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米国・欧州株概況

米国株、ダウ反発し64ドル高 2万ドルの大台に肉薄、米賃金上昇を好感

2017/1/7 6:48
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【NQNニューヨーク=横内理恵】6日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が反発した。終値は前日比64ドル51セント(0.3%)高の1万9963ドル80セントだった。この日発表された2016年12月の米雇用統計で賃金の伸びが加速。労働市場の改善が続き、米景気の先行きに対する楽観的な見方で買われた。来週末から発表が本格化する米主要企業の16年10~12月決算における業績改善の期待も相場を押し上げた。

 ダウ平均は取引時間中に1万9999ドル63セントまで上げた。歴史的な節目である2万ドルまで残り37セントに肉薄したが、大台到達とはならず伸び悩んだ。

 米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比15万6000人増と市場予想(18万人程度の増加)を大幅に下回った。だが、11月分の増加数は大幅に上方修正され、賃金の伸びは前月比0.4%上昇と加速した。米労働市場が完全雇用の状態に近づいているとの受け止めもあり、米景気の拡大が続いていることを好感した買いが入った。

 シカゴ連銀のエバンス総裁やリッチモンド連銀のラッカー総裁などの米地区連銀総裁が講演で、米景気の先行きに明るい見方を示した。市場では米景気の底堅さを背景に株高が続くとの期待感も買いを誘ったとの声があった。

 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸。同33.120ポイント(0.6%)高の5521.055で終え、連日で過去最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は反発し、同7.98ポイント高い2276.98と、昨年12月13日に付けた最高値を約1カ月ぶりに更新して終えた。

 業種別S&P500種株価指数(全11業種)では「IT(情報技術)」「資本財・サービス」など8業種が上昇した。一方で「電気通信サービス」などが下落した。

 前日夕に発表した昨年12月の既存店売上高が前年同月比で増加し、年末商戦が好調だったと受け止められた衣料品のギャップが高い。高コレステロール血症治療薬を巡る訴訟で競合他社の特許侵害が認められたバイオ医薬品のアムジェンも買われた。ダウ平均を構成する30銘柄ではスポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニー、ゴールドマン・サックスの上げが目立った。

 一方、百貨店大手のJCペニーが安い。昨年11~12月の既存店売上高が前年同月比で減少し、年末商戦が不振だったのを嫌気した売りが出た。ダウ平均では通信のベライゾン・コミュニケーションや小売り大手のウォルマート・ストアーズが下げた。

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