プロメテウス (映画)
プロメテウス | |
---|---|
Prometheus | |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | デイモン・リンデロフ ジョン・スペイツ |
製作 | リドリー・スコット トニー・スコット デヴィッド・ガイラー ウォルター・ヒル |
製作総指揮 | マーク・ハファム マイケル・エレンバーグ マイケル・コスティガン |
出演者 | ノオミ・ラパス シャーリーズ・セロン マイケル・ファスベンダー ガイ・ピアース イドリス・エルバ |
音楽 | マルク・ストライテンフェルト |
撮影 | ダリウス・ウォルスキー |
編集 | ピエトロ・スカリア |
製作会社 | スコット・フリー・プロダクションズ ブランディーワイン・プロダクションズ デューン・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 2012年6月8日 2012年8月24日 |
上映時間 | 123分46秒 |
製作国 | アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | $130,000,000[1] |
興行収入 | $403,354,469[1] 18.1億円[2] |
次作 | エイリアン:コブナント |
『プロメテウス』(Prometheus)は、リドリー・スコット監督による2012年のアメリカのSF映画である。当初、同監督の『エイリアン』(1979年)の前日譚として企画されたが、後にその見解の確定性を弱める発言がなされるようになった。撮影は2011年3月に開始された。フランス(2012年5月30日)、イギリス(同年6月1日)などで先行公開された後、アメリカでは20世紀フォックスの配給によって2012年6月8日に公開、日本では同年8月24日にPG12指定作品として公開された。
目次
ストーリーの全展開[編集]
太古の昔、岩山と激流しか見当たらない惑星。その地表に降り立った人型異星人が半球形の容器に満たされた黒い液体を飲むと、その体は急激に溶解し始め自らのDNAを惑星に拡散させた。
時は流れて西暦2089年、考古学者のエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは新たに古代遺跡を発見した。その壁画の構図はそれまで複数の古代文明で見つかった物と明らかに共通点が見られるものであった。ここから人類が追い続けていた種の起源の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。
ウェイランド・コーポレーション選抜の科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込み星図の示す別の太陽系を目指して出発する。乗組員が冷凍休眠で眠る間、アンドロイドのデイヴィッドが航行を担当し、来るべき宇宙人との意思疎通に備え祖語の学習・研究に励む。
2093年12月21日、機関が自動停止しLV-223が目前に迫った事を知らせた。冷凍休眠から目覚めた乗組員は、故人となったウェイランド社長からのホログラム映像による激励と今回の調査目的について説明を受ける。ショウは創造論的発想でエンジニアなる宇宙人が存在し、それが人類誕生の謎を解く創造主だと語る。ウェイランド・コーポレーションの重役にして調査ミッション責任者のメレディス・ヴィッカーズは計画自体に懐疑的で、万が一エンジニアと遭遇しても一切コンタクトを取らず、直ちに自分へ報告するよう忠告する。
12月25日、プロメテウス号はLV-223の大気圏に突入。着陸地点の探索中、複数の滑走路のような直線と複数の巨大なドーム状の岩山を発見し、その付近の平坦な場所へ着陸。日没が迫るので船外活動に難色を示す船長の制止を聞き入れないホロウェイたちは、クリスマスプレゼントを開けずにいられるかとばかりに、即席で調査隊を結成し岩山へ向かう。
岩山に見えたのは実は人工的に造られた何らかの構造物であった。途中から別行動をとったデイヴィッドが映像記録装置を発見し、起動させるとエンジニアとおぼしき人間大の生命体が走って行くホログラムが再生され、その先にドアで頭部が切断されたエンジニアの死体を発見する。測定により、その死体は約二千年前のものと分かった。ドアを開くとエンジニアの頭部と巨石人頭像のような巨大な頭像、および円筒形の容器が無数に置かれた部屋が発見される。部屋の床面にはミミズのような小生物が棲息していた。一方、外では急速に天候が悪化し、嵐が接近しつつあった。そのため調査隊は一時撤収を余儀なくされる。混乱に乗じてデイヴィッドは、秘密裏に容器の一つを持ち出す。彼が立ち去った後、残された容器からは黒い液体があふれ始めていた。 一方、人間型異性人の死体に驚いて先に帰ったはずの生物学者と地質学者ら二人は構造物の中に取り残されてしまった。彼らは内部をさまよい歩くうちにエンジニアたちの死体の山を発見する。
