韓国 セウォル号船体を引き揚げ 不明の9人捜索へ

韓国で3年前、旅客船セウォル号が沈没し、高校生など300人近くが死亡した事故で、韓国政府は22日夜、船体の引き揚げを開始しました。23日未明には船体の一部が海面に姿を現し、韓国政府は今後、依然として行方が分かっていない9人の人たちの捜索を進めることにしています。
韓国南部の沖合で、2014年4月、旅客船のセウォル号が沈没した事故では、修学旅行中の高校生など295人が死亡し、依然として9人の行方がわかっていません。

セウォル号の船体は事故があった現場付近の水深44メートルの海底に沈んでいて、引き揚げを担当する韓国海洋水産省は22日、船体を海底から1メートルほどつり上げて作業に使うワイヤーの状態などを調べました。
その結果、作業を進める上で問題がないとして来月上旬としていた当初の予定を早め、22日午後9時前に引き揚げを開始しました。

作業は夜を徹して行われ、海洋水産省によりますと、23日午前4時前に、船体の一部が海面に姿を現したということです。

韓国政府は、天候などの条件がよければ3日ほどで近くの港に運搬する準備に取りかかることを目指していて、今後、行方が分からない9人の人たちの捜索を進めることにしています。現場では遺族や行方がわかっていない人の家族、50人近くが船の上から作業の様子を見守っていて、いまだに船内に取り残されているおそれのある家族が見つかることを願うとともに、事故の原因がさらに究明されることに期待を寄せています。