ヒマラヤ山脈の南にあり、面積は九州とほぼ同じ、人口は約75万人。
四季に恵まれ、未開の自然が残る豊かな国「ブータン」は
チベット系大乗仏教を国教とし、人々の祈りが生活の一部となっている国です。
本展では日本・ブータン外交関係樹立30周年を記念し、
「ブータン王国国立博物館」「ブータン王立織物博物館」「ブータン王立テキスタイルアカデミー」の全面協力のもと、
ブータン仏教に関する仏像、仏画、法典、宗教楽器、織物など、貴重な文化資料を日本ではじめて公開します。
人々の祈りと共にある品々は、美術的に美しいものであると同時に、
仏の教えや信仰心といった目に見えない精神的価値を形にした生きた祈りの対象として私たちに語りかけてくれるでしょう。
さらに2011年に来日し、大きな話題となった第五代ブータン国王、王妃の衣装も含むロイヤルコレクションも特別展示。
数々の貴重な文化資料を通じて「しあわせの国」として知られるブータンの魅力、そしてブータン人の生き方に迫ります。
「広大なヒマラヤ山脈の奥深くには、人生のあわただしさと無限の叡智を交換できる不思議な市場がある」
11世紀の聖人ミラレパがブータンを称する言葉にもあるように、
本展を通じて人生のあわただしさから少しの間だけ離れ、ブータンの叡智に触れていただければ幸いです。
1933年ブータン東部で英国の探検家により発見された「ブータンシボリアゲハ」は、
2011年8月に日本蝶類学会とブータン王国の学術調査隊が再び発券するまで、記録が途絶えていた幻の蝶です。
本展では世界最後の幻の大蝶、ヒマラヤの貴婦人とも言われるこの「ブータンシボリアゲハ」の標本を特別に公開します。
(※ブータンシボリアゲハは、6月5日をもって展示を終了いたしました。)
日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業 「ブータン~しあわせに生きるためのヒント~」 The bhutan Exhibition -A Hint to Happiness- |
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会期・ 開館時間 |
2016年5月21日(土)~7月18日(月・祝) 10:00~17:00(※最終入場は閉館の30分前まで) 会期中無休 |
会場 |
上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園 1-2 【交通アクセス】 ・JR 上野駅 公園口より徒歩3分 ・東京メトロ・京成電鉄 上野駅より徒歩5分 |