浅田真央選手 きょう引退の記者会見

浅田真央選手 きょう引退の記者会見
k10010945291_201704120641_201704120643.mp4
バンクーバーオリンピックで、銀メダルを獲得するなどフィギュアスケートの女子シングルで長く活躍した浅田真央選手が、12日引退の記者会見を開きます。
浅田選手が、みずからのブログで現役引退を表明したことを受けて11日は、ともにフィギュアスケート界を盛り上げた選手など関係者が続々と取材に応じ、浅田選手に感謝やねぎらいの言葉を贈りました。
12日は、午前中に東京・港区のホテルで浅田選手が記者会見を開くことになっていて、引退の理由が明らかになるものと見られます。

浅田選手にとって最後の大会となったのは去年12月の全日本選手権で、左ひざのけがの影響もあって持ち味の3回転半ジャンプ、「トリプルアクセル」を跳べず過去最低の12位に終わりました。大会直後は、来年のピョンチャンオリンピックを目指す考えを示していましたが、3か月半たった10日、一転して現役引退を表明しました。

関係者によりますと、浅田選手はこの3か月半の間、拠点の横浜市に加えて愛知県豊田市の施設でも練習をしていなかったということです。トップスケーターとして10年以上にわたって活躍してきた浅田選手が、リンクを離れて進退についてどう悩み、引退という結論に至ったのかその発言が注目されます。

衣装担当「やりたいことを形に」

現役引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央選手について、ソチオリンピックなどの衣装を手がけた衣装デザイナーの安野ともこさんは、「寂しいし、残念な気持ちがないわけではありませんが、今後はふつふつと湧き出てくるやりたいことを形にしていってほしい」と話しました。

安野さんはおよそ10年前から浅田選手のテレビCMなどの衣装を手がけ、3年前のソチ・オリンピック以降は演技で着る衣装もたびたび手がけてきました。
安野さんは11日、東京・目黒区でNHKの取材に応じ、復帰戦となったおととしの大会で日本の着物をイメージした衣装を製作したことを振り返り、「真央さんは、『日本の着物を誇りたいので、ちゃんと帯をつけて帯締めをして、着物は美しいんだよと世界に見せたい』とすごくこだわっていました。日本を誇る気持ちが強いんだなと思いました」と話しました。
引退を表明したことについては、「もちろん寂しいし、残念な気持ちがない訳ではありませんが、自分でもう精いっぱいやったと結論を出し、みんなの前にさらけ出せるところが本当に強いと思いました」と話しました。

安野さんによりますと、引退を表明したあと、浅田選手にSNSで「限界まで頑張り、考え抜いたうえで、堂々と引退を決意されたことに本当の美しさや強さを感じました」とメッセージを送ったところ、「残念だという声が多いなかで、そういうふうに言っていただいたことがうれしいです」という内容の返事が届いたということです。
そして、浅田選手の今後については「真央さんの中でふつふつと沸き出てくるものが見えてくると思いますが、迷うことなくどんどん形にしていってほしい。公に出る出ないにかかわらずやりたいことをすべて形にしていってほしいと思います」と話しました。

メークでも表現力高める

現役引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央選手について、メークのサポートをしてきた、メーキャップ・アーティストの石井勲さんは、「演技で世界観を演出するために、メークの勉強を重ね表現力を高めていた」と振り返りました。

石井さんは、平成18年から浅田選手を含む日本の選手たちに衣装や曲、それに顔だちに合わせたメークのアドバイスをしてきました。石井さんは仕事で滞在中の韓国で11日、NHKの電話インタビューに応じ、メークを通した浅田選手の印象について「オーラがあってスタッフに対しても気配りがすごくできる選手の1人で、メークに関しては勉強熱心でした。決してメークだけで得点が変わるわけではありませんが、演技の世界観を演出するための1つの要素だと強く意識し、研究を重ねて毎回、毎回魅力的になっていました」と振り返りました。
特に印象に残っている大会は、浅田選手が大人の魅力を生かしていた去年の全日本選手権で石井さんは、「黒い衣装の時に目元を強調したメークなどでミステリアスな雰囲気を出したり、赤い衣装の時に手のネイルなど細部までこだわっていました。集大成というわけではないですが、今でも映像をみると感動します」と話しました。
そして、引退を表明したことについて、「残念ではありますが、ご苦労様というかありがとうという感謝の気持ちです。浅田選手が最後までメークで表現力を高めたということを、ぜひ周りの選手にも伝えていってほしい」と話しました。