PM2.5大幅改善 中国の対策進んだ影響か

PM2.5大幅改善 中国の対策進んだ影響か
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健康への影響が指摘されている大気汚染物質「PM2.5」の濃度が、平成27年度は全国の観測点の7割以上で国の基準を達成し、前の年度に比べて2倍近くに改善したことがわかりました。環境省は、中国で大気汚染対策が進んだことなどが影響したと分析しています。
「PM2.5」は、ぜんそくや気管支炎を引き起こすとされる大気汚染物質で、国内の工場や自動車などから排出されるほか、中国大陸から運ばれてくる「越境汚染」の影響も指摘されています。

環境省は、健康を守るために維持することが望ましい基準として、空気中の1立方メートル辺りの濃度を1日の平均で35マイクログラム以下などと定めていますが、平成27年度は、全国の観測点の75%に当たる570の地点で、この基準を達成したことがわかりました。これは、前の年度の38%に比べ2倍近くに改善しています。

理由について環境省は、中国国内の大気中の濃度がおととしまでの2年間でおよそ2割減少するなど、大気汚染対策が進んだことや、平成27年の4月ごろは全国的に南寄りの風が吹きやすく、中国から「PM2.5」が運ばれにくい気象条件だったことなどを挙げています。

一方で、中国に近い九州北部や瀬戸内海沿岸では、依然として達成率が低いことから、環境省は引き続き、中国との技術協力などを通じて対策を進めることにしています。