プロメテウス号に戻ったショウたちは、持ち帰ったエンジニアの頭部からDNA型を分析し、人間のそれと完全に一致するとの結論に達する。同じ頃、別室でデイヴィッドは円筒を開き、中のアンプルから黒い液体を採取する。一方、ホロウェイは船内でくつろいでいたが、そこへデイヴィッドが現れ語りかける。彼は採取した黒い液体の正体を確かめるべく、それをシャンパンにそっと混入しホロウェイにすすめる。ホロウェイは笑顔でデイヴィッドからすすめられたシャンパンを一気に飲み干した。ショウも自室に戻ってくつろいでいるところへホロウェイが現れ、二人はそのまま性交する。
夜もふけて、船長以下プロメテウス号の乗組員全てがくつろいでいる最中、二人の学者たちはなおも構造物内をさまよい歩き続け、やがて円筒形の容器が無数に置かれた部屋に差し掛かる。するとあふれ出た黒い液体のたまり場から何か生き物が飛び出した。それはミミズのような小生物が変異した、乳白色でコブラのような軟体の生命体であった。突然それが生物学者に襲い掛かり、腕に巻きつく。引き剥がそうと地質学者が生命体の身体を傷つけると酸性の体液が噴き出す。体液は地質学者のヘルメットを溶かし、苦悶する彼は黒い液体の中へ転倒する。コブラ型生命体は生物学者のヘルメットを破壊し、口から体内へ侵入して彼を殺してしまう。
翌朝、ホロウェイは自分の身体に何か異変が生じているのに気づく。嵐は静まり、調査隊は再び構造物へ向かう。その内部で生物学者の死体を発見するが、地質学者の姿は消えていた。デイヴィッドはまたも別行動で秘密裏にエンジニアの宇宙船の操縦室を発見し、ホログラム映像からその操縦法を学習、エンジニアの一人が冷凍冬眠状態で生存していることを知る。 ホロウェイは急速に体調が悪化し、調査隊は彼をプロメテウス号に連れ帰ろうとするが、ヴィッカーズは彼の乗船を拒み火炎放射器で殺害してしまう。
それを見たショウは、ショックのあまり気絶する。やがて彼女が目覚めると、目の前にデイヴィッドが戻ってきていた。体内スキャンの結果、わずか10時間前の性交で、彼女は先天的不妊にもかかわらず妊娠3ヶ月の状態と知らされ、しかもそれは人間以外の生命体だという。正体不明の生命体が体内で急速に成長していると確信したショウは、ヴィッカーズの居室兼専用の地球帰還モジュール内にある全自動手術装置で帝王切開手術を受けようとする。その装置は男性専用のため堕胎は不可能と処置を拒否されるが、腹部の異物摘出に指示を変更する。彼女は苦しみながらも手術に成功。体中から取り出されたのは何と、イカのような姿をした肌色で軟体の生命体であった。パニックに陥ったショウはそれを全自動手術装置の中に閉じ込め逃げる。
一方、行方不明だった地質学者がプロメテウス号に戻ってきた。しかし、彼はもはや人間ではなくなっていた。知性は失われ、顔は融解したように変貌し、人間以上の身体能力を身に着けていた。彼に歩み寄った隊員がまず殺され、暴れ回った地質学者はさらに数人を殺したが、プロメテウス号のヤネック船長達によって焼き殺された。
その間、ショウは寿命が尽きたと思われたウェイランドが、実はプロメテウス号の一室に同乗していることを知った。デイヴィッドがヴィッカーズの指示に従わない行動を見せたのは、社長であるウェイランドの指示命令が優越されたからであり、ウェイランドは創造主たるエンジニアと会い、自分を老衰による死から救ってくれるよう直接頼みこむ考えであった。しかしショウはこの場所に来たことは間違いだったと述懐する。
ヤネック船長は、この場所はもともとエンジニア達の母星ではなく、彼らが作りだした生物兵器 (黒い液体) をテストするための試験場で、生物兵器が暴走したのではないかという仮説をショウと話し合うが、答えは出ない。
ウェイランドたちは支度をしてエンジニアの宇宙船操縦室へ向かう。見送るヴィッカーズはウェイランドを父と呼んだ。デイヴィッドは冷凍冬眠中のエンジニアを目覚めさせウェイランドの延命を申し入れるが、突如エンジニアは彼の頭部を引きちぎり、ウェイランドたちを次々と殺害してしまう。更にその宇宙船操縦室に乗り込みハッチを閉め、離陸の準備を始める。ショウは宇宙船から脱出するが、機能し続けるデイヴィッドから、エンジニアが黒い液体を地球に拡散させるつもりであると連絡を受ける。ディヴィッドはエンジニアの行動をずっと監視し続けていたのだった。
