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■シャンパーニュ・スパークリング、ワインとは?
発泡性ワインの総称を「スパークリングワイン」といいます。フランス語では「ヴァン・ムスー」、イタリアでは「スプマンテ」というふうに呼ばれています。
「シャンパーニュ」はその中でもフランスのシャンパーニュ地方で規定を守って造られたものの名称となります。シャンパーニュ(シャンパンとも呼ばれますがフランス語ではシャンパーニュとなる)の名称は、フランスのワイン法において守られており、他の産地のものはその名称を使用できません。
■スパークリングワインの楽しみ方
スパークリングワインの一般的な適温は5℃前後です。基本的にはよく冷やして楽しみましょう。
ただしプレステージと呼ばれる造り手の最高級銘柄や、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)の記載された上級品は香りが複雑に仕上がっています。立ち上る香りを楽しむためにも、少し高めの温度がおすすめです。
またグラスは泡を綺麗に立たせるためにも、専用のスパークリングワイン用のグラスで楽しみましょう。
白ぶどうのシャルドネを主体に造られ、明るいレモンイエローの色合いから活発な泡立ちのある外観で、グレープフルーツなど柑橘系の果実の香りを中心に軽く焼いたトーストのニュアンスや鉱物的なミネラル感とフローラルな香りが広がり、すっきりとした果実味からシャープで持続性のある酸味と清涼感のある泡が心地よさを与える味わいです。
黒ぶどうのピノ・ノワールを主体に造られ、わずかにグレーを帯びた明るいイエローの色調で、リンゴや白桃などの熟れた果実の印象を中心にバタートーストや花の蜜と優しく漂うミネラル感が広がります。味わいは熟した果実味を第一印象から感じ溶け込んだまろやかな酸味がクリーミーな泡と共にふくよかさを与え余韻となります。
黒ぶどうで表皮に粉のようなものがあるのが特徴のムニエ種を主体として造られ、ほんのりとグレーがかった明るいイエローで豊かな泡立ちです。イチジクなどの柔らかい果実香が中心となりデニッシュペストリーなどの砂糖をあしらったパンの香りも感じます。ソフトタッチな果実味が中心で酸味はまろやかに溶け込みふわっとした泡立ちが口中に広がります。
シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエのうち2〜3種類ブレンドして造られます。かすかにグレーの入ったイエローの色調でしっかりとした泡だちです。柑橘系やリンゴなどの果実香が広がりブリオッシュや蜜、ミネラルのニュアンスを感じます。味わいは熟した果実味とエレガントな酸味が綺麗に調和しエレガントな泡立ちとともに余韻となります。
醸造過程で木樽を使用したタイプやカーヴで長く熟成をさせたタイプです。ゴールドを帯びたイエローの色調で落ち着いた泡立ちです。果実香はコンフィやドライフルーツの印象となりジンジャーブレッドやスパイシー、ナッツやキノコの香りとカラメルや蜜のアロマが加わります。熟成した果実味とスマートな酸味の調和がとれ長く複雑な余韻を感じます。
造り手によりスタイルが異なり、色調、香り、味わいも違いがあります。一般的に明るいサーモンピンクで泡立ちは落ち着き持続します。ラズベリーやイチゴのような赤い果実の香りが特徴的でほのかなスパイシーさなどが広がります。味わいは充実した果実味とスマートな酸味に優しい渋味が加わり泡立ちはクリーミーで上品さを与え優雅な後味となります。