週刊漫画TIMES

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週刊漫画TIMES
愛称・略称 週漫,シューマン,SHUMAN
ジャンル 青年漫画雑誌
読者対象 30 - 40代以上の男性
刊行頻度 週刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 320円
出版社 芳文社
発行人 東敬影
編集長 吉田円
雑誌名コード 20351
刊行期間 1956年11月 - 刊行中
レーベル 芳文社コミックス
姉妹誌 まんがタイム,週漫スペシャル,別冊週漫スペシャル
ウェブサイト http://shukanmanga.jp/

週刊漫画TIMES』(しゅうかんまんがタイムス)は、芳文社が発行する青年漫画雑誌

概要[編集]

日本初の週刊漫画雑誌として1956年11月創刊。毎週金曜日に発売。通称『週漫(しゅうまん)』。キャッチコピーは「一週間をユカイに生きる!」。4コマ専門誌『まんがタイム』は本誌の増刊として刊行が開始された。

週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)・『漫画サンデー』(実業之日本社2013年休刊)とともに、中壮年世代向けの漫画誌として名高い。3誌ともに、かつては大人漫画(ナンセンス漫画)を中心とした構成であったが、大人漫画の退潮によりストーリー漫画の雑誌となっている。

創刊当初は官能小説や軽い性描写を含んだポルノ漫画が中心であり、『ゴラク』『マンサン』で連載されているやくざもの漫画は2000年代以降ほぼ皆無である。2000年代以降、『モーニング』や『ビッグコミック』などヤング向け青年漫画雑誌と同じく、特定の職業を題材に恋愛や社会問題を絡めた職業もの・社会派作品が多くなり、2013年8月時点では掲載作の過半数が職業もの関係が占めている。また、「ガズリング」のような女子高校生を主人公にした萌え調の作品や、陸乃家鴨真鍋譲治など18禁漫画家として活動する作家の一般作品の連載も多い。

連載作品のうち毎号掲載なのは四分の一程度でその他は不定期連載となっており、雑誌の巻末には4号後までの掲載スケジュールが載せられている。2012年からは公式サイト上でも同様の内容を掲載している。

純粋に性描写を前面に出したポルノ漫画(非18禁)は「若奥さま喜々一髪」のみ長期連載中であり、それ以外は『週漫スペシャル(2010年休刊)』および『別冊週漫スペシャル(2014年休刊)』が扱うようになった。なお、お色気要素の入った読切作品をオムニバス形式で掲載する「SEXYシリーズ」コーナーがあり、2011年前半までは毎号掲載となっていた。しかし2011年後半以降は掲載頻度が大幅に減少し、一般の読切作品や不定期連載作品の掲載に充てられている。

過去には植田まさし鈴木義司小島功東海林さだおコジロー田中しょうらによるナンセンス漫画・4コマ漫画も数多く掲載されていたが、2015年現在、ナンセンス漫画は針すなおの「ウイークエンド笑」のみの掲載になっている。なお植田と東海林は当誌で漫画家デビューを果たした。

2008年春から中ページで掲載されていた目次(「ウイークエンド笑」含む)を最終ページに移設し、表紙・カラーページ以外の紙も白色の上質紙に統一した。

1969年から1980年まで明治神宮野球場の外野にフェンス広告を出稿していた。

派生誌として『週漫スペシャル』(2010年休刊)および『別冊週漫スペシャル』(2014年休刊)があり、いずれもお色気路線に特化した漫画誌であった。

表紙[編集]

創刊時から長らく、写真風のリアルなタッチで描かれた女性の一枚絵が表紙を飾っていた。

表紙イラストはイラストレーター塚本馨三(つかもと けいぞう)が1970年から担当。1970年4月11日号から2008年7月18日号までの38年5ヶ月の期間を対象として「一雑誌のイラスト制作者として世界一長いキャリア」の名目でギネス・ワールド・レコーズに認定されている[1]

その後も休むことなく担当していたが、2010年頃から掲載作品のカラーイラストを塚本のイラストに端に添える形となり、2010年10月29日号からは逆に掲載作品のカラーイラストがメインとなった。そして、2011年5月6日号をもって塚本は表紙担当を降板し[1]、連続掲載記録は41年でストップ。表紙は掲載作品のカラーイラストのみとなった。