ショウはエンジニアが地球の破壊に向かうとヤネック船長に報告し、飛び立とうとする宇宙船を阻止するよう説得する。船長と副操縦士二人はプロメテウス号を宇宙船に激突させ墜落させることに同意するが、ヴィッカーズは船との心中を拒否。そこで船長は彼女に脱出ポッドを使用し40秒以内の退船を指示した。まず彼女専用の居住モジュールを本船から射出し、次に非常脱出ポッドで脱出。船長たちはそのままプロメテウス号でエンジニアの宇宙船を追跡し、それに追突して見事撃墜した。すんでのところでプロメテウス号から脱出したヴィッカーズだが、そこへ爆発した宇宙船の破片が降り注ぎ、果ては墜落してきた宇宙船の残骸で圧死してしまう。
同じく残骸で圧死したと思われたショウは岩と宇宙船との隙間でかろうじて助かった。やがて気密服の酸素残存量減少警告音声で目を覚まし、追加の酸素を得るためヴィッカーズの居住モジュールへ入るが、摘出処置を受けた全自動手術室内に、今や巨大なヒドラのように成長した肌色の生命体が居るのを見る。するとそこへ墜落から生き延びたエンジニアが復讐にやって来て、ショウに襲い掛かるが、彼女は絶妙なタイミングで全自動手術室の扉を開放し、巨大化した生命体がエンジニアを襲っている間に逃げ出す。エンジニアは巨大生命体と格闘するうちに頭部に巻きつかれて昏倒する。
ショウは絶望に打ちひしがれたが、その耳にいまだ機能するデイヴィッドの声が聞こえてきた。そこでショウは無事に残っていたバギーで例の構造物へ向かい、エンジニアの宇宙船操縦方法を習得したデイヴィッドを回収し、更に別のドームに残されていたエンジニアの宇宙船へ向かう。彼女らは、LV-223は死の星でありこのメッセージを受信しても決して発信源を探すな、という警告を残す。そして一連の行動の動機を探求すべく、エンジニアの宇宙船を使って彼らの母星を目指し旅立った。
一方その頃、残された居住モジュール内に倒れていたエンジニアの胸を突き破り、尖った頭を持つ新たな生命体が出現した。それは起き上がると奇怪な産声を上げる。その口の中には、もう一つの「飛び出す口」があった。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
エリザベス・ショウ | ノオミ・ラパス | 剛力彩芽[3] |
若い頃のショウ | ルーシー・ハッチンソン | 宮本侑芽 |
メレディス・ヴィッカーズ | シャーリーズ・セロン | 深見梨加[4] |
キャプテン・ヤネック | イドリス・エルバ | 楠大典[4] |
デヴィッド | マイケル・ファスベンダー | 宮本充[4] |
ピーター・ウェイランド | ガイ・ピアース | 納谷六朗[4] |
チャーリー・ホロウェイ | ローガン・マーシャル=グリーン | てらそままさき[4] |
フォード | ケイト・ディッキー | 森結花[4] |
ファイフィールド | ショーン・ハリス | 藤原啓治[4] |
チャンス | エミュ・エリオット | 森田成一[4] |
ラヴェル | ベネディクト・ウォン | 内田聡明[4] |
ミルバーン | レイフ・スポール | 落合弘治[4] |
ショウの父親 | パトリック・ウィルソン | 咲野俊介 |
- その他日本語吹き替え
製作[編集]
企画[編集]
2000年代初頭より、『エイリアン』フランチャイズ5作目が検討されていた。当初ジェームズ・キャメロンがそのためにエイリアンの起源を探る物語に取り掛かっていた。リドリー・スコットとシガニー・ウィーバーも復帰に関心を表明し、両方は始まりを描くアイデアを支持した。しかしながらキャメロンは、フォックスが『エイリアンVSプレデター』を進めていると知り、プロジェクトを去った[5][6]。
一方で、スコットは、最も論理的な道は、第1作『エイリアン』でわずかに姿を見せた「スペースジョッキー」の起源を探る流れでシリーズを継続すべきであると考えた[7]。2008年までにスコットはプロジェクトに着手し、ウィーバーは「彼は熱心に取り組んでいる」とコメントした[8]。
