スウェーデン トラック暴走 拘束の男はIS思想に共感

スウェーデン トラック暴走 拘束の男はIS思想に共感
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スウェーデンの首都ストックホルムでトラックが暴走したあとデパートに突っ込み、4人が死亡した事件で、警察は、拘束したウズべキスタン出身の男が過激派組織IS=イスラミックステートなどの思想に共感を示していたことを明らかにしました。
この事件は、ストックホルムの中心部のショッピング街で7日、トラックが暴走したあとデパートに突っ込み、スウェーデン人、イギリス人、それにベルギー人の4人が死亡し、15人がけがをしたもので、警察はウズベキスタン出身の39歳の男を拘束し、テロの疑いで取り調べています。

この男について、警察は9日の会見で、2014年にスウェーデンへの滞在許可の申請をしたものの、去年却下され、強制送還が決まっていたことを明らかにしました。

男はことし2月ごろから行方がわからなくなり、当局が捜していたということです。

また、警察は、男が過去に過激派組織IS=イスラミックステートをはじめとする過激な思想に共感を示したことを明らかにしたうえで、スウェーデンの治安機関も、男についての情報を把握していたものの、直ちに危険を及ぼす人物とは考えず、捜査対象にしていなかったと述べました。

地元のメディアによりますと、警察は、テロの疑いでもう1人の身柄を拘束し取り調べを続けているほか、およそ500人から話を聞き、男の足取りや動機など事件の全容解明を急いでいます。

「中央アジアから約5000人がシリアでテロ組織に」

ウズベキスタンやキルギスなど、旧ソビエトの中央アジア諸国では、長引く経済の低迷による失業や汚職などの社会問題を背景に、一部の若者の間で、過激派組織IS=イスラミックステートなどの思想に共感する動きが見られます。

また、ロシアの専門家によりますと、中央アジア諸国の多くの若者がロシアで出稼ぎ労働をしていますが、劣悪な環境で集団生活を送る中で、イスラム過激派の思想に傾倒していく若者もいるということです。

中には、シリアへ渡ってISなどのテロ組織に加わる若者もいて、ロシアの治安機関は、中央アジア諸国の出身者およそ5000人がシリアでテロ組織のメンバーになったと分析しています。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で今月3日に起きた自爆テロでは、捜査当局が中央アジアのキルギス出身の男を容疑者と特定し、さらに関係者8人を拘束して、ISとの関係を含めて調べています。

去年6月にトルコのイスタンブールにある国際空港で起きたテロ事件でも、中央アジアの出身者が関与したと伝えられ、中央アジア出身のテロ組織のメンバーや思想に共感する若者らが、ほかの地域でテロを起こすケースが相次いでいます。