「連続テレビ小説『あさが来た』」NHK総合ほか

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西谷真一

時代背景を美しく表現した「あさが来た」チームが快勝

江戸から明治へと時代の流れを丁寧に描いた西谷真一が監督賞を受賞。「主人公の周囲にいる人物を登場から最後までを丁寧に描くことで、いろんな人の人生を垣間見た気持ちになった」などの高評価が。2位の「ナオミとカナコ」の金井紘、葉山浩樹、品田俊介には、「あの緊迫感をラストまで持たせたのは演出の力」の声が。3位は〝いつ恋〟の並木道子、石井祐介、髙野舞。

受賞の言葉

「ドラマは俯瞰的に人物を捉えがちですが、『あさが来た』ではまず登場人物の目線での演出を心掛けました。それが視聴率やこういう賞をいただける結果につながったんじゃないかと思っています。撮影中は、役者さんの考えてこられたアイデアやお芝居はできるだけ尊重するようにしました。俳優さん本人の個性と〝役〟と演出の化学反応でお芝居は生き生きするのだと思っています。主演の波瑠さんも玉木宏さんも、集中力と持続力が共に強い方です。短距離でも長距離でも首位を狙えるくらいの強靭な精神力と演技力を持ち合わせています。結果的には彼ら2人との根比べでしたね(笑)。他にも、鈴木梨央ちゃんは見事なまでの演技にほれ込んでしまいましたし、清原果耶さんもかわいいし、演技の初々しさにひかれましたね。脚本家の大森美香さんとは驚くほど趣味が似ていました。大森さんは映画監督もされていて、脚本が監督台本にもなっているくらい適切にト書きが書かれていたので、その通りに演出して間違いなかったですね(笑)」

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