2009年5月、フォックスはまず、プロジェクトを「リブート」として発表し[9]、その後すぐに1979年のスコットのSFホラー映画『エイリアン』の前日譚であるとした。スコットは物語を『エイリアン』の30年前の2080年という設定で、ウィーバーのエレン・リプリーも「オリジナル」のエイリアンも登場しないとした[10]。映画はスペースジョッキーのエイリアンの性質、起源、「驚異的な文明」[11]だけでなく、地球人類の起源の中の虚構の人為的役割が探られる。そのようなアイディアはエーリッヒ・フォン・デニケンの古代宇宙飛行士説についての著作に「部分的に」影響を受けている[12][10]。スコットはインタビューにて「映画は本当にタフで、本当に不愉快になるだろう。それは月のダークサイドだ。私たちは神とエンジニアについて話し合っているところだ。宇宙のエンジニアだ。そしてエイリアンは生物戦争のために創造されたのか?それとも惑星を一掃する生物なのか?」と述べた。ストーリーは、元々いくつかの草稿があったが、女性キャラクタが主人公となり、ウェイランド・インダストリーはユタニ・コーポレーションと合併する前であり、超光速航法とテラフォーミングを検討している段階である[13][14]。さらにスコットは、オリジナルのレチクル座ゼタIIが前日譚で登場すると発表した[15]。
スコットはプロデュースし、元CM監督のカール・エリック・リンシュに監督させようとしたが、『エイリアン』フランチャイズの権利を所有している20世紀フォックスはスコットが監督するのを望んでいた[16]。2009年7月までにスコットは監督に着任した。同時期に脚本家のジョン・スペイツはフォックスにアイデアを売り込み、スタジオとスコットはその内容を気に入り脚本家として雇われた[17]。この段階での公開予定は2011年12月だった。しかし、絵コンテ等は既に完成していたにもかかわらず、2010年9月に会社側からの予算削減要請に基づき、脚本家のデイモン・リンデロフがスペイツの脚本を改訂するために雇われた[18]。10月、リンデロフは改訂した脚本を20世紀フォックスに提出した。リンデロフの脚本とそれを基にした1億5千万から1億6千万ドルの製作予算にスタジオは喜んだ(スコットは当初、R指定として製作し、2億5000万ドルの予算を要求したが、20世紀フォックスはそれだけの予算をPG-13でない映画に投資するのを嫌がった)[19]。なお、スペイツの書いたシナリオはネットに流出しており、スペイツ本人も本物と認めている。大まかに日本語訳されたものも存在し、大規模掲示板にて参照できる。
映画が「パラダイス」のタイトルで公開されるという噂があったが、20世紀フォックスによって否定された[20]。2011年1月、製作会社重役の提案により映画のタイトルは『プロメテウス』となり、2012年に公開されることがわかった[21]。スコットは以前、「新作は『エイリアン』シリーズの明確な前日譚である」とマスコミに語っていたが、それを訂正し『エイリアン』フランチャイズとの本作の結びつきは控え目であるとした。彼は「『エイリアン』シリーズが出発点ではあるが、創造のプロセスのなかで、新たな神話と宇宙へと進化した。シリーズとは異なるオリジナルな物語が展開されるが、ファンなら必ずそこに『エイリアン』のDNAを見いだすだろう」と述べた[22][23]。しかしながら2011年2月12日、ファスベンダーはMTVに対し、本作が『エイリアン』の前日譚であると話し、「『プロメテウス』は『エイリアン』に絶対に繋がる」「明確な接続静脈がある」と述べた[24]。2011年6月インタビューで脚本のデイモン・リンデロフは、『エイリアン』の前日譚ではあるが、別のストーリーに続くと主張し、「本当の前日譚は本質的にはオリジナル映画の出来事に先行する必要があるが、本作は同じ世界を舞台にするものの、完全に何か異なり、異なったキャラクターが描かれ、そして完全に異なったテーマを持っている。それがこの映画がなりたがっているものについての私の基本的な印象だ」と述べた[25]。
プリプロダクションと撮影[編集]
製作は徹底した秘密主義の下で行われた[26][11]。キャストたちはプロジェクトへの参加が決まるとすぐさまスコットによって守秘義務契約にサインすることを要求された[27]。
2010年11月10日、本作のVFXデザイナーのヘンリー・サウスは映画が製作に入ったとツイートした[28]。アーサー・マックスは美術監督を担当し、パインウッド・スタジオズ美術部を率いた[29]。エイリアン自体はゼノモーフの姿を受け継いで再創造され、スコットは美術協力してもらうためにH・R・ギーガーに連絡する予定であると語った。コミコンでデイモン・リンデロフは、映画ができるだけ多くの実効を保っていると述べた。使用されるCGIの唯一への言及は、外部空間の映像のセットの写真であった[30]。
