蓮池薫さん 拉致被害者帰国に政府の取り組み求める

蓮池薫さん 拉致被害者帰国に政府の取り組み求める
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北朝鮮に拉致され、その後、帰国を果たした蓮池薫さんが10日夜、講演し、北朝鮮の核問題に注目が集まる中、拉致問題が埋没していくことへの危機感を訴えるとともに、被害者の早期帰国に向けた政府の取り組みを求めました。
蓮池薫さんは、昭和53年に新潟県から北朝鮮に拉致され、平成14年の日朝首脳会談の後、24年ぶりに帰国を果たしました。

10日夜、甲府市で講演した蓮池さんは「北朝鮮情勢がめまぐるしく変化し緊張が高まっている中、拉致問題が埋まってしまっている感が払拭(ふっしょく)できない」と述べ、核の問題に注目が集まり拉致問題が埋没していくことに危機感を示しました。

また、北朝鮮が「拉致被害者8人は死亡した」としていることに触れ、「『8人は死亡した』という北朝鮮の報告書はずさんだ。例えば北朝鮮は当初、『横田めぐみさんは1993年3月に死亡した』と日本側に説明したが、私は94年まで彼女と一緒に暮らしていた」と指摘し、被害者の早期帰国に向けた政府の取り組みを求めました。

そのうえで蓮池さんは「北朝鮮に核開発を放棄させるのは極めて難しい。拉致・核・ミサイルの問題をまとめて解決しようとしては何年かかるか分からず、被害者が生存している間には解決できない。拉致問題の解決を先行させるために政府は国際社会の理解を得る努力をすべきだ」と訴えました。