5日
18時00分
北朝鮮 弾道ミサイル発射、“いら立つ”アメリカ どう対応?
北朝鮮がまたも弾道ミサイルを発射しました。米中首脳会談直前というタイミングでのミサイル発射に、北朝鮮に対して厳しい姿勢を示してきたアメリカ・トランプ政権が示した反応は、いら立ちとも取れるものでした。
トランプ大統領は4日、今週行われる中国・習近平国家主席との初めての首脳会談で北朝鮮について協議すると改めて宣言しました。
「私たちは多くのことについて話し合うつもりだ。もちろん、北朝鮮の問題もだ。深刻な人道上の問題なのだ」(アメリカ トランプ大統領)
しかし・・・
「北朝鮮がまたも弾道ミサイルの発射を強行しました」(安倍晋三 首相)
北朝鮮は5日午前6時42分、日本海に向けて再び弾道ミサイル1発を発射しました。発射されたのは、中距離弾道ミサイルのKN-15系列とみられます。「KN-15」とは、北朝鮮が2月に発射した固体燃料を使った新型のミサイルです。しかし、2月と比べて今回は飛距離が極端に短いため、発射は失敗だったのか、射程が短い新型ミサイルなのか、分析が進められています。
「アメリカは、北朝鮮についての考えを十分示してきた。それ以上のコメントはない」(アメリカ ティラーソン国務長官の声明)
アメリカの国務省は、ティラーソン長官の声明を発表しましたが、北朝鮮のミサイルについて国務長官の名前での反応は異例。内容も、いら立ちともとれるようなもので、これも異例です。
「北朝鮮の兵器開発の脅威が“行動”が必要と思われるレベルにまで高まれば、その“行動”は検討される」(アメリカ ティラーソン国務長官[先月17日])
トランプ政権は北朝鮮に対し、「あらゆる選択肢」を検討していると厳しい姿勢を示してきました。度重なるミサイル発射に、どう対応するのか注目されます。