1作目のアートディレクターであるロジャー・クリスチャンは3Dで撮られるだろうと推測し[31]、そして後にスコットはそうすることを明らかにした。3D映画ではセットで高い照明レベルを必要とするため、3D機器を『アバター』後の技術に基づいて使う一方、『エイリアン』の特徴的な闇と影のある雰囲気はグレーディング・プロセスを通じてポストプロダクションで追加される[32]。撮影は2011年3月より開始された[33]。パインウッド・トロント・スタジオズで3週間撮影した後[34]、5月には製作はロンドンのパインウッド・スタジオズに移った。007ステージがセットの一つとして使われた[35]。アイスランドでは2週間の撮影が行われた。リドリー・スコットは、この場所が「時間の始まり」のシーンとして映画の最初の15分になると述べた[36]。11月にはスペインに移り、水タンクと船を含むシーンの撮影が報じられた[37][38]。アリカンテでは主人公の船を再現した建造物が作られた[39]。
ポストプロダクション[編集]
この節の加筆が望まれています。 |
2011年12月にロンドンで2週間に及ぶADRが行われた後、ポストプロダクションが開始された[40]。
音楽[編集]
近年のリドリー・スコット監督作品を手掛けているマルク・ストライテンフェルトが今作でも音楽を作曲した[41]。
マーケティング[編集]
この節の加筆が望まれています。 |
初めて公開された写真は、宇宙服を着たキャラクターが宙を舞うものであり、2011年のコミコン・インターナショナルでフッテージ映像と共に発表された[42]。脚本のデイモン・リンデロフと女優のシャーリーズ・セロンは、プレゼンテーションのために出席した。また、リドリー・スコットとノオミ・ラパスはアイスランドから衛星中継でイベントに参加した[43]。
ウェブサイトでは、劇中のウェイランド社の企業サイトが公開され、アンドロイドのデイヴィッドやTED TALK2033でプレゼンテーションするピーター・ウェイランドの姿などをYouTubeなどの映像と共に掲載し、ソーシャルメディア上での話題喚起を展開している。 https://www.weylandindustries.com/
公開[編集]
『プロメテウス』は当初、2012年3月9日公開を予定していたが、6月8日に変更された[44]。リドリー・スコットは、PG-13指定とR指定のカットを撮影し、映画完成時に20世紀フォックスが公開形態を決めると述べた[45]。最終的には、R指定で劇場公開された。
続編[編集]
2012年3月17日、ワンダーコンで、リドリー・スコットは本作が残した謎を解き明かす続編に関して言及[46]し、プロメテウスの続編、エイリアン・プリクエルの第二章として『エイリアン/パラダイス・ロスト』は2017年の公開を予定して2016年1月に撮影を開始すると発表。
その後、『エイリアン:コブナント』と改題して、2017年10月6日に全米公開予定と20世紀フォックスから正式発表された[47]。
ソフト化[編集]
日本では、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンよりBlu-ray Disc (BD) およびDVDが発売されている。
- プロメテウス ブルーレイ&DVD&デジタルコピー (2枚組〈BD + DVD〉、2013年1月9日発売 FXXA-52503)
- プロメテウス コレクターズ・エディション (4枚組〈3枚組BD + DVD〉、2013年1月9日発売 FXXK-52503)
- プロメテウス エボリューション・ブルーレイ・コレクション (9枚組BD、2013年1月9日発売 FXXA-55475)
- プロメテウス (DVD、2013年1月9日発売 FXBA-52503)
- プロメテウス スチール・ブック仕様 (BD、2013年6月5日 FXXE-52503)
- (FOX HERO COLLECTION) プロメテウス-エイリアン ブルーレイBOX (5枚組BD、2013年6月5日 FXXL-55475)
- プロメテウス (BD、2013年7月3日 FXXJC-52503)
- プロメテウス 3D・2Dブルーレイセット (2枚組BD、2013年7月3日発売 FXXKA-52503)
- プロメテウス (DVD低価格版、2013年7月3日 FXBNG-52503)
- (FOX HERO COLLECTION) プロメテウス-エイリアン DVD-BOX (5枚組DVD、2013年11月22日 FXBPF-55475)
参考文献[編集]
- ^ a b “Prometheus”. Box Office Mojo. 2013年6月19日閲覧。
- ^ 2012年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “剛力彩芽が『プロメテウス』でハリウッド実写吹替に初挑戦!”. ニュースウォーカー (2012年6月11日). 2012年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “プロメテウス”. ACクリエイト. 2012年8月22日閲覧。