なお、塚本が表紙を手がける以前は画家の宮永岳彦が表紙イラストを執筆していた。

単行本[編集]

単行本のレーベルは「芳文社コミックス」である。

連載作品の全話単行本化は一部の作品しかなされず、単行本化されても初期の数巻のみ刊行され、未単行本化話数を積み重ねながら長期連載となったり、コンビニコミック芳文社マイパルコミックス)での発売という場合もある。

しかしながら、2010年以降に連載開始した作品は単行本収録話数(1巻9話前後)の倍数に合わせて完結し、全話単行本化される傾向にある。

現在連載中の作品[編集]

●印は単行本続刊中作品、◆印は連載初期しか単行本化されていない作品、▲はマイパルコミックスでの刊行作品。▼は未単行本化作品。特記無しは連載開始直後の作品もしくは不明。

不定期掲載[編集]

単発・読切作品[編集]

  • アプリQ!(原作:利根敦、作画:小牧央)※短期集中連載扱い、2015年7/3号 - 7/24号掲載
  • 海辺の町にて(二宮ひかる、2014年11/14号 - 11/28号掲載)- 単行本『神崎くんのいとこ』収録
  • 縁切湯屋物語(いけだまや、2015年11/20号 - 12/11号、短期集中連載)
  • 栄光なき11(イレブン)(能田達規、2014年6/27号 - 7/18号掲載)
  • 黄金風景(丸山幸治、2013年5/3号、7/11号、2014年11/14号掲載)
  • オトノムシ(荒川三喜夫、2012年8/31号 - 9/7号掲載)- 『ピアノのムシ』として連載中
  • 神崎くんのいとこ(二宮ひかる、2014年5/9-16合併号 - 6/20号掲載)●
  • 君の名は(二宮ひかる、2014年12/19号掲載)
  • くじら(二宮ひかる、2015年8/14号掲載)
  • 寝室の猫(二宮ひかる、2015年11/13号掲載)
  • スロースターター(ハルミチヒロ、2012年8/3号、2014年9/19号 - 9/26号掲載) - 2014年9/26号で不定期シリーズ連載化告知 - 2/26号掲載))
  • 7年ごとの彼女(二宮ひかる、2015年11/6号掲載)
  • 冬の迷いゴ(陸乃家鴨、2015年2/27号)

セクシーシリーズ[編集]

  • 「快感ループ」(作:usi)として2013年5月に単行本化
    • 女子大生の恋 恋の生涯学習(2011年5/14号),妻たちのヒミツ クローズ・クローゼット(2011年11/3号),妻たちのヒミツ スリル・ゲーム(2011年12/3号),制服美女の恋 僕の彼女は…(2012年6/3号),旅先の恋 あなたが気付くまで(2012年9/23号),私とデート体験 (2012年10/5号),極貧ドリーマー(2013年2/1号)
  • シークレット・ロマンス(2012年7/20号 成田マナブ)
  • 恋のボーナスステージ(2012年9/28号 はらざきたくま
  • デリバリー デリドラの女(2013年8/23・30号 usi)- 『デリバリー』として連載中

過去に掲載されていた作品[編集]

●印は単行本化済み完結作品、◆印は連載初期しか単行本化されていない作品、特記無しは未単行本化作品もしくは不明。

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や行[編集]

ら行[編集]

漫画以外の連載企画・読み物[編集]

連載中の企画・読み物[編集]

  • 温泉ホットざんまい (中尾隆之、イラスト:まのとのま)
  • 今すぐ食べたい!缶詰レシピ 百缶繚乱
  • 知って得する!大人のマナークイズ
  • 激辛シネマ鑑定団+ (にしかわたく)

過去に連載された企画・読み物[編集]

  • 百万人のお笑い大学
選者:はらたいら。1コマ漫画の空白の吹き出し部分に読者投稿によって台詞を付けるというもので、優秀な投稿者には賞金がもらえるという企画であった。なお、1コマ漫画の作者は毎回変わっていた。このような企画は、まんがタイムに掲載されていた「アドリブ大賞」(植田まさしの漫画の空白吹き出し部分に読者投稿による台詞を付けるもの)にも生かされた。

脚注[編集]

  1. ^ a b 塚本馨三ファンタジーワールド:週刊漫画Times表紙絵

外部リンク[編集]