傾向と対策
牡馬クラシック第1弾である皐月賞。「スピードがある馬が勝つ皐月賞」とよく言われますが、果たして本当でしょうか?2009年に、1分58秒台の高速決着となりましたが、以降は毎年2分フラット前後での決着でした。しかし2013年にロゴタイプがレースレコードの1分58秒0を叩き出しました。
確かに傑出したスピード能力がある馬が勝つというのはあながち嘘ではないようです。
ただ、それ以外はペースは特に強力な逃げ馬がいない限り平均ペースで流れ、上がり3Fは34秒後半~35秒前半、時計は2分フラット前後での決着になることが多いです。
逃げ馬にこだわる馬がいなかったりする場合は平均ペースで流れ、先行馬有利の展開になることが多いでしょう。
このレースの特徴としてはクラシック第1弾ということで、各路線から勝ち抜いてきた馬が初めて一堂に会するということになります。このため、各路線の馬の力量比較が難しいのも特徴です。
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中山競馬場内回り2,000mについて
皐月賞は2011年を除くと中山競馬場内回りの2000mで行われますが、このコースは基本的には外枠が分が悪いコースです。2頭で迷った場合は内枠の方を選ぶのがベターと言われるほど真ん中から内枠に関しての好走率が高いコースと言えるでしょう。それにも関わらず、皐月賞に限って言えば7枠が4勝を挙げており8枠も2勝を挙げて、この2枠で6勝2着3回3着2回という傾向が現れています。(2011年を除く皐月賞過去10年)
また直線も比較的短いコースなので追い込み馬には厳しく直線だけで前に行く馬は割引たいところです。3コーナー過ぎからのコーナリングをまくりながら上がれる脚をもっていない追い込み馬には厳しい競馬になりそうです。
逆に注視したいのは逃げ馬と先行馬です。近年では豪快な追い込みが決まることも多い中央競馬ですが、皐月賞は意外に前残りに期待が出来るレースが多く、逃げ先行馬だけで4勝を挙げており、2着にも2回入っているところからも、先行して粘れる脚を持つ馬には注意をしておきましょう。
対して差し競馬をすすめる馬は勝率でやや先行馬に劣るものの、連対率、複勝圏内率で五分五分で殆ど差がない点。先行馬、もしくは差し馬を中心に馬券を組立たいところです。
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