- ^ Vespe, Eric "Quint" (2006年2月7日). “Holy Crap! Quint Interviews James Cameron!!!”. Ain't It Cool News. 2007年12月20日閲覧。
- ^ Davidson, Paul (2006年2月8日). “AVP Killed Alien 5”. IGN. 2008年9月6日閲覧。
- ^ リドリー・スコット(監督) (2003年). 『エイリアン』 (DVD(オーディオコメンタリー)). 20世紀フォックス・ホーム・エンターテインメント.. "It's a tough one, particularly with the success of four. I think if you close the lid it should be the end of the first chapter, and I think very simply what no one's done is simply gone back to re-visit 'what was it?' No one's ever said 'who's the space jockey?' He wasn't an Alien. What was that battleship? Is it a battleship? Is it an aircraft carrier? Is it a bio-mechanoid weapon carrier?...Why did it land? Did it crash-land, or did it settle there because it had engine trouble?...And how long ago? 'Cause those eggs would sit there."
- ^ “Sigourney plans shock comeback” (2008年6月28日). 2011年12月18日閲覧。
- ^ “The Blueprint for Ridley Scott's 'Prometheus'”. ScripFlags.com (2011年2月26日). 2011年12月18日閲覧。
- ^ a b “Interview: Ridley Scott Talks Prometheus, Giger, Beginning of Man and Original Alien”. Filmophilia (2011年12月17日). 2011年12月19日閲覧。
- ^ a b Larkin, Mike (2011年7月23日). “Get ready to scream again: Ridley Scott returns to sci-fi with space horror Prometheus”. Daily Mail. 2011年12月18日閲覧。
- ^ McClellan, Jason (2011年11月25日). “Ridley Scott’s alien movie ‘Prometheus’ inspired by Erich von Däniken”. OpenMinds. 2011年12月18日閲覧。
- ^ Carroll L. 2010. "Exclusive: Ridley Scott Reveals 'Alien' Prequel Details". MTV News (online) (2010-04-22).
- ^ “リドリー・スコット監督『エイリアン』続編を明かす!「観ていると胸の悪くなるようなタフな映画」”. シネマトゥデイ. (2010年9月7日) 2011年8月3日閲覧。
- ^ Ridley Scott, interview, quoted by Alex Billington in: "Space Jockey carcass a suit? A new Larry McMurtry western? Alien Prequels! Blade Runner! Ridley Scott speaks!", Ain't It Cool News (2010-06-14).
- ^ Spines, Christine (2009年6月5日). “The Hollywood Insider”. Entertainment Weekly
- ^ Fleming, Michael (2009-07-30). “'Alien' prequel takes off”. Variety .
