末と8月初めと近く、19才の誕生日からこんにちまで、この時期になるとどちらともなく「誕生日おめでとう」コールやメールで生存確認を続けている。今年で何年目・・・・・・と考えると恐ろしいですな。
 ともあれ、そんな友人とバッタリ会えて嬉しかった。お互い少しだけ年を重ねたけど、頑張ろうな。


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