- ^ Mottram, James (2010年9月3日). “Ridley Scott: 'I'm doing pretty good, if you think about it'”. The Independent
- ^ “Alien Prequel Stalled Over Budget and Rating Disagreement”. movieweb (2010年10月1日). 2010年10月14日閲覧。
- ^ Devin Faraci. “Rumor Control: ALIEN Prequel Is Not Called PARADISE, Is One Movie”. 2011年8月3日閲覧。
- ^ http://www.deadline.com/2011/01/ridley-scott-directing-prometheus-for-fox-noomi-rapace-locked-while-angelina-jolie-and-charlize-theron-circling-2nd-female-lead/
- ^ “「エイリアン」新作は旧シリーズとは別物に アンジーら大物女優も候補”. 映画.com. (2011年1月17日) 2011年8月3日閲覧。
- ^ Warner, Kara (2011年1月14日). “'Alien' Prequel Turns Into Ridley Scott's 'Prometheus'”. MTV 2011年8月3日閲覧。
- ^ “'Prometheus' Is Absolutely Connected To 'Alien,' Says Michael Fassbender”. MTV. 2011年8月3日閲覧。
- ^ “"Prometheus" Becomes A Little Clearer”. Dark Horizons (2011年6月29日). 2011年6月30日閲覧。
- ^ Lussier, Germain (2011年7月22日). “Damon Lindelof Discusses The Secrecy Of ‘Prometheus’”. SlasherFilm.com. 2011年12月18日閲覧。
- ^ Gallahger, Brian (2011年2月25日). “Prometheus Adds Idris Elba”. 2011年12月18日閲覧。
- ^ “Production Begins On ALIEN Prequel”. GeekTyrant. 2011年8月3日閲覧。
- ^ Max A in: Lesnick S. 2010. "Arthur Max on Creating Robin Hood's England". Crave Online (2010-09-21).
- ^ “Comic-Con 2011: Damon Lindelof & Charlize Theron Talk ‘Prometheus’ in 3D”. Screen Rant (2011年7月21日). 2011年7月22日閲覧。
- ^ Martin Anderson, "EXCLUSIVE: Alien prequel WILL be 3D", ShadowLocked, 03-04-2010.
- ^ Goldberg M. 2010. "Ridley Scott Confirms ALIEN Prequel Will Be Shot in 3D and He Wants to Make 2 Prequels!". Collider (2010-04-23). Cf. also Scott's remarks in "Holy crap! Quint chats ALIEN, the upcoming Alien Prequels and 3D with Sir Ridley Scott!", Ain't It Cool News (2010-06-15).
- ^ Ho, Lawrence K (2011年4月8日). “'Prometheus': Michael Fassbender on Ridley Scott's 'breathtaking' project”. Los Angeles Times
- ^ Vlessing, Etan (2011-03-08). “Ridley Scott's 'Prometheus' at Pinewood Toronto”. The Hollywood Reporter .
- ^ “Prometheus starts shooting at Pinewood Studios”. Pinewood Group (2011年5月3日). 2011年6月1日閲覧。
- ^ “Prometheus Moves to Iceland for Beginning of Time”. Coming Soon (2011年7月11日). 2011年7月22日閲覧。
- ^ Illescas, Sergio. “Ridley Scott rodará en Alicante ´Prometheus´, el origen de ´Alien´”. informacion
- ^ “Alicante será escenario del rodaje de “Prometheus”, una nueva entrega de la saga Alien”. Spanish In Tour
- ^ Valenciana, C.. “El equipo de Ridley Scott trabaja ya en el foso de Ciudad de la Luz”. ABC
- ^ Radish, Christina (2011年12月14日). “Noomi Rapace Talks 'Sherlock Holmes: A Game of Shadows', 'Prometheus', and 'Dead Man Down'”. Collider.com. 2011年12月17日閲覧。
- ^ “Is This The First PROMETHEUS Poster??”. Ain't It Cool
- ^ Lond, Harley (2011年7月21日). “'Prometheus' Unbound at Comic-Con: First Image Revealed, Scott Talks 'Alien'”. Moviefone. 2011年12月17日閲覧。
- ^ Child, Ben (2011年7月22日). “Ridley Scott beams into Comic-Con to unveil Prometheus”. The Guardian. 2011年12月18日閲覧。
- ^ McClintock, Pamela (2011-01-26). “Ridley Scott's 'Prometheus' Gets High-Profile Summer Release Date”. The Hollywood Reporter .
- ^ “Comic-Con ‘11: Ridley Scott Is Shooting For Both An R-Rated & PG-13 Cut Of ‘Prometheus’”. Indie Wire (2011年7月22日). 2011年7月22日閲覧。
- ^ “WonderCon 2012: Ridley Scott Talks 'Prometheus' As Extended Trailer Debuts”. 2014年4月2日閲覧。
- ^ “「プロメテウス」続編タイトルは「エイリアン:コヴナント」、2017年に日本公開”. 映画ナタリー (2015年11月19日). 2015年11月19日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト(日本語)
- 公式ウェブサイト(英語)
- プロメテウス - allcinema
- Prometheus - AllMovie(英語)
- Prometheus - インターネット・ムービー・データベース(英語)
|
